Tier 3 イギリス 自走砲
スペック
HP | 295 |
---|---|
車体装甲厚(mm) | 51/38/38 |
最高速度(km/h) | 40 |
重量/最大積載量(t) | 25.73/25.9 |
本体価格(シルバー) | 49,000 |
詳細
パッケージ名 | エンジン | 武装 | 履帯 | 砲塔 | 他 | ||||||||
出力 | 弾種 | 貫通力 | ダメージ | 総弾数 | 弾代 | 発射速度 照準時間 精度 | 旋回速度 | 砲塔装甲 | 旋回速度 | 視認範囲 | HP | 通信範囲 | |
初期状態 | Wright Continental R-975C1 | Q.F. 18-Pr. | Sexton | Sexton II | 295 | 450 | |||||||
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400 | HE AP | 42 65 | 260 170 | 112 | * *G | 7.59 5.50 0.88 | 20 | --/--/-- | 16 | 330 | |||
Q.F. 25-Pr. Gun/How.開発時 | Wright Continental R-975C4 | Q.F. 25-Pr. Gun/How. | Sexton II | Sexton II | 295 | 550 | |||||||
460 | HE AP AP | 44 92 71 | 280 180 180 | * | * *G * | 6.98 5.50 0.66 | 20 | --/--/-- | 16 | 330 |
解説
- 概要
]Tier3のイギリス自走砲。
カナダ製のGrizzly巡航戦車の車体をベースに開発・量産された自走砲である。 - 火力
- Q.F. 18-Pr.
初期砲。
精度、特に旋回時の拡散がかなりひどく、ちょっと動いただけでも照準が開きまくる。
また仰角は37.5°と狭いので弾道も低く障害物に遮られやすい。最終砲は早急に開発したほうがよい。 - Q.F. 25-Pr. Gun/How.
他のTier3自走砲の多くが105mm砲を装備する中、最終砲でも口径88mmの25ポンド砲どまりであり、単発威力と爆風範囲は大きく劣る。装填速度は同格よりも速く連射が可能なものの、照準時間が5.5秒と特に短いわけでもないのでレティクルを絞り切って撃てる射撃機会にあまり恵まれず、相手が長時間立ち止まらない限りその連射速度は十分に活かせないだろう。ただしこの同格に比して小口径の砲弾を同格以上の発射速度で撃ちだすというのはこの後しばらくイギリス自走砲の特徴として親しむことになるので、早いうちに慣れておこう。
射程は長いが仰角が40°とやや狭く、射程が若干短くなり障害物越しで撃つ時に苦労することもままある。
SU-26ほど単発威力に悩むことは無いものの、それでも105mm砲と比べてダメージを稼ぐことは難しく、装填速度を有効活用できる局面も少ないと言える。
尚、総弾数は100発以上あり弾切れの可能性はまずない。
- Q.F. 18-Pr.
- 装甲
M7 Priestに似たような、車体の一部に強固な装甲は存在するが、最も厚い部分でも50mm程度しかないためあてにはできない。当たり前に被弾=貫通である。
ただし車体重量がそこらの中戦車よりもあるので、悪あがきとして体当たりできそうな場面があれば試みるのも面白いかもしれない。
とはいえ加速の問題でどちらかといえばぶつかられるようにしないと難しい。 - 機動性
自走砲としては平均レベル。最終エンジンがM7 Priestの中間エンジンと同じもの、つまり馬力が1ランク劣っているので加速力で劣っており旋回も遅め。
最低限、陣地転換に必要なだけはあるため、随時射撃位置を変更するだけならあまり支障はなく行える。 - 総論
高火力な105mm砲が装備できない代わりに手数に優れた主砲を載せた、イギリスらしい自走砲と言える。
爆発範囲が狭い以上、ダメージを取るには直撃が必須だが、精度はまずまずであり多少は当てやすくなっている。ただし火力の割に照準時間は長く、多方面を狙おうと頻繁に車体を動かせば絞りきった状態での射撃機会には中々恵まれない。広い射界を活かして最初から射撃する範囲を決めて主砲だけ動かすようにしておけば、自ずと素早い装填が戦績に活きてくるだろう。
史実
ビショップとおなじ25ポンド砲を搭載する自走砲ですが、どちらかというと米軍のM7プリースト自走砲に似た、オープントップの大型戦闘室に砲を搭載したもので、車体もプリースト用のものを提供してもらう予定したが、M7自走砲がM3中戦車をベースにしたのに対して、アメリカがM3車体の供与を渋ったので、M3中戦車を改造したカナダ製中戦車ラムIIがベースになっていたのがセクストンでした。
1942年半ばに改造作業が始められましたが、この頃にはイギリス軍にもM7プリーストが導入され始めていたので、その影響を受けて、当時砲兵隊の主力であった国産の25ポンド砲を装備する自走砲を作れば、運用・補給面で好都合と考えられていました。
射程不足のビショップでの反省を踏まえ、主砲先端にはダブルバッフル式マズルブレーキが装着され、後座長(射撃の反動で、砲尾が後退する長さ)を1.02mから半分の0.51mに抑えて最大仰角45度を取れるようにしてありました。
射界は左25度、右15度。弾薬搭載数は105発で、うち87発が榴弾と発煙弾、18発がAP弾を搭載、戦闘室周囲に取り付ける防水プレートと、機関室上部に取り付けるシュノーケルからなる渡渉キットも作られたそうです。
ベースのラムII中戦車を製造するモントリオール・ロコモーティブ社により、1942年末には試作車が完成。翌43年~45年まで合計2,510両が完成しました。 資料によっては、M3をそのまま改造したとするものもあります。
派生型に主砲を撤去して通信機と指揮用テーブルを搭載した、自走砲兵連隊用弾着観測車のGPO(Gun Position Officer)があります。 これは、ドイツ軍が直接射撃を多用してたのに対し、イギリス・カナダ軍は、観測班を用いた後方からの間接射撃のみに使用していたためで、観測班からの誘導を元に、砲撃の統制を行う車両の必要性から派生したといわれています。
また、ラムII戦車の車体を改造した、セクストン用弾薬運搬車バージョンのワラビー弾薬運搬車も作られました。
その先行量産型というべきセクストンIとの違いは細部の違いで、R975-C4エンジンの換装のみでした(資料によっては補助バッテリーの交換とするものもあります)。
実戦初投入はイタリア戦線で、その後、ノルマンディ上陸作戦では揚陸艦から火力支援のために、洋上砲撃が命じられた部隊もあったそうです。 主に、水上航行を可能にしたものの、航行中は防波スクリーンのために攻撃が不能なDD戦車シリーズ(M4中戦車を改造したものなど)の上陸支援だったとされています。
ノルマンディー作戦以降は、イギリス軍に供与されていたM7プリースト自走砲に替わり、イギリス砲兵隊の主装備にされていきました。
セクストンは、ビショップ、プリーストのつながりから教会関係の名前がとられ、使用人(寺男)や墓堀人という意味があります。