【物品・機械】/波音剣

ファベット表記：Ariaring Weapon
読み：はおんけん
分類：武具・精具
発案者：tocoma110
【Tag: 物品機械 装備 武具 秘境開拓 波音剣 精術 発案:tocoma110 】

概要

波音を生み出すことで特殊な効果を発揮する武装の総称。
機構剣と対を成して退獣士や秘境開拓者が使用する武器の一種。
同じように精素を使う波音杖とは似て非なるもので、こちらはいわば戦闘用に武器としての機構も備えた精具と言った方が正しい。
機構剣と比べると威力で劣るが、取り回しやすく何よりも維持費がかかりにくいという点から、使い手が多い。
半面、環境の精素状態に左右されてしまうことがあり、状況によっては役に立たないという難点を持つ。

• 剣と呼ばれるが総称に過ぎず、形態は槍・弓など多岐に渡る。

特徴

稀少な材料を使っているか、奇特な形状をしているかのどちらかに分かれる。
こちらもまた大陸秘境開拓時代の中で目覚ましい発展を遂げている。単品で終わらず複数本をチームで使うことを前提とした武装が生まれるなど、多彩さが売り。

• 破壊力よりもその機構や刻まれた精紋回路から、覚えのないものでも簡単にいくつかの精武術の真似事が出来るという点が強み。基本的には『汚染系』、『纏彩系』、『放出系』など純粋な破壊力以外の効果を求める種類が豊富。
  • その代わり純粋な強度に見劣りする場合が多く、大抵は他の武器も所持することを推奨される。
    だが、中には『倍撃系』を実現可能とした、高強度の高級品も製造されている。

また、精武術の使い手が用いる波音を起こしやすい武具というのも波音剣の一種とされる。
これらは通常の武具としての性質を色濃く持ちながら、流派に合わせた形での強度と構造を両立させる。それらを持つことで。複雑な術式を武器の振るい一つで実現してみせるのである。

• ただし、この場合の機構は、武器そのものである必要はない。武器に設置する鍔や柄、時に鞘、あるいはそれ以外の装飾品などでも代用出来る場合がある。そのため、目的に応じた品物を選ぶことも重要となる。
  • そうした品物の多くは機能は単一的な傾向にあるため、前述のような専用の武装と比べると、単体で発揮される性能の幅は狭い。
    精素結晶などを用いるタイプもあるが、そうしたタイプは結晶なしでは役に立たないなど、一長一短。

当然ながら、使用する材質の多くは稀少な金属や精素含有物となるため、汎用武装よりは高価。
工房によっては非常に優秀な代わりに下手な機構剣を凌駕するものもあり、その品質は多種多様。

主だった種類

音叉剣

二本の刀身を音叉の様に向かい合わせた波音剣の一種。極めて波音杖に近い機能を備える点が特徴。
二本の刀身の間で波音を響かせることで、様々な精術を起こすことが可能。武器としてよりも波音杖としての機能を重視しているため、「武器にもなる」と言った方が近い。
栄州筆頭に、これをご神体・神器などとして作る文化も存在する。

詠唱剣

波音杖部位と武器の二つを単純に組み合わせた、波音剣。
武器の箇所は特別な構造を持たず、どこかに波音杖としての機能を持つ部位が備わっている。
戦場に出る精術士の用いる武器であり、やや例外的な立ち位置にある。

鼓笛剣

機構を利用することで攻撃箇所に波音を一定時間纏わせる波音剣。
どちらかというと機構剣に近い区分であり、音叉剣とは逆に武器としての性質が色濃い。
大半は単一～三種程度の波音を発し、それによる効果を利用しながら戦闘を行なう。

斬奏剣

武器として振るわれた際に波音を発する殺傷用波音剣。
攻撃部位自体に穴が開いていたり、特殊な構造を持たせていることで動作に応じて波音を放つ。
一部の精武術では必須とされることがある。

精紋剣

精紋回路による単純な波音効果を利用するタイプの波音剣。
斬奏剣に近い動作に応じて術式が起動する動作反響型と、鼓笛剣に近い特定部共鳴型に大別される。
材質にこだわらない分強度の高い材質を用いられる一方、術式は大雑把になる。

精活剣

精素含有物や波音器官などをベースに作られるタイプの波音剣。
刀身そのものが精素と高い適性を持っており、常時その力を発揮することが出来る。
波音に詳しくなくとも使える一方、平常時は特別な鞘などで管理を徹底しないとトラブルの元となる。

音叉刀

例外的カテゴリー。栄州刀の中でも名刀と呼ばれるものを指す言葉。
良い刀は振るうだけで波音を放つことがある、という故事に由来するが、実際そういった事例も確認されている。

フィンエラ・ボウ

代表的な製品の一つ。森弓の民が伝統的に用いる複合弓。
矢ではなく波音術を主に放つ独自の機構を持つ。

関連するもの

• 【物品・機械】/機構剣
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