概要
1997年に発売されたFF7の完全リメイク作品。
対応機種はPS4。
- 開発の長期化により、次世代機に対応する可能性もある。
またゲーム業界の現状ではPS独占供給になる可能性は低く、PCやXbox等でも発売されるかもしれない。- 2021年4月まではPS4独供とアナウンスされてはいるのだが…。つまりそれ以降は…?
2015年6月の「E3 2015」にて制作が公表され、同年12月5日には正式名称も発表。
FFシリーズでも特に人気の高いFF7ということもあって、
リメイクの発表にファンからは全体的に好意的な反応が挙がった。
本作は「分作」、つまり分割して発売される予定である。(今で言う所の分割1クール方式)
現在の技術でFF7をフルリメイクする以上、とうてい1作では収まらないボリュームになることが大きな理由らしい。
オリジナル版からカットする部分もあるが、新しく追加される描写もあるので全体的なボリュームも増える見込みという。
ただ、分割式である事を考えると完走するのは10年以上かかりそうである。
(北瀬氏・野村氏へのファミ通のインタビューより)
- 2020年4月発売日決定とリリースされた直後にツイッターでFF7Rがトレンド入りした時に「え?分作…」とつぶやいているのけっこう見かけた。
ライト層は知らんかったらしい。 - ちなみに分作であることがちゃんとパッケージの裏にも書いてある。
2022年6月17日に生配信で放送された「FINAL FANTASY VII 25th ANNIVERSARY CELEBRATION」にて
北瀬氏から本作、分作2作目の『FINAL FANTASY VII REBIRTH』、そして最後のもう1作の全3部作で完結する事が発表された。
当初はサイバーコネクトツーなど外部の開発スタジオと協力していたが、2017年時点でスクエニ社内での開発体制に変更された。
2018年6月の「E3 2018」後のインタビューで野村哲也氏が
「初期の構想段階を脱し、本格的な開発に入った」ことを明かし、E3 2019にて2020年3月3日に発売予定だと言う事を発表。
しかし2020年1月14日に4月10日へ発売延期を発表。
2020年4月10日に発売された分作1作目は「ミッドガル脱出」までのストーリー。
脱出した後のラストカットは文字通り、クラウド達の戦いはこれからだという形で締めくくられている。
ミッドガルの内部構造を新たに設計しなおし、そこに暮らす住民たちの生活描写や新規エピソードも加えられている。
Blu-ray2枚組という大容量である。
- 第一作の最後を締めくくる敵がモーターボールではさすがに物足りないため、それ相応のボスが新たに追加された。
- 2枚組といっても1枚目はインストール用の「Data Disc」、2枚目はプレイ開始用の「Play Disc」という構成になっており、
プレイ中はディスク入れ替えする必要はない。- DL版の総データ量はというと…。(安いのでいいから500GBのHDDか、おもいきってSSD増設しておくと良いと思う、続編に向けても容量ほしいし)
- PS4はディスク版でもデータをフルインストールする仕様であるため、媒体に関係なく空き容量約100GB必要。
Data Disc約40GBをインストールすればとりあえずディスクから読み出す形で起動可能だが、
Play Discの全データもバックグラウンドでインストールされており、インストール完了後は全てをHDDからロードする
(これ以降ディスクは所持認証以外に使用しない)。 - 当たり前だが、PS4互換を持ったPS5でもこの仕様は維持されている。
- 原作ではマップ1枚だったスラムや通路がリアルな街並みへと再デザインされ、それぞれが全18チャプターの舞台となる。
- 特筆すべきは名無しのモブキャラクターの会話の多さ。
サブクエストの進行に合わせて細かく変化するなど分量が尋常じゃないくらい多く、単なる世間話から今後の展開の伏線、
考察の材料になりそうなこぼれ話など、様々な話を聞くことができる。
2019年11月初旬にフジテレビの27時間テレビで
当時やっていたプレイヤーが大人になった的なCMを7分くらい放送されていた。
恒例の提供クレジット読みでは筆頭スポンサーとして一番手で読まれている。
第1作となる部分の発売日を予定していた2020年3月3日に突如として体験版の配信がスタート。
かなり大体なアレンジの加わった戦闘システムがSNSなどで話題になっていた。
実際のプレイヤーの報告によると、クラウドがエアリスに初めて会うシーンまで見ると原典では約1時間程度だったが、
これではサブイベとかスルーして一直線に進めても10時間以上かかる…だそうな。
- 2020年4月末になってリメイク第2集以降はもう少しサクっと遊べる程度の量で展開をするとアナウンスされたが、
切り方次第ではまるごとゴールドソーサー編なんてディスクも出そうな予感。
IGNに掲載された発売初週のインプレッション記事によると海外では
「サブイベントによるシナリオの水増し感や後付け感の強さは気になるが、HD化された世界などゲーム全体の出来は良い」と評価されているようだ。
2020年4月22日、初週の販売数がリリースされ、全世界で350万、日本でも100万セールスを突破したと発表された
(両方ともパッケージ版とDL版合計)。
- その後IGNの追報で、2020年4月のアメリカ市場で最も売れたゲームソフトになったと報じられたほか、
100万セールス超えた後も堅調なセールスの伸びで、2020年4月期の国内販売数ベスト3に入った。 - 発売から4か月ほど経過した2020年8月7日、スクウェア・エニックス公式から全世界累計出荷・ダウンロード販売本数が500万本を突破したと発表された
元々奇抜なデザインが多かったモンスターは、警告板を除き全てデザインそのままで再登場している。
(ミッドガルまでの分。)
ヘルハウスなど、一部はボスモンスターに昇格しているものも。
- ボスにはそれぞれ専用曲が当てがわれており、形態変化が起こるごとに次の楽章に変化する。
その分サウンドトラックも全7ディスクに及ぶ量が収録されている。- FF7開発当時にプロモーション用に使用されていた幻の楽曲があり
この曲がリメイクの戦闘曲で採用されているシーンがある。
- FF7開発当時にプロモーション用に使用されていた幻の楽曲があり
PS4のシェア機能による録画禁止区間は、チャプター18~エンディング全て(楽曲「Hollow」を使用していない箇所も含む)。
この区間ではスクリーンショットも許可されない。
本作ではデバッグ作業をAIに行わせている。
各章や通しプレイをAIに任せる事で、人間では見つけにくいバグを発見したりした。
- このためかコリジョンバグ(壁にハマるなどして行動不能になる不具合)の報告例は少ない。
しかし、神羅ビル64階からダクトに侵入し、ストーリーと関係のない会議室を覗き見た場合脱出不可となることがある、通称「ダクトバグ」の報告が多数発生した。- ダクトバグは発売6ヶ月後のVer.1.01アップデートで解消。アップデート出来ずとも覗き見なければ良いので、発生次第ゲームを再起動・ロードし関係のない場所を見なければ回避可能。
シナリオは当初コンピ作にみられた無理のある後付け設定や近年のクラウドの客演のイメージからオリジナル版からかけ離れたものになることを心配されていた。
しかし、発売されてみれば大筋はオリジナルから離れすぎず、近年のコンプライアンスや外伝作での設定へのすり合わせがされており、近年のFFの中でもかなり好評な部類であった。逆にバレットなんかは苛烈な部分は残しつつ、かなりいいやつになっており後の展開が心配になるレベル。
特に根暗キャラにされてることの多かったクラウドはオリジナル版に忠実かつ、お茶目で天然気味な一面を見せるなど新たなファン層を獲得している。
- ただ、今作完全オリジナルのフィーラーの存在は割と賛否が分かれている。
バトルシステム
従来のATB戦闘とFF15などのアクションRPGを融合させたようなシステムとなっている。
戦闘中は自由に移動や基本攻撃であるたたかう、回避やガードなどのアクションを行えるが、魔法やアビリティなどのコマンドはATBゲージを消費しなければ発動できない。
ATBゲージは時間経過やたたかうを当てることで上昇する。
詳しくはこちらを参照。
INTERGRADE
2021年6月10日発売。PS5版FF7 REMAKE+新規エピソードDLC(FF7R EPISODE INTERmission)で構成されている。
以下公式サイト/ファミ通インタビューより
- 4K重視のグラフィックモード、60fps重視のパフォーマンスモードなどのゲームモード切り替え
- 難易度にNORMAL(CLASSIC)追加、CLASSICはEASY(CLASSIC)へ変更
- ロード高速化
- フォトモード追加
- アダプティブトリガーへの部分的な対応
- バトルシミュレーターに「ヴァイス」追加
- ユフィを主人公とした新規エピソードDLC(INTERGRADE限定)
- 上記以外にも独占要素はあり、「本編チャプター18がエンディング含め全編録画可能」「ガードができない攻撃は名称の左側に警告マーク表示」などが存在する。これらは発売されてもPS4版に一切反映されていない。
- また、PS5ではディスクがUltra HD Blu-rayという規格になり、最大100GBまで格納できるようになったためか、パッケージ版のディスクは1枚のみである。
PS4版を所有している場合、PS5から下記2つを順番に購入すると、安価にINTERGRADE相当品へアップグレードできる。ディスク版であってもPS5アップグレード先はダウンロード版のみ。
- PS5版FF7Rを税込100円で購入
- 新規エピソードDLCを税込2,178円で購入
2021年3月2日~配信のPlayStation Plus フリープレイ版ではアップグレード出来ないため注意。
- アップグレード購入ができないだけであり、INTERGRADEのフルバージョンは購入可能。逆にダウンロード版購入済のユーザーはINTERGRADEが購入できなくなっている。
- 2021年12月22日よりフリープレイ版でも無償でアップグレードできるようになった。
PS4ディスク版の場合、所有確認のため「購入時」と「PS5版プレイ中」は常時挿入しておく必要がある。PS4ダウンロード版の場合は再度のインストール不要。
デジタル・エディションの場合ディスク挿入ができないため、PS4ディスク版のアップグレードは不可。
セーブデータの引き継ぎはPS4版(Ver.1.02以降)→PS5版の一方通行で可能。予めPS4版で任意のセーブデータをアップロードしておき、PS5版でダウンロードする。
複数ある場合は1つ1つ個別に引き継ぎが必要。
引き継いだ際、該当するPS5版のトロフィーは自動で取得される。つまりトロフィー共有はされていないため、PS5版で取得してもPS4版には反映されない。
PS5版(INTERGRADE)の録画禁止区間は、FF7R EPISODE INTERmissionのエンディング終盤のみである。
前述の通り、PS4版にて録画禁止区間だったチャプター18・本編エンディングは全て録画可能。
- この部分は超シークレット事項になっているため、取り扱いは慎重に
なおPS4版・PS5版の動画配信ガイドラインは共通化されているが、どちらであっても「録画禁止区間ではないこと」が利用条件の一つとして挙げられている。
プラットフォームによって区間が異なっているため、PS4版でも発売以降はOKと解釈する人・PS4版では変わらずチャプター18は完全に禁止と解釈する人の2つに分かれている模様。
2021年12月16日にPC(Epic Games Store)版が発売。
PC版FF7Rはこれが初めての発売であるため、FF7R EPISODE INTERmissionは本体に必ず同梱となる。
その他各種無料・有料DLCも全て同梱されている。
『FINAL FANTASY VII REMAKE INTERGRADE』には以下のコンテンツが含まれます。
『FINAL FANTASY VII REMAKE』ゲーム本編
追加エピソード:「FF7R EPISODE INTERmission」(ユフィの新規エピソード)
武器:シュリケンダー
防具:ミッドガルバングル
防具:神羅バングル
防具:コルネオの腕輪
アクセサリ:スーパースターベルト
アクセサリ:魔晄の水晶
アクセサリ:リレイズピアス
召喚マテリア:カーバンクル
召喚マテリア:コチョコボ
召喚マテリア:サボテンダー
※武器・防具・アクセサリ・召喚マテリアは、メインメニュー内のPRESENT BOXから受け取ることができます。
※「武器:シュリケンダー」は「FF7R EPISODE INTERmission」(ユフィの新規エピソード)でのみ使用できます。
使えないマテリア筆頭だったまほうついげきがMPもATBも消費しないようにされたり、武器アビリティ後の硬直が短くなっているなど、ゲームシステム的にもPS4版から細かく調整されているようである。
PS4ディスク版からのアップグレード版と2021年3月に配布されたPS4版のフリープレイ版を同時に所有していると、PS5版のDL版が「購入できません」になる罠がある。
スクエニに問い合わせてもディスク版で遊んでいただくしかないとのこと。
幸いFF7リバースのツインパックはこの状態でも購入可能。現状唯一のDL版への乗り換え手段。