Bismarck

Last-modified: 2024-04-13 (土) 18:37:14

ビスマルク級戦艦

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その他画像

▼初期船体
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▼無期限迷彩タイプ18(3000ダブロン)
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▼ビスマルク追撃戦キャンペーン迷彩
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期間限定キャンペーンビスマルク追撃戦のコレクションビスマルクのバッジを全て取得すると配布される「最後の作戦」迷彩。 1941 年 5 月 19 日にゴーテンハーフェンのドイツ海軍基地から出撃した際のビスマルクの外観
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イベント[ハロウィーンイベント Pt. II: 暗闇を照らす光]クリアで手に入るVargs迷彩(外見変更)
期間限定キャンペーン[ビスマルク追撃戦]のコレクションビスマルクのバッジを全て取得すると配布される「海底から」迷彩。 1941 年 5 月 27 日、沈没時の外観
▼ハロウィーン迷彩
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ハロウィーン ジャック・オー・ランタン コンテナから一定確率で入手
▼ゴシック迷彩
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ケルン大聖堂がモチーフとされる迷彩。2020年10月頃のミッションを達成することで入手できた。武器庫においてコミニュティトークン10,000で入手可能
▼不沈のサム迷彩

「アーク・ロイヤル…許さない!」.jpg

2019年9月17日から本艦と迷彩がセットになった"不沈のサム"迷彩が販売された

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不沈のサム迷彩で港に停泊させると、甲板上にサム(オスカー)が歩いたりゴロゴロしたりするようになる。

性能諸元

編集時 ver.0.5.15

・基本性能

Tier8種別ツリー艦艇
艦種戦艦派生元Gneisenau
国家ドイツ派生先Friedrich Der Große
生存性継戦能力(A) 64,500
(B) 69,200
装甲32-315mm
・防郭 45-315mm
・艦首・艦尾 32-60mm
・砲郭 160mm
・装甲甲板 50-100mm
対水雷防御ダメージ低減(A-B) 22%
機動性機関出力初期 150,100馬力[hp]
後期 163,000馬力[hp]
最大速力初期 28.5ノット[kt]
後期 31.0ノット[kt]
旋回半径850m
転舵所要時間(A) 22.4秒
(B) 16.0秒


隠蔽性 通常火災煙幕
海面発見距離16.4km18.4km15.0km
航空発見距離11.7km14.7km-


射撃管制装置船体モジュール主砲射程最大散布界
A-Cmod.119.3km255m
mod.221.2km274m


主砲船体口径基数×門数最大ダメージ(火災)装填180度旋回弾種
A-B380mm L/524基×2門HE弾 4400(34%)
AP弾 11600
26.0秒36.0秒Spr.gr.L/4.6
Pz.gr.L/4.4


副砲船体口径基数×門数最大ダメージ(火災)装填射程貫通力
A-B105mm L/65 Dop.L.C/378基×2門HE弾 1200(5%)3.4秒7.5km26mm
150mm L/55 SK C/286基×2門HE弾 1700(8%)7.5秒7.5km38mm


対空砲船体距離口径基数×門数爆発数秒間ダメージ命中精度有効ゾーン
爆発半径内継続的
A20mm Flak 3812基×1門-10870.0%0.1-2.0km
20mm Flakvierling 382基×4門
37mm Flakzwilling 308基×2門-3975.0%0.1-3.5km
105mm L/65 Dop.L.C/318基×2門7140017571.0%0.1-5.2km
B20mm Flak 3814基×1門-28770.0%0.1-2.0km
20mm Flakvierling 3816基×4門
37mm Flak LM/4210基×2門-17975.0%0.1-3.5km
105mm L/65 Dop.L.C/318基×2門7140016175.0%0.1-5.2km



・アップグレード

スロットAスロットBスロットCスロットDスロットEスロットF
搭載可能アップグレード

搭載可能アップグレード

AMainWeapon1.png主砲兵装改良1主砲および魚雷発射管の機能停止発生率 -20%
主砲および魚雷発射管の抗堪性 +50%
主砲および魚雷発射管の修理時間 -20%
SecondaryWeapon1.png副兵装改良1副砲の抗堪性 +100%
対空砲座の抗堪性 +100%
PowderMagazine1.png弾薬庫改良1自艦の弾薬庫誘爆率 -70%
BMainGun2.png主砲改良2主砲装填時間 +5%
主砲旋回速度 +15%
SecondaryGun2.png副砲改良2副砲最大射程 +20%
副砲弾の最大散布界 -20%
Guidance1.png射撃システム改良1主砲弾の最大散布界 -7%
魚雷発射管旋回速度 +20%
副砲最大射程 +5%
副砲弾の最大散布界 -5%
AirDefense2.png対空砲改良2対空砲座の最大射程 +20%
DDamageControl1.pngダメージコントロールシステム改良1浸水発生率 -3%
対水雷防御ダメージ軽減率 -3%
火災発生率 -5%
Engine1.png推力改良1主機損傷確率 -20%
主機修理時間 -20%
SteeringGear1.png操舵装置改良1操舵装置損傷確率 -20%
操舵装置修理時間 -20%
EDamageControl2.pngダメージコントロールシステム改良2浸水復旧時間 -15%
消火時間 -15%
Engine2.png推力改良2最大出力への到達時間 -50%
艦が移動を開始する際のエンジン出力を向上
SteeringGear2.png操舵装置改良2転舵所要時間 -20%
FConcealmentMeasures_1.png隠蔽システム改良1発見距離 -10%
LookoutStation_1.png目標測距装置改良1敵艦艇の強制捕捉範囲 +50%
最大目視範囲 +20%
魚雷捕捉範囲 +20%

・消耗品

搭載可能消耗品
スロット消耗品使用
回数
準備
時間
有効
時間
効果
R応急工作班I.png12015
(21)
火災・浸水・損傷したモジュールの修復
応急工作班II.png80
T修理班I.png312028自艦のHPを回復する
回復量:最大HPの 0.5 [%/秒]
修理班II.png480
Y着弾観測機I.png4360100
(130)
主砲の射程を 20 [%]延伸する
着弾観測機II.png5240
水上戦闘機I.png418090自艦艇を追従し、敵機を自動的に迎撃する
速度・秒間平均ダメージ・弾薬・生存性は艦載機を参照
水上戦闘機II.png5120
U水中聴音I.png2180100魚雷、敵艦の強制捕捉範囲を向上させる
魚雷強制捕捉距離:3.50 [km]
敵艦強制捕捉距離:5.00 [km]
水中聴音II.png3120

注:括弧内は各レアアップグレード搭載時の値

ゲーム内説明

二次大戦の勃発当初においては、先進的な射撃管制システムと強力な主砲を備えたこのビスマルクは、世界最強の戦艦のひとつでした。頑丈な構造を有し、複雑に区画分割されており、膨大な装甲が配された本艦は、高い耐久性を実現していました。

解説

同型艦のティルピッツが先行実装され、その後独戦の通常ツリーのTier8艦として実装された。ドイツ戦艦特有の性能がよく現れた艦であり、その性質を活かせるかどうかが重要となる。
 

  • 主砲
    • 砲門数と口径
      前級から1基2門増加した事で単純な火力は増したが、砲門数は同格他国の戦艦に比べるとRichelieuと並んで少な目に入る。また、口径が380mmの主砲のため他国艦と比べて貫通力が劣る。
    • 射撃精度
      現在は射撃精度がバフされており、米英戦艦と同等の散布界に標準的なシグマ値となっている。ドイツ戦艦の特徴としてHE弾の貫通力が優遇されており*1、装填時間が26秒と短いため修正射撃もやりやすく扱いやすくはなっている。決してダメージレートは高くは無いので単純な撃ち合いでは負ける公算が高いが、後述する他の性能を上手く活用して勝ち抜こう。
       
  • 副砲
    • 射程
      副砲の射程は素の状態で7.6kmと長く、UGや艦長スキルで強化すれば最大11.5kmまで延長可能になる。また、リロード速度が速いため、接近戦や姿を晒した駆逐艦に対して瞬く間に火災やモジュール破損を引き起こし被害を拡大させる事も出来る。
    • 貫通力
      片側3基6門の150mm砲はHEの貫通力が主砲と同じく口径×1/4と優遇されており37mmまでの装甲に対してダメージを与える事が可能。片側4基8門の105mm砲は装填時間が3.4秒と早い。また、ver.0.8.6から貫通力が17mmから26mmに強化された。これにより艦長スキル「榴弾用慣性信管」を取得せずとも19mm装甲の駆逐艦にダメージ与えられ、T7までの格下戦艦の艦首艦尾や船体装甲に使用される26ミリ装甲、格上戦艦の大型艦の上部構造物にダメージを与える事が出来るようになった。
    • 手動制御について
      艦長スキル「副砲の手動制御」を取得する事で散布界を抑えて高い命中を期待出来るようになる。接近戦を得意とする本艦の装甲配置、消耗品を考慮すれば接近戦ビルドの有効性は高い。
      加えてIFHEを取得することで、T10戦艦の船体装甲に多い32ミリ装甲にダメージを出す事が出来、火災と合わせて格上でもゴリゴリと削ることができる様になる。
      接近戦を好む艦長であれば是非とも取得をしたいスキルである。
       尚これは次級FDGでも同様。プロイセンでは副砲が128ミリ、150ミリ砲と素で32ミリを貫通できる様になるのでIFHEは不要。
      副砲射角参考:18度10門/30度12門/55度14門
  • 対空
    同型艦のTirpitzと比較すると初期船体では対空性能がほぼ同じだが、後期船体になると対空兵装が増設され特に中距離対空兵装が大幅に強化されるようになる。同格他国と比較すると爆発数や継続ダメージなどの性能は平均的であり可もなく不可もなくと言ったところ。無計画な突出、孤立は自殺行為であり、常に味方の対空圏を意識する必要がある。
    特にTierから空母も強化されており、特にTier10の艦載機にはほとんど歯が立たない。
     
  • 装甲
    • 装甲に関して
      非常に堅牢。
      ドイツ戦艦の特性、優秀なタートルバック方式の装甲により特に水平方向からの砲撃にとても強く(硬く)接近戦においては驚異的な防御性能を発揮する。例え460mm砲を横側から受けても防郭への命中をほぼ受けず通常致死レベルの大ダメージを何割か低く抑えられる。また、外側も上部構造を除けば全体的に厚めの装甲で覆われており角度を付ければAP弾を跳弾させやすくHE弾による貫通も比較的受けにくい。HP自体も高めで修理班での回復も忘れなければ非常に高い継戦能力を発揮できるだろう。
      ただし、優秀な装甲も絶対的な防御というわけではなく、戦艦主砲斉射によるAP弾多数貫通を受ければかなりのダメージを受けるし、落下する角度がつく中~遠距離戦では常識的に硬い程度の装甲で防郭への命中を防げるわけではないため過信は禁物である*2
      バイタルを抜かれ無くとも通常貫通で大ダメージを受けやすい為、やむを得ない時を除き防御姿勢で砲弾を受ける様にしたい。
      またAP爆は脅威。巨大な船体のため外し様が無く、食らえば簡単に万ダメージを飛ばされるので注意したい。
  • 水雷防御に関して
    弱点として対水雷防御がやや低く設定されている。相手と距離を縮めて戦いたいビスマルクにとってかなり大きな弱点であり、接近戦を試みる際は特に魚雷への注意が必要となる。このTierからドイツ戦艦に搭載されるソナーは接近戦における切り札であり重要な生命線である。また地味な弱点として他に比べ主砲装甲が若干薄い。そのため少々機能停止を起こしやすいかもしれない。極端に破損しやすいという印象は無い。
    装甲レイアウト
    BismarckLayout.png
    BismarckLayout02.png
  • 機動性
    速力は最大31ktと良好で、転舵時間は16秒と概ね平均的。速度旗を付けると32.6ktとやや遅い巡洋艦の速力とほぼ同等となり、巡洋艦に対して立ち回りの不利をさらに感じにくくなるだろう。旗の通常の取得条件が厳しい(連続攻撃)ので濫用はしにくいが。*3
     
  • 隠蔽性
    UG・艦長スキルで隠蔽性を最良まで上げれば12.3kmまで抑えることができる。隠蔽と副砲射程の差は0.8キロであり、前級グナイゼナウと比較し、副砲戦に非常に持ち込みやすくなった。可能な限り隠蔽性を上げておくと立ち回りをより有利に進めやすく、近距離戦に向いた主砲副砲装甲などを最大限活用しやすくなる。しかし副砲特化をするに当たって必須とされる「副砲の主導制御」を獲得した場合、戦艦4Pスキル3点セットとして名高い「防火、隠蔽、緊急修理」のいずれかを諦める必要がある。「接近戦」等のスキルも有るが、スキル配分は慎重に行いたい。
     
  • 消耗品
    ドイツ戦艦ツリーはこの艦から水中聴音、ソナーが搭載される。本艦のソナー性能は(ドイツ巡洋艦のモノではなく)通常のTier8ソナーだが、それでも接近戦において非常に強力な武器となり得る。v0.8.5の空母刷新の影響で艦載機や戦闘機による魚雷観測が出来なくなった関係で重要度は更に高まっている。もっさりとした動きで前級以上に魚雷回避が難しくなってくるため、適時ソナーを切っていきたい。
     
  • 総評
    この艦は他国の戦艦のような遠距離による砲戦を苦手とする接近戦に長けた戦艦である。貫通力が低く口径も小さい主砲故に距離を詰めて戦う必要があり、結果的に本艦は前線でシビアなヘイトコントロールやダメージコントロールを必要とされる事も多い。全性能が接近戦に適した本艦を如何に理解して活かせるかどうかが非常に重要になってくる。機動力と重装甲を活かした立ち回りで前線に出て敵艦隊へ打撃を与えつつ敵からの攻撃を引き受けながら期を見て適時離脱して回復を行うという戦い方が望ましい。また高い抗堪性を生かしタンクを行うことで間接的に味方に貢献できるだろう。
    • ただし…
      高火力な空母艦載機が飛び交い、潜水艦が海域を闊歩する「突出は自殺行為」ともされる上位艦の現環境において、接近戦、つまり突出を必要とする本艦の性能は環境と食い違っていると言わざるを得ない。無計画に突撃を行えば四方八方から砲弾が飛来し艦載機や潜水艦が獲物を前に襲いかかり、まともに戦果を上げる前に港に送り返されるだろう。それでもこの艦の真価は高い接近戦能力であり、適切なヘイトコントロールや状況判断を行い障害物を有効活用しながら有利に、接近戦に持ち込むことが求められる。その突撃が犬死となるか戦況をひっくり返すトリガーとなるかは盤面を読む艦長次第である。

史実

ビスマルクは第2次大戦中にドイツが保有した最新・最大のビスマルク級戦艦のネームシップである。艦名は「鉄血宰相」とあだ名されたオットー・フォン・ビスマルクに由来する。短くもその壮烈な戦歴から欧米人には、ある意味日本人にとっての大和型のごときの印象を与えている艦である。

 

1940月8月の就役以後、慣熟訓練を重ね、1941年5月18日ついに初の任務である「ライン演習」作戦に重巡洋艦プリンツ・オイゲンと共に出動した。作戦目的は通商破壊を企図した、北米・イギリス間の船団攻撃である。

 

しかしながら出港当初よりスウェーデン航空巡洋艦「ゴトランド」に追跡を受け、ノルウェー海ではイギリス重巡洋艦「ノーフォーク」「サーフォーク」の2隻の触接・攻撃を受けるなど、隠密とは程遠い状況であった。なお、このハラスメント的攻撃で捜索レーダーに損害を受け、先頭艦を「プリンツ・オイゲン」と交代している。
その結果、デンマーク海峡(アイスランド・グリーンランド間)において、押っ取り刀で駆け付けたイギリス戦艦「プリンス・オブ・ウェールズ」「フッド」の2隻に捕捉され交戦する。イギリス海軍の押っ取り刀のほどは、就役直後の初期故障が直っていない「プリンス・オブ・ウェールズ」に造船所の職工が乗艦したままであったことからも窺える。

 

5月24日朝のこの「デンマーク海峡海戦」において、「ビスマルク」は射距離約15,000m(15km)からの第5斉射が「フッド」の弾薬庫を誘爆させ(海底調査により誘爆が発生したことは確認されたが誘爆に至る過程は諸説あり)同艦は後部砲塔付近から切断され、文字通り轟沈した。救助されたのは全乗組員1419名中、少尉候補生を始めわずか3名だった。「フッド」の艦上で指揮を執っていた司令官のホランド中将も戦死した。
その間、「プリンス・オブ・ウェールズ」も艦橋に命中弾を受け、また喫水線下にも「ビスマルク」の主砲弾3発が命中、大量の浸水被害を受けていた。加えて元より不具合のあった主砲が限界に達し、射撃を中止し煙幕を展張しつつ避退を開始した。この混乱により、ドイツ艦隊はイギリス艦隊を振り切ることに成功し、デンマーク海峡を突破、ついに北大西洋に進出した。

 

だが「ビスマルク」も無傷ではなく、「プリンス・オブ・ウェールズ」から受けた砲弾により燃料槽から重油が漏れ、当初企図した船団攻撃をあきらめざるを得ない状況であった。そこで「プリンツ・オイゲン」を分離し部隊として任務を継続しつつも、再起を図るべくフランス・ブレスト港を目指すこととなった。
しかし「フッド」撃沈の報に怒髪天を衝く勢いのイギリス海軍は、稼働全艦を投入した追撃戦を決意した。地中海東部のクレタ島がドイツ空挺軍団の攻撃下にあることを考慮すれば無謀な決断であった。

 

5月26日夜、地中海方面部隊「H部隊」から急派された空母アーク・ロイヤルのソードフィッシュ攻撃機の荒天を突いた夜間雷撃により、舵機・推進器に致命的な損傷を受け、速力が7ktまで低下してしまう。
その後も第4駆逐隊4隻(含ポーランド駆逐艦1隻)の夜襲を受けるが、荒天下でありかつ散発的攻撃(個艦による約4,000mからの雷撃)となったため損害はなかった。

 

5月27日朝、さらなる追撃部隊、戦艦「キング・ジョージV世」「ロドネー」重巡洋艦「ノーフォーク」「ドーセットシャー」と交戦を開始した。約20,000m(20km)から開始された砲戦は、最終的には「ロドネー」が約3,000m(3km)まで近接し、副砲はもちろん、主砲も俯角(砲を水面方向に向け)をかけて砲撃するほどであった。この点からもイギリス海軍の戦意の高さ、「フッド」の復仇の念が知れる。しかしソードフィッシュの魚雷による損傷で回避行動がほぼ不可能になっていた「ビスマルク」は4隻のイギリス艦艇からすればただの的同然であり、主砲、射撃指揮装置に交戦初期に損傷を受けた「ビスマルク」は早々に射撃不能となり、「ロドネー」に至近弾を与えたのがせいぜいであった。
「ビスマルク」はこの交戦で4隻のイギリス艦から2,800発以上の射撃、400発以上の命中弾を受けた。しかしこの約2時間にわたる攻撃でも、堅牢な装甲を持つビスマルクは多少の傾斜はあれど沈まなかった。が、ほとんどの兵装が沈黙した上に航行不能となり、もはや軍艦の体をなしてはいなかった。「ビスマルク」は最期の名誉を守るべく自沈処置を行い、10時40分「ビスマルク」は沈没した。4昼夜にわたる追撃戦はここに終了、「ビスマルク」は就役からわずか10か月の短い生涯を終えた。

小ネタ

  • 名称について
    太平洋戦争における激戦地であるソロモン諸島への出撃拠点となったビスマルク諸島の名もオットー・フォン・ビスマルクからとられている。
     
    1939年のバレンタインデーに進水式が行われた際には、オットー・フォン・ビスマルクの孫娘にあたるドロテア・フォン・レーヴェンフェルトが出席し直接命名した。 また進水式でアドルフ・ヒトラーは「この巨艦に搭乗する乗組員たちがビスマルクのごとく鋼の精神力を持つことを期待する」と演説した。
     
    ドイツ海軍艦は甲板から上が重く、巨艦であるほど偏揺れが激しい。そのため乗組員は船酔いに悩まされたという。
  • ビスマルク追撃戦
    2017年5月~6月の期間にキャンペーン「ビスマルク追撃戦」の報酬として配布されており、ドイツ戦艦ツリーを進めずとも入手可能であった。
    また同キャンペーンにおいて史上におけるHoodとの交戦後に見立てた特殊な迷彩が報酬となっていた。
     
    ついでに2017年のハロウィンイベントにて敵戦艦の船体元として登場し、ビスマルクもその敵艦の姿になる特殊迷彩が限定コンテナ(※ガチャ)に入っていた。緑色の煙を吐くまがまがしい姿のビスマルクがいたらそれだ。

編集用コメント

編集用のコメントはこちら
  • とりあえず、白黒のものを貼っておきました。どなたかカラー画像をお願いします。 -- 2016-08-24 (水) 02:22:40
    • カラー、初期、課金迷彩を追加しました -- 2016-08-31 (水) 18:51:59
  • 隠蔽性 航空発見距離 火災 が1.77kmになっていたので17.7kmに編集 -- 2017-03-15 (水) 14:38:10
  • 解説を少し追加しました。 -- 2017-08-20 (日) 23:24:28
  • 副砲の数値が0.6.8以前だったので更新しました。 -- 2017-12-27 (水) 16:37:14
  • 解説に「隠蔽性」や「その他のビルド」を追記、他の項目にも少々追記してみました。 -- 2018-02-24 (土) 06:11:27
  • 解説の説明の節々がやや古くなってきたのでざっと情報をまとめなおして書き直しました。 -- 2018-03-05 (月) 21:48:30
  • 副砲仕様buffのため少し書き直しましたが以前の記事も残してあります。 -- 2019-07-25 (木) 18:04:02
  • 「不沈のサム」迷彩の画像を追加 -- 2019-09-17 (火) 21:21:41
    • 歩いてるところの写真を追加掲載 -- 2019-09-25 (水) 21:18:53
  • トップ画像変更、性能諸元の対空を修正、副砲欄の修正と貫通力を追記 -- 2019-09-25 (水) 23:21:20
  • 世界で3枚目のオスカーが鮮明に写った写真を追加 -- 2019-09-30 (月) 22:02:00
    • どうやって撮ったの!? -- 2019-09-30 (月) 22:05:35
      • 4Kで対空機銃にズームインして撮影してトリミングしてフォトショの超解像かけてます -- 2019-09-30 (月) 22:10:01
      • その手があったか~~~~!! -- 2019-09-30 (月) 22:12:51
  • 史実を編集。 -- 2023-03-27 (月) 17:31:25

コメント欄

  • ビス子最高ですわ~ 硬いからボトムでもタンクできるし、大体のマッチで負ける原因は不適切なタイミングのプッシュだから、切込み隊長自分でやれば結構勝てますわ~ -- 2022-04-17 (日) 04:31:13
  • 副砲特化ビスって喰らう側からすると圧ヤバいけど、撃つ側から見るとダメージ量意外とそんな大したことないな -- 2022-04-21 (木) 09:38:58
    • IFHE付けると全部貫通するから世界が変わりますよ。ただスキルポイントがめっちゃかかるので、副砲特化が少数派&上級者向けになってる一因でもありますね。だいたい1~2万ほどは刺さります。 -- 2022-04-21 (木) 14:59:52
    • だからバイタル抜かれないようにしながら最接近時に全門叩きつけれるような上級者には副砲目当てに近寄ってきてくれる分相手しやすい&さっさと処理出来るという場合もある。 105ミリ砲が火災9%だった初期のコイツラをCQCで処理するのに必死に勉強してた身としては今のビスなんてかわいいものよ。 -- 2022-04-21 (木) 15:05:14
      • 副砲圏内に入れても瞬殺ってわけじゃないから結構時間配分とか周りの状況に気を遣わなきゃいけん 面白いが繊細で大変な船だわ本当 -- 2022-04-23 (土) 18:40:35
  • 突出を避けるのが鉄則のこのゲームにおいて、接近戦に持ち込むことが非常に難しい。コメント欄の過疎り具合が如実に物語っている。 -- 2022-08-22 (月) 17:25:48
    • ボトム戦がやばいのはそう。T8しか当たらないランク戦なら、ツリー艦の中ではイケる方だと思うけどね。 -- 2022-08-22 (月) 18:01:24
    • といっても副砲だけがこの船の取り柄ではないけどね。装甲とHPで弾受け役として活躍できるし(スコアが出るとは言ってない) -- 2022-08-22 (月) 19:08:53
      • 普通なら「やばいっ!」ってタイミングで腹見せ転舵しても生き残れるのは普通に強みよね。常時えぐいダメージくらい続けるけど。 -- 2022-08-22 (月) 22:36:18
    • 接近戦はとにかく不意に近づいてくる駆逐とかにとって10キロくらいからポンポン飛んでくる副砲はかなり怖いから副砲強化はして損はないと思う() -- 2022-10-05 (水) 10:50:48
    • 過疎り具合とか何言ってんだ。実装が古くて性能の変更もないのだからアンチが張り付いていない限りこんなものだろ。 -- 2022-10-05 (水) 11:51:58
  • 個人的唯一使えるツリー戦艦(N.カロゴミ)、天城も強いけどやっぱりビスマルクの弾速はパワーでした -- 2022-11-26 (土) 06:44:22
    • モナーク「君も紅茶を飲んで少し落ち着き給え……。私はいつでも紅茶を淹れて君を待とう」 -- 2022-11-26 (土) 09:44:04
    • 途端に泣き崩れるHawke -- 2022-11-26 (土) 10:14:23
      • サムズアップするRoma -- 2022-11-26 (土) 10:32:30
      • 君はツリー艦じゃないでしょ -- 2022-11-26 (土) 15:34:57
  • 存在感の7割は副砲なこいつで無双してるとむなしくなる -- 2023-03-01 (水) 22:40:45
  • 副法特化楽しい。島裏から8kmくらいでこんにちはすると相手が押すも引くもならずに燃え落ちていく…… -- 2023-03-24 (金) 18:16:52
  • 史実艦で一番見た目がカッコいい戦艦だと思う それはさておきもう少し隠蔽良くなんねーかな まともな奴相手だとインファイトにもっていく前に焼き殺されるわ 勝ち越してるしタンクの仕事はできてるんだろうけどなんだかなぁ… -- 2023-04-06 (木) 17:34:12
  • シナリオでやってるとやたらと味方とぶつかりまくるな....こいつ艦デカくね? -- 2023-05-09 (火) 23:09:04
    • 別に他の戦艦と大きさ変わらんよ。何ならHoodの方がでかい -- 2023-05-09 (火) 23:57:53
      • フッドは自分で使うと「ほっそ!」ってなるくらい細いよね。 -- 2023-05-10 (水) 01:43:33
    • シナリオティアが上がったのにマップは狭いからな。だからぶつかりまくっているのでは -- 2023-05-10 (水) 07:40:49
    • 操艦は慣れだよ 慣れたらエルメスの味方botと隊列を崩さずに1km以下の間隔を保ちながら艦隊行動ができるようになる -- 2023-05-10 (水) 11:51:41
  • 旧艦長スキルや迷彩についての記述を削除、現在のスキルと置き換え表示。IFHEの有効性に関して記述を追加。解説に潜水艦等の環境の変化を鑑みた所感を追加。副砲の記述をより一般化。 -- 2023-07-27 (木) 08:07:04
  • シナリオのこいつ使ってる人、変なところで急に曲がる事多くない? -- 2023-07-28 (金) 19:01:43
    • 多分初期船体で舵が重いから曲がり出しが遅く、いざ曲がったと思ったら舵が戻らないからグイーンって曲がっちゃって島にブッ刺さるんだと思う。下手ってよりそういう船だって許して←張本人 -- 2023-07-28 (金) 20:06:28
    • ビスマルクだけが特段に奇妙な変針をしている印象はないなぁ 副砲特化艦なら副砲射程に入れるために進路を変えることはある。後は魚雷射角に入らないように回避運動を取るとか -- 2023-07-28 (金) 21:36:09
  • この船ってまだ副砲強化したほうが強いですか?ツリーとしては普通の生存特化で進めてるんだけど、専任艦長を置こうかなと考えてまして -- 2023-08-06 (日) 14:12:52
    • 強い。けどその強みを活かす(突撃に十分な体力を残した状態で接近戦をおっ始める)のが難しい。主砲が380とティア8にしては頼りないことを考えると、副砲火力で主砲性能を補うのは必須と自分は思っているけれど、前に出れば艦載機と潜水艦に粘着される中で芋リ気味で動かすなら主砲精度を伸ばすのもアリだとは思う(それするなら独戦じゃなくてよくね)独戦は「長距離副砲+副砲の手動制御」を載せるのがデフォルト、という前提で話をするとして、駆逐避け&接近戦のお守りに副砲を伸ばすか精度アプグレ捨てて副砲11.5にするかはお好みかなぁ。何にしても島とかをうまく使って、突撃を決める腕前は必要。 -- 2023-08-06 (日) 17:48:54
      • 副砲特化は巡洋戦艦がいるじゃんと思ってたけど、こいつもそれなりに足早いんですね。 -- 2023-08-07 (月) 15:13:40
      • よく「第二ツリーが登場した事で第一ツリーの副砲特化は陳腐化した」「副砲特化するなら第二ツリーに行け、第一ツリーは射撃システム取って砲特化で行け」と言われるけれど、間違っていると思ってる。第二ツリーの副砲が強すぎるだけで十分強力。それに第二ツリーとタイマンしなきゃいけないシチュエーションは殆どなくあっても撃ち勝てる。戦艦相手だと出血を強いられる第二と違って高い抗堪性を生かして無理を効かしたり強引に落とし切ることが出来るのが強みだと思う。 -- 2023-08-07 (月) 15:36:19
  • なんだかんだで副砲特化で出撃、距離6キロ先の蔵王撃って手前にボチャンとか悪評高いけど、まぁ、許容範囲内だね!17キロ先の吾妻相手に一斉射ごとに1VP入るくらいの集団性はあったwあと地味に副砲が潜水艦避けにもなって良い。あキロソナー搭載する次級まで5キロソナーでガマンってのが難点(プロイセンのノリで「そんなところで煙幕展開して、分からせてやる」ソナーポチしたけどグダニスク炙り出せなかった人)。というか、ツリーリセット中なんだけど、やっぱり一周目よりも圧倒的に強く感じるのは乗り手の腕の問題なんだろうね、与ダメもボトム引きまくったがこの数戦10万弱行ってるし楽しくなってきた。 -- 2023-08-07 (月) 14:12:12
  • 精度アプグレ取ったんだけど、こいつの散布界すごく横に細長くない? -- 2023-08-14 (月) 21:09:40
    • バイタル複数枚抜いてくれって散布界様からのおめぼしさ -- 2023-08-14 (月) 21:41:46
  • 初期選択ドイツからここまで解禁したけど、強みの副砲が対人では全く生きない感じがした。射程20km同士の削り合いで11kmまで寄れることは稀だし、そこまで寄ったとしても敵艦に随伴してる駆逐艦は同じ射程の魚雷を持ってる。魚雷を抜けても戦艦ゆえに走り出しが遅いから間合い取りで10km圏内に相手を捉え続けるのは難しい。加えてビスマルクが近距離が得意だとしても他の味方艦は必ずしもそうじゃないから結局突出しがちで、ジリジリした遠距離のお見合いを制して勝ち筋を作った後でも、別に味方の集中砲火があれば副砲の位置まで寄らずともダメージは出せる。オペレーションや非対称戦なら幾らでも気持ちよくなれるんだけども… -- 2023-12-09 (土) 22:43:02
    • 副砲特化はランク向けなのでランダムで使うのは間違い、特に第一ツリーだとランダムで使うのであれば射程延長くらいにとどめておいて主砲特化の砲が良い(なんならランクでも主砲特化のが強い)。ただし副砲が全く使えないのかといえばそうではなく、終盤や敵サイドが崩れて攻めるタイミングで押し上げる力があるということが重要。10km圏内の敵は副砲を嫌がるし、ソナー持ちだから駆逐が残っていても押し上げやすい。 -- 2023-12-09 (土) 23:25:01
      • なので、重要なのは前線を押し上げるタイミングまでいかに自分の体力を温存するかがドイツ艦では重要な要素。序盤で特攻はもちろん、バンバン打ってヘイト取ることすらまずい、ただしヘイトとらなきゃチャンスも作れないのでそれが必要なタイミングもある、というところが第一ツリーの難しいところ。ただ上手に見極めて敵戦線を破壊すれば確実に勝利に貢献するのがドイツ戦艦の楽しいところだと思ってる。 -- 2023-12-09 (土) 23:28:31
    • 個人的にスキルの超射程副砲だけ取って後は主砲に全振りしてる。居るだけで駆逐艦に圧をかけられるから射程だけ伸ばした副砲で圧かけつつタンクをする。味方が突撃する時は自分が先頭になる。これらをしっかり果たして「味方を勝たせる」船だと勝手に思ってる。 -- 2023-12-09 (土) 23:51:04
      • 1枝だけど2枝の「味方を勝たせる」船は至言かもしれない。正直燃やされたり、精度とってもまだ気まぐれ気味な主砲にいらついたりしつつ、主観ではロクな活躍できなくても我慢して終盤まで丁寧に動いて浮いていればなんか気づいたら勝ってることもある。 -- 2023-12-10 (日) 00:04:21
  • アドバイス感謝します。ただ接近戦意識しすぎて負け込んで、その辺りに目敏いプレイヤーからブロックされてると思うから上位のランダム潜る気にはもうなれません。ダブロン投げて継戦能力重視で育て直します。 -- 2023-12-10 (日) 09:44:37

*1 他が砲弾の直径/6までなのが、一部の特性を持つHE弾は砲弾の直径/4まで貫通できる。ちなみにイギリス戦艦も同様の特性を持つ。
*2 ついでに近距離でも艦首・艦尾から中央部へ向けて貫通される(基本艦首艦尾を抜きつつ中央へ到達させるため斜め向きに撃つ)と防郭への命中を取られるケースがあるとのこと。範囲は小さいだろうが穴はある。
*3 ver.0.10.4から戦闘実績による信号旗報酬は廃止された。