アルファベット表記:Seidaku-Kon-Ryuw
読み:せいだくこんりゅう
分類:流派
該当地方:栄州
【Tag: 武術 清濁混流 発案:tocoma110 】
概要
栄州で代々細々と一子相伝*1で受け継がれる幻の剣技。
この剣術を使用する者は免許皆伝流派継承の証として、白銀の零月という刀を受け継ぐこととなる。
特徴として、『清流剣』と『濁流剣』という二種類の異なる理念の剣術を修め、その二つを自在に使い分けることで初めて扱えることとなる、不可解な剣術。
変幻自在、緩急異なる技を、一つの流れとして使うことで、その真価を発揮する。そのため、一方だけの習得では片手落ちとなる。
また、使用するためにはかなり独特の修行を経なくてはならない。そのことから、他の流派の人間がこれを使うことは基本的に不可能。
- 『清流剣』はその名の通り、清流のようにきめ細やかでありながら様々な変化を乗り切る、清廉の剣技。
- 『濁流剣』は勢いと力を荒ぶるように、しかし正確に用いることで爆発的な威力を発揮する、勇猛の剣技。
その特殊な動きからぱっと見では精武術に見えるも、実際のところ精素はほとんど使わない。
要となるのは呼吸法と体裁き、所作であり、性質は極めて純粋な肉体技量武術に近い。それでいながら精武術のような強力な力を行使出来るため、魔剣・妖術の類と実しやかに囁かれる異形異能の剣術。
そのため、微かにこの剣術を知る者からは『武芸者殺し』とも呼ばれている。
- すべての技は『河川』『海(波)』『雨』『風』『雲(雷)』の名を冠した個別技法に分けられ、それらを操る。
各種の奥義には 「龍」の名が冠せられ、その一撃はいにしえの魔神や古竜すらも鉄の刃で葬った、と記録される。
特徴
剣術と名乗ってはいるが、その技には体捌きや体術も多く含まれている。
- 優れた身体能力のみならず、特有の感覚的な才能が必要な剣術故、使い手は限られる。
- その本質は流れと呼吸であるとされ、弟子はまず肉体の持つ力の流れ方=肉体構造の把握と、独特の呼吸法を習得するところから始まるとされる。
力、身体、呼吸、風、気配、時間、振動などあらゆる流れを理解・支配することでその威力を十全以上に発揮する。そのため何よりも感覚を磨き、その感性を第六感などというオカルトの域にまで引き上げている。
両流
清流剣
緩急自在に流れ、あらゆる穢れを潅ぐ精緻の剣技。
単純な威力・手数ではなく正確な攻撃や見極めに重きを置いており、それ故に一見して剣技と思えぬ軽やかな動きや、鷹の如き正確な見切りを用い技などを使う。そのため、優美に見える動きであっても、そこには極度の肉体制御と集中力、そして機転が求められる。
『風』の型
『雲』の型
『雨』の型
『川』の型
『波』の型
奥義
濁流剣
瀑布が如き怒涛の速さ、物量、そして威力を重んじた、力の剣技。
清流剣とは異なり荒々しい剣という形で、穢れを払うための技が揃っており、それ故に剣術自体も剛の剣として成り立っている。が、本来の獲物は重みのないものを使うため、一般的な剛剣技とは全く異なる理を用いる。故に、通常剣術と同じ感覚で使うことが出来ない技巧派。
『風』の型
『雲』の型
『雨』の型
『川』の型
『波』の型
邪流
清流剣・濁流剣のどちらでもない、異端児の作った技の総称。
破邪の性質は備えつつ、本来の清流剣・濁流剣とは全く異なる点に重きを置いた技が揃っている。
個人の才覚や特徴、あるいは本流から外れた理念に基づいた技が多い。ただでさえ習得難度の高い清濁混流を覚え、その上でこれらまで受け継ぐことは非常に難しく、それ故に継承されることはほとんどない。
しかし、本流にはない邪道だからこそ発揮出来る強みもある。
下記はその一例である。
邪流“焔”
大陸秘境開拓時代の雄と名高い、“龍頭”が編み出した絶技。
濁流剣の力の伝導と清流剣の正確さが合わさった超神速剣術、その中でも特に超速抜刀術を指す。
彼の剣気や音叉刀現象が合わさることで物理的に炎上させることも間々あったことから、この名がついている。実際、この系譜の技を使った後は白銀の零月も熱を帯びることが多く、並大抵ではない負荷あるいは力が働ている。
邪流“冰”
邪流“痾”
邪流“噂”
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