Tutorials/Strike Tutorial3

ブリーフィング

本日の任務はZinder空港を無力化することです。無力化という言葉は重要です。空港を空から破壊することはほとんど不可能です。空港を適切に破壊するためには滑走路や誘導路を引き裂く重機や核兵器が必要になるでしょう。爆弾は駐機場やセメントに穴を開けたりクレーターを作ったりしますが、それらは簡単に埋めることができます。建物は吹き飛ばされることもありますが、テントやウェザーシェルターは数時間で取り替えることができます。燃料や軍需品は破壊されますがすぐに交換することができます。だから、あなたの仕事はできるだけ長く空港を閉鎖し敵の航空機が空港を使用するのを防ぐことです。

では、空港は何で構成されているのでしょうか？Zinder空港をクリックして数字パッドの”9”を押してUNIT VIEWに変更して、マップ表示をズームインします。以下はこの小さな空港の構成です。

では、あなたの装備品を見てみましょう:

Su-24MR フェンサーE 1機。偵察型。駐機場の確認に最適ですが、ハンガーやHAS(Hardened Aircraft Shelters)の中を見ることはできません。

Su-24M2 フェンサーD 4機。あなたの重攻撃プラットフォームです。唯一貫通爆弾を搭載できますが、それはソ連時代の軍需品の重要な弱点を持っています。しかし、まともな500lb誘導弾も搭載できます。

MiG-23MLD フロッガーK 12機。対滑走路用爆弾、クラスター爆弾、焼夷弾、汎用爆弾とロケット弾など多彩な爆弾を搭載できます。注意すべき重要な点はこれらは無誘導爆弾で、すべてがLo-Lo-Loプロファイルを持っているということです。目標が約100nmしか離れていないのは良いことですが、これらの航空機のこのプロファイルの射程距離は非常に短いことに留意してください。

次のステップは計画を立てることです。何を、なぜ、いつ破壊したいのか？タイミングが重要です。全てを一度に目標に到達させる方法もありますが、これは複雑でかなり非現実的です。攻撃の指揮官は、一度に最大2機または4機の航空機をターゲットの真上に配置するだけで済ませましょう。そうしないと衝突のリスクが非常に高くなります。CMANOは、空中衝突をモデル化することも爆発片が別の航空機に影響することもモデル化していませんが、航空機が離陸や整備などを行うのにかかる時間はモデル化しています。

タイム・オン・ターゲット(TOT)のテーマは、フォーラムで活発に議論されており、複雑な攻撃を調整することはこのゲームの最も楽しい側面の一つであり満足のいくものです。このシナリオでは、数機の航空機を調整することになります。次に、プログラムされたルートを飛行する地上および空から発射された巡航ミサイルを追加します。ヘリコプター、大砲、地対地ミサイル(SSM)を重ねていくと、面白い問題を扱うことができます。それについては後で心配することができますが、今は偵察と攻撃のタイミングを考える必要があります。

最初に滑走路を閉鎖しますか？先にレーダーを破壊しますか？まず弾薬と燃料？最初に駐機中の航空機？すべて良い答えですがあなたの仕事は選択することです。

偵察:

まずは偵察機をよく見てみましょう。知識は強力なツールであり、これはあなたの計画を伝える武器です。そして、事実上非武装であるにもかかわらず（Su-24MR フェンサーEは防御用の対空ミサイルをいくつか搭載している）優秀な兵器です。Su-24MRフェンサーEは、複数のセンサーを搭載しています。DBを開けて見てみましょう。

• SLAR。これは初期の技術の地上探査レーダーで、レーダーが大きすぎて航空機の機首に収まりませんでした。横から見てみましょう。

• TFR。これは80年代初頭に本当に最先端の技術でした。この地形追従レーダーにより、夜間や悪天候下での高速低空飛行が可能になりました。

• カメラ。フェンサーにはOblique（奥行きの分析に最適）、panoramic（全体像に適した）、テレビまたはビデオの3つのカメラが搭載されています。COMMANDではこれらカメラの性能を即座に確認することができますが、実際には撮影されたフィルムは地上で数時間または数日間分析されることになります。しかし、当時は非常に高性能なカメラでした。

• IRLS。夜間の偵察を可能にした赤外線ラインスキャナです。

• MAWS、RWR、DECMは防御システムで、攻撃に先んじる場合に非常に便利です。

• Mk1 Eyeball。ほとんどのユニットがこれをセンサーとして搭載しており非常に便利です。50nmの範囲はほとんどのセンサーと同様に、地球や地平線の曲率の影響を受けるのでそれを計算するようにしてください。

• 最後に、ELINT Podを装備していることに注意してください。DBを掘り下げれば、長距離からの電磁波を簡単に探知できることがわかるでしょう。

この機体で何をするのか、何を達成したいのかにも寄りますが、区域監視任務に使うこともできますし、4万フィートの上空を通過してELINTポッドに仕事をさせることもできます。しかし、それではどこに何があるかはわかりませんし、敵機が目標の航空基地のどこにいるかもわかりません。

この任務では地に足をつけて見る必要があります。ここでの任務は邪魔者の飛行機がどこにあるかを見つけて爆撃機をより適切に誘導することです。これは電子的なものではなく視覚的なスペクトルで探すことを意味します。それらの飛行機は何も発していないでしょうから、あなたの眼球、カメラおよびIRでターゲットを探る必要があります。あなたのレーダーがそれらを拾うのに十分であるということはありそうにありません。しかし、多くの現代のレーダーはこの役割で役に立つでしょう。これを行うには低く飛ぶ必要があり、低空で生き残るには速く飛ぶ必要があります。これを行うには2つの方法があります。

• 手動。フェンサーを離陸させ、目標基地の真上か、そのすぐ近くにコースを設定します。基地の前後にウェイポイントがあることを確認してください。発進時には燃料を節約するために高度を12,000フィート前後にしておきましょう。（ここでは必須ではありませんが、良い練習になります）基地前のウェイポイントでは速度をアフターバーナーに、高度を約500ftに設定します。基地の後のウェイポイントでは、速度を落として高度を上げてください。

• ミッション。エリアを定義し(Ctrl + 右クリック)、ボックスをドラッグして離す。4つのRPが表示されます。それらのRP（とそれらのRPのみ）がハイライトされた状態でサポートミッションを作成します。エリアの3つの側面が水色の線と矢印で結ばれているのがわかります。ボックスの片方の線が目標の上空に来るようにRPを移動させましょう。交差したりルートがぐちゃぐちゃになったりしないように注意してください。ミッションの速度と高度を調整しましょう。フェンサーEを追加します。この方法は全周にわたって安定したままなので、速度と高度をある程度制御できなくなります。（マイクロ管理が少し必要になります）

攻撃:

この攻撃は大規模なものではないので手動で処理することができますが、ミッションを採用してください。使用するプロセスは以下の通りです。

• GROUP VIEWになっていることを確認してください。（数字パッドの”9”を押すとGROUP VIEWとUNIT VIEWが切り替わります）

• ターゲットの飛行場を選択してください。選択した飛行場で一連のミッションを行います。

• Ctrl+F11を押すとミッションウィンドウが表示されます。

• Strike、Land Strike、activeを選択します。

• Target Listに攻撃可能なすべてのターゲットが表示されています。
  • このミッションの目的は駐機場です。
  • ミッションの名前をParking areasに変更します。
  • 1つのParking Spotと3つのTarmacだけを残してTarget Listから他のすべてのターゲットを削除します。
  • これが最初のターゲットになる場合は、アクティベーションメニューをそのままにしておきます。
  • 攻撃機を選択してください。（クラスター爆弾やロケット弾のための素敵なターゲットが待っています）
  • 偵察機に偵察時間を与えたいので、このミッションをおよそ0820でアクティブにするように設定します。そのため、ミッション作成画面またはMission EditorのいずれかでActivation timeをシナリオの日付と08:20:00に設定してください。ミッション名の横に赤い[D]が表示されます。

• Mission EditorでCreate New Missionボタンをクリックします（基地全体が選択されたままなので、すべてのターゲットがリストに戻ります）。
  • 別のターゲットを選択しましょう。
  • Mission Nameの変更
  • 他のすべてのターゲットを削除する
  • 攻撃機を選択。
  • この場合、これを2番目のターゲットにしたいので、Activation Timeをクリックして、0822（最初のミッション開始から2分後）にします。

• 必要に応じて繰り返します。
• 私は、Recon Fencerを最初に起動してから次のミッションを実行します。あなたも色々と試してみましょう。
  • Zinder Runway - Mig BetAB-500SP x2
  • Zinder Parking - Mig RBK-250CB x4
  • Zinder Rador - Mig 57mmRkt x1
  • Zinder Hanger - Su KAB-500Kr x1
  • Zinder Control Tower - Su KAB-500Kr x1
  • Zinder Ammo Pad - Mig ZAB-500IB x2
  • Zinder Ammo Bunker - Su- KAB-1500Kr x1
  • Zinder AvGas - Mig 57mmRkt x1
  • Zinder Runway Access - Su KAB-1500K x1
  • Zinder Airport Tarminal - Mig FAB 500 x2
  • Zinder 全般（すべてのターゲット、スイープアップ） - 残りはありません。

準備ができたら、ミッションインターフェースを閉じて時間を進めて空軍の仕事を眺めてください。

ダイアログ1

偵察に戻りましょう。偵察機は飛行場について何かを教えてくれるはずです。そうでなければ偵察のために航空機を危険にさらす意味がありません。偵察はゲームの重要な部分ですが必ずしも容易ではありません。初心者のプレイヤーは偵察アセットを使用しても結果を最大限に活用していないため、偵察アセットを無視するという間違いを犯しがちです。良い偵察からは少なくとも3つ情報が得られます。

1. 一般的なターゲットエリアの理解。飛行場や他の多くのインフラターゲットでは、建物がどこにありどのように配置されているか非常によく理解できます。建物や滑走路を動かすのは困難ですが、最後にそのエリアの情報を得てから、新しい建物やその他の構造物が建てられている可能性があります。一時的な構造物を探したり駐車スペースを防壁や車両に変えたりします。この空軍基地には今まで知らなかったものがあります。それは何で、何を意味しているのでしょうか。

2. 防御策の特定。一般的なルールとして、何者かがあなたを撃とうとしているならば隠れていたいと思うでしょう。これは防御側にとって重要な安全上のヒントです。また、偵察アセットを適切に使用していない場合には、こうした防御策に爆撃後に初めて気付く可能性があります。おそらく目標を達成できなくなるどころかパイロットが死傷してしまうでしょう。早期に防御策に気がつけば、計画を調整して最初に防御を破壊するか無力化することができます。

3. 敵がどのように配備されているか確認しましょう。これは大きなテーマで、大規模なシナリオでは空白や弱点を見つけるために船の配置や電子妨害が最も弱い場所などを知りたいと思うものです。このシナリオでは、あなたの関心はどこに敵の航空機が駐機しているのかということです。誰もいない駐機場を攻撃しても意味がありません。航空機が防壁内にある場合は誘導爆弾が必要で、オープンな場所にあるのならクラスター爆弾が必要になるなどなど。これはあなたが知りたいと思う非常に一般的な情報なので、偵察機を基地の上に飛ばしたら「Contact Report」を使えることを覚えておいてください。

• UNIT VIEWにして敵基地を拡大表示してみてください。

• シンボルの右下に黄色の四角と黒の三角のついている敵施設をクリックします。

• Contact Report...ボタンをクリックするとContact Reportウィンドウが開きます。

• EmissionとSpotted hosted units 2つのタブがあります。2つ目のSpotted hosted unitsタブを選択します。

• ここでは、この施設に駐機されているのか、どれくらい前にそれを確認したのかを見てください。このシナリオでは特に関係ありませんが、F-15とA-10の両方を配備した目標基地を考えてみてください。ミッションの変更を決断しましょう。

ミッションを調整します。偵察機が邪魔者が駐機している場所を見つけたら、駐機スペースに当たっている攻撃のターゲットリストを調整する必要があります。しかし、覚えておいてください。あなたはハンガーの中を見ることができません。何かがあると仮定してください。

ダイアログ2

全てのコースが表示されるように選択されていることを確認してください。（Map Settings > Plotted Courses > All）この時点で”Space”キーでゲームを一時停止すると良いでしょう。

ミッションが始まると、AI由来のコースがプロットされていることに気づくでしょう。これらの航空機の航続距離は限られているのでこれはかなり基本的なコースですが、必要に応じて変更することができます。

ユニットを選択すると、そのコースが他の機体よりも明るく表示されます。各コースは一般的に5つのノード、中間コースの入口と出口、IP(Initial Point - 攻撃を開始する場所)、弾薬が先に消費された場合に到達できない可能性のあるターゲット、そして基地への最終アプローチに入る場所を持っています。ここではターゲットを変更することはできませんが、これらのノードを少しずつドラッグすることができます - それがその AC 範囲を超えると混乱する可能性があるので注意してください。

また、順序が完璧ではないかもしれないことに注意してください。もう一度言いますが、実験は良いことです - おそらく最初のストライキの後にそれは問題ではありません。

ダイアログ3

あなたは、KAB-1500ペネトレータを搭載したSu-24が少しうろうろしていることに気づくかもしれません。彼らは爆弾を誘導しています。この場合、脅威のレベルが最小であり天候がこの行動を許していることは幸運です。ほとんどの場合、彼らは一度に1つの爆弾を落とすだけで正確に誘導することができます。これらの問題については後のチュートリアルで詳しく説明します。

ダイアログ4

ログを見ることで、自分が与えたダメージ、発生した火災、破壊されたターゲット、検出された他のターゲットなどの指標を得ることができます。自機がターゲットエリアを飛行すると、以前のダメージも報告されます。例えば（ユニットビューにいる場合）滑走路が大きく損傷しているかもしれないので、パーキングエリアで見つけた航空機が離陸できないようになっています。そうでない場合もあります。

ダイアログ5

脅威レベルが低い場合、あなたは未使用の兵器があることに留意するべきです。例えば、あなたのSu-24の1機がKAB-1500ペネトレータ3機のうち2機を落とし、目標を破壊した場合、3つ目の爆弾をまだ付けたまま基地に帰るでしょう。あなたが望むなら、この爆撃機に別の目標を与えることができます。帰投しようとしているSu-24を選択して、”U”を押して割り当てを解除してください。「General」に割り当てるか、先に作ったミッションを一掃するか、特定のターゲットを指定してください。良い爆弾を使わないもったいない。

ダイアログ6

最後の爆撃はおそらく今頃になるでしょう。運が良ければこの空港は煙のような廃墟と化しており修復には数日の努力が必要になっています。

もし基地閉鎖が遅かったら、常駐機の何機かが離陸したかもしれません。（まあ、その分の兵器はあります）素早かったのならば、全機を地上に留めていたかもしれません。（パーキングエリアには見えるが、格納庫にいる機体は見えない）だから、念のために格納庫の破壊を確認してください。格納庫が残っているのなら、いつでもそれらに集中するためにアセットを再配置することができます。航空機のない空軍基地は誰にとっても良いものではないし、最高の敵機は金属が歪んだ煙の山なのです。（どのようにしてその状態にするかは問題ではありません）

ダイアログ7

攻撃はもう終わっているはずです。もう一度試してみることをお勧めします。まず、エディタモードでセーブゲームをロードして、レッドサイドをチェックして、実際のダメージがBDAの情報と比べてどうなのかを確認してみてはいかがでしょうか。

複数のストライクミッションの代わりに、パトロールミッションを作るのも良いでしょう。1/3ルールをオフにして、飛行サイズをペアに設定し、全機を割り当てます。そうすれば、あなたは攻撃を「micro」にして(つまり、各ディテールを微調整して)、自由に航空機を投入することができます。攻撃を行う前に、保持任務から”U”の割り当てを解除しておく必要があります。

何十機もの航空機を使う大規模な攻撃を行う場合、この「Marshaling」テクニックは、物事を設定するのに良い方法です。

ダイアログ8

概要

このチュートリアルでは、目標の配置を見て兵器の効果を最大にするために攻撃に優先順位をつける方法を学びました。ゲーム内でも実生活でも達成しなければならない全ての目標に対して十分な弾薬や資源を持っていることは稀です。そのため、どのターゲットにいつどのように最適な弾薬を使うのかを選択することが重要なのです。

考慮すべきもう一つの要因は敵の反応です。このシナリオでは敵の選択肢は非常に限られいます。敵は非武装の航空機をスクランブルさせることができ、あなたは地上でそれらを破壊していなければ空で撃墜する必要があります。ほとんどのシナリオではより強固で活発な敵が登場します。（敵は常に反応し、あなたの素敵な計画を台無しにしようとします）

Tutorial 4では、敵が反撃してくるかもしれません。