刀剣

Last-modified: 2023-02-25 (土) 15:17:01

 

直剣

折れた直剣

半ばで刀身の折れた直剣。その成れの果て。
武器として見るべきところはないが、何もないのならば、これに頼るほかない。
 
何かの素材としてならば、使い道もあるかもしれない。

ショートソード

広く用いられる携行用の刀剣。
他の直剣よりも刀身が短いが、その分軽く扱いやすい。
斬りつけるよりは突く方が効果を発揮するだろう。

灰骨の剣

灰の徒が持っていることのある、いびつな剣。
切れ味はさしたるものでもないが、強度はあるので力任せにでも扱える。
武器を持つ灰の徒は、武器なしよりもすぐれた能力を持つ証とされる。

ロングソード

騎士や傭兵が愛用する、長く鋭利な直剣。
振ってよし突いてよしと、高い汎用性を誇る優秀な武器。
その長い刀身から、騎乗でも十全に能力を発揮することが出来る。

ブロードソード

他の直剣よりも肉厚で幅広な直剣。
その重量を活かし、振り回す攻撃でその真価を発揮する。
ふんだんに鋼を使った武器は易々とは手に入らず、
それ故に持ち主に武勇と地位を授けるのだ。

古代の剣

ルリエの地に残っていた、古い時代の直剣。
現代に伝わらぬ未知の金属で作られており、摩耗することがない。
しかし、長い年月で力は薄れ、往年のそれには及ばない。

竜の紋章の剣

竜を象った紋章がひっそりと刻み込まれた直剣。
魔道院工房が作り出したこの剣は、剣と魔術杖、二つの機能を持つ。
 
魔道院の戦士たちは、大っぴらにその身分を明かさない。
それは武器も同じであり、ありふれた剣のように腰に下げられた。

ミナフ鋼の騎士剣

ミナフ鋼をふんだんに用いた、アナトリア上級騎士の剣。
薄紅色の刀身には、わずかではあるが魔力攻撃力が備わっており、
通常の武器が通じない相手であっても、その攻撃を届けることが出来る。
 
伝説の騎士アムランの剣を模したこれは、騎士の誇りとされる。
知恵と武勇を示した者だけが、帯びることを許された。

銀鷹の剣

トーフォリアの精鋭、銀鷹騎士団が用いる直剣。
上質な武器であり、技と力の双方を使い手に求める。
 
銀鷹騎士団はトーフォリアで唯一竜鎮めの任を預かり、
弑奉る不遜と罪を背負わねばならない。
その剣は、いずれ不名誉に塗れる栄光の形である。

ガリアン族の剣

ホビア大陸のガリアン族が用いるという、奇形の剣。
平凡に見える剣の仕組みを放つことで、鎖につながれた刀身が荒れ狂う。
技量と共に機工への高い理解が求められる。
 
パローダの少数民族ガリアンは、赤き武神を崇めており、
その神が振るった剣を現わすため、鍛冶を磨いたという。

黄輝の十字剣

輝きの三騎士の一人“日暮れの十字”の得物を模倣した、
異形の逆手持ち十字剣。
トゥエの名工が呪われた黄鉄を鍛え、イェレンの手に渡った。
 
“日暮れの十字”は愛のために生き、死した勇者と語り継がれている。
彼もまた、愛のために生き、死ぬことを理想としたのだ。

暗銀の剣

『夜光の剣』に仕える鏡騎士に授与される、静謐の剣。
暗銀によって作られた刃は静闇の属性を帯び、異界の存在をも傷つける。
『夜光の剣』に属していなければ装備出来ない。
 
陰の刃ミロールは神の法の守護者であった。
鏡騎士と、同じように。

古代騎士の剣

今は亡き守護の騎士たちが振るった、長く鋭い直剣。
質実だが洗練された外見は力強く、印象に違わぬ実力を発揮する。
 
守護の騎士はかつて、神々に忠誠を誓った人間の勇者で構成された。
それは死後も魂を捧げるほどの熱烈なものであり、だからだろうか、
この剣はわずかに『円教』への信仰心を力に変えてくれる。

聖銀の剣

聖銀ミスリルで作られた、稀少な剣。
美しい刀身は、微弱ながら聖光属性を備える。
 
羽のように軽やかで筋力を求めず、婦女子でも容易く振り回せる。
だが、その真価を発揮するには高い技量を必要とするだろう。

“暗銀の直光”

真に鏡騎士となった者だけが握ることを許される、暗銀の直剣。
『伝説の武器』の一つ。
 
生涯をミロールの剣に捧げた者に授けられる、昏くまぶしい霊剣は、
陰の神技を振るう時にこそ、真に輝きを発するだろう。
 
ミロールは純粋な神ではなく、神と人の子であったという。
だからこそ、彼は神の法を、その愛を守ることを誓ったのだ。

“永遠なる夜明け”

遠い昔、世界のために散った、勇者が最後に振るった剣。
『伝説の武器』の一つ。
聖なる光の力を備え、さらに三つの力を切り替えて扱える。
 
愛する者を取り戻すため、散っていった仲間の無念に応えるため、
勇者は孤独にその剣を振るい続けた。
名誉も幸福も、名前さえも、手放して。

折れた白い剣

刀身が半ばで砕け、薄汚れている、白い剣。
 
かつては栄光と共にあったが、名残すらも残っていない。
辛うじて光を束ねる力は残り、魔を絶つ程度はこなせるだろう。

“調律の真剣”

光と闇が合わさり生まれた、折れた白い剣の新たなる姿。
『伝説の武器』の一つ。
聖光と静闇の属性のみを持ち、“魔”に対して大きな力を発揮する。
 
触れる形持たぬ刀身は、皆を救うという理想を体現し、
それ故に使い手の心持ち一つで、儚く砕けてしまう。
だが君が善を歩む限り、聖剣は応え続けるだろう。
 
かつて、聖なる光が届かなかった悲劇と無念を、少女は知った。
だから、閉ざされる闇を守りたいと、少女は願う。
「どうか、貴女にこの想いが届きますように」

折れた真実の握り手

刀身のない、くすんだ柄。
それは積み上げた希望を、信頼を無碍にした、罪の証。
君には誰も救う資格も、赦される資格もない。咎だけを背負うがいい。

 

細剣

レイピア

各地の貴族階級が愛用する、細くしなやかな剣。
一見頼りなく見えるが、高密度の刀身は存外に頑丈である。
高い刺突攻撃とパリィ能力を備え、軽やかに攻撃を繰り出せる。

パラッシュ

細剣としては珍しい、片刃の特徴を備える代物。
弱攻撃では斬り払い、強攻撃では踏み込んだ刺突を使うことが出来る。
より実戦的な仕様は、前線で戦うための工夫とも言われている。

ミナフ鋼のレイピア

ミナフ鋼を用いて作られる、外大陸の騎士剣。
パローダ王国連合では、騎士のみが身に着けることを許されている。
薄紅色の刀身にはうっすらと魔力がこもっており、武器の通じにくい怪物にも効果がある。

ジャヴァックの針

斑色の刀身を持ついびつな刺剣。
夢のように妖しく揺らめく刃は、睡眠の状態異常効果を持つ。
 
幻獣ジャバックは現世と幽世の境、夢幻郷に生きるとされ、
その身から放つ妖気は近づくほど、強く人を夢に閉じ込める。
深く突き刺すほど、その効果は大きく出るという。

魔女の氷柱

黒き魔女カミラが愛用した、凍てつく魔剣。
『伝説の武器』の一つ。
 
氷結結晶の刀身は刺突のみならず、高い氷冷属性も秘めている。
更に力を引き出すことで、氷冷の鞭を顕現させる。
 
溶けない冰は、純なる永遠の愛の誓いでした。
その気持ちに変わりはありません。ただ、裏返ってしまっただけで。

 

曲剣

カトラス

海の男たちが好んで用いる、小ぶりな片刃剣。
ナックルガードがついており、武芸の心得が浅くとも安心して使える。
リーチは短いも軽量で取り回しやすく、こと狭い場所で真価を発揮する。

シミター

湾曲した刀身を持つ片刃の剣。
鋭い刃は直剣よりも深く斬り込み、出血を期待出来るが、
強固な鱗や装甲の前では全力を発揮出来ない。

ファルシオン

大ぶりな刀身を持つ、幅広な片刃剣。
安価に作ることが出来る代わりに、曲剣特有の噴血誘発性は低い。
その質はむしろ斧に近く、膂力を活かし、叩きつけるように用いられる。

グロスメッサー

大ぶりの刃を備えた重厚な曲剣。
扱うには相応の腕力が必要だが、頑丈で鋭利な刃は出血を促す能力も高い。
遊びのない武器ではあるが、それ故に信頼性があり、使い手に実力を求める。

ショーテル

斬り払うことも、鎌のように切りつけることも出来る、異形の曲剣。
東の民が用いる特異な武器で、扱うには高い技量が求められる。
弱攻撃では噴血誘発性の高い攻撃を、強攻撃では盾をかいくぐりダメージを与えられる。

サーベル

うっすらと弧を描く刀身を持った、細身でやや長い曲剣。
曲剣としては限りなく薄く軽量で、腕力によらず扱うことが出来ることが強み。
また、そのリーチから騎乗戦でも十全の性能を発揮する。

鱗亜人の剣

鱗亜人たちが持つ片刃の剣。
片手で振るには重く、亜人の筋力でこそ十全に強みを発揮する。
 
戦いに生きる鱗亜人は血の流れを貴び、心臓を神聖視する。
故に、血を噴かせる鋭利なものを、心臓に近い左手で振るうのだ。

野蛮な幅広剣

フォールチョンよりも幅広で、いびつな片刃剣。
辺境の蛮族が、成人となる一族の勇士に授ける貴重な一振り。
だが、一族の誇りは時により野蛮な亜人に奪われ、屈辱的に振るわれる。

赤熱のだんびら

ザイオン帝国の角騎士団が用いたという、肉厚な片刃剣。
巨人の血潮を宿す溶岩鋼をとどめた武器で、常に炎熱を纏っている。
そのため、攻撃には斬撃と炎熱の属性が備わっている。

「青い巨星」率いた青星隊は精強な部隊として知られ、
彼らの持つ赤熱の剣はアナトリアに「悪鬼の剣」と恐れられた。
そのため、トーフォリアでも反パローダ派に愛好されている。

木守り人の剣

木守り人たちが振るう、霊木で作られた木剣。
祝福を受けた刀身は生中な金属の剣よりも丈夫で、鋭い。
短剣並みの軽さであるため、腕力より身のこなしがものをいう。
 
霊木の剣には生命の力が宿り、大地の属性を帯びている。

竜尾刀

火竜の尾爪を研いで作られた剣。
竜の身体を用いた武器にはその力が残り、
この剣には炎熱属性の攻撃力が息づいている。
 
真ならぬ竜たちは、器足り得ぬものの果てと伝わる。
それでも、彼らは何かのそばにあることを望むという。

“白虎の牙”影

柄に白虎の頭を持つ、象牙色の剣。
ホビアの東端・トゥエにて語り継がれる白虎の戦士の武器を模した、名工の品。
『伝説の武器』の一つ。
 
伝説に伝わる“白虎の牙”は勇者を導く、魂持つ武具だという。
しかし、これにそれはなく、絶技の片鱗を覗かせるだけである。

 

なまくら

鋭さをまるで感じさせない刃を持つ、粗末な刀。
刃物としての価値はないに等しく、まともな刀工ならば目も当てられないだろう。
ただし、長い鉄の棒として使う分には、何ら問題がない。

打刀

東の果て、“日の昇る島国”で用いられる、弧を描いた片刃剣。
鋭い刃は並みの曲剣を凌駕する切れ味を誇り、達人が使えば甲冑・甲羅も両断する。
代わりに、扱うには磨かれた身のこなし・鍛えた肉体が必要とされる。

黒塗刀

濡れたような輝きを宿す、異様な黒い刀。
その刀身は呪われた闇鉄を用いており、斬りつけた者に猛毒を染み込ませる。
 
真っ当な剣士は、己の刀によこしまな細工を施すことを恥とする。
だから、長生き出来ぬのだ。

星切丸

東の果てからの剣客・維武の愛刀。
遥か昔、空から落ちた隕鉄を用いて作られたその刃は、鋼の塊すらも両断する。
 
曰く、維武の太祖は流れる光の神と轡を並べ戦ったという。
彼は地を惑わす星々の尖兵と特に相見え、それを屠ってきた。
その積み重ねが、星の妖気を絶つ切れ味を授けたのだ。

クレセント

刀の技術を解析し、魔道院が作り上げた異質な名刀。
魔道刀鍛冶の粋を集めた刀身は、青く輝くほどの魔力を帯びている。
 
特殊な納刀を行なうと、刀身にさらなる魔力を帯びさせることも可能で、
抜刀と共に空を駆ける軌跡は、『残月の太刀』と呼ばれる。

竜背血花

鋸刃の刀身を持つ奇形の刀。
異形の刀鍛冶・遍頭が鍛え上げたとされ、名は竜の背びれに由来する。
切れ味は普通の刀に見劣りするが、それは苦痛からの解放に時間がかかることも意味する。
 
悪趣味な刃は出血を促し、その血に濡れることで切れ味を増したという。
近距離で噴血が発生した場合、僅かな間、攻撃力を増幅する。

“征志”

遠方、トーフォリアにまで届く名工・征志の作品の一つ。
『伝説の武器』の一つ。
『刀』用の武技を使う際にその威力を引き上げる。
 
名工・征志の刀は使い手を選ぶ、気難しい品と知られる。
未熟者では振るうこともままならないが、真の剣士ならば、
神気や魔力なくとも妖魅魔生を斬り伏せる。

“叢態”

魔の蛇を滅ぼすため、人に授けられた神の刀の一振り。
『伝説の武器』の一つ。
神聖文字が刻まれた刀身は、強力な聖別の気配を帯び、
荒猛の王子のように、強固な精神を持つほど高まる。
 
神々が鍛えた“叢態”は八振りあったが、
役目を終えると行方知れずとなり、神話となった。