
概要
BR・Tier
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| Tier | 2 |
| BR | II |
性能
| 項目 | 初期値⇒最大値 |
| 口径(mm) | 88.00 |
|---|---|
| 弾頭の爆発力 | 18.0 |
| 装甲貫通 | 80.0 |
| 銃口初速(m/s) | 53 |
| 発射速度(発/分) | 120 |
| リロード時間 (秒) | 3.1 |
| 拡散値 | 5 |
| 垂直反動 | 318 |
| 水平反動 | 212 |
| 供給システム*1 | 1発マガジン |
| 重量(kg) | 15.0 |
| スプリント係数 (%) | 100% |
| カートリッジの質量(Kg) | 3.3 |
| 射撃方法 | セミオート |
| 1-4.5の距離にスプラッシュダメージ | 40まで |
解説
特徴
連合軍側の対戦車グレネード発射機。
ドイツ側の同カテゴリ兵器と比べると、若干リロード速度と直進性が優れている。
弧を描いて最大100m少々まで飛ぶが、弾速は低めなので距離を詰めるか敵戦車が足を止めたところを狙うと良い。

【火力】
弾頭には成形炸薬弾を用いており、貫通後に炸裂して内部の乗員を纏めて殺傷するという能力は期待できない。ただし、弾薬庫に命中すれば一撃で撃破できる火力を持つ。ゲーム内表記では貫通力がわずか2mmとなっているが、実際にはノルマンディーキャンペーンで遭遇するドイツ軍戦車は問題なく撃破できるだろう。ゲーム内では対戦車用の成形炸薬弾のみを発射可能で、爆風などの打撃力は低めのため対歩兵には不向き。
III号戦車J型・N型・IV号戦車J型・H型はそれぞれ若干弾薬の配置が異なるものの、基本的に砲塔周辺の車体袖部(下図の赤く示された部分)に弾薬が配置されている。III号N型とIV号H型はシュルツェンがあるものの、側面に対して直角に撃ち込めば問題なく車体袖部の弾薬庫を誘爆させることができる。

正面についてはIII号の場合安定して貫通できるが、IV号は前面80mmと比較的分厚く、また履帯を増加装甲として張っているためあまり安定して貫通することができない。なるべく側面に回り込んで射撃したほうがよいだろう。
Sd.Kfz 234/2については配置がかなり異なる。正面から狙う場合は車体正面の両脇(ジェリカンの横あたり)、側面から狙う場合は1番タイヤのやや斜め上あたりを狙うとよい。こちらはかなり軽装甲のためPIATならどの部位も問題なく貫通できるが、中身がややスカスカ気味のためよく狙って撃とう。
関連項目: 戦車の弾薬スポット解説
【適正距離】
射程は上述の通り最大100m程度だが、うまく狙うためにはなるべく距離をつめたほうがよいだろう。ただし、あまりに近距離だと爆風で射手がダメージを負うこともあるため注意。
ーー加筆求むーー
【命中精度】
精度自体はさほど悪くないように思われるが、弾速がかなり遅いので移動中や遠距離の目標を攻撃するのは不得手。現バージョンでは弾薬補充もできないため無駄撃ちはしないように気を付けよう。
ーー加筆求むーー
【総論】
弾道が山なりで慣れが必要だが、打撃力自体は十分で、慣れればダイナマイト特攻などに比べてより効率よく敵戦車を撃破し味方を支援することができる有力な装備である。演習モードなどで練習しておいて実戦でもうまく活用できるようにしよう。
ーー加筆求むーー
史実
PIATはイギリスの秘密兵器開発局「MD1」でミリス・ジェフリーズ少佐が開発した対戦車擲弾発射装置である。スチュワート・ブラッカー大佐が設計したスピガット・モーター「ベビー・ボンバード」を基に設計された。
従来、英国の歩兵用対戦車兵器はBoys ATRとNo.68対戦車手榴弾が使用されていたが戦争が進むにつれ装甲貫徹力が不足している状態が明らかになった。
その為、距離をとってドイツの戦車に対抗できる対戦車兵器の開発が急務とされた。
当武器はこのスピガット・モーターに強い影響を受けている他に類を見ない対戦車兵器である。
スピガット・モーターという発射原理は和訳すると「差込型迫撃砲」と言われ、砲弾の中に筒があり、そこに発射機に取り付けられた棒状のロッドを差し込んで、筒の中で信管を起動し射出するといった迫撃砲の一種で
砲弾が砲身の役割を持つため、発射機本体より大きな砲弾を発射できるというメリットがあるものの射程と精度に劣るデメリットがあった。
主に一次大戦で使われたタイプの形式だが、日本軍では九八式臼砲がスピガット・モーター方式を採用している。ソケット型小銃擲弾もその一種だと言える。
このPIATは前述したスピガット・モーターを踏襲し、発射機内部の棒で筒内の信管を作動する兵器である。
ただ、信管作動までの手順がかなり特殊であり、発射前に内部のバネを押して圧縮した後、引き金を引いてバヨンッとバネを伸ばし信管を作動させるというかなり興味深い設計をしていた。
メリットとして弾頭を発射したさいの反動がバネによって軽減される為、肩に当てて撃つことが可能だという事、また発射後にバネがセットされた状態に戻るので、再装填が素早く出来るという点である。
また、M1 BazookaやPanzerfaust 60のような他国の対戦車兵器と異なり、バッグブラストが存在しないため市街戦のような閉所での戦闘でも使用可能であるという点もメリットではあった。
問題はセットするさいに、直立して行う必要がある為戦闘中にそれを行う事は困難であったこと(これは最初からセットした状態で配備される事で解決した)
またスピガット・モーター特有の問題として射程や命中精度が劣っていた点、また重量が15kgとかなりあった事も兵士たちからは嫌われた。
1943年以降、PIATは主に英連邦軍で運用され、ノルマンディーにおいては英軍が撃破したドイツ軍戦車の7%はPIATによるものだったと言われている。
ポーランドやフランスのレジスタンスらにも使われたほか、太平洋ではグルカ兵が27mまで接近し日本軍の戦車を撃破している。*2
第二次世界大戦後はイスラエル、インド、ベトミンなどに使用され、1971年の印パ戦争まで運用されたと言われている。
ーー加筆求むーー
小ネタ
現実だと弾を装填した状態で下に向けると弾が落ちてその場で爆発する
出典/参考文献
コメント欄
- なんか演習だと問題なく一撃で弾薬ふっ飛ばせるんだけど、実戦だとなかなかうまくいかないな… -- 2024-10-07 (月) 13:36:58
- ラグでずれてるんじゃない? -- 2024-10-07 (月) 13:37:14
- ゼロ距離で撃てば解決やな -- 2024-10-07 (月) 13:37:35
- PIAT開発者「それもうダイナマイト特攻でよくn -- 2024-10-07 (月) 13:37:52
- ラグでずれてるんじゃない? -- 2024-10-07 (月) 13:37:14
- コレってティーガーの即背面ぶち抜ける? -- 2024-10-07 (月) 13:38:08
- ティーガー1の履帯と転輪の間に打ち込めば弾薬に命中して撃破できる。ほかの部分は真上から打てば貫通できる。(周りに高台がない場合、敵戦車の上に登って打つ必要があるから、ダイナマイト特攻と変わらん。)ほかの場所は貫通不可だった。ティーガー2のほうもティーガー1とおんなじ感じだったけど、履帯と転輪の間の部分は弾薬がある部分は装甲があって貫通はできなかった。ティーガー1とティーガー2を相手にする場合、実用的な方法だと真上からエンジンを打つ方法。(ダイナマイト特攻よりかは成功率は多分上がる。) -- 2024-10-07 (月) 13:38:31
- つまり着発式TNT発射機ってコト…? -- 2024-10-07 (月) 13:39:01
- そうなるけど、ちゃんとエンジンとか弾薬に当てる必要があるからしっかり狙う必要が出てくる。 -- 2024-10-07 (月) 13:39:18
- ティーガー1の履帯と転輪の間に打ち込めば弾薬に命中して撃破できる。ほかの部分は真上から打てば貫通できる。(周りに高台がない場合、敵戦車の上に登って打つ必要があるから、ダイナマイト特攻と変わらん。)ほかの場所は貫通不可だった。ティーガー2のほうもティーガー1とおんなじ感じだったけど、履帯と転輪の間の部分は弾薬がある部分は装甲があって貫通はできなかった。ティーガー1とティーガー2を相手にする場合、実用的な方法だと真上からエンジンを打つ方法。(ダイナマイト特攻よりかは成功率は多分上がる。) -- 2024-10-07 (月) 13:38:31
- 塹壕の中から打つことで擬似迫撃砲が出来る -- 2025-08-06 (水) 11:16:36
- 至近距離は110にして、照準器のてっぺん少し上を狙うと当てやすいよ -- 2025-10-16 (木) 21:57:48