ロトの紋章
概要
【キラ】が幻魔剣を会得した際、父・剣王ロートシルトの亡霊から授かった剣王の里最強の鎧。
命を持った漆黒の鎧で、キラ曰く「死んだ親父から託された、おいらの宝物」。
性能
鎧の胸部に施された獅子の意匠の部分が生きて動くようになっており、キラの身を守る鎧としての機能に加え、近づいた敵に噛みつく気性の荒さを持ち、さらに「もえさかる火炎」や「こごえる吹雪」、【いてつくはどう】などのモンスター特技を担当する。
口から放った炎を推進力にして、キラの体を空中に飛ばすといった応用も可能で、正体をさらけ出したグノンとの戦いでがけに落ちそうになった時や、ヤマタノオロチ戦で竜変化して応戦するも油断して水中に引きずり込まれたポロンを救い出す際に使用した。
また、目から放つ「まぶしい光」を照明にして、【レミーラ】の代わりにできる。腕の鎧部分からは棘を出す事ができ、【異魔神】を拘束するのに使われた。
呼びかけによって発動することがほとんどだが、口の中にとっさに【ティーエ】をくわえて守るなど自身の意思を持って動くこともある。
進化と変遷
キラのレベルアップに合わせて鎧もまた成長する。
鎧のデザインも初登場時は胸当てに腰の部分を守る草摺、脛当てのみという軽装であったが最初手首に巻くだけだったパーツも物語中盤には前腕部全てを覆うようになり、異魔神との最終戦では顔面と手以外の露出が無いほどの重厚なフルアーマーとなる。
更に最終決戦直前ではパーツを組み替えて獅子の形となり、自律行動を可能にしていた。
キラと【ヤオ】が生活していた家に忍び込んだ【ピエタ】がその姿にビビる程である。
それでも忍び込んで盗み食いをしていたピエタを襲う事もなく、まるで相棒のキラとその妻であるヤオに巡り合わせるような行動を取っていたことから、人間の本質的な善悪を理解する力も持ち合わせているのだろう。
キラが幻魔剣の力に溺れることなく、正しい方向に成長できたからこそそうした善性も持ち合わせたのだろうが。
この状態のシーザーにキラが呼びかけると、鎧として自動でキラに装着される。
劇中を通じてキラの相棒として活躍してきたが、最終決戦で【ポロン】のマダンテを受け大破。
キラはその後世界樹の力で蘇るが、この鎧は修復されなかった…と思いきや完全版にて無事な姿が確認できる。
ロトの紋章~紋章を継ぐ者達へ~
最終決戦後も尚も進化を続けていたため、ヤオにより封印を施されるという形で一般的な犬の姿となり、キラ達の愛犬・シーザーとして過ごしていた。【リー】の事は庇護者と見ており、リーが危機に陥った時は自らの意思で本来の姿に戻り、命を救っている。
【ラダトーム】跡地でグードと交戦中、リーが自力で封印を解いた事で正式に相棒として認め、鎧として着用された。