Tier 7 アメリカ 中戦車 T20
M4の後継として開発され、M26に繋がった中戦車計画。
同時にT20,T22,T23の三車種が試作されたが、いずれも制式化には至らなかった。M26はT23の系譜で、T20は叔父にあたる。
90mm砲による高い単発火力を持つが、M4A3E8 Shermanと比べて防楯の面積が非常に小さくなっており装甲は非常に貧弱となっている。
直近90日の平均勝率:46.79%(2021年9月13日現在、BlitzStars調べ、ver8.2.1)
※平均勝率は参考数値であり、その車両の絶対的な強さを示すものではありません。
基本性能(v9.4.0)
車体 | Tier | 国籍 | タイプ | 耐久値 (HP) | 車体装甲厚 前面/側面/背面 (mm) | 最高 速度 (km/h) | 初期 重量 (t) | 本体価格 (クレジット) |
T20 | VII | アメリカ | 中戦車 | 1150~1250 | 63/50/38 | 56 | 28.91 | 1,340,000 |
---|
武装
砲塔:T20D1
Tier | 名称 | 発射 速度 (rpm) | 弾種 | 平均 貫徹力 (mm) | 平均 攻撃力 | DPM (HP/分) | 精度 (m) | 照準 時間 (s) | 総弾数 | 弾薬費 (Cr/G) | 重量 (kg) | 俯 仰 角 | |
VI | 76 mm Gun M1A2 | 14.90 | AP APCR HE | 128 177 38 | 160 135 200 | 2384 2012 2980 | 0.384 | 2.21 | 70 | 96 2800 7 68 | 1,590 | +25° -10° |
---|
砲塔:T20D2
Tier | 名称 | 発射 速度 (rpm) | 弾種 | 平均 貫徹力 (mm) | 平均 攻撃力 | DPM (HP/分) | 精度 (m) | 照準 時間 (s) | 総弾数 | 弾薬費 (Cr/G) | 重量 (kg) | 俯 仰 角 | |
VI | 76 mm Gun M1A2 | 14.90 | AP APCR HE | 128 177 38 | 160 135 200 | 2384 2012 2980 | 0.384 | 2.21 | 68 | 96 2800 7 68 | 1,590 | +25° -10° | |
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VII | 90 mm Gun M3 | 8.23 | AP APCR HE | 160 243 45 | 225 190 270 | 2070 1748 2485 | 0.355 | 2.21 | 48 | 255 4400 11 255 | 2,050 |
砲塔
Tier | 名称 | 装甲厚(mm) 前面/側面/背面 | 旋回速度(°/s) | 視界範囲(m) | 重量(kg) |
VI | T20D1 | 88/63/63 | 44 | 250 | 7,000 |
---|---|---|---|---|---|
VII | T20D2 | 88/63/63 | 42 | 260 | 8,400 |
エンジン
Tier | 名称 | 馬力(hp) | 引火確率(%) | 重量(kg) |
VII | Ford GAA | 520 | 20 | 569 |
---|---|---|---|---|
VII | Ford GAN | 560 | 20 | 569 |
履帯
Tier | 名称 | 積載量(t) | 旋回速度(°/s) | 重量(kg) |
VI | HVSS T48 | 34.00 | 41 | 5,400 |
---|---|---|---|---|
VII | HVSS T51 | 34.00 | 43 | 5,400 |
乗員
- Commander
- Driver
- Gunner
- Radio Operator
- Loader
派生車両
派生元:M4A3E8 Sherman
派生先:M26 Pershing
開発ツリー
M4A3E8 | ━ | T20 65,490 | ━ | 76 mm Gun M1A2 6,840 | ━ | T20D2 8,050 | ━ | 90 mm Gun M3 16,520 |
━ | T20D1 | |||||||
━ | Ford GAA | ━ | Ford GAN 13,570 | ━ | Pershing 98,100 2,403,000 | |||
━ | HVSS T48 | ━ | HVSS T51 8,000 |
:必要経験値
解説
前線を張れる前身とはうってかわって偵察や援護をメインとするLT寄りのMT。
正面きっての戦闘(特にラッシュ)は、劣化した砲塔装甲や同格MTと比べ低めのDPM故に苦手とする。
火力
後方90度の俯角が5度に狭まるので注意。
- 76 mm Gun M1A2
DPMの高さは魅力的だが、貫通力はなんとTier5のM4 Shermanから一切変わっていない。
ティア7として貫通力が力不足どころではなく、課金弾を使用しても王虎どころか同格の虎の正面ですら怪しい貫通力である。
よってフリー経験値を投入しての早めの換装が望ましい。 - 90 mm Gun M3
単発、貫通共に向上し、特に課金弾のAPCRの貫通力は243mmと駆逐戦車並みの貫通力を誇る。
しかし、DPMが低めで、Tier7のLT・MT内ではT26E3と並んで最下位。より高単発のT-34-1やLeo、T-34/100にDPMが負けてしまっている。だったが,ver.9.4でバフされ同格中戦車の中では平均的になった。
通常弾の貫通も160mmと飛びぬけて高くは無い為、ボトムマッチでは課金弾を撃つ場面も多くDPMはさらに下がりやすい。加えて口径相応とはいえ精度と弾速がやや悪く(ver.9.4で精度がバフされたものの良いとは言えない)、なにかと火力不足に陥りやすいため一発一発をしっかり当てるよう意識して戦いたい。
機動力
最高速度が56km/hに向上し速度に乗るようになった上、加速力も若干上昇した。後退速度も20km/hとそこそこ速め。
履帯が細いせいか軟地盤ではややもたつくが、それでもMTとしてまずまずの機動性を有している。
ただし、あくまで出力重量比はMTの域を出ないため、ドラキュラ程軽快に走り回れないので注意。
魔境と言われるTier7内には本戦車を上回る機動力を持つ戦車が数多く存在する為、機動力を過信するのは禁物である。
装甲
- 車体
車体正面は63mmに傾斜が45度付いて90mm程度とマッチする全戦車の通常弾が貫通する。(あの低貫通のKV-2の通常弾ですら楽々貫通する)
車体側面装甲は50mmで平均値とはいえ、122mm砲の榴弾ですら貫通してしまう。特に大口径砲のアイツやアイツには細心の注意を払おう。LTのアイツのHEATも正面から貫通するため、向こうは機動力を活かして
餌を見つけた犬のように詰めてくる。
HEATならともかく、側面を取られてHEで抜かれてしまうと体力をゴッソリ持ってかれてしまうので、どうしても被弾が避けられない状況の場合はしっかり正面を向けてHEATかHE非貫通のダメージで抑えるようにしたい。
- 砲塔
前身ではそこそこ頼りになった砲塔装甲も頼みの防楯が非常に小さくなったことで、砲塔正面ほぼ全てが数値通り100mm程度と前身より薄くなってしまった。おかげで米MTの立ち回りが出来ない虚弱体質な子に
俯角はアメリカ戦車らしく10度取れるが如何せん装甲が薄い為、ハルダウンしても格下の通常弾が易々貫通する。耐久値も高くはないため回避が全てである。
ハルダウンは被弾面積を小さくするものと割り切り、なるべく晒す時間自体を短くしよう。
立ち回り方
砲の単発火力が225ダメージと良好であるものの、DPMが同格MTと比べ低いため格闘戦は大の苦手で、中戦車にしては高めの単発火力を活かしたヒット&アウェイの戦法が基本となる。
同格にDPM重視の高機動車両たちが多く、格闘戦を仕掛けられると一方的に耐久を削られやすいので要注意。そのため基本は味方と連携して行動し、常に敵戦車の射線を切れるポジションを意識しながら動こう。
単発が低い相手に対しては単発交換で優位に立てるが、所詮はこちらも90mm砲であり、次発装填中にもう1発撃ち込まれると与えたダメージ量をひっくり返されてしまう。低い車高と良好な加速性と大きく取れる俯角を活かしてハルダウンで被弾面積を減らしながら撃ちに行き、長い装填時間中はしっかりと障害物に隠れてスポットを切り、敵が詰めてきても味方を盾にしてに弾受けしてもらう等をして、とにかく単発火力の高さが活きる立ち回りを心掛けたい。
総論
紙装甲、比較的高い単発火力と高貫通の課金弾を持つが同格MTワーストの低DPMという弱点を抱える平均的な主砲、「MTとして」まあまあの機動力という全体的に器用貧乏な戦車。
とは言え、そこそこの機動力と良好な単発火力・アメリカ戦車らしく10度の俯角を持ち合わせているので扱いやすく、ある程度安定して成果は上げられる。Tier7の性能インフレに取り残されてる感は否めないが・・・
基本はアメリカ戦車らしく味方戦車の援護に終始し、偵察や裏取り、撹乱を徹底すれば自ずと勝利が転がってくることだろう。
慣れてくれば低い車高と良好な俯角による『地形が装甲』という米戦車の強みを実感できる戦車である。
前身のM4A3E8のような前線を張る動きは難しく、ヤツのように機動力に物を言わせて敵を翻弄するという動きも不可能である事を頭に叩き込んで戦おう。まあ要するに、車体が小さくなって装甲がちょっと増えた代わりに他全ての性能を犠牲にしたドラキュラなんでしっかり敵味方の顔色を見ながら動こうね!
特徴
長所
- 中戦車としては高い単発火力
- 高い課金弾貫通力
- アメリカ特有の良好な俯角
- 前身のシャーマンと違い低車高で地形に埋没できる
短所
- 口径の割に悪い砲精度
- 防楯が役に立たないほど狭く、MTにしては全体的に薄い装甲
- 出力比はさほど高くない為、最高速にやや乗りづらい
- 他車と比較して抜きん出た強みがないカタログスペック(特に同格中戦車で同じ90mm砲持ち、紙装甲のアイツには何かと比較されがち)
- 課金弾を多用しないと厳しい低い通常弾貫通
初期の研究
- 76mm砲は貫通力が低く使い物にならない、改良砲塔に換装して90mm砲を最優先で開発しましょう
- ただそれでもスペック不足感は否めないためできればエンジンも開発しましょう。
歴史背景
http://wikiwiki.jp/wotanks/?plugin=attach&refer=T20&openfile=T20.png
全周周回する砲塔に75mm砲を装備するという、アメリカ軍が第2次世界大戦勃発後に求めた性能を有するM4中戦車の生産は1942年2月に開始されたが、同じころイギリス軍が戦う北アフリカの戦場には7.5 cm Kw.K. 40 L/43を搭載し対戦車火力を大幅に強化した4号戦車が出現しており、その報告を受けたアメリカ陸軍兵器局はM4の後継となる新型戦車の開発を開始した。
より強力な火力と装甲を持つ戦車としては、既にT1重戦車(後のM6重戦車)やT14重戦車の開発が行われていたが、いずれも重量が非常に大きく、M4の代替とならないことは明らかであった。新型戦車は重量を抑えつつ、M4の欠点を克服していくことが求められたのである。
このような中で1942年5月に設計が完了し、試作車が発注された車両がT20中戦車であった。
T20は砲塔こそM4に類似しているが、車体は避弾経始と軽量化を重視した形状に変更された。またエンジンは戦車用に開発されたFord GANエンジンを搭載し、変速機類を車体後部にまとめて配置したことで、背の高い航空機用エンジンを搭載し、プロペラシャフトが車体後部から前部へ貫通していたM4と比較して車高を低く抑えることに成功した。
武装はM6などに搭載された3インチ砲を改良した76 mm Gun M1A1が搭載され、対戦車火力では7.5 cm Kw.K. 40 L/43をわずかに上回った。装甲は最大約100mmで、M4で脆弱性を指摘された弾薬庫などの部分の装甲は増厚されていた。
変速機にはM6で採用されたトルクマチック変速機が搭載され、サスペンションにはこれもM6で採用されたHVSS(水平渦巻スプリング・サスペンション)が搭載されたが、試作車2輌のうち1輌にはより性能が良いトーションバーサスペンションと幅の広い履帯が搭載されて外観が大きく変化し、T20E3と呼称された。この車両には当初3インチ砲が搭載される予定だったが、結局T20と同様76 mm Gun M1A1が搭載されている。
このほか自動装填装置付の75 mm Gun M3を搭載したT20E1も開発されていたが、結局試作車は製作されなかった。
上述したように1942年5月に試作車がジェネラル・モータース・フィッシャー工場に対し発注され、その完成は1943年5月であった。またT20E3は同年7月に試作車が完成した。
完成した2輌のT20は各種試験に供されたものの、先行して試作車が完成していたT23の限定生産が決まったこともあって量産はされず、1944年には開発計画が中止された。
また、新型中戦車の開発計画としてはもう1つ、T22中戦車がT20やT23と並行して開発されていた。
基本構造はT20と同一だが、変速機はM4と同様のものを搭載していた。また、完成した試作車のうち1輌はT20E1に搭載予定だった自動装填装置付の75mm Gun M3を搭載し、呼称がT22E1と変更された。これらの試作車は完成後試験に供されたが、M4と比較して傑出した性能を持たず、火力も不十分であるとして開発計画は中止された。
参考資料
『M26パーシング M24チャフィー』グランドパワー2010年9月号別冊
『M26/46パーシング戦車 1943-1953』スティーヴン・ザロガ 大日本絵画
『British and American tanks of World War Two』Peter Chamberlain, Chris Ellis
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ツリー化、枝化とは?
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