アメリカ/2009NEWS1

Last-modified: 2010-09-17 (金) 21:15:34

アメリカ/2009NEWS2

インターネット人口はWiiよりPS3の方が多い?−米調査結果

http://www.inside-games.jp/article/2009/01/05/32953.html
米Net Applicationsによると、ブラウザのシェアはWiiよりもプレイステーション3が上回っているとのことです。

同社の発表によると、インターネット人口の中ではPCで閲覧する人が88.7%なのに対し、プレイステーション3は0.04%、Wiiは0.01%。

Wiiの世界販売台数は4400万台、プレイステーション3は1900万台なので、両機種間ではインターネットの利用率と販売台数が逆転を見せていることとなります。
この逆転からは、Wiiとプレイステーション3がターゲットとしている層の違いをかいま見ることもでき、ネットとゲーム機の融合が注目される2009年としては興味深いデータといえるでしょう。

2008年にアメリカの家庭で最もプレイされたハードはPS2−米調査結果

http://www.inside-games.jp/article/2009/01/06/32970.html
米ニールセンは2008年に最もプレイされたハードのランキングを発表しています。

トップはプレイステーション2で31.7%。2位がXbox360で17.2%、3位がWiiで13.4%、4位が旧Xboxで9.7%、5位がプレイステーション3で7.3%、6位がゲームキューブで4.6%、7位がその他のハードで16.2%となっています。

ランキングは「THE NIELSEN COMPANY ISSUES TOP TEN U.S. LISTS FOR 2008」の「VIDEO GAME」部門のもの。

調査対象とした家庭でのゲームの総プレイ時間の中で、それぞれのハードが占める割合を示しています。明言されていませんが、調査結果に携帯ハードは含まれていないようです。

次世代ハード戦争の行方が注目された2008年ですが、アメリカの家庭ではまだまだ前世代ハードが現役の模様。調査期間は2008年1月〜10月なので、11月及び12月の結果が含まれることで数値はもう少し変化しそうです(ちなみに同リストの「TELEVISION」「MOVIES」といった部門は1月〜12月のデータを掲載)。

任天堂がWiiに注力する中でゲームキューブがランキングに入っているのが興味深いところです。

『GTA』で運転を覚えた6歳児が公道をドライブ

http://www.inside-games.jp/article/2009/01/08/33015.html
歳の子供は『グランド・セフト・オート』で運転を覚えて公道を走りました。

米バージニア州に住む6歳の少年はある朝スクールバスに乗り遅れてしまいました。給食と体操を逃したくなかった少年は、家族の2005年型フォード トーラスを運転し、学校へ。6マイル(約10km)を進むも電柱へぶつかってしまったとのことです。

少年は「『GTA』とMonster Truck Jam(モンスタートラックのイベント)のゲームで運転を覚えた」と言っているとのこと。少年の両親は5000ドル(約46万円)の罰金、少年と4歳の弟は観察下に置かれることとなりました。

少年は母親が寝ている隙に車を持ち出したとのこと。

観察の具体的な内容は明かされておらず、少年が今後ドライビングゲームをプレイできるかどうかは不明です。

頭にこぶができた程度で大けがとならなかったのは不幸中の幸い。10年ほど早すぎた運転体験ですが、少年が車の免許を取る年齢になる頃にはこの事件を懐かしく思い出したりするのでしょうか。

米国で売れたゲームの約半分がWiiのゲーム−米調査結果

http://www.inside-games.jp/article/2009/01/13/33064.html
米国の調査会社のEEDAR(Electronic Entertainment Design and Research)は、2008年12月に米国で売れたゲームの半分以上がWiiのものであるとする予想を発表しました。EEADRによるトップ10の予想は以下の通り。

1. 『Wii Play』(はじめてのWii)(任天堂 Wii):130万本
2. 『Call of Duty: World at War』(Activision Blizzard Xbox 360):120万本
3. 『マリオカートWii』(任天堂 Wii):120万本
4. 『Wii Fit』(任天堂 Wii):100万本
5. 『Gears of War 2』(マイクロソフト Xbox 360):80万本
6. 『Call of Duty: World at War』(Activision Blizzard プレイステーション3):65万本
7. 『Madden NFL 09』(Electronic Arts Xbox360):50万本
8. 『Left 4 Dead』 (Electronic Arts Xbox 360):50万本
9. 『プリンス・オブ・ペルシャ』 (Ubisoft Xbox 360):50万本
10. 『Wii Music』(任天堂 Wii):42万5000本

総売上本数トップ10は約807万本。そのうち約392万本がWiiのゲームであり、これは総売上本数の半分に当たる数値となります。

EEDARのJesse Divnich氏は、12月のWiiの売上は320万台、ニンテンドーDSは200万台であり、Wiiは昨年の同時期と比較して137%の上昇としています。
EEDARは、12月のソフトウェアの総売上を27億ドル(約2403億円)、145タイトルが10万本を突破したと見積もっています。

『Halo3』を取り上げられて母親を銃撃−責任能力ありとして有罪に

http://www.inside-games.jp/article/2009/01/13/33056.html
『Halo3』を取り上げられて母親を殺害した少年のニュースが世間を騒がせましたが、少年は有罪となりました。

Daniel Petric(17)は両親から禁止されていた『Halo3』を秘密裏に購入しましたが、これが発覚。ゲームを取り上げられたことから両親を銃で撃ちました。父親は命を取り留めましたが母親は死亡してしまいました。

弁護団はPetricのビデオゲーム依存症が原因であり責任能力がないと主張しましたが、この訴えは認められず、有罪となりました。

Petricは最高で終身刑となる可能性があるとのこと。

DSiの北米発売は4月4日? 海外メディアが報道

http://www.inside-games.jp/article/2009/01/14/33083.html
IGNなど複数の海外メディアは、ニンテンドーDSiの北米市場での発売について、発売日は2009年4月4日、価格は179.99ドル(約16000円)になると伝えています。IGNは任天堂に近い複数のソースからの情報としていています。任天堂オブアメリカは昨年秋に、DSiの発売は年明け以降になるとコメントしていました。

ニンテンドーDSiはホワイトとブラックの2色で国内では11月1日に発売され、現在までに100万台以上を販売するなど好調に推移しています。特徴となるのは本体の内蔵メモリで、インターネットに接続することで「DSiウェア」と呼ばれる専用ソフトをダウンロードして遊ぶ事が出来ます。また、カメラやSDカードスロットも備えていて、撮影や音楽再生といった機能もあります。

現時点で公式なコメントは得られてないとのこと。

5歳の少年、ゲームでパニックに−母親はゲーム機を返品

http://www.inside-games.jp/article/2009/01/14/33099.html
CBSは米カールズバッド市に住む少年がゲームからパニックを起こした事件を報じています。

5歳の少年Michael Clingerman君は、任天堂のゲームをプレイ中、気分が悪くなりパニックとなってしまいました。

母親であるIsabelle Clingermanさんは、当時の様子に関して「息子は手が痛い、気分が悪いといって泣き叫びました。息子が経験していたのはゲームによる一種の乗り物酔いでした」と述懐します。

Isabelleさんはゲーム機を返品。「私はこのゲームをどの親にも勧めません。ゲームは子供と外で遊ぶことや読書の代わりにはなりません」とコメントしています。

問題となったゲーム機及びゲームソフトの種類は明かされていませんが、任天堂はコメントを辞退したとのことです。

神経科医のJames Grisolia氏はCBSの取材に対し、1997年に放映されたTVアニメ「ポケットモンスター」の視聴者が光過敏性発作などを引き起こした事件を例に挙げ、ゲームが偏頭痛や乗り物酔いを引き起こすのは画面のフラッシュが原因であるとする見解を表明。

身体的な痛みを感じるまでになるのは珍しいとしながらも、外で遊ばないことによる肥満や他の子供たちとの社会的な活動の欠如がゲームの問題点であるとしています。

米Scaleformとフォントワークスが提携―ゲーム開発向けフォントの利用で

http://www.inside-games.jp/article/2009/01/14/33100.html
米Scaleform Corporationとフォントワークスは、Scaleformのユーザーに対してフォントワークスのベクターフォントの使用許諾を供与する共同市場戦略で合意したと発表しました。Scaleformは、ゲーム機やPC向けの高機能リッチメディアインターフェイス(UI)やベクターグラフィックス エンジンを実現する「Scaleform GFx」を提供しています。

レンダリングを行うことで、どのようなサイズにスケールしても視認性が失われないベクターフォントは次世代ゲーム機やハイエンドなPCでは必須のものですが、多くのフォントは使用に制限があり、自由にゲーム開発に利用できるわけではありませんでした。フォントワークスでも多くのアウトラインフォントを「LETSライセンス」として提供していましたが、ゲーム内ではビットマップに変換して使用するという制限があり、品質や必要となるディスク容量の面で懸念がありました。

今回のScaleformとフォントワークスの提携では、Scaleform GFxの採用ゲームタイトルで、LETSライセンスのフォントをベクターフォントに変換し、追加費用の負担なく利用できるようになります。Scaleform GFxを採用すれば独自の「EdgeAA技術」により、文字を美しく鮮やかに描画できると同時に、この提携により、プラスのコスト負担なしにフォントを利用できるようになります。

フォントワークスの松雪 文一社長は「私どもと、ゲーム ユーザーインターフェイス デザインをリードするScaleformとの今回の取り組みは、日本のゲーム開発者に新しい可能性を提供することができるでしょう。最善のソリューションと利便性をゲーム開発と販売を行われている日本のお客さまに提供することこそ、私どもの使命であり、喜びであります」とコメント。

ScaleformのBrendan Iribe CEOは「日本のゲーム業界で、フォントサプライヤーをリードされているフォントワークスと提携関係に入ることができ、非常に光栄です。この両社の提携は、お客さまの現在のニーズを満たすことはもちろん、日本のゲーム開発者とパブリッシャーのゲーム開発技術をさらに前進させるという高度な目標に対して、私ども両社が今後努力を重ねてゆくことをお約束するものです」としています。

飲酒運転シミュレーターに米軍が資金協力

http://www.inside-games.jp/article/2009/01/15/33101.html
運転免許取得のカリキュラムでシミュレーターが使われるようになってしばらく経ちますが、アメリカ陸軍は飲酒運転シミュレーターに資金協力を行いました。

「Booze Cruise」と名付けられたシミュレーターは飲酒運転している状態を再現しており、視界はぼやけて反応が遅れ、歩行者を避けるのに非常に苦労するように作られています。

「Booze Cruise」は当初カルガリー大学の卒業制作として立案され、2007年に最初のバージョンが完成しました。Jim Parker教授は教育団体や反飲酒運転団体での使用を想定していましたが、アメリカ陸軍が興味を示してきました。

Parker教授によると、アメリカ陸軍は「Booze Cruise」をイラクからの帰還兵を再教育するために使用するらしいとのこと。

飲酒運転の根絶を目指すMADDカナダ(Mothers Against Drunk Driving Canada)は、シミュレーターが飲酒運転に適応することを教えるとして「Booze Cruise」に賛同しないことを表明しています。

『Wii Music』がアメリカの音楽教育に導入される

http://www.inside-games.jp/article/2009/01/15/33102.html
任天堂オブアメリカ(NOA)は現地時間1月13日、全米音楽教育協会(MENC)などと協力し、『Wii Music』を音楽教育に取り入れることを援助していくと発表しました。

プレスリリースによると、NOAと全米音楽教育協会(MENC)はアメリカの教師が『Wii Music』をカリキュラムに組み込むことを援助していくとのこと。Doby's Mill小学校やBlue Bear音楽学校など既に一部の学校では既に『Wii Music』が導入されているそうです。

NOAのセールスアンドマーケティング部門エグゼクティブバイスプレジデントであるCammie Dunaway氏はリリースの中で「『Wii Music』の目標はあらゆる年代の人が音楽を楽しめるようインスパイアすることです。教育者と協力し『Wii Music』を導入することで、創造性を発見するのに役立つ経験をすることを望みます」と発言。

音楽機器製造者の協会であるNAMMのCEO、Joe Lamond氏は「現在楽器を演奏していない人の内82%以上が音楽を演奏したいと願っているとする調査結果があるが『Wii Music』は音楽を始めたいと思っている何百万人もの人々を助けることができる」とコメントしています。

直感的に音楽が演奏できる『Wii Music』が教育の現場でどんな活躍をするのかが注目されます。

PS2、北米で5000万台を突破

http://www.inside-games.jp/article/2009/01/15/33106.html
プレイステーション2は北米で5000万台を売り上げたとのことです。

AP通信がソニーからの発表として伝えたところによりますと、北米でのプレイステーション2の累計が5000万台を突破したとのこと。

SCEA(ソニー・コンピュータエンタテインメントアメリカ)のハードウェアマーケティングディレクターであるJohn Koller氏は、プレイステーション2を買っているのが初期からの支持者やハードなゲーマー層ではなく、むしろゲームに入門しようとする人々やゲームを再び始めようとする人々であるとコメント。同時にKoller氏はソニーがプレイステーション2を放棄するつもりはないとの見解も明らかにしています。

NPD調べによると2008年11月に北米市場ではプレイステーション2は20万6000台売れており、これはプレイステーション3の37万8000台に次ぐ値となります。また、プレイステーション2は2008年の1〜10月に全米で最も遊ばれているハードウェアであるとするニールセンの調査結果もあり、これからもプレイステーション2は人々に親しまれていくこととなりそうです。

世界の“ミヤモト”に新たな賞−「Wiiはアメリカのゲームの愛情に再点火した」

http://www.inside-games.jp/article/2009/01/17/33143.html
任天堂の宮本茂氏は、ジム・ヘンソン社の「The Jim Henson Celebration Honor」賞を受賞しました。

ジム・ヘンソン社は世界的な人形操者であり「セサミストリート」の生みの親の一人であるジム・ヘンソン氏が設立したファミリーエンターテイメント企業。

2005年から「The annual Jim Henson awards」をスタートし、2008年の「The Jim Henson Celebration Honor」賞に宮本茂氏が選ばれたというわけです。

「The annual Jim Henson awards」は「創造力に貢献し、芸術とテクノロジーの革新的なアプリケーションを作り出し、他者にインスピレーションを与えた」人々や物事への賞で、今年は「The Jim Henson Community Honor」にNPOの「The Center for Puppetry Arts Distance Learning Center」、「The Jim Henson Creativity Honor」に「OBEY」ブランドで知られるグラフィティアーティストのShepard Fairey氏、「The Jim Henson Technology Honor」に『SPORE』が選ばれています。

宮本茂氏は「任天堂のビデオゲームクリエイター」としての受賞で、「Wiiを作り出したことにより、アメリカのゲームの愛情に再点火」し、『Wii Fit』がリハビリ用などにも使われていることが評価されての受賞となりました。

米国で2008年に最もレンタルされたゲームは?

http://www.inside-games.jp/article/2009/01/19/33160.html
米国のレンタルデータベースHome Video Essentialsは2008年にレンタルされたゲームのトップ10を発表しました。

1位は『グランド・セフト・オートIV』(GTAIV)、2位が『コール オブ デューティ4 モダン・ウォーフェア』(Call of Duty 4: Modern Warfare)、3位は『Halo3』とXbox360用のゲームがトップ3を飾りました。

任天堂のゲームは6位に『マリオカートWii』、7位に『大乱闘スマッシュブラザーズX』、10位に『マリオパーティ8』がランクインしています。

1 『グランド・セフト・オートIV』(Take-Two Xbox360)
2 『コール オブ デューティ4 モダン・ウォーフェア』(Activision Xbox360)
3 『Halo3』(マイクロソフト Xbox 360)
4 『レインボーシックスベガス2』(Ubisoft Xbox 360)
5 『アーミー オブ ツー』(Electronic Arts Xbox360)
6 『マリオカートWii』(任天堂 Wii)
7 『大乱闘スマッシュブラザーズX』(任天堂 Wii)
8 『Fallout 3』(ベセスダ・ソフトワークス Xbox360)
9 『アサシン クリード』(Ubisoft Xbox 360)
10『マリオパーティ8』(任天堂 Wii)

米国ではゲームのレンタルが行われており、『マリオゴルフ ファミリーツアー』ではスコアを登録して景品が貰える特別バージョンを用意したり、『スターフォックス アサルト』を正式発売2週間前から貸し出すなどの施策がなされています。

任天堂のゲーム以外は7本全てがM(17歳以上向け)となっており、2007年の同ランキングの4本から大きく増加した形となっています。

「PSブランドは昨年5000億円を生み出した」−SCEAの声明

http://www.inside-games.jp/article/2009/01/19/33161.html
SCEA(ソニー・コンピュータエンタテインメントアメリカ)は、米国の調査会社NPDグループの発表した2008年12月の売上に関する声明を発表したとのことです。

SCEAのシニアバイスプレジデントであるPeter Dille氏の声明によると、2008年に米国で販売されたプレイステーション3は360万台で前年比40%の増加。12月の売上総数は72万6005台で前月比92%の増加となっているとのことです。
ソフトは12月に約600万本を売り、2008年のソフト売上は前年比116%の増加を見せているとしています。

PlayStation Networkの会員数は1700万人で、これまでに3億3000万ダウンロードを記録しているとコメントされています。

PSPの売上は100万台を突破し、これは前月比143%となっているとのこと。ソフトの売上本数は370万本を越えており『マッデンNFL 09』『WWE Smackdown vs. Raw 2009』『レゴ バットマン』が人気を博したとされています。

プレイステーション2は前月と比較してハードウェアが99%、ソフトが124%の売上アップとなったのこと。

「プレイステーション」ブランドは2008年のアメリカで64億ドル以上(約5760億円)を生みだし、ハード売上は25億ドル(約2250億円)以上、ソフト売上は32億ドル(約2880億円)を越えているとのことです。

「暴力描写がゲームを楽しくするわけではない」−米調査結果

http://www.inside-games.jp/article/2009/01/19/33170.html
過激な暴力描写を扱う海外ゲームが増えていますが、「暴力描写がゲームを楽しくするわけではなく、暴力描写よりもチャレンジが好まれる」とする研究結果が発表されました。

米ロチェスター大学とImmersyve社は2670名のゲーマーと300人の学生を集めて暴力描写がプレイへのモチベーションに与える影響を調査しました。

実験の一つは『Half-Life 2』を改造したもので行われました。
暴力描写が過激なものと暴力描写が皆無のものをプレイして貰い、再度ゲームをプレイしたいかどうか尋ねたところ、暴力描写とゲームの満足度は無関係という結果が出たとのこと。暴力描写が過激なものはショットガンを武器とした血まみれの戦闘が行われ、皆無のものはサイキックパワーを使った鬼ごっこ的なゲームとなり攻撃された相手は蒸発するかのように空中へと浮かんで消えたといいます。

調査を行った一人であるAndrew Przybylski氏は社会心理学を研究する大学院生で「暴力的なコンテンツそのものがゲームを遊ぶモチベーションとなるのかどうか知りたかった」と語ります。「ゲームの人気は、プレイヤーが共に相互作用し上達する余地を与えることにある」「彼らが引き金を引いていた時は本当の喜びを得ませんでしたが、次に何を成すべきかの目的を与えた時、ゲームを再度プレイしたいと答えたのは攻撃性の低い人々でした」とコメント。暴力描写とゲームの満足度は無関係であり、プレイヤーに目的を与えることが重要であるとする見解を明らかにしました。

Immersyve社の社長であるScott Rigby氏は「我々の調査は、暴力が価値を構成する要素ではないかも知れないことを示しました。これは市場を広げると同時に、開発者は暴力から解き放たれたデザインができます」とコメントしています。

海外市場で暴力描写が重視される中、任天堂は過激な暴力描写を含まないゲームをリリースし続けていますが、今回の調査結果があらゆる状況に当てはまるとするなら、任天堂の手法の有効性を示すものとも言えるのではないでしょうか。

Wiiは400万台以上売れるはずだった?−米アナリスト、需要と供給のバランスが取れていればと語る

http://www.inside-games.jp/article/2009/01/19/33177.html

米国の調査会社EEDAR(Electronic Entertainment Design and Research)のアナリストJesse Divnich氏は、12月のWiiの販売台数に関して「供給があればもっと伸びた」とする見解を明らかにしています。

米国の調査会社NPDグループによると、米国で12月に売れたWiiは215万台。ハードウェア売上の2位であり、11月の204万台から11万台増えていますが、Divnich氏やWedbush Morgan証券のアナリストMichael Pachter氏は300万台の売上を予想していました。

Divnich氏は「需要と供給のバランスが取れていれば400万台以上を売り上げたと信じている」とコメント。215万台という数字に関して「需要が失速しているといういかなる兆候を示すものでもなく、単に需要と供給の大きな差を示している」としています。

来なかった「春」、開発中止になったWii向けADV『Winter』―『ガイスト』のn-Space

http://www.inside-games.jp/article/2009/01/21/33229.html
任天堂から発売されたゲームキューブ向け『ガイスト』(日本未発売)や『コール・オブ・デューティDS』を開発した米国のn-SpaceがWii向けに開発していたものの、パブリッシャーを探すことが出来ず、開発中止になったプロジェクト、『Winter』がIGNにて公開されています。今となっては陽の目を見ることのない作品が動画などで紹介されています。

本作は謎の吹雪によって襲われたある村を舞台にした作品で、孤独に生きる少女が、様々な不思議な現象に出会うという、ホラーアドベンチャーゲームで、Wiiの性能を最大限に活かした映像も特徴になる予定だったそうです。IGNは2年前にこの作品のコンセプトを見せられ、GDCなどでもパブリッシャーを探したようですが、Wii向けの従来型のゲームでリスクを取る会社は現れなかったそうです。

ミアという少女が主人公で、凍りついてしまった村、刻一刻と気温が下がって閉ざされていく村の中でどう生き残るか、というのがコンセプトのゲームだったそうです。インタラクティブ性を重視し、Wiiリモコンを使う事で、火を起こしたり、ドアを開けたり、恐怖のクリーチャーと戦うといった操作を直感的に実現していたとのこと。

IGNでは社長のDan O'Leary氏とクリエイティブディレクターのTed Newman氏のコメントが掲載されていますが、今の時代に新規IPを立ち上げる事の難しさ、Wiiというハードに多くのパブリッシャーが持っていたイメージなど、『Winter』の不遇が述べられています。

残念ながら、冬に閉ざされてしまった本作、映像も公開されていますので、チェックしてみてください。

ゲーム最悪の大統領は『ヴァルケン』の大統領!−コア過ぎる海外ゲーマー

http://www.inside-games.jp/article/2009/01/22/33235.html
オバマ大統領の就任演説が話題となっていますが、海外ゲームサイト1UPのJeremy Parish氏のブログでは「ゲーム最悪の大統領」と題する記事が発表されています。

Parish氏が「最悪の大統領」として推薦するのは3人。

うち2人は『Bad Dudes』のMr.プレジデントと『ファイナルファンタジーVIII』のラグナ・レウァールで、11月に1UPで発表された「ゲームの政治家トップ10」と被っています。

Parish氏が切り札として出してきたのは、何と『重装機兵ヴァルケン』のシェルマーク大統領。「プレイヤーのメカが前線を突破して司令部へ突入すると、大統領はそれに応えて銃で自決する……何たる武士道!しかし、彼の怠慢かつリーダーシップに欠けた死は軍にいい影響を及ぼさないだろう」とコメント。小さなキャラクターがきちんと演技をする自決シーンを連続写真で掲載しています。

大統領の自決シーンがドット絵のクオリティの高さから語り継がれているのはご存じの通り。『重装機兵ヴァルケン』は海外では『CYBERNATOR』としてKONAMIから発売されているのですが、Parish氏がブログで取り上げている自決シーンはカットされているのです。オリジナルの日本版までチェックしているParish氏のディープさに頭の下がる思いです。

海外産ゲームがローカライズされた際に様々な表現がカットされることが話題となっていますが、カットされたシーンが気になるゲーマー心理は洋の東西を問わない模様。日本のゲームをそこまで深くチェックしてくれたということで、嬉しくなってしまうのは筆者だけではないのではないでしょうか。

オバマ大統領、ホワイトハウスにはWiiも

http://www.inside-games.jp/article/2009/01/26/33296.html
数百万人を集めた就任式を経て、1月20日よりアメリカ合衆国の第44代の大統領に就任した、バラク・オバマ氏。さっそくホワイトハウス入りし、今後4年間に渡って、世界一の超大国、アメリカ合衆国と世界の行く末を指揮していくわけですが、そのホワイトハウスにWiiが持ち込まれたそうです。

ホワイトハウスには大統領本人と家族が住めることになっていて、オバマ大統領もミシェル夫人と長女マリア(10歳)と次女サーシャ(7歳)も住むことになります。2人の娘がクリスマスに手に入れたWiiを持ち込んだそうです。ちなみにホワイトハウスに子供たちが住むのはクリントン大統領の一期目以来だとのこと。

オバマ大統領は子供たちと一緒にWiiのボウリングを楽しむこともあるそうです。世界にとっても良きパパでもあることを期待しましょう。

今年100万本売れるゲームは!?―IGNが予測

http://www.inside-games.jp/article/2009/01/27/33313.html
米国最大のゲーム情報サイトであるIGNは「IGN Previews 2009」と題して、2009年のヒット作品の予想を発表しています。これは、ゲームの統計情報を収集するGamerMetricsやIGNのスタッフなどの予測を統合したもので、100万本(ミリオンセラー)に『Wii Sports Resort』(任天堂/Wii)や『バイオハザード5』(カプコン/PS3/Xbox360)などが挙げられています。

以下はそのリスト。それぞれ最初の8週間以内にどれだけ売れるかを予測したものです。

■100万本以上
・Wii Sports Resort (任天堂/Wii)
・バイオハザード5(カプコン/PS3/Xbox360)

■75〜99万本
・ストリートファイターIV (カプコン/PS3/Xbox360)
・BIOSHOCK2: Sea of Dreams (2K/PC/PS3/Xbox360)
・Killzone 2 (SCE/PS3)
・God of War III (SCE/PS3)

■50〜74万本
・パンチアウト (任天堂/Wii)
・Halo3: ODST (マイクロソフト/Xbox360)
・ザ・シムズ3 (EA/PC)
・ザ・ビートルズ (MTV/PS3/Xbox360/Wii)

またIGNは、その他にも幾つかの事柄を予測しています。

・PS3が299ドルに値下げされる
・巨大パブリッシャーの買収がある
・Battle Field 3が発表される
・少なくとも1つの3DゲームがXbox360で
・PSP 2の発表
・DSiが米国で4月179ドルで発売される

これらはどこまで真実となるでしょうか。IGNは「2008年のゲーム業界は成長を遂げた稀有な産業でしたが、2009年も好調な売上を予測します」としています。

米国で初めてゲームの売上がDVDやブルーレイを上回る

http://www.inside-games.jp/article/2009/01/27/33324.html
VideoBusiness.comによれば、調査会社のGfK Internationalが、米国で2008年に初めてゲームの売上がDVDやブルーレイなどの映像ディスクの売上を上回ったことを明らかにしたそうです。どちらもリビングルームでテレビを賭けて争う長年のライバルで、快挙と言えそうです。

それによれば、ゲームの売上は前年に比べて20%増の320億ドル(約2兆8000億円)になったのに大して、DVDやブルーレイといった映像ディスクは逆に6%のダウンの290億ドル(約2兆6000億円)となり、初めて逆転しました。調査会社によれば、ゲームの売り上げ増はWiiが大きく貢献したとのことです。

また、ゲームと映像ディスクの売上の比率は2007年が47:53であったのが、2008年が53:47で初めて逆転、2009年も更にゲームが伸び、57:43の比率になると予測されています。ただし、映像ディスクの中でもブルーレイは倍以上に伸びると予測されています。

GfKによれば2008年の数値は2008年前半を終えた時点の予測よりも下回り、特に映像ディスクは1%の成長が見込まれていたものが大幅な減少になっていて、経済的な状況を大きく受けているのではないかとしています。

ゲーム業界がロビー活動に費やしたのは3億7000万円―2008年

http://www.inside-games.jp/article/2009/01/28/33330.html
Gamasutraによれば、米国のゲーム業界団体であるESA(Entertainment Software Association)は、主に政界へのロビー活動に2008年に430万ドル(約3億7000万円)を使ったそうです。ESAは2007年からロビー活動を開始していますが、一昨年を約25%上回る金額となりました。

ESAがロビー活動を行っているのは、海賊版対策、レーティングと規制問題、著作権問題、ファイル共有ソフト対策、オンラインゲームのガバナンス、知的財産の保護などゲームに関連する分野です。

これらの金額には関係する職員の給与などの必要経費も含まれているとのこと。約9割の予算を独自のロビー活動に充てる一方で、ESAは4社のロビー会社も使っているようです。

「ホワイトハウスに来るとXbox360からアタリ時代に逆戻りしたよう」オバマ大統領の関係者語る

http://www.inside-games.jp/article/2009/01/28/33349.html
米国の最高権力者であり、世界にも大きな影響を与えるアメリカ大統領。その権限に比例して警備も厳重で、大統領の専用車は地雷にも耐えうる性能だという報道もありました。そして情報がモノを言う現代にあって、ホワイトハウスは情報セキュリティも非常に固いものがあるようです。

そんなホワイトハウスのセキュリティを目の当たりにしたオバマ大統領の関係者が放った一言が伝えられています。

「まるでXbox360の世界からアタリの時代に戻ったかのようだ」

ホワイトハウスでは、個人的なEメールアカウントへのアクセスは禁じられ、インスタントメッセンジャーの使用も不可。オバマ大統領は選挙運動中からインターネットを積極的に利用し、草の根からの支援を集めてきましたが、セキュリティという壁には苦労しそうです。

2008年の米ゲーム業界、売上は210億ドル

http://www.inside-games.jp/article/2009/01/29/33360.html
米業界団体Entertainment Software Association(ESA)は、2008年のゲーム業界の総売上が210億ドル(約1兆8600億円)だったと発表しました。

ESAの発表によると、ソフトウェアの売上が117億ドル(約1兆400億円)、ハードウェアの売上が89億ドル(約7921億円)だったとのこと。12月の売上は53億ドル(4717億円)で、一月当たりの売上が50億ドルを上回ったのは1997年以来とのこと。また、ソフトウェア売上の117億ドルは2005年の総売上を凌ぐ数値であるとされています。

一方、映画業界の総売上は322億ドル(約2兆8658億円)とされており、ゲーム業界の売上は映画業界にまだ及ばない計算となります。

開発中止になったWii『Winter』を復活させて!署名の数は既に1万以上

http://www.inside-games.jp/article/2009/01/30/33382.html
先日インサイドでも取り上げた、n-Spaceが開発していたもののパブリッシャーが見つからず開発中止の憂き目をみてしまったWii向けのホラーアドベンチャー『Winter』について、その復活を求める声が上がり、署名には既に1万以上の声が集まっています。

署名は、様々な署名活動を簡単に行えるPetitionOnlineというサイト上で行われていて、任天堂のファンサイトGo Nintendoなどにバナーが貼られて大きな反響となっています。

16時現在で集まっている署名は13500余り。それぞれの内容はオンラインで読むことができます。

開発していたn-Spaceは、GC向け『ガイスト』やDS向け『Call of Duty』で実績ある開発メーカー。Wii向けに開発していた『Winter』は、その内容がカジュアルではなく、大人向け、コア向けであったために多くのパブリッシャーが敬遠したそうです。復活は簡単ではなさそうですが、この署名が何かのきっかけになる可能性はありますね。

米ゲームレンタルのGameFly、2008年度ランキングを発表

http://www.inside-games.jp/article/2009/01/31/33402.html
米国のオンラインゲームレンタルサービスであるGameFlyは2008年度のランキングを発表しました。日本のランキングとはちょっと異なりますが、興味深いものですので紹介します。

1 『アサシン クリード』(Ubisoft プレイステーション3、Xbox 360、ニンテンドーDS)
2 『アーミー オブ ツー』(Electronic Arts プレイステーション3、Xbox360)
3 『グランド・セフト・オートIV』(Take-Two プレイステーション3、Xbox360)
4 『レインボーシックスベガス2』(Ubisoft プレイステーション3、Xbox 360)
5 『DEVIL MAY CRY 4』(カプコン プレイステーション3、Xbox360)
6 『コール オブ デューティ4 モダン・ウォーフェア』(Activision プレイステーション3、Xbox360、ニンテンドーDS)
7 『Call of Duty: World at War』Call of Duty: World At War (Activision Blizzard プレイステーション3、Xbox 360、Wii、ニンテンドーDS)
8 『バーンアウト パラダイス』(Electronic Arts プレイステーション3、Xbox360)
9 『Dead Space』(Electronic Arts プレイステーション3、Xbox360)
10『プリンス・オブ・ペルシャ』(Ubisoft プレイステーション3、Xbox 360)

先に発表されたHome Video Essentialsのランキングがマルチタイトルでも機種ごとに別集計だったのに対し、GameFlyのランキングはマルチタイトルの場合、全機種の合算。

そのためか、一機種独占タイトルはベスト10に入っていません。

Home Video Essentialsで9位だった『アサシン クリード』がこちらでは1位。
3位だった『Halo3』、6位だった『マリオカートWii』は独占タイトルゆえかベスト10の圏外。逆にあちらで圏外だった『DEVIL MAY CRY 4』や『プリンス・オブ・ペルシャ』がランクインし、『コール オブ デューティ』シリーズが2作トップ10入りを果たすなど同じレンタルベスト10でも大きく異なった内容となっています。

来たれ、「スタークラフト学」履修者−米大学でRTSの金字塔がコースに

http://www.inside-games.jp/article/2009/02/01/33411.html

『スタークラフト』(『StarCraft』)といえばRTS(リアルタイムストラテジー)の代名詞ともいえる作品ですが、大学のコースとして取り上げられることになりました。

カリフォルニア大学バークレー校は『スタークラフト』コースを開設。

「RTSと競争力のあるゲーム風景に興味を持つバークレー校の学生」が参加を奨励されるコースであり、「戦争がゲームの中でどのように行われるか、その理論を調べる」とのこと。履修者には「『スタークラフト』のユニットと基本的な戦略を知っていること」に加えて微分方程式と微積分学が求められ、「ゲームとリプレイを解析することで意志決定のスキルと高度なスタークラフト理論を補強する」ものであり、「批判的思考法と迅速な意志決定、ゲームのセオリーの適用」が学べるとのこと。

『スタークラフト』コースはちゃんと単位も貰える正式なコース。

「韓国における『スタークラフト』ブーム」「ユニット、強さ、弱さ、特性、ステータス」「軍の展開と位置決定」「経済の基礎、マクロVSマクロ」「偵察とカウンター」「シリーズを遊ぶマインドセット」などの講義が行われるほか、毎週自らがプレイしたゲームのリプレイを2つ提出し、これについての解説が求められます。

RTSの金字塔として今なお高い人気を誇る作品だけに、バークレー校の学生には注目のコースとなりそうです。

『World of Goo』のBrighter Mindsが破産法11章を申請

http://www.inside-games.jp/article/2009/02/02/33421.html
GameDaily.bizが伝えるところによれば、注目を集めた『World of Goo』などのパブリッシャーである、ブライター・マインド(Brighter Minds)が日本の民事再生法に当たる連邦破産法第11章(チャプター11)を申請したとのことです。今後も営業は継続されます。

ブライター・マインドは主にカジュアルゲームで知られるパブリッシャーで、2D Boyが開発し、インディーズゲームの祭典である2008 Independent Games Festivalでデザインイノベーションなどを獲得するなど高い評価を受けたアクションゲーム『World of Goo』をWiiウェアでリリースしたほか、PC向けのカジュアルゲームサイトを昨年オープンしていました。

ゲーム業界でもリストラが進行していますが、本件についての詳しい内容は明らかにされていません。

2008年に一番売れたゲームは『マリオカートWii』−米国市場の巨大さも浮き彫りに

http://www.inside-games.jp/article/2009/02/03/33466.html
日・英・米で2008年に最も売れたゲームは『マリオカートWii』であるとする集計結果が発表されました。

Top Global Markets Reportは、米国の調査会社NPDグループと英国のChart Track、日本のメディアクリエイトの集計結果を集計し、日・英・米の三国における売上本数ベスト5を発表しました。

1位が『マリオカートWii』で894万本。2位が『Wii Fit』で831万本。3位は『グランド・セフト・オートIV』(GTAIV)で729万本。4位は『大乱闘スマッシュブラザーズX』で632万本。5位は『Call of Duty:‭ ‬World at War』で589万本となっています。任天堂のゲームが5本中3本を占めている形となります。

集計では日・英・米の三国における売上も明らかにされているのですが、総売上数の5割以上が米国市場のもので、日本と英国が残りを売るというのが基本パターン。米国市場の巨大さが分かります。

729万本中703万本と9割以上が海外売上である『GTAIV』が3位となり、日本未発売にも関わらず589万本で5位となった『Call of Duty:‭ ‬World at War』のような例もあり、日本市場と海外市場が乖離しつつあることも伺える結果となっています。

Top Global Markets Reportによる2008年売上トップ5
1『マリオカートWii』:894万本(米500万本・日200万本・英194万本)
2『Wii Fit』:831万本(米455万本・日215万本・英161万本)
3『グランド・セフト・オートIV』:729万本(米518万本・日25万6千本・英185万本)
4『大乱闘スマッシュブラザーズX』:632万本(米417万本・日175万本・英40万4千本)
5『Call of Duty:‭ ‬World at War』:589万本(米446万本・日0本・英143万本)

Wiiリモコンで彼女の首を絞めた男が逮捕

http://www.inside-games.jp/article/2009/02/05/33527.html
The Blotterによれば、Wiiコントローラーのコードで彼女の首を絞めたとして、米国テキサス州オースティンの男性が逮捕されたということです。

警察の調べによると、カップルだったダニエル・アルバレスさんとクリスティーナ・アルバラードさんは、ダニエルさんが家にあったガールスカウトクッキーを全て食べてしまったことから口論になり、ダニエルさんはクリスティーナさんの胸に膝を付き、近くにあったWiiコントローラーのコードで首を絞めたそうです。

クリスティーナさんは何とか自力で脱出し警察に通報、ダニエルさんは逃げ出しましたが間もなく逮捕されました。

ダニエルさんはトラビス郡拘置所で4万ドルの保釈金が提示されていますが、裁判の結果次第では20年以下の懲役となる可能性もあるとのことです。

「Wiiは肥満の原因」「任天堂は自社製品の危険性を隠蔽」−アメリカの健康専門家が訴訟

http://www.inside-games.jp/article/2009/02/10/33603.html
健康専門家のMichael Torchia氏はWiiの販売中止を求める訴えを起こしました。

Torchia氏は「任天堂は肥満の異常発生に関与している。老いも若きも体操服を片づけ、運動のために外出しなくなっている。これはWiiのゲームに習慣性があるからで、任天堂はタバコ会社が喫煙の潜在的脅威を隠蔽するように自社製品の危険性を隠している」とコメント。『Wii Fit』『Wii Sports』は運動の代わりとならないし、これらのゲームを遊ぶことで肘や膝を痛める「Wiiひじ」「Wiiひざ」「Wii炎症」の危険性が存在するとして、製品の改良が終わるまでWiiの販売を中止することを求めていく模様です。

Torchia氏はダイエットの重要性を説くラジオトークショー「Shape Up America」のパーソナリティを務めており、1月22日には「The Ill Effects of Wii Play Station Games and What to Do About It」と題する文書を発表、Dev Mukerjeeドクターの「Wiiのゲームが健康を害する可能性がある」とする主張を引用、「Wii Play Station(原文ママ)は運動を必要とするゲームであり、楽しさと運動のバランスを取らなければならない」とコメントしています。

『Wii Fit』などのゲームが健康やリハビリに役立つとする報告がある中で、それと真っ向から対立するのがTorchia氏の主張となっており、この訴えが認められるか否かが注目されます。

ハリウッドの脚本家組合が選んだゲーム脚本は?

http://www.inside-games.jp/article/2009/02/11/33615.html
アメリカ脚本家組合(Writers Guild of America)は「2009年脚本家組合賞」を発表。ゲーム部門では『スター・ウォーズ フォース・アンリーシュド』が受賞しています。

『スター・ウォーズ フォース・アンリーシュド』は映画「スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐」と「スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望」を繋ぐエピソードが展開。プレイヤーはダース・ベイダーの弟子「アプレンティス」となり、密命を帯びて様々な勢力に戦いを挑んでいきます。ルーカスアーツのHaden Blackman氏、Shawn Pitman氏、John Stafford氏、Cameron Suey氏らは、ゲームコンセプト全てにジョージ・ルーカス氏の承認が必要となるという厳しい条件の下、ダークサイドの主人公が変転を経て光と闇の狭間を歩むというストーリーを作り上げ、発売週に150万本を売り上げるヒット作としました。

なお、この他には『Command & Conquer: Red Alert 3』『Dangerous High School Girls in Trouble!』『Fallout 3』『トゥームレイダー アンダーワールド』がノミネートされています。

ミッドウェイが米連邦破産法第11章の適用申請

http://www.inside-games.jp/article/2009/02/13/33649.html
スクウェア・エニックスがアイドスを、バンダイナムコをD3パブリッシャーをと、ゲーム業界の再編のニュースが続きますが、長らく苦境にあった米国のパブリッシャー、ミッドウェイ・ゲームスは本日、デラウェア州破産裁判所に、米連邦破産法第11章(チャプター11)の適用申請を行ったと発表しました。

米連邦破産法第11章は日本の民事再生法に当たり、裁判所に許可が下り次第、債務返済の停止などの支援を受けながら、現経営陣の下、経営再建が進められます。また、米国以外の地域の子会社は本件の影響なく営業を継続するということです。

ミッドウェイは米イリノイ州シカゴに本拠を置く中堅パブリッシャーで、『モータルコンバット』シリーズなどで知られます。エレメカやピンボールなどの製造からスタートしたゲームメーカーの中でも老舗企業で、現在はInfogramesが使用しているアタリの流れを汲むメーカーでもあります。

『Wii Fit』で減量していざ開幕へ、米パドレスのヒース・ベル投手

http://www.inside-games.jp/article/2009/02/17/33721.html
The Canadian Pressによれば、米大リーグのサンディエゴ・パドレスのリリーフ投手を務めるヒース・ベル選手は『Wii Fit』を使った運動で減量に成功し、今年の開幕からはクローザーでの成功を目指すそうです。

身長は約2メートル(6フィート6インチ)、体重は122kgの巨漢のベル選手。最初に『Wii Fit』を起動し、「バランスWiiボード」に乗ったとき、"太りすぎと画面のキャラクターに言われてひどいショックを受けた"そして"失望した"そうです。それ以来、『Wii Fit』は彼の日課になりました。そして新しいシーズンの開幕に向けて調整が進む中、体重は110kgまで減ったとのこと。

実はベル選手、昨年はあまり良い活躍ができませんでした。2008年のキャンプに入った際の体重は約120kg、その前年に活躍できた際の体重が約110kg。今年は良かった時の体重まで戻り、2006年以来の地区優勝を目指すチームに貢献を誓います。

Mad Catz、売上は上がったが損失が24億円に

http://www.inside-games.jp/article/2009/02/18/33728.html
Mad Catz Interactiveは2009年度第三四半期の損失が2690万ドル(約24億円)に達したと発表しました。

Mad Catzはジョイスティックや『Rock Band』用の楽器セットなどで有名なメーカー。

但し売上自体はアップしており、北米では21%アップの2470万ドル(約22億円)。ヨーロッパでは9%アップの1450万ドル(約13億円)。損失は無形固定資産償却費と営業権減損損失によるものとのこと。

2008年のMad Catzは『Rock Band』の楽器セットを販売するほか、周辺機器メーカーのSaitekを獲得。CEOのDarren Richardson 氏は「2008年のホリデーシーズンには前年比57%の売上アップを果たしている」とコメントしています。

Wiiが今年前半の市場を牽引、後半にはPS3とXbox360の値下げも?

http://www.inside-games.jp/article/2009/02/18/33729.html
Wedbush Morgan証券のアナリストであるMichael Pachter氏は、2009年後半にプレイステーション3とXbox360の値下げがあるだろうと予想します。

Pachter氏は値下げがプレイステーション3から始まり、これに応じる形でXbox360の価格も下げられるだろうと予測。2009年前半におけるハードウェアの売上は任天堂がWiiの供給を増やす限り上がり続けるだろうとコメント。Wiiが2009年前半のハードウェア市場を牽引するだろうとする考え方を明らかにしています。

1月の堅調はゲームの消費者が不況に影響を受けていないことを示すとPachter氏。EA(エレクトロニック・アーツ)やActivision、THQが進めるレイオフが投資家を悩ませているが、ハードウェアの販売台数は伸びており、これは消費者のゲームソフトへの需要を先行的に現すものと受け取るべきである……と主張しています。

ニンテンドーDSi、米国では4月5日に発売決定―カラーはブラックとブルーの2色

http://www.inside-games.jp/article/2009/02/19/33753.html
任天堂オブアメリカは、米国におけるニンテンドーDSiの発売日を4月5日に決定したと正式発表しました。価格は169.99ドル(約16000円)になります。

任天堂オブアメリカ上級副社長セールス&マーケティングのCammie Dunaway氏は「最初のゲームボーイを発売して以来、世界中の消費者が任天堂の携帯ゲーム機を望んでいます。DSiは任天堂の、誰でも楽しめるクリエイティブなエンターテイメントを提供するという使命を実現するだけでなく、その体験をパーソナライズし、多くの人と共有可能なものへと昇華させます」とコメントしています。

また、4月5日には『Rhythm Heaven』(リズム天国ゴールド)も発売になるということです。

ゲーム産業で革新的な企業は? 米経済誌「Fast Company」が発表

http://www.inside-games.jp/article/2009/02/19/33766.html
「Fast Company 50」として世界の革新的な企業ランキングを発表している、米国の経済誌Fast Comapnyは、このたび"The Most Innovative Companies in Gaming"として、ゲーム業界で最も革新的な企業10社をリストアップしました。

それによれば、最も革新的だと評価されたのは任天堂で、WiiやDSで新しいゲームを提唱し、広く普及させたことが評価されました。任天堂は「Fast Company 50」の中でも21位に選ばれています。

2位以下では、ユービーアイソフト(2位)、ブリザード(3位)、『リトルビッグプラネット』で高い評価を得たMedia Molecule(4位)、『Rock Band』を大ヒットさせたHarmonix(5位)、カジュアルゲームサイトが人気のGarageGames(6位)、GTAで成長したテイク2(7位)、マイクロソフト(8位)、iPhone向けゲームのGreystripe(9位)、そしてRealNetworks(10位)という結果でした。

米国の経済誌の評価ですので、日本の皆さんには少し割引いて考える必要があると思いますが、いかがでしょうか?

ちなみに「Fast Company 50」の方では、任天堂が21位だったほか、ディズニー(22位)、マイクロソフト(34位)、ユービーアイソフト(35位)、レゴ(41位)などという結果でした。全体のリストとゲーム業界のリストで異なるのは、ゲームという観点で見た場合だからでしょうか。ちなみに1位はチーム・オバマでした。企業ではないような気もしますが・・・。

『GTA』DS版は米国では「M」指定に決定

http://www.inside-games.jp/article/2009/02/19/33776.html
米国ゲームレーティング協会ESRBは『Grand Theft Auto: Chinatown Wars』に「M」指定を与えたとのことです。

「M」指定は「17歳以上対象」。ESRBによると「血と残酷描写」「薬物への参照」「性的なコンテンツ」「罵り」「暴力」が含まれているとのこと。「幾つかの任務はギャングに人をリクルートし、ライバルのギャングと法の執行者を抹殺し、ヘロインやコーク、エクスタシー、マリファナ、スピードなどの薬を売って、車を乗っ取ることが必要」。「特定の武器は頭を切り落とすなどの切断を引き起こすことがあり」、「性的な行為は視覚的に表現されないが女性が喘いでいる間、車が前後に動くシーケンスがある」としています。

『Grand Theft Auto: Chinatown Wars』は北米では3月17日、ヨーロッパで3月20日に発売予定。これまでESRBの「M」指定を目指して制作するとされてきましたが、狙い通りのレーティングとなりました。

英国のBritish Board of Film Classification(BBFC:全英映像等級審査機構)では「18歳未満視聴非推奨」の「18」レーティングとなることが既に発表されています。

ニンテンドーDSとしては珍しい高レーティングのゲームとなっており、発売前後の動きが注目されます。

ダウンロード販売の時代は遠い?しかし一度買ったら好感度は高い−米調査結果

http://www.inside-games.jp/article/2009/02/23/33820.html
「消費者はダウンロード販売よりパッケージを好むが、一度ダウンロード販売を利用した人の好感度は高い」とする調査結果が発表されました。

米国の調査会社NPDグループのアナリストAnita Frazier氏は、先週のD.I.C.E.サミット2009において、ダウンロード販売とその好感度についての調査結果を発表しました。

75%のプレイヤーはパッケージを好み、その中の58%はダウンロードでゲームを買ったことがありませんでした。しかし、ダウンロード販売を利用した人のうち77%はパッケージよりもよいと回答。「ダウンロード販売の価格がパッケージより10%以上安いならダウンロードで購入するだろう」と答えた人は全調査対象の65%にも達したとのこと。

PCでは早い時期からダウンロード販売がスタートしていますが、オンライン認証を導入するためのワンステップが必要だったり、手元に物理的な品物が残らないなどの点から、パッケージ販売からの完全移行は達成されていません。逆に家庭用ゲーム機ではWiiウェアやXbox LIVE アーケードなど専売タイトルを導入することでの併存が図られています。

開発費の高騰から規模の縮小が叫ばれる昨今ですが、流通コストのかからないダウンロード販売は少人数のプロジェクトと相性が良いため、不況時代のオプションとしての検討も進みそうです。

難病に苦しむ子供達に、HarmonixとMTVが470万円と650本のゲームを寄付

http://www.inside-games.jp/article/2009/02/23/33828.html
HarmonixとMTVは50000ドル(約470万円)と650本の『Rock Band』を難病に苦しむ子供達に寄付しました。

大ヒットした音楽ゲーム『Rock Band』で知られるHarmonixとMTVですが、Starlight Children's Foundationに少なくとも50000ドル(約470万円)を寄付したとのこと。

Starlight Children's Foundationは難病に苦しむ子供達と家族を支援するNPO団体。名誉会長のスティーブン・スピルバーグ氏は団体の活動に関して「病気の治療は専門家に任せ、我々がすべき事は難病のこども達とその家族の生活を明るく楽しくする事です」とコメントしています。

HarmonixとMTVは現金に加えて650本の『Rock Band』を寄付。Starlight Children's Foundationは「私たちは音楽が癒しであることを知っています。『Rock Band』は私たちの子供に強力な治療効果をもたらすと確信しています」とコメントしています。

米国任天堂、DSと『Personal Trainer: Math』を80セット寄付―数学教育を推進する団体に

http://www.inside-games.jp/article/2009/02/26/33881.html
任天堂オブアメリカは、非営利団体で数学教育を推進するMATHCOUNTSにニンテンドーDS本体と新発売した『Personal Trainer: Math』をセットで80組提供したと発表しました。MATHCOUNTSは3月25日までの期間で、全国にある中学校の数学クラブの対抗戦を開催します。

MATHCOUNTSは全国4万8000の中学校を組織して数学教育や競争プログラムを実施している団体で、任天堂から提供されたDSとソフトのセットは、褒章や会員獲得のために全国からランダムで選ばれた4つの学校(少なくとも12人以上のメンバーがいる)に20セットずつプレゼントされます。

「子供たちが数学への関心を高めるのは、彼らがどのようなキャリアを将来選択するにしても良い助けになります。『Personal Trainer: Math』は学校のクラブのような場所には最適なソフトです」と任天堂オブアメリカのCammie Dunaway氏は述べています。

『Personal Trainer: Math』は日本では小学館から発売された『DS陰山メソッド 電脳反復 ます×ます百ます計算』をローカライズしたもので、「Personal Trainer」シリーズの一つとして発売されます。他には「Cooking」(お料理ナビ)「Walking」(歩いてわかる 生活リズムDS)があります。

任天堂、不正コピーに対し米通商代表部に協力を要請−中国など6ヶ国をターゲットに

http://www.inside-games.jp/article/2009/02/26/33888.html
任天堂オブアメリカ(NOA)は、ゲームへの著作権侵害に対し米通商代表部に協力を要請しました。

ブラジル、中国、韓国、メキシコ、パラグアイ、スペインをターゲットとしていくとする考えを明らかにすると同時に、ゲームを遊ぶ子供だけでなく両親のモラルも大切であるとするコメントを発表しました。

NOAはスペシャル301条(知的財産権に対する対外制裁に関する条項)のもと、ブラジル、中国、韓国、メキシコ、パラグアイ、スペインの6ヶ国を著作権侵害が激しい国として選定。不正コピーなどの海賊行為と戦う「更なる方法」をとるように要請したとのこと。

NOAの対海賊行為シニアディレクターのJodi Daugherty氏は、子供が不正コピーに手を染めている場合、両親が注意することも重要であるとする見解を明らかにしました。

NOAはターゲットとした6ヶ国に対して現状を総括。

中国:「偽任天堂ゲームを生産する中心」
韓国:「著作権侵害が増加し続けているが継続した取締が続いていることを評価」
ブラジル:「取締が弱く実際に起訴される例がない」
メキシコ:「昨年の政府取締は全く不十分」
スペイン:「ゲームコピー機と不法ダウンロードサイトが蔓延」
パラグアイ:「著作権侵害への努力を妨げ続けている」

更なる取締努力が必要であるとしています。