【食文化】/御家没落から○○年

Last-modified: 2020-04-29 (水) 18:53:40

アルファベット表記:It's been XXX years since then.
読み:あれから・(任意の年月)
分類:定型句/レシピ
年代:大陸歴1429年~
該当地方:世界規模
発案者:春夏秋冬巡
Tag: 食文化 定型句 レシピ 発案:春夏秋冬巡


概要

調理レシピの最初の文句として定着している定型句。
この文章が付いているレシピは慣例として「作者が独占権を放棄している」ことを示す。
期日表記はいつ作られたレシピなのかを表しており、大陸歴1429年4月12日を基準とする。

沿革

古い文化でありながら、起源が明確に残っている。
 
俄州の令嬢、暴食姫・フィーディアが食費で国家を滅亡させたことに端を発する。
彼女は齢13歳にして弱小都市国家の王族と政略結婚をする。
しかし、参列した王族貴族の多くが婚礼の料理に仕込まれた毒により暗殺される大騒動が起きる。
彼女自身も毒を食らったがなぜか問題なく生き延び、王族としての家督と財産全てを法規上継承。
珍味や高級食材を買い漁り、食費による経済破綻という前代未聞の理由で国家滅亡を引き起こす。
 
亡国の大混乱を尻目にまんまと逃げ出した当時18歳の彼女はその後、冒険者となる。
秘境の獣を狩り、盗賊の隠れ家を叩き壊しながら保存食を奪い、とやりたい放題の食い道楽の旅をしつつ、
その折々で書き捨てた日記兼レシピが「御家没落から~」と始まっていたのである。
 
この正気を疑うエピソードだらけの人物にちなんで、レシピの冒頭に件の文章を残す文化が生まれたのである。

フィーディア当人の残したレシピ一例

  • 砂窟蟻蜜?の焼き固め
    • 御家没落から2年11ヶ月
    • 焼き粘土版に書されている。
    • 亜州砂海に生息する、砂窟蟻の蜜を焼いて食ったとするレシピ。
      この蜜とは砂窟蟻の体液であり、当時としてはゲテモノ極まりない料理であった。
    • 当初は狂気の産物とされていたが、キャラメルが生成できることが後々判明。
      このレシピによって砂窟蟻の体液は加熱処理で強酸性が失われることが分かった。
      このシロップは、1500年代においては亜州の名産品となっている。
  • 筍豚?と筍とニラ鍋煮込み
    • 御家没落から5年2ヶ月
    • 竹簡に書されている。
    • 華州の主要家畜、筍豚の肉をかっさばき、筍とニラと共に鍋で煮込む、という料理。
      岩塩を岩のまま突っ込み、塩分飽和をさせろという信じがたい指示が書いてある。
      流石にこの指示は無視されがちだが、華州の家庭料理としては普遍的である。
  • 栄州盗賊の干し肉包
    • 御家没落から11年7ヶ月。
    • 黄藻紙に書されている。
    • 安心してほしいが人肉ではない。何の肉だかは分かっていない。
    • 討伐した盗賊の拠点に落ちていた干し肉で野菜を巻いて食ったとするもの。
      もうレシピでもなんでもないのでは??
  • 炎丸辛子?の蒸しパン
    • 御家没落から16年3ヶ月。
    • グエン椰子?の葉に書されている。
    • 爬州/【地理・社会】?の原産植物の種子を使ったパン。
      乾燥粉末が辛子として用いられるものなので、呼吸に支障をきたすレベルの辛味を持つ。
    • 当人いわく「むせる」とのこと。なお、現代では黙秘する犯罪者の食事として提供される。
  • 糖蜜楓?の木片煮
    • 御家没落から20年11ヶ月。
    • 畏州の秘境、白雪の森の巨大枯木に剣跡として残る。
    • 畏州の原産植物である糖蜜楓を使った料理。
    • 食べられない。木片を煮込んでそのまま食え、と書いてあるが、食べられない。
      一部欠損があるため、そこに何らかの失われた手順があるのかと論議されているが真偽不明。
      • 危機的状況に陥り、無理やり腹に入れたのでは?樹液を啜ったのでは?
        という議論も為されたが、生木の幹に傷を入れればすぐ垂れるので煮る意味が不明である。
  • 炸裂芋?虹色ニシン?のマッシュサラダ
    • 御家没落から26年6ヶ月。
    • カルメルト王国城塞の炊事場の壁に落書きされている。
    • 割と普通の料理。芋とニシンを磨り潰したマッシュポテト系料理。
      食べると口の中で弾け、色が虹色なことにさえ目をつぶれば普通に美味しい。
      虹色ニシンの身が元々塩分で締まっているのが味に寄与しているようだ。

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