トァン

Last-modified: 2023-05-10 (水) 18:30:57

人名/た行》《人名/猫

トァン

『シー・メル』

  • コンラドルバン遺跡の街でインプに再会したとき、インプを敵として詰め寄るコンラに間に割って入る形で現れ、落ち着かせた。以後はインプとともにパーティメンバーに加わる。猫なので台詞は「にゃーにゃー」しかない。
  • 初登場後、ストーリー中でトァンの登場場面はないが、ゲームの副テキストに添えられている『ダナ聖書』の著者として記されているのでプレイヤーにはトァンの正体はある程度察せられる。物語のエピローグで失意のコンラに対して初めて口を開き、言葉を話し始めた。コンラは猫が喋ったことに驚き、無理もないが二回くらい聞き返した。
  • トァンの語る彼自身の素性は、何千年も昔にノーサンバランドを席巻したネヴェ人の最後の生き残りで、セラ人に猫の姿に変えられていたという。復権を望むダナ神=セラ人を阻んだコンラにトァン一人が最後まで味方したが、戦いの後もつづく歴史の流れは個人の力で変えられないことは承知していた。長い歴史の傍観者であったとともに、トァンが得たであろう人生観をコンラに示す。

    「……「答え」なんてどこにもないのかな、トァン」
    ……答えはどこにもない、なんて嘘だ。ある、必ず。コンラ

  • 幾つもの民族の興亡を目撃し、衰微して歴史から消えていくフォモール族のような人々には彼の身の上から同情があったようだ。インプとトァンの会った経緯は不明だが、インプは最初からトァンの名を知っていた。トァン自身があえて話して彼女に名前を教えたのでなければ、インプが猫に付けた名を後々までトァンが自分の名としたとも考えられる。『ダナ聖書』と彼の手記には「トァン・マッカラル」と署名している。羊使いが星に訪れた頃のことを少年時代の思い出に記憶していた。