概要
真っ暗闇の周りが見えない【ダンジョン】の中で唱えると、魔法の光が自分の周囲を照らすという【呪文】。
しかし、本編作品では実はDQ1(HD-2D版除く)にしか登場していない。
それが原因からか、DQ2以前の古参の呪文にしては珍しく、ウェブ上で検索しても、上位にDQ関連の内容がなかなかヒットしない。
そもそも真っ暗闇の地形が把握できないダンジョンとしては、DQ1の他にはDQ5の【レヌール城】、DQ6の【地底魔城】の一部フロア、DQ7の過去の真夜中の【大灯台】くらい。
DQ8の【闇の遺跡】は単なる暗闇とは異なり、闇魔法による暗闇なので、仮にこの呪文があったとしても意味をなさない。
【レムオル】・【インパス】同様に本編では影が薄い呪文だが、実は外伝では結構活躍している呪文だったりする。
特に「識別」「探索」「冒険」が主要の【不思議のダンジョン】シリーズでは、本編とはうってかわって「インパス」共々、攻略に際して最重要呪文の1つに大抜擢されている。
真っ暗な洞窟がクリア必須ダンジョンとして再登場したら、本来の使い方で復活するかもしれないが、まずその仕様が今後復活するのか分からない。
今後この光の呪文に光が差す時は来るのだろうか?
おお!古き言い伝えの呪文レミーラに光あれ!
同系列の上位呪文のような名前の【レミラーマ】とは、用途は異なるが「光」を扱う、探索用の魔法であるという共通点がある。
今のところこの二つが同作品内で共演しておらず、いまだに系統呪文なのかはハッキリしていない。
最初に呪文を構想したときは「ロミール」という名前になる予定だったが、【堀井雄二】がピンとこないという理由で変更したという。
【フローミ】の呪文と同じく「フロアを見る」が語源だろうか。
感覚的な表現通り、AppStoreのインタビュー記事でも「ピンと来なかった」としているが、詳細は語られていない。
Wizardryにおける同様の呪文「ミルワ」「ロミルワ」を堀井が知らぬはずは無いので、似た響きになるのを避けたのではと言われる場合もある。
DQ1
初登場かつ本編における唯一の登場。
習得はLv9(経験値1300)(ガラケー版はLv12)。消費MPはFC版のみ3で、リメイクでは2。
【洞窟】を照らす灯りの呪文で、【たいまつ】を使用した場合より照らす範囲が若干広い。
壁の向こうも見えるので、迷いにくくなると同時に未知のルートも発見できる優れもの。
ただし、一定歩数移動するごとに照らす範囲はたいまつ同様にまで狭まっていき、終いには照明無しに戻る。
たいまつと同時に効果を発揮することはできず、後から使ったほうが有効になる。
つまりレミーラで広い範囲が見渡せるときであっても、たいまつを使うと即座に視界が狭くなってしまう。
MP管理が極めて重要な今作では、なるべくたいまつの方を使いたい……と思われがちだが、「レミーラに頼り過ぎてMPが底を尽きてどうにもならなくなった」事例はあまり聞かない。
やはり、壁の向こう側が見えるというだけで段違いに迷いにくくなるし、本当にMPが底を尽きそうなら、その一歩手前で【リレミト】を唱えて再挑戦すれば済む話。
それでもMPに不安があるなら、最初にたいまつを使い、迷子の可能性を感じたらレミーラを唱えて地形を確認するのがベストだろう。
変な意地を張った揚げ句、迷って要らぬ消費を招くより、よっぽど賢い。
なお、やり込んでいて洞窟のマップを暗記しているプレイヤーにとっては不必要な呪文ではある。
特にMPを温存したい【ラストダンジョン】では、そのようにしてやり込んだプレイヤーも珍しくなかっただろう。
HD-2D版 〈削除〉
先のHD-2D版の3と同様に洞窟内などの暗所では自動的にたいまつを持つようになり、普通に周囲を見渡せるようになったため、この呪文は削除された。
初出作品でありながらHD-2D版でリストラされるという点は、DQ2の【アバカム】と同様の措置となる。
CDシアター
【かげのきし】との戦いで、彼に【ローラ姫】を人質にとられ武器を捨てさせられた(その上、ゲームでもそうだが、かげのきしには攻撃呪文はほとんど通じない)主人公アレフが、極限の模索の末この呪文を用いてその輝きでかげのきしの目を眩ませ、その隙に倒している。
詠唱台詞は、
「聖なる光よ 我とローラ姫を守りたまえ」
個人の名前を出しているが、実際は【聖域の巻物】みたいな、対象となった者をその場から守る範囲系の呪文という扱いなのだろうか。
このように【マヌーサ】の呪文の亜種みたいな目くらましの呪文として戻ってきても良さそうであるが、今のところ実現していない。
目くらましを行う攻撃自体はDQ5辺りから出てきているのだが、それは【まぶしいひかり】という特技であって、この呪文にはお呼びがかからなかった。
命中率を低下させる呪文には、上述の通りすでに『マヌーサ』が存在し、用途が重複してしまうからかもしれない。
DQ2(ゲームブック)
エニックス版のDQ2のゲームブックでは「たいまつ」とともに登場。
【サマルトリアの王子】カインが覚える(覚えられない場合もあり)。
ゲーム版DQ1と同様にたいまつの代わりになるほか、【ドラゴンの角】では目くらましで【きとうし】を塔から転落させる場面もある。
また、たいまつでは照らすことができない魔法の暗闇も照らすことができる設定になっている。
ちなみにDQ1のゲームブックでは登場していない。
こう読み解くと、DQ8の【闇の遺跡】の闇魔法による暗闇をも打ち消す手法として、実装できそうではあっただけに残念である。
不思議のダンジョンシリーズ
本編DQ2以降のダンジョンは、DQ1の【ロトの洞窟】仕様の真っ暗闇はかなり少なく、レミーラの呪文はリストラされてマイナー呪文となっていたが、概要欄の通りシステムがダンジョン探索ゲームである不思議のダンジョンシリーズに大抜擢された。
一部の作品には正真正銘の呪文として、そして全ての作品にはアイテムとしても、この呪文名を冠した【レミーラの巻物】が登場する。
通路からやってくるモンスターからの【不意打ち】を防いだり、広いフロア・【迷路部屋】等で無駄に探索せずに【満腹度】の消費を抑えたりと、とにかく役に立つ。
やはり、フロアをどの位置からでも見通せる効果は強力無比かつ覿面で、類似効果の【透視の指輪】共々、初心者から慣れたプレイヤーにまで幅広く愛用される有用な呪文の一種。
トルネコ1
のちの【シャドーの指輪】の効果になるが、レミーラの巻物の効果で、今いるフロアのみならず、今作では地面に隠された【ワナ】も見える。
トルネコ2
【魔法使い】の呪文としても登場する。消費HPは5。
効果は【レミーラの巻物】を読んだ場合と同じく、今いるフロアの地形・アイテム・モンスター・階段の位置が視認できる。
特に、冒険時の最たる危険要素となる『盾を装備できない』魔法使いの即死度は、【商人】や【戦士】とは全然比べ物にならない。
加えて、【痛恨の一撃】や【ワナ】等の効果で【呪文】を忘れてしまう可能性がある以上、厄介な特殊能力持ちのモンスターとも迂闊に隣接できないので、魔法使いが使用できる呪文の中では最重要呪文となっている。
なぜか『まどわし状態』が回復する効果もある。
勿論、レミーラの巻物・【インパスの巻物】は備えあれば憂え無し。
呪文を不慮の事態で忘れる可能性に備えて【スペルブック】に優先して書き込んでおきたい呪文の筆頭だ。
トルネコ3
今作から新しく【レミーラの杖】が登場する。
こちらはDQ1の【たいまつ】と同じく【ターン】制限付きなので、探索用するより、基本的に【階段】の位置を特定して【即降り】に用いるアイテム。
特に逃げの一手となり一撃でもダメージを受けたら冒険失敗の【まぼろしの洞くつ】では、レミーラの巻物の効果共々、レミーラの呪文の効果が文字通り存分に光り輝くだろう。
少年ヤンガス
レミーラの巻物だけが登場。レミーラの杖や、モンスターが覚えるとくぎとしての「レミーラ」は登場しない。
本作のダンジョンでは「一度でも通った場所は常時地獄耳状態になる」という仕様になっており、前作までに比べると重要度は下がった。
しかし、本作でも相変わらずがいこつけんし系統やソードファントムのアイテムはじきが脅威であり、
「夢幻の宝物庫」では「シャナクの巻物」が出ないので、シャーマン系統の呪い攻撃も絶対に受けたくない。
そのため、特にゾンビ系モンスターが出現するフロアで重要になる。
なお、なぞのしんかん等が使う「いてつくはどう」をヤンガスが受けると、レミーラ状態もまとめて消されるので注意。
ロトの紋章
ジパングの洞窟探索時に【ポロン】が唱えようとした。
しかし【キラ】が着用している【ブラック・シーザー】の目から光が出て探索の光となったため、結局使われずじまい。
ダイの大冒険
【破邪の洞窟】を探索している時の回想のうち一コマだけで【アバン】がレミーラらしきものを使っているが、呪文名は明言はされていない。
右手の平の周りにバスケットボールより一回り大きい位の光の球を作り出して周囲を照らしている、と言う感じの描写。
【階段】を下っているコマでは使用していないようにも見えるが、洞窟内で真っ暗な場所と明かりのある場所が果たしてあるのか……?
勇者アバンと獄炎の魔王
34話 後編の【地底魔城】で【レイラ】が使用するシーンが現れたため、ようやく正式に登場となった。
蒼天のソウラ
1巻で初登場。照明呪文と書いてレミーラと読む。
ギブがランプ錬金で作った試作投擲道具の「レミーラ玉」に内包されていた呪文。
その後、ライセンが使う目くらましの呪文として登場。相手を囲むように配置した氷鎚呪文の氷に光を反射させ、収束した光でマルチナの眼を焼いて勝利を確定させた。
余談
アベル伝説では6話に「ヒリカ」という明かりをつけるオリジナル呪文(『光』のアナグラムか)が出ているが、効果が同じレミーラには何故かお呼びが掛からなかった。
……やはりマイナーだからだろうか。