ストーリー/【イデアの誘惑】

Last-modified: 2016-11-23 (水) 02:34:42

FF8

DISC1ティンバー放送局にてバラムガーデンの懲罰室から脱走したサイファーが、
ガルバディアデリング大統領を人質に取ったが、ゼルの発言で大統領にガーデン生徒だとバレてしまい
とりあえず裏口に回ろうとしたところで突如現れた魔女イデアの囁きにより
サイファーは大統領を離しイデアとともにどこぞへと消えてしまうイベントの事。


ここが魔女イデアの初登場となるわけだが怪しげな音楽&風貌と共にサイファーを
少年呼ばわりし大人へ誘うイデアは当時はものすごいインパクトがあった。
ちなみにサイファーは別れ際スコールに対しガンブレードをバイバイな感じに振っているので
イデアのもとへ行ったのは自らの意志であると思われる。


イデア「……可哀相な少年」
サイファー「俺に近づくな!」
イデア「混乱している可哀相な少年。
     さあ、行くの? 退くの?
     おまえは決めなくてはならない」
サイファー「来るな!」
イデア「お前の中の少年は行けと命じている。
     お前の中の大人は退けと命じている」
    「どちらが正しいか
     おまえにはわからない」
    「助けが欲しいでしょう?
     この窮地から救い出して
     欲しいでしょう?」
サイファー「黙れ!」
イデア「助けを求めることは恥ではありません。
     おまえはただの少年なのだから」
サイファー「俺は……俺を少年というな」
イデア「もう少年ではいたくない?」
サイファー「俺は少年じゃない!」
イデア「もう戻れない場所へ。
     さあ、少年時代に別れを」


このセリフはイデアの口から出たものだが、実際には彼女を操っているアルティミシアの言葉でもある。
DFFでこのセリフの一部分だけでも言って欲しかった…(可哀相な子、ならあったけど)

  • DFFでの口調はここでの口調を元にしているのだろう。これ以降のアルティミシアは徐々にSeeDに苛立ちを募らせていくにつれ、丁寧語を使わなくなっていく。
  • 徐々にアルティミシアの支配が強くなったとも言える。
  • サイファーが転んだのはイデア自身の色香もあったのかもしれない。もしかしたら学園長もこの色香に……。

このときのサイファーは、ゼルの発言によって自分が帰る場所を永遠に失った事、自分ひとりで帝国を敵に回す絶望的状況などを彼なりに理解し、
「生き延びるためには帝国に命乞いする他ない」
と理解した大人の心と
「元カノやライバルの前でカッコよく戦って窮地を脱したい」
という子供の心がちょうどせめぎあっていたと思われる。
アルティミシアはそんなサイファーの心情を見事に見抜いて利用している。ジャンクションマシーンで心の中を覗いたのだろうか。
そしてサイファーは大嫌いだった「犬」になることを選択し、アルティミシアは手に入れた犬に「騎士」という虚飾を与える。