【精素】/精素の一覧

Last-modified: 2024-03-25 (月) 01:50:00

分類:一覧
発案者:tocoma110
Tag: 精素 一覧 発案:tocoma110



概要

精素の特性と精光反応による区分の一覧。
物質・生体に宿る適性としての属性の更に源流となるものが下記の一覧にまとめられた特性・要素となる。


基本的に精素はすべてがによってカテゴライズされている。
それは精素が反応を見せる際の精光反応の色と効果にある程度以上の因果関係が見られたことに由来する。第二次魔北大戦以降、精素・精術に関する研究が進み、その中でかつては単一ないし個別で分類されていた精素が、最小で五つの単位にまで絞り込めることが判明している。
それに伴い五つの源流となる五大単一精素、五つの源流精素直系の亜種である五大傾倒性合成色精素が分化され、さらに固有色精素が制定されていった。

 

単一精素と傾倒性合成色精素

黄色精素

アルファベット字表記:Ground Ether/Ethegohn
読み:おうしょくしょうそ/エゼゴーン

  • 定着」、「規定」の精素。
    地盤のような役割を果たし、付着した・するものの性質を安定させる。定着・安定の過度な状態として「鈍化」の性質を発揮することもある。

黄性精素

アルファベット字表記:Ground Color/Aeregohn
読み:おうせいしょうそ/アエレゴン

  • 定着、規定の属性が色濃い合成色精素。
    色合いとしては黄色のほか、黄土色や茶色、橙色、黄緑の系統になりやすい。術式の性質を深く固定することに用いられることが多い、補佐的な属性。現象制御などにも深く変わり、術式制御を安定させる上では重要な役割を果たす。

黒色精素

アルファベット字表記:Dark Ether/Ethordes
読み:こくしょくしょうそ/エゾルデス

  • 吸収」、「固着」の精素。
    水や闇にたとえられるように、ものを吸い込み捉える性質を表す。また、吸収固着の過激な発露として「圧縮」という形で発揮される場合もある。

黒性精素

アルファベット字表記:Dark Color/Aerordes
読み:こくせいしょうそ/アエロルデス

  • 吸収、固着の属性が色濃い合成色精素。
    色合いとしては暗紫、藍色、黒灰色などの色味になりやすい。何らかのものを捕まえたり、あるいは術の効果を特定ヶ所に塗り付けるような目的に使われやすい。
    そうした性質から精素加工において不可欠な精素の一つであり、精合術の基礎を司ると言っても過言ではない。その一方で固着性が強すぎることから、生体への利用には注意が必要。場合によっては緑性精素の方が適任な場合もある。

青色精素

アルファベット字表記:Flow Ether/Ethidala
読み:せいしょくしょうそ/エジダラ

  • 浸透」、「流動」の精素。
    青空、風、川を象徴とするようにものに入り込む・流す性質を持つ。
    また、副次的に「不定」の性質を発揮する場合もある。

青性精素

アルファベット字表記:Flow Color/Aeridala
読み:せいせいしょうそ/アエリダラ

  • 浸透、流動の属性が色濃い合成色精素。
    色合いとしては緑、青緑、水色、青紫などの系統になりやすい。浸透効果は医療から加工、果ては戦闘まで幅広く用いられる。
    分野を問わないため精術士が広く扱う精素でもあり、どんな種類の術士を目指すとしても必ず関わることになる。逆に言えば、この精素を扱えない精術士は二流以下として扱われる。

赤色精素

アルファベット字表記:Flare Ether/Ethlard
読み:せきしょくしょうそ/エズラド

  • 変質」、「増大」の精素。
    火炎を象徴とするように、力を増大したり変化させる性質を持つ。
    また、過度な変質の末に起こる裏返しとして「劣化」も司っており、とにかく変化を促すことに特化する。

赤性精素

アルファベット字表記:Flare Color/Aerlard
読み:せきせいしょうそ/アエラド

  • 変質、増減の属性が色濃い合成色精素。
    色合いとしては真紅や緋色、紅色、紫、朱などの色合いになりやすい。特定の物理現象を引き起こすような術式に特に用いられるほか、肉体の活性化にまで幅広く用いられる。
    他の精素と異なり、単体でも定着した先に強く影響を及ぼすため、使い方には注意が必要となる。そのため、赤の精素を正しく取り扱えるようになってようやく一人前、とする文化が長く存在した。

白色精素

アルファベット字表記:Light Ether/Ethafra
読み:はくしょくしょうそ/エザフラ

  • 希薄」、「純正化」の精素。
    ものの特性を単純化させるような時に利用され、光や金属、時に氷を象徴にされる。過度に用いた場合は「消失」の役割を果たすことも多い。

白性精素

アルファベット字表記:Light Color/Aerafra
読み:はくせいしょうそ/アエラフラ

  • 希薄、純正化の属性が色濃い合成色精素。
    色合いとしては灰色、桃色、水色、クリーム色などになりやすい。防御や特性の特化などに用いられることが多い。
    各精素によって度合いが異なるため、それにより用途や用法がある程度変わってくる。そのため、他の基本色精素と比べて専門的な知識が求められやすい。赤性程の緊急性はないが、それでも単体影響力は大きく取り扱いには練度が求められる。

 

固有合成色精素一例

緑性精素

アルファベット字表記:Stagnation Color
読み:りょくせいしょうそ

  • 青色精素と黄色精素が色濃く結びつき、「滞留」の性質を強く発揮する合成色精素。
    主だった用途として術式や生成物を長く流動的に固定出来るようにする。その性質は固体性より気体・流体性の高いものに特に強い効果を発揮され、物質編成の精合術では特に重要な役割を果たす。
    風に舞う木の葉を象徴とすることが多い。

碧性精素

アルファベット字表記:Supplement Color
読み:へきせいしょうそ

  • 青色精素を筆頭に黄色精素・赤色精素ほかいくつかの合成色精素が細かく混ざった、繊細な合成色精素。
    補充」の性質を持っており、特定の何かの代理として変換される特性を持つ。この特性は赤性精素と組み合わせることで生体治療に非常に有効な効果を発揮するため、医療界隈では欠かせず馴染み深い精素である。
    発光色は緑がかった鮮やかな青であり、静かな水面ないし青々とした樹木を象徴とすることが多い。

水性精素

アルファベット字表記:Washing Color
読み:すいせいしょうそ

  • 青色精素と白色精素が合わさって生まれる、水色の輝きを発する「洗浄」の性質を持つ精素。
    厳密な言い方をすれば、より深く正確に他の精素を除去する機能を発揮することが出来る。白色・白性単体と比べるとやや出力に劣るが、より安全な精脱に使えるという点から医療業界では馴染み深い。
    その名前の通り、澄んだ水や流れる風を象徴とする。

紫性精素

アルファベット表記:Sparking Color
読み:しせいしょうそ

  • 赤色と青色が混じって生じる、「炸裂」の性質を持つ合成色精素。
    増幅効果を瞬間的に浸透させるという特殊な性質を持つが故に、即効性を求める術式では不可欠な精素と言える。特に身体機能・運動能力を上昇させるものや、即発攻撃術式では、赤性精素と並んで大きな効果を望める。
    半面、細かな出力制御が難しく、医療や精密加工が求められる現場での用法は限定的。
    その性質は『』にたとえられ、実際に象徴としても用いられる。

橙性精素

アルファベット表記:Growing Color
読み:とうせいしょうそ

  • 赤色精素と黄色精素を中心に形成され、「緩効」の性質を発揮する合成色精素。
    赤性精素の類と比べると即効性・増幅量は見劣りする傾向にあるが、安定した状態で「変質効果を維持」することが出来、それ故に効果をじっくりと活用出来る。肉体活性術から物質変化効果など、様々な分野で活用される。
    類似した性質として「滞留」効果のある緑性精素が存在するが、あちらは持続的に一定の効果のみをもたらすのに対し、こちらは徐々に効果を大きくして行ける、という点で異なる。
    その性質上、穂や陽光を象徴に用いられることが多い。

 

金属精素一例

黄金精素

アルファベット表記:Explosion Color
読み:おうごんしょうそ

  • 黄金色の輝きを見せる、極めて稀少な金属精素。
    他の精素に付随することで、「その精素の特性自体を強化する」という、金属精素の中でも特に強力な性質を持つ精素の一つ。
    その稀少性故に未だ未知の部分も多いが、大変有用であり、また危険な精素でもある。

白銀精素

アルファベット表記:Blade Color
読み:はくぎんしょうそ

  • 銀色の輝きを見せる、特異な金属精素。
    白性精素に近い性質を持っているが、この精素はその性質が何倍も強く精脱を極めて高速かつ強力に起こすことが可能。その威力は絶大であり、古来より様々な場面で活躍してきた。しかし、それは同時に制御の難しさも意味している。
    いわゆる「断絶」の特性を発揮するため、「呪い弾き」「禍落とし」などの術に強く関係する。

赤銅精素

アルファベット表記:Craft Color
読み:しゃくどうしょうそ

  • 赤銅色の輝きを発する金属精素。
    付着した物質に対し「精素による変化を起こしやすくする」特性を備えている。そのため、特に加工精合術士の間で重宝されており、古来から文明発達に欠かせなかった。
    その反面、量を誤ると思いがけぬ変化を導いてしまうため、取り扱いには注意が必要。

青銅精素

アルファベット表記:Aegis Color
読み:せいどうしょうそ

  • 錆びた青銅のような青みがかった輝きを発する、金属精素。
    単体ではさした効能を発揮しないのだが、白色・白性精素をかませることで「反射」の性質を発揮することが出来るという、特殊な性質を持つ。外部からの精素干渉を反射するという特性により、特に対精素防御分野において重宝される。

鋼鉄精素

アルファベット表記:Armored Color
読み:こうてつしょうそ

  • 輝きそのものではなく、その汎用的に使える性質からその名をつけられた金属精素。
    色味としては鈍いきらめきを持つ、灰色の輝きといったところ。
    物体を強固にする」という極めてわかりやすい特性を持っており、これを付着・浸透させた物質は、その強度を全般的に高めることが出来る。その利便性の高さから、古来より様々な場所で活用されてきた。

 

特有結合精素一例

生命共鳴精素

アルファベット表記:Curelic
読み:せいめいきょうめいしょうそ/キュアリック

  • 銀十字式を中心に活用される、再生・回復に極めて高い効果を発揮する特有結合精素。
    単純な肉体回復の促進効果ではなく、「正常な肉体上体への回帰・新生」を起こすのに近い効果を発揮するとされる。そのため、これを用いた医療精術では被術者への負荷や副作用が極めて薄く、その上で高い効果が望めるという理想的な効果を発揮しやすい。各種精素と組み合わせることでその回復効果精度を高めることの出来る、金属精素に近い強化性付与を発揮する。
    故に長らく各種流派で研究が進んでいるが、その制御・行使には聖銀による波音杖が大陸歴1600年代でも不可欠。
    そのため、事実上当該流派専用の精素となっている。

石染精素

アルファベット表記:Basilic
読み:せきせんしょうそ/バシリック

  • 石化現象の要因とされる精素。
    石のように不透明かつ、濁点と呼ばれる小さな粒子状の黒点などが混じった色合いで顕現する。
    一度結合すると精脱を行なうことが極めて難しく、大陸歴1800年代でも解決策は非常に少ない。そのため、これの取り扱いには厳重な注意が必要なうえ、第一種危険精素取り扱い免許が必要不可欠。

躯骸精素

アルファベット表記:Corpis
読み:くがいしょうそ/コーピス

  • 死体が動き出す怪奇現象に関連するとされる精素。
    通常は濁り切った暗色の精素として発現する。
    詳細な性質は不明ながら、生命活動を停止した生物にのみ付着するという特性を持っていると思われる。大陸歴1600年代に発見され、以降解析が始まっているが、非常に複雑な構造をしているため、その本質の解明には至っていない。
    また、自然界では通常現れるものではなく、偽屍を介して拡大していくという仮説が存在する。
    故に、偽屍が生まれる秘境は限られており、その上で環境自体が偽屍の汚染を受けていく、と考えられている。*1
  • 不明点は多いものも、白性精素を中心とした精脱術、陽光や聖銀によって対処可能である(と考えられる)ため、脅威度は高いものも対処不能級ではない。

録念精素

アルファベット表記:Memorio
読み:ろくねんしょうそ/メモリオ

  • 生物の持つ感情や部分的な精神活動を記録し、模倣ないし再現、仮想発展を可能とする精素。
    灰がかった赤紫色で顕現する。
    亡霊現象の原因と目されている。
    一時期は伝言などに用いることが出来ないかと考えられていたが、記録されるものが極めて断片的であること、なおかつ情念に強く反応するため、情報記録用途として用いることは出来なかった。おまけに、記録したとしてそれがどのように周囲や他の精素に左右するかも、その吸収した情報次第であるため予測がつかない。*2

 

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相談コメント欄


*1 いわゆるゾンビ用魔力的ポジションです。
*2 いわゆる幽霊用魔力的ポジションです。