1920年 大英帝国 戦艦 クイーン・エリザベス級
大英帝国の戦艦の代名詞と言える傑作艦。2019年7月31日のアップデートでいよいよ実装された。
この艦を起点にリヴェンジ級戦艦やレナウン級、フッドなど様々な派生型が建造され、果てには大日本帝国の象徴的戦艦長門型にも影響を与えている。イタリアも本級の影響を受け、40口径15インチ連装砲を輸入し戦艦フランチェスコ・カラッチョロ級を建造しようとしていた。
また、長門型が登場するまでは世界最大の艦砲を有する艦でもあった。
竣工自体は第一次大戦時に遡る古参艦だが、改装を加えた上でほぼ全ての艦が第二次大戦でも実戦に投入され続けており、その完成度の高さを示している。
Ver.2.00.032以前の母港画面。
基本性能
※括弧がある欄は【改修後の数値(初期値)】
年代 | 1920 | 国家 | 大英帝国 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
艦種 | 戦艦 | 対潜 | × | ||||
耐久値 | 32686(29715) | 戦闘成績(BR) | 330 | ||||
無装甲排水量(t) | 15550 | 無装甲速力(kt/h) | 29.4(28.0) | ||||
基準排水量(t) | 27500 | 最大速力(kt/h) | 23.0(21.9) | ||||
最大排水量(t) | 31590 | 最大舵角 | 48.6(43.0) | ||||
可視距離(km) | 9.0(8.3) | 絶対視認距離(km) | - | ||||
アンロック費 | 750000S | 購入費用 | 7500S | ||||
1350G |
装甲防御
※単位はインチ(in)表示
※史実/技術ツリースペック準拠の場合。購入時は無装甲状態。
防御区画 | 前部 | 中部 | 後部 | 装甲重量(t/0.1in) | ||
---|---|---|---|---|---|---|
甲板部 | 3.0 | 3.0 | 3.0 | 25 | ||
舷側部 | 13.0 | 13.0 | 13.0 | 25 |
搭載武装
主砲 | 名称 | 火力 | 射程 距離 (km) | 装填 速度(s) | 旋回 速度(°/s) | 重量(t) | 貫通力 | 基本弾数(HE/AP) | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
42口径 38.1cm MKⅠ 連装砲 | 1500 | 26.273 | 30 | 5 | 1120 | 53 | 200/200 | |||
副砲 | 名称 | 火力 | 射程 距離 (km) | 装填 速度(s) | 旋回 速度(°/s) | 重量(t) | 貫通力 | 基本弾数(HE/AP) | ||
45口径 15.2cm Markⅻ 単装砲 | 600 | 19.66 | 8.5 | 7 | 27 | 65 | 120/120 | |||
魚雷 | 名称 | 火力 | 射程 距離 (km) | 装填 速度(s) | 旋回 速度(°/s) | 重量(t) | 雷速(kt) | 基本弾数 | ||
53.3cm MKⅡ 水中魚雷 | 3300 | 9.83 | 60 | 10 | 8 | 31 | 3 |
部品改修
改修段階 | 火力 | 索敵 | 速度 | 装甲 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
Ⅰ | 副砲装填装置(副砲装填時間-15%) | 新型望遠レンズ(望遠鏡拡大倍率+20%) | 副舵輪(横滑り防止+13%) | 消火器(自艦火災継続時間-20%) | ||
Ⅱ | 砲塔旋回装置(主砲旋回速度+9%) | 特殊塗装(隠蔽性+7%) | 新型艦首(旋回抵抗-11%) | 傾斜装甲(装甲HP+11%) | ||
Ⅲ | 照準システム(主砲射撃精度+11%) | 電波探信儀(理想発見距離+4%) | 変速機(加速性能+10%) | 船体強化(HP+10%) | ||
Ⅳ | 主砲装填装置(主砲装填時間-15%) | 電波探信儀(理想発見距離+5%) | 舵輪(最大舵角+13%) | × | ||
Ⅴ | 射撃管制装置(主砲射程距離+9%) | 精密探信儀(強制発見距離+5%) | ボイラー(巡航速度+5%) | × |
立ち回り
中ティアと呼称される1920年代ごろの戦艦としては機動性に優れている。
そのため、巡洋艦・巡洋戦艦と共に先陣を切って戦端を開いたり、陣地転換を繰り返して味方の援護に回るなど、多様な役割を担うことができる。
しかしながら、武装は平均的な戦艦のそれなので、即応性に欠けているのが欠点と言える。
外観が似ているリヴェンジ級と比較しても本級が前衛、リヴェンジが後衛と取ることもできる。
主砲
主砲はリヴェンジ級の主砲と同型の42口径38.1cm(15インチ)連装砲Mk-Ⅰを四基、計八門装備している。
スペックそのものはリヴェンジのものと同一だが、最終的には部品開発によって微妙に差が出る。具体的には、DPMでは本艦が上回り装甲貫通力ではリヴェンジに軍配が上がる。
本級は後部砲塔の射界が非常に広く、突撃体勢を取っても斜め前方の敵艦に対して全砲門を向けることができる。
副砲
45口径15.2cm単装砲Mk-ⅻを装備可能。
ダナイー級軽巡の主砲としても採用されており、この世代の砲としては射程距離と貫通力に秀でているのが特徴。
命中率は知れたものなので攻撃・迎撃用には力不足だが、敵艦の位置を探ったり放火したりするのには役立つ。
魚雷
53.3cm Mk-Ⅱ水中魚雷を装備している。
射程距離はギリギリ10キロに届かないため使い所が限定されている。
だが、トドメや牽制としては有効な手段になりうるので載せておいてもいいだろう。
対空
ありません。
装甲
ゲームモードの仕様変更により購入時は装甲が装備されていない。
史実では舷側装甲13インチ・甲板3インチ程度だが、ゲームのPvPではこの数値で戦うとあっさり装甲を破壊され撃沈されてしまう可能性が高い。
幸い排水量には余裕があるので、被弾しやすい中央部を集中的に強化するなどすればかなり硬くすることができる。
後述の船員を保有しているなら、速度は気にかけずガンガン積み増しするといいだろう。
機動性
デフォルトでは武装をそのまま、装甲を史実に準拠させると21.6ノット前後。高速戦艦の始祖なだけあってボイラー無しでも20ノット以上発揮できる。
加速力もこの世代の戦艦の中ではトップクラスと言える。一度加速し始めるとグイグイと速くなっていき、最大速力に到達すれば安定した速度で航行できる。
舵も比較的素直で、旋回時にももたつきが少なく機動性に富む。
また、英国専用船員のクインを乗艦させることで装甲を積んだ状態でも25ノット前後を発揮できるようになり、重装甲、高火力、高機動性を両立させることができる。
総評
英国戦艦のスタンダードとなった艦型だけあり、攻防速が手堅く纏まった優秀な戦艦。戦闘成績もほどほどのところで、不利マッチにも巻き込まれにくい。
真っ向勝負の撃ち合いではネルソン、天城などに一歩譲るものの、本艦はとにかく癖がないので初心者からベテランまで使いやすい。
ダメコンが無い点だけが唯一の欠点だが、それ以外は文句の付け所がない船である。アンロックや購入後の装甲増設に多少シルバーはかかるが、きちんとチューンしてやれば中ティア帯の主力として活躍できる船と言えよう。