神聖ヴァルダム帝国

Last-modified: 2012-05-10 (木) 23:15:31

 神聖ヴァルダム帝国は、公式には《帝国》、また《神聖帝国》《ヴァルダム人(びと)の帝国》とも呼ばれる、ベルセリア、フィルモア、黒曜海沿岸にまたがる国家。

歴史

 《帝国》は、ファーレ王ピピン3世(ピピン大帝)が、諸侯を服属させ、教皇から「神により加冠されし至尊なる尊厳者」として戴冠した事に始まる。ピピンは、ベルセリアをはじめ、フィルモア、黒曜海沿岸、さらにはアンタンジルまで遠征を繰り返し、その数は生涯に60回に上ったと言われる。数百年に渡り、無数の小国家に分裂して抗争を繰り広げ、死霊や吸血鬼の侵入も受けて荒廃しきっていた人類領域の統一を果たしたピピンは、教会の重要な後援者であり、教皇は教会への多大な寄与の報酬と、聖権の世俗権への優越を示すためにピピンに帝冠を与えたと言われている。ピピンの許で、人類世界は久方ぶりの平和と安定を享受した。
 ピピンの死後、王家の伝統的な分割相続により《帝国》は名目上は皇帝の下にありながらも、複数の領域に分割され、《帝国》の諸侯は封建領主として自治権を守り抜き、帝国の国政への影響力を確保したが、以降二百年余りに亘って《帝国》はピピンの子孫達を頂いた大国であり続けた。

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