温暖化に伴い開拓された北極海航路を独占しようとするロシアに対抗すべく,アメリカとカナダが航路の流氷除去を試みるシナリオ 極超音速ミサイルにSNS風メッセージなど現代戦らしいおもちゃがそろっている
シナリオ概要
日時:2025年8月18日
場所:チュクチ海
プレイ可能陣営:NATO
シナリオ期間:3日間
80年以上にわたり、米国とロシアは西ヨーロッパというおなじみの未来の戦場をめぐって対峙してきた。 人々の想像力も、フルダの野原やGIUKのギャップで行われる暴力の予想に魅了されてきた。 しかし冷戦の雪解けと同時に、北極の氷も解けた。 今日、アメリカ軍とロシア軍は東西ベルリン間ではなく北極海の海上境界線を越えて対峙しており、その戦線は壁ではなく国際法の曖昧な宣言によって引かれている。
しかし、あまりにも多くの政治家が依然としてヨーロッパに執着しており、さながら過去の戦争に惰性で引き寄せられたかのように思考が老化している。 西ベルリンの米軍はNATOの力の支援を受けていたが、北極圏の兵士たちは数少ない旧式兵器でしのぐことも多く、さらに過酷な環境が重なって勇敢に戦う者に最善の努力を要求する。 2023年の時点で米国には砕氷船が3隻しかなく、最新艦でも艦齢20年、2隻は艦齢が50年近くですぐにでも自壊する恐れがある。機械的な問題が艦隊全体に蔓延している。それらの後継艦は、拡大するギャップを埋めるにはほとんど足りないうえに、遅延とコスト超過に陥っている。議会自体が凍結し、海軍はいわゆる「沿岸警備隊問題」にはほとんど興味がないようである。
一方でロシアは、大規模で能力の高い砕氷艦艇の整備に注力し、さらに海上権益を確立するために基地航空部隊を頼ることができる。中国は国産の砕氷艦で氷原を砕氷している。中ロによる合同哨戒作戦がますます一般化している。重要な地域でのアメリカの行動を封じることができるという見通しはウクライナで失敗したロシアと、アメリカの圧力下でいらだつ中国にとって魅力的なものである。
2025年、長い間この危険な矛盾に無感覚になっていたアメリカの老朽砕氷船はカナダの砕氷船と合流し、北極海航路は初となる大胆な航行の自由作戦に乗り出した。米露関係は依然として最低の状況にあり、アメリカとしてはウクライナだけでなく北極でも国際法がたしかに適用されることをロシア側に思い知らせたいと考えている。
熱気を帯びたように活発な状況だが、一方で北極は寒く雪が降っている…
Description by Ethan Hermanson
ブリーフィング
- 現在の状況
- 北極海航路 (NSR)の航行に一年で最も適した時期であるにもかかわらず、流氷が航路上を封鎖してしまっている。このゾーンはIcebreaking Zone 1およびIcebreakingg Zone 2として表示されている。ロシア海軍の大部分が東シベリア海の西側に集結しており、現在では増援部隊がラプテフ海に入っているものと考えられる。シベリア沿岸と北極圏島嶼の多くには、「対ステルス」レーダーによって支援されているSAM・SSM陣地が点在している。民間漁船と商船が北極海航路の封鎖されていないエリアを航行中であると想定のこと。
ラプテフ海と東シベリア海

敵軍部隊
- ロシア
- ロシア政府は過去十年間にわたり、莫大な資源をこの地域に投入してきた。北方艦隊統合戦略作戦司令部は2020年代前半の危機とともに設立され、ほかの軍管区と比べてほとんど損害を被っていないと考えられている。ロシア指導部は切実に必要する国家的自尊心と地位を取り戻すことのできるおもな手段として北極圏を重視している。ロシア海軍北方艦隊の旗艦Pyotr VelikiyはZircon極超音速巡航ミサイル(700nm)を搭載している。艦隊に対する航空掩護は基地航空機のMiG-29とMiG-31BMによって行われる。MiG-31K "Kinzal Carriers"とロシアの大規模な爆撃機部隊は、Bastion SSM(325nm)およびBal SSM(140nm)システムのような地上ベースのA2/ADアセットとともに対艦任務に就くものと思われる。
ロシアは北極圏航路におけるわが方の航行を阻止する意図を明確にしているが、わが軍がアラスカからの航空掩護圏の端にある東シベリア海に入るまでは行動を起こさないものと考えられる。
- 航空機
- Ka-27M Helix A
- MiG-29K Fulcrum D
- MiG-31BM Foxhound
- MiG-31K Foxhound
- Searcher II [Forpost-R]
- Tu-22M-3 Backfire C
- Tu-95MSM Bear H
- Tu-142MK Bear F Mod 3
- 水上艦
- BPK Udaloy I [Pr.1155 Fregat]
- LDK Arkika
- MPK Grisha III [Pr.1124M Albatros]
- RKR Petr Velikiy [Pr.1144.2M Orlan]
- SSV Yury Ivanoi [Pr.18280]
- SSV Yug [Pr.862 1/2]
- VTR Boris Chilikin [Pr.1559V]
- 潜水艦
- PLA-671RTMK Victor III [Shchuka]
- PLA-885M Severodvink [Yasen-M]
- PLA-961M Akula II [Shchuka-B]
- 地上部隊
- PRadar (12A6 SOPKA-2)
- PRadar (Rezonans-N OTH)
- PRadar (Tall Rack [55Zh6UME Nebo UME])
- PSAM Bn (SA-21a/b Growler [S-400 Triumf])
- PSAM Bn (SA-28 [S-350 Vityaz])
- PSAM PIt (SA-22 Greyhound [Pantsir-S1])
- PSAM Plt (SA-27 Grizzly [9K317M Buk-M3])
- PSSM Plt (SSC-5 Stooge [K-300P Bastion-P])
- PSSM Plt (SSC-6 Sennight [3K60 Bal])
- 衛星
- PKondor 1 (Kondor)
- PKosmos 2455 (Lotos-S)
- PKosmos 2502 (Lotos-S)
- PKosmos 2503 (Lotos-S)
自軍部隊
ロシアの陸上基地A2/AD資産がもたらす脅威のため、任務部隊には空母は割り当てられていない。 航空支援は、ワシントン州のNAS Whidbey Islandからの長距離海上哨戒機とともに、アラスカにあるアメリカ空軍の部隊によって提供される。 北極海航路の入口にロシアのSAMおよびSSM中隊が存在するということは、戦闘が始まった場合に機動部隊の上空を維持するために、我々が彼らの防御を後退させなければならないことを意味する。 このような場合、犠牲者は多数になることが予想されます。
ロシアのキルチェーンを打破するために、USCYBERCOM(アメリカサイバー軍)は"Widowmaker"という名前のサイバー攻撃パッケージ コードを準備しました。Widowmakerは、発動されると、ロシアの衛星ダウンリンクを攻撃することでロシアの偵察衛星ネットワークを無効にし、手動でデバッグして各衛星との接続を再開することを強制するが、このプロセスには24時間から48時間かかるとUSCYBERCOM(アメリカサイバー軍)は予想している。
- 航空機
- Bielson AFB
- 18th Aggressor Squadron (18 x F-16CG Blk 30 Falcon) (On Request)
- 168th Air Refueling Squadron (8 x KC-135R Stratotanker)
- 356th Fighter Squadron (16 x F-35A Lightning II, 8 x F-35A Lightning II Block 4 Lot 17)
- Elmendorf AFB
- 210th Rescue Squadron (8 x HH-60W Jolly Green II)
- 211th Rescue Squadron (4 x HC-130J Combat King II)
- 517th Airlift Squadron (12 x C-17A Globemaster III SOLL)
- 525th Fighter Squadron (24 x F-22A Raptor)
- 962nd Airborne Air Control Squadron (4 x E-3G Sentry)
- 45th Reconnaissance Squadron (2 x RC-135W Rivet Joint)
- NAS Whidbey Island
- VUP-11 (2 x MQ-4C Triton UAV)
- VP-40 (6 x P-8A Poseidon)
- 地上部隊
- Cape Lisburne/A-13 Radar (AN/FPS-117(V)4)
- Clear (AN/FPS-126 BMEWS II)
- Indian Mountain/Utopia/A-03 Radar (AN/FPS-117(V)4)
- Kotzebue/Grid Iron/A-12 Radar (AN/FPS-117(V)4)
- Oliktok/A-19 Radar (AN/FPS-117(V)4)
- Point Barrow/A-17r Radar (AN/FPS-117(V)4)
- Tin City/Dragnet/A-11 Radar (AN/FPS-117(V)4)
- 水上艦
- Michael Monsoor SAG
- DDG 1001 Michael Monsoor [Zumwalt Class
- HSC-21 Blackjack UCAV (1 x MQ-8C Fire-X UCAV)
- HSM-49 Scorpions (1 x MH-60R Seahawk)
- LCS 18 Charleston [LCS-2 Independence Class]
- HSC-21 Blackjack UCAV (1 x MQ-8C Fire-X UCAV)
- HSM-49 Scorpions (1 x MH-60R Seahawk)
- LCS 28 Savannah [LCS-2 Independence Class]
- HSM-49 Scorpions (2 x MH-60R Seahawk)
- Cape St. George SAG
- CG 71 Cape St. George [Ticonderoga Class, Baseline 4]
- HSC-22 Seaknights (2 x MH-60S Knighthawk)
- DDG 101 Gridley [Arleigh Burke Class, Flight IIA]
- HSM-35 Magicians (2 x MH-60R Seahawk)
- DDG 102 Sampson [Arleigh Burke Class, Flight IIA]
- HSM-35 Magicians (2 x MH-60R Seahawk)
- WMSL 752 Stratton [Legend Class, NSC Cutter]
- 6269 Kodiak (1 x MH-65E Dolphin)
- 2 x ScanEagle UAV
- Winnipeg SAG
- FFH 338 Winnipeg [City Class]
- 443 Maritime Helicopter Squadron (2 x CH-148 Cyclone)
- AOPV 430 Harry DeWolf
- 424 Transport and Rescue Squadron (1 x CH-146 Griffon)
- 2 x CU-176 Gargoyle (Skeldar V-200 UAV)
- MV Asterix
- 443 Maritime Helicopter Squadron (2 x CH-148 Cyclone)
- 単独
- WAGB 10 Polar Star
- Terry Fox
- 潜水艦
- SSN 771 Columbia [Improved Los Angeles Class]
- SSN 802 Oklahoma [Virginia Class, Flight V]
- 878 Comer Brook [Upholder Class]
- 衛星
- USA 259 (Trumpet II)
- USA 290 (KH-12 Improved Crystal)
- USA 314 (KH-11 Crystal)
- サイバー攻撃
- USCYBERCOM Package "Widowmaker"
命令・実施要領
- 命令
- 任務部隊は北極海航路を移動し、西ラプテフ海のObjective Zoneに到達せよ。到達は2025年8月21日12:00:00 Zuluまでに達成されなくてはならない。
- 実施要領
- 北極海航路上空での制空権を獲得する。
- 砕氷ゾーン 1 をクリアし、必要に応じて海氷のゾーン 2 をクリアします。
- 予定通りラプテフ海西部に到着します。
- 可能であれば、ロシア軍との継続的な接触を避けてください。
- 補足事項
- 敵の A2/AD、北極海航路の気候、および関係する範囲の組み合わせにより、海上での補給は非常に困難になります。 ラピッドドラゴン(輸送機からの巡行ミサイル)などの新世代兵器システムの在庫。 AIM-260 JATM(新型空対空ミサイル)には限りがあります。 アメリカ/カナダの水兵と航空兵がルスラン人に捕らえられるという政治的影響は容認できないと考えられている。 必要に応じて、戦闘捜索および救助ミッションが最優先されます。
デザイナーノート
- 砕氷作戦を開始するには、砕氷船を砕氷ゾーンの端に持ってきて、選択されている間に関連する特別なアクションを実行します。 アイスブレイク中に予期せぬ動作が発生した場合は、特別アクションを選択してください
砕氷船を選択した状態で「砕氷操作をキャンセル」するとプロセスが終了します。 アイスブレーキング操作は、ゾーンがクリアされるまで、必要に応じて何度でも再開できます。 - 船と航空機の両方を失うと救命いかだが出現し、捜索救助の試みの特別アクションで救命ボートを回収し、船/航空機が最初に破壊されたときに失われたポイントの一部を取り戻します。
- 難易度特別アクションを使用して難易度を選択してください。 シナリオの最初の 15 分間でいずれかが選択されなかった場合、シナリオはデフォルトで最も難しい難易度になります。 このオプションは、ゲーム時間が 1 秒経過すると利用可能になります。
難易度オプション
· 3 - ハード – 現実世界標準、ロシアの武装や熟練度は低下しません
· 2 - 中 – ロシアの水上艦艇のジルコン ミサイルの量が半分に削減されます。ロシア海軍の熟練度が低下します。
· 1 - イージー – ロシア側の熟練度が低下し、すべてのジルコン ミサイルがロシアの水上艦艇から削除されます。
特別アクション
デフォルトでは、LCS 28 サバンナには ASW 装備の MH-60R シーホークが 2 基あります。サバンナのシーホークと航空施設を、SM-6 Blk 1B(艦対空ミサイル) を装備した Mk70 PDS(コンテナ発射システム) に置き換えるオプションがあります。これを行うための特別アクションは、15 分後に無効になります。

CSAR ミッションを実行するには、救助車両と 1 人の生存者を選択し、「捜索救助の試み」特別アクションをプレイします。
ニュースポップアップは特別なアクションで無効にすることができ、いつでも再度有効にすることができます。
攻略
特に効果的な弾薬
DDGズムウォルトのIR-CPS(中距離即時攻撃) 極超音速滑空弾 12発
Joint Strike Missile (JSM)
AGM-158B JASSM-ER
AGM-158C LRASM
最も脅威度が高いターゲット
Pyotr Velikiy(キーロフ級)ミサイル巡洋艦 極超音速滑空弾搭載
味方航空機活動圏内のS400と対ステルスレーダー
ヤーセン級SSN
次いで脅威度が高いターゲット
敵航空機。対潜系と潜水艦の活動の邪魔。
味方航空機活動圏内のS300
もうすぐ射程圏内に入りそうな地対艦ミサイル
その次の次に脅威となるターゲット
いろいろ
まずはMQ-4C UAVとF35で偵察してざっくり敵の全体像を把握しよう。
艦隊はゾーン1まで氷砕船最高速力に合わせて18ノット
戦闘開始と同時にサイバー攻撃。
手前のS400に極超音速滑空弾を全弾ぶち込もう。追加でステルス巡航ミサイルもぶち込もう。なるだけ早く撃破。
SSNでZircon極超音速巡航ミサイル(700nm)を搭載しているPyotr Velikiyを撃沈しよう。ステルス巡航ミサイルもぶち込もう。なるだけ早く撃破。
とにかく飛行機が燃料切れで墜落しまくる。どうしたらいいのか???どなたか...
某SNS風メッセージ
OSINT_CP1
- OSINT_Her0:米加両軍による航行の自由作戦がウランゲリ島の近くで行われたとの噂があります。これはロシアの法律に違反しているので、警察が向かってくるじゃないでしょうか…
- Intel Ninja:MorseCode [Telegramみたいなもんか?]で出回っている画像はこちら。漁船の航行レーダーがウランゲリ島の北で多数の艦影を発見した模様。
- Rus Defender:NATOによる不法かつ帝国主義的な北極海への侵略が始まった。「航行の自由」とはむしろお前ら欧米指導者の自由のことではないか。
OSINT_Day2
- OSINT_Her0:
- Intel Ninja:
- Rus Defender:
OSINT_Day3
- OSINT_Her0:
- Intel Ninja:
- Rus Defender:
OSINT_Petr
- OSINT_Her0:
- Intel Ninja:
- Rus Defender:
OSINT_Petr_Destroyed
- OSINT_Her0:ロシア自慢の巡洋戦艦,RKR Petr VelikiyがNATO軍の対艦ミサイルを被弾して沈没したとの情報があります。詳細はすぐに...
- Intel Ninja:Petr Velikiyが敵の攻撃を受けて破壊されたとの報告が大量にあります。MorseCodeのロシアソースは、巡洋艦はまだ沈没していないが火災のため退艦したと主張。詳細は:[偽リンク]
- Rus Defender:欧米の帝国主義者はウソをついている。Pyotr Velikyは沈没していないし、火災が発生した後乗員は大事をとって退艦しただけ。今は曳航されて母港に戻り、修理と補給を受けている。欧米のプロパガンダマシーンが信じているのとは逆に海軍艦艇はほとんど毎日のように火災で退艦することがある、なにもおかしなことはない。
OSINT_Zum_Destroyed
- OSINT_Her0:
- Intel Ninja:
- Rus Defender:
スペシャルメッセージ
8月のFONOPは、世界の報道機関から「ビリングス沖の戦闘」と呼ばれ(米国の一部のメディアでは「ウランゲルの射撃訓練日」と呼ばれた)、米国の海軍の優位性を思い起こさせるものとなり、ロシア連邦に徹底的な屈辱を与えた。作戦後のコメントで、米国大統領は「海洋の自由という基本原則は、ロシアの無謀で違法な攻撃に直面しても守られた」と自慢した。しかし、ロシアの裏庭で屈辱を与えたことによるその後の影響は、航行の保護だけにとどまらなかった。その後数か月で、不満を抱いたロシア海軍士官の陰謀団がクーデター未遂に終わり、中露合同の極地哨戒は静かに停止した。12月後半に行われたFONOPは、今度は明らかに強力な部隊で構成され、今度はヨーロッパの船舶も参加したが、明らかに抵抗を受けなかった。
外部リンク
Command: Showcase Icebreakers Preview Stream w/ KushanGaming & Jacob Keyes - Twitch(リンク切れ)- CMO | Showcase: Icebreakers Release Stream w/ KushanGaming and Jacob Keyes - Twitch(放送2回目)
- Command: Showcase - Icebreakers - Content & Gameplay - Matrix / Slitherine
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