Rhm.-Borsig Waffentrager

車両の正式名称は「Rhm.-Borsig Waffenträger」ですが、IEの文字化け対策で、ページ名を「Rhm.-Borsig Waffentrager」にしています。

Tier 8 ドイツ 駆逐戦車

公式紹介ページ

スペック

詳細

※車体旋回速度の実質値は通常地形、操縦手熟練度100%で計算。スキル及び超信地旋回の可否は考慮していません。

※先頭のセルの色は対応するパッケージの色となります。

解説

• 概要
  Tier8ドイツ駆逐戦車。
  TankHunterで追加された。
  ドイツ第二TDルートはここからが本番。
  例によってSturer Emil同様、紙装甲・高火力が特徴である。
  初期砲が頼りになるので、乗り出しが楽な車輌でもある。
   
• 火力
  主砲はバランスの12,8cm砲と単発火力特化の15cm砲からの二択になる。
  はっきりと優劣をつけるのは難しいので、それぞれ使ってみてからどちらを使うか決めた方が良いだろう。
  派生先の車輌でも、どちらかを選ぶことが出来るので、自分にはどちらが合っているか見定めておくと助けになる。
  いずれも全周旋回砲塔に搭載されるので、射撃の自由度が大幅に向上し、格段に扱いやすい。
  気をつけたいのは砲塔が車両中央部に搭載されている点で、やたら長い車体・後述するパーツ配置の問題ゆえに、飛び出し打ちには向かない。
  また、仰俯角は-5°/+15°しかないので、斜面での射撃には難儀するかもしれない。
  • 12,8 cm Kanone 44 L/55
    初期砲であり、最終砲候補。
    通常弾で246mmに達する貫通力と精度、弾速に優れ、遠方からの長距離狙撃に適している。
    課金弾も311mmと高く、しっかり当てればTier10車両だろうと痛打を与えられる。
  • 15 cm Pak L/29.5
    最終砲候補。
    課金弾の攻撃力に全振りしたような性能で、通常弾貫通力・弾速・精度・照準時間を犠牲に単発750ダメージを実現。
    また重量が12.8cm砲の七割程度と軽いので搭載すると加速が良くなるという利点もある。
    弾速*1も精度も低く離れていては命中率も微妙なため、完全に停止している相手だけを狙うか隠蔽率だけを頼りに当たる距離まで近づく必要がある。

• 装甲
  無いに等しい。
  ゲーム内のありとあらゆる砲弾が前面装甲ですら貫通する。
  パーツ破損率も高い。
  まず、これまでのドイツ車と変わらず車体前部にエンジンがある。
  更にTier5のパーツなので耐久力も相応に低く、90mm級の砲弾であっさり一発大破する。
  ならば尻を向ければいいのかというと、こちらには弾薬庫が存在する。
  後ろから出たほうが、照準の拡散を小さくできる、射撃後に素早く退避できるという利点はある。
  搭載している拡張パーツや消耗品、搭乗員のセカンダリスキルで判断してもよい。
   
• 機動性
  前身より加速・速度ともに改善されており、陣地転換もこなせる。ただしそれでも重戦車レベルの加速力のため、過信はできない。
  後期エンジンは出力が1割以上増加するので、真っ先に交換したい。
  ただし、エンジンを破壊されるか、ドライバーが負傷すると少しばかりの斜面すら登坂できなくなり、壊滅的なダメージとなるのでその辺りは留意すること。
   
• その他
  これまでと違い非常に低車高で、特に停止隠蔽率が軽戦車並みに高い。
  そのため十分な対策を行えば、かなり接近されても発見されることはない。
  しかしPantherクラスの全長による遮蔽物からのはみだしには注意が必要。
  また視認範囲が前身から40mも悪化しているので、MTに代わり偵察を行うのは難しくなってしまった。
   
• 総論
  独第二TDルートの鉄則『不用意に前に出ない』は本車でも遵守すべし。
  高隠蔽をもって茂みに潜み、一方的な攻撃によって敵戦車をなぎ倒そう。
  とはいえこれまで通りの遠距離狙撃だけではその火力を存分に生かすことはできない。
  死にかけのHTにとどめを刺す、LT・MTとのタイマン、数的不利な味方の救助など、ときにはダメージ覚悟で多少強引な運用も必要である。
  装甲は紙だがHPはそれなりにあるため一撃で死ぬことはそれほどなく、全周砲塔とそこそこの機動力はそれを可能にしてくれる。

主砲選択アンケート

どの主砲を良く使ってますか？

史実

1939年9月末、クルップ社は「最初の現実的で自走可能な砲兵用装備」を設計した。
翌1940年1月にドイツ国防軍はこの案を受け入れ、クルップ社に開発を指示した。
当時はHummel、Wespeがあったが、ドイツ軍が求めたものは緊急時に搭載砲で射撃を行う事が可能であり、通常の射撃時には砲を地上に据置き、全周射撃を行う事もでき、車両は弾薬運搬車として活動するという、砲の積み下ろしが可能な車両であった。
クルップ社によって試作されたのが自走砲兼弾薬運搬車である10.5cm leichten Feldhaubitze 18 auf dem Fahrgestell des Panzerkampfwagen IV（ドイツ語でHeuschrecke 10　英語でGrasshopper 10　日本語読みはホイシュレッケ 10　意味はバッタ=キリギリス）がプロトタイプ3両が製作されるものの運用面やコストが問題となりこちらは開発中止となった。
1944年、ドイツ軍は対戦車自走砲「ヴァッフェントレーガー」の開発を始める事にし、ラインメタル社、シュタイヤー社、アルデルト社、クルップ社の4社に開発を指示した。
ヴァッフェントレーガーは簡素化を徹底した車体に、砲を搭載。砲の積み下ろしが可能で、全周射撃能力も必要とされ、搭載する砲も、各種選択する事ができ、10榴、15榴等を搭載した自走榴弾砲と8.8cm対戦車砲等を搭載した対戦車自走砲の両タイプとして運用する事が求められた。
そして、車体に関しては、前述のように簡素化が求められ、従来の自走砲の概念とは異なる、砲を運搬するための車台としての扱いだったが、要求が高すぎる為に結局は対戦車戦闘用に生まれ変わる事になった。
4両の試作車両が出来上がり、採用をされたのはアルデルト社（正確にはアルデルト社とクルップ社の共同開発）のヴァッフェントレーガー、制式名称Geschützwagen 638/18 SF PAK.43 Ardelt Waffenträgerである。
尚、足回りはHetzerから部品が流用された大型転綸とリーフスプリング式サスペンションの組み合わせだが、転綸の外周にゴムタイヤは付いていない。
本車はアルデルト社とラインメタル社が共同開発したヴァッフェントレーガーであると取れるが、資料が無いので判断が難しい車両である。

アルデルト社の社長は、国防軍に所属しており、都市防衛戦に社員と共に完成した本車で奮迅したが、敢え無く全滅してしまい、会社と共に歴史の陰に消えていったという逸話が残っている。

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