イギリス/イギリス2010NEWS

Last-modified: 2010-10-09 (土) 12:35:02

イギリス/イギリス2010NEWS2

英国では「切り裂き魔」が税金でWiiを遊ぶ

http://www.inside-games.jp/article/2010/01/07/39719.html
英国では犯罪者に公費でWiiが与えられたとのことです。

Broadmoor Hospitalは犯罪者を収容する高セキュリティ精神病院。英国のザ・サン紙によればBroadmoor Hospital は22台のWiiを購入。13人を手にかけた連続殺人犯であり「ヨークシャー・リッパー(切り裂き魔)」の異名で知られるPeter Sutcliffeが『Wii Sports』のボウリングで遊んでいるところが目撃されています。

Wiiの購入には5000ポンド(約74万円)の税金が使われており、Broadmoor Hospitalは追加のWiiリモコンを発注したとのこと。同病院には既にXboxやプレイステーションが設置されているそうです。

Broadmoor Hospitalは1863年に設立され、カテゴリーB相当の保安システムを持ち、殺人や強姦の犯人が収容されています。公費でゲーム機を買うことには批判の声もあるそうですが、Broadmoor Hospitalのスポークスマンは「ゲームは患者への処置の一環であり、運動を促すという計画の元購入された」と語っているとのことです。

ソニックが現実のジェットコースターに!

http://www.inside-games.jp/article/2010/01/10/39782.html
ゲーム界最速ヒーローがジェットコースターになって登場です。

英国最大級のテーマーパークであるAlton Towersには『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』をモチーフとしたジェットコースターがお目見えするそうです。

Alton Towersで稼働していたジェットコースター「Spinball Whizzer」が『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』をモチーフとした「Sonic’s Spinball」としてリニューアルするというもので、既にAlton Towersのホテルでは『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』入りのパンフレットが配られているとのこと。

「Spinball Whizzer」はピンボールをモチーフとしたドイツ製ジェットコースターで、2004年から稼働しています。こちらは昨年6月に撮影された動画で、かなりスリリングであることが分かります。

「Sonic’s Spinball」へのリニューアルは2010年2月が予定されているとのこと。
現地のファンからは、コースターが青を中心とした「ソニック」カラーに塗装されている風景も送られてきているようです。
超音速で走るソニックとジェットコースターはイメージもピッタリで、ゲームファンにもテーマパークファンにも嬉しいコラボとなりそうですね。

2万個以上のマジコンを輸入した男に懲役12ヶ月の判決・・・英国

http://www.inside-games.jp/article/2010/01/18/39914.html
欧州のゲーム団体ELSPA(The Entertainment and Leisure Software Publishers Association)は、2万6500個以上のマジコン「R4 for Nintendo DS」を輸入した男に、12ヶ月の禁固刑が言い渡されたと発表しました。

ELSPAによればハル王立裁判所は12月18日、違法な「R4」を英国に輸入したとしてYun Can Meng被告に懲役12ヶ月を言い渡しました。被告は2008年6月~2009年8月の間に2万6500個以上の「R4」をヒースローやミッドランド空港を経由して輸入し販売していました。ELSPA、ハル輸入基準局、ハンバーサイド警察の合同捜査の結果、1280個の「R4」とその他の類似商品が押収されました。

ELSPA代表のMichael Rawlinson氏は「著作権侵害は我が国のビデオゲーム産業にとって非常に重大な脅威で、この結果にとても満足しています。我々の作業チームは今後も当局と協力してこのような犯罪に対処していくつもりです」とコメントを発表しています。

英国任天堂「ダウンロード販売はパッケージ販売に取って代わるものではない」

http://www.inside-games.jp/article/2010/01/20/39968.html
英国任天堂はWiiウェアやDSiウェアといったダウンロードゲームのキャンペーンを開始しています。

キャンペーンは1月18日にスタートし、三週間にわたってTVCMをはじめとした様々な広告が展開します。

WiiはBBCのオンデマンド番組配信『BBC iPlayer』と『Band Hero』のダウンロードコンテンツ、盆栽の世話をする風変わりなゲーム『Bonsai Barber』をフィーチャー。
ニンテンドーDSiは『カメラもつかえる 日英仏独西伊まとめて単語翻訳辞典』と『ちょっと脳を鍛える大人のDSiトレーニング』に加えFacebook対応をアピールします。

また、小売店ではニンテンドーポイントのPOSコードとダウンロードゲームの購入法が記載されたリーフレットが配布されるとのこと。

英国任天堂のオンラインマネージャーであるPolly Sherrard氏は「WiiウェアとDSiウェアは小売店に対する驚異ではありません。我々は、ダウンロード配信のゲームが、今日のパッケージ版ゲームに取って代わるものだとは考えていません。『大乱闘スマッシュブラザーズX』や『Wii Fit』の様なゲームは、小売店の環境でのみ最大の効果を発揮するタイトルです。Wiiウェアは小売店と共に歩むものであり、取って代わるものではありません」とコメントしています。

お店に行かなくてもゲームが買えるダウンロード配信は、小売店サイドからは警戒されがち。
しかし、メーカー側から「通常のパッケージ販売とダウンロード配信のそれぞれに役割がある」と明言されたことは大きく、このキャンペーンが小売店サイドの不安感を和らげる効果が期待されます。

1万2000個以上のポケモングッズを集めた英国少女がギネス世界記録に認定

http://www.inside-games.jp/article/2010/01/22/40005.html
1万2000個以上のポケモングッズを集めた英国少女がギネス世界記録に認定

ポケモングッズを1万2000個以上所持する英国の少女が、ギネスワールドレコードに認定されたそうです。

ハートフォードシャー州に住むLisa Courtneyさん(21)は、自分の部屋を“ポケモンセンターヨーロッパ”と名付け、13年の歳月を費やして膨大なポケモングッズを収集。ギネスに認定されたのは、家中にコレクションを置かせてくれた家族の協力があってのことだとコメントしています。

恋に落ちるほどアブソルがお気に入りだというCourtneyさんは、ポケモン発祥の地である日本にも五回訪れたことがあり、現在は日本語教師目指して語学を学んでいるそうです。

『ソニック』カラーのWiiハンドルはシャープ&クール

http://www.inside-games.jp/article/2010/01/22/40011.html
海外では『ソニック』カラーのWiiハンドルが発表されました。

セガの歴代キャラクター達が集うレーシングゲームとして人気の『Sonic and Sega All-Stars Racing』ですが、特製のWiiハンドルが同梱されたセットが発売されるとのことです。

特製Wiiハンドルはブルーの『ソニック』カラー。
任天堂のWiiハンドルが円形なのに対し、特製Wiiハンドルは上部が切り落とされ下部がフラットになったデザイン。ブルーの鮮やかさと合わせて見た目にシャープな品となっています。

シャープ&クールな特製Wiiハンドルですが、同梱セットは英国のみでの販売で、他の地域では入手できないとのこと。

先日は『シェンムー』から芭月涼の登場がアナウンスされて話題となった同作ですが、日本では発売自体がアナウンスされていないため、セガファンとしては今後の発表に要注目といったところでしょうか。

UK PS3 sales surpass 3 million2010/01/23

http://www.joystiq.com/2010/01/25/uk-ps3-sales-surpass-3-million/
Sony Computer Entertainment Europe has announced that sales of the PlayStation 3 have eclipsed three million units in the United Kingdom. Speaking to MCV, an SCEE spokesperson noted that the company is "delighted" by the news. Pointing to a strong lineup of software, including God of War III and Heavy Rain -- both rumored to be receiving PS3 bundles in Europe -- as well as the upcoming PS3 motion controller, the rep added that the three million milestone is "a great way to start the year."

So, once again, the price cut seems like it was probably a pretty good idea. Assuming Sony can keep up the momentum and deliver on a few promises, 2010 just might be a banner year for the PlayStation 3.

「イラっとする広告」に任天堂のCMがランクイン

http://www.inside-games.jp/article/2010/01/25/40051.html
英国任天堂のCMは「イラっとする広告」にランクインしてしまいました。

Marketing Magazine社は「2009年に最もイラっとさせられた広告」を発表しました。

トップとなってしまったのは保険のGocompare.com。2位に貴金属買取のCash4Gold、3位に消臭剤のGlade Touch 'n' Fresh、4位に自動車保険のSwiftcover……と続き、任天堂は9位にランクインしてしまいました。

問題の広告はTV司会者として有名なコンビ「ANT & DEC」が登場する「ANT & DEC’s TV Challenges」シリーズ。ふたりがWiiやニンテンドーDSで遊ぶ様子が描かれています。時には街に繰り出すこともあるようです。

http://www.youtube.com/watch?v=BXYHk9QVWic&feature=player_embedded

http://www.youtube.com/watch?v=7kZX1Ol_UI0&feature=player_embedded

http://www.youtube.com/watch?v=SRa2yliBRUA&feature=player_embedded

こちらはトップのGocompare.comのオペラ歌手シリーズ。
任天堂のCMと見比べてみるのも面白いかも知れません。

http://www.youtube.com/watch?v=hiCSG3JrO2g&feature=player_embedded

調査はアンケート形式で行われ、対象となったのは英国に住む16~64歳の1011人となっています。

芸能人がフランクにゲームを楽しむというCMは任天堂のお得意。
「ANT & DEC」は現地でも大人気のコンビであり、それだけ注目度が高かったということなのかも知れません。

2児の母が『Wii Fit』で50キロの大減量に成功-イギリス

http://www.inside-games.jp/article/2010/02/02/40204.html
海外メディアの報道によると、2人の子供を持つイギリスの女性が、任天堂のj『Wii Fit』を活用して約1年間で50キロもの大幅減量に成功したそうです。

“浜に打ち上げられたクジラ”のようだったというRobertsさんですが、ある時友人に「ずっと食べ続けてるね」と言われたのをきっかけにダイエットを決意。しかし、ジムに通ったり外でジョギングするのは恥ずかしかったため、任天堂の『Wii Fit』を購入しました。

Robertsさんは、その日から毎朝5時に起床して『Wii Fit』のトレーニングを繰り返し、健康な体を保つために大好きなやけ食いも封印。すると、約1年後に彼女の体重は112ポンド(約50キロ)減って140ポンド(約63キロ)まで落ちていたとのこと。

「まるで生まれ変わったように感じたわ」と振り返るRobertsさん。「私として『はWii Fit』が人生を救ってくれた」と話しています。

14歳の少女がバランスWiiボードで足を折る-「従来のゲーム機より怪我する率が高く見える」

http://www.inside-games.jp/article/2010/02/07/40303.html
14歳の少女はバランスWiiボードで足の骨を折ってしまったそうです。

英国の医学誌であるNew England Journal of Medicineが「Wii骨折」のタイトルで報じるところによりますと、バンベリーに住む14歳の少女はバランスWiiボードの上でバランスを崩して右足の骨を折ってしまったとのことです。

折れてしまったのは「中足骨」という足の中程にある骨。
足の指と足を繋ぐ骨で、細く弱いため比較的折れやすいことでも知られているそうです。

彼女の場合は右足の外側の中足骨の基部が折れてしまっており、松葉杖をついての通院治療が行われました。バランスが崩れた際に筋肉が激しく骨を引っ張ったことが原因ではないかと報告されています。

米国国立生物工学情報センター(NCBI)によればWii関連の怪我は2年で39件が報告されており、その46%は『Wii Sports』のテニスで発生しているそうです。
NCBIは「ゲームによる怪我はWii特有のものではなく、新しい現象でもない。しかしWiiはユニークなユーザーインターフェースのため、従来のゲーム機より怪我をする確率が高いように見える」とコメントしています。

日米英2009年販売本数1位は『コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア2』・・・朝刊チェック(2/10)

http://www.inside-games.jp/article/2010/02/10/40343.html
日経産業新聞4面「コーエー『信長の野望』DeNAにゲーム提供」
コーエーは9日、携帯電話交流サイト向けのゲームを製作すると発表しました。SNS大手のディー・エヌ・エーのゲームサイト向けに『信長の野望』を開発し、今春に提供します。

日経産業新聞4面「エンターブレイン、ゲームソフト配信市場データ販売」
エンターブレインは9日、ネットワーク上でダウンロードするゲームコンテンツの市場データを有料で提供するサービスを開始することを発表しました。30万人のゲームユーザーの購入データから、ソフトの販売本数などを推計します。ゲームメーカーやアナリストなどの需要を見込みます。販売価格は20万円から。

日経産業新聞4面「日米英の昨年販売ソフト、2~5位Wiiソフト」
エンターブレインは、米国と英国の調査会社と共同で2009年の3カ国のゲームソフト年間販売ランキングを発表しました。上位5位の内、4本が任天堂のWii向けソフトが占めました。1位はスクウェア・エニックスの『コール オブ デューティ モダン・ウォーウェア2』でした。

「ゲーム業界にも女性の声を」-女性業界人のカンファレンスが英国で開催

http://www.inside-games.jp/article/2010/02/13/40397.html
女性たちはゲーム業界においても声を上げ始めています。

英ブラッドフォード大学とブラッドフォード・カレッジは「Women In Games 2010」を開催すると発表しました。

「Women In Games」は今年で7年目となるカンファレンス。
「ゲーム産業とゲーム教育の現場で女性と男性に声を与え、ゲーム産業における女性の役割をサポートすること」を目的に、女性とゲーム業界に関する様々な講義が行われます。

プレスリリースでは、「ゲーム業界は伝統的に中流の若い白人男性に支配されてきましたが、「Women In Games」カンファレンスはこれと戦い、2010年のテーマを「多様性」とし、ジェンダーだけでなく国籍や民族性も見ていきます」
「デベロッパーは西洋からインドや中国へ国を越えてアウトソーシングし、消費者はトラディショナルで売上が大きな国以外でも見つかる。マーケットがグローバルになり、西洋とアジアの境界はもはやハッキリしたものではなくなっています。従って、ゲーム産業のトラディショナルな物の見方は変化し、進化する必要があります」……と2010年のカンファレンスにおけるテーマと意気込みに関して語られています。

カンファレンスは3月25日~26日に開催され、多民族性と他文化性に関する「Race for the future」、グローバル化がエンターテイメント作りに及ぼす影響を考察する「Global Neighbours」、ゲームとジェンダーについての「Gender Blind」などの講義が行われる予定です。

女性とゲーム業界の関わりに関して語られることは少ないため、女性業界人にとっては意義深いカンファレンスとなりそうです。

PS3で読むデジタルゲーム雑誌が英国で創刊

http://www.inside-games.jp/article/2010/02/21/40550.html
英Future PublishingはPlayStation Network上でデジタルマガジン「FirstPlay」を配信すると発表しました。

Future Publishingは「Edge」や「GamesRadar」で知られる英国の出版社。「FirstPlay」はPlayStation Network上で配信されるデジタルゲームマガジンで、ゲームのレビューや最新作のプレビュー、インタビューや独占デモの配信などが用意されます。

「FirstPlay」は毎週木曜日に更新される予定で、購読は有料。価格は1号(エピソード)あたり9ペンス(約130円)もしくは3ヵ月で8.99ポンド(約1280円)となっています。

広告枠も用意されており、広告主にはクリックスルー(広告がクリックされた回数)などの諸データも提供されるとのことです。

英ブラウン首相、ゲーム業界の支援を議論へ3/2

http://www.gamebusiness.jp/article.php?id=1192
ブラウン首相は投資の呼び込みを目的としたカンファレンスで講演し、英国は「クリエイティブな業界をリードし、欧州で最も多くのゲームを生み出し続けている」と話ました。

一方で、有力デベロッパーは依然として多いものの、地場パブリッシャー大手のアイドスがスクウェア・エニックスに買収され、海峡を挟んだフランスではユービーアイソフトが世界的にプレゼンスを増すなど、ゲーム業界における英国の地位は安泰ではないとされていて、ワトソン氏は政策的なサポートが必要であると訴えてきました。

ワトソン氏は「アメリカ、カナダ、韓国など英国と大変な競争を繰り広げている国では全て、国、地域、街などあらゆるレベルでの優遇税制などの政策的なサポートがある」と指摘しています。

英国の業界団体のTIGAの報告によれば優遇税制が実施されれば、3550人の新たな雇用が生み出されるということです。

宮本茂氏、英国アカデミー賞を受賞・・・演説の模様を紹介

http://www.inside-games.jp/article/2010/03/21/41138.html
任天堂の宮本茂氏が、英国アカデミー賞でFellowship Awardを受賞しました。

英国アカデミー賞は英国映画テレビ芸術アカデミー(BAFTA / British Academy of Film and Television Arts)が毎年開催するもので、映画・テレビ・ゲームなどで功績のあった作品や人物を表彰するものです。中でもFellowship Awardは、栄誉賞もしくは生涯功労賞的な位置付けで、過去にスティーブン・スピルバーグ監督やノーラン・ブッシュネル氏などが受賞しています。

宮本茂氏の英語での受賞演説はこちらから動画でチェックすることができます(中盤から)。宮本氏の功績を紹介する映像では、『シムシティ』のウィル・ライト氏やアタリ創業者のノーラン・ブッシュネル氏らがコメントを寄せています。

ここロンドンで、多くの開発者や業界関係者の前でこのような賞を頂けることをとても誇りに思っています。BAFTAの皆さんに感謝したいと思います。最初の『ドンキーコング』を作った時は27歳で、若い社員だと思ってましたが、どうやら年を取ってきたようです(笑)。これは個人賞ではないと思ってます。決して数多くのゲーム作りは一人で完結するものでは決してなく、賞も一緒に仕事をしてきた全ての人と共有するものだと思っています。

私は30年間に渡ってゲーム業界で、特に任天堂という会社で仕事をしてきました。しかし、任天堂に入社した時、ゲームを仕事にする会社というのはまだありませんでした。何かを作り、人を驚かせたり楽しませたいというのが私の始まりました。ですから、このような仕事を得られたのは本当に幸運でした。

最初のゲームは『ドンキーコング』でした。この作品の前、多くのゲームはエンジニアが作るものでした。しかし、『ドンキーコング』の成功もあり、ゲームはアーティストやゲームデザイナーと呼ばれる人たちが設計するものになりました。このように30年間でゲーム業界は大きく変わりました。しかし、ゲームが人を驚かせ、楽しませるものではあるという基本は変わることがありません。

よく、どういう発想でゲームを作るのかと尋ねられる事があります。近所で遊ぶ子供たちや、周りの自然などが私にアイデアを与えてくれます。犬を抱いている時に『Nintendogs』が浮かび、自分の体が『Wii Fit』の動機になりました。私やスタッフは他のゲームとは全く異なる体験、新しいスタンダードを生み出そうと努力し、それを楽しみに思っています。

昨年の『Wii Fit Plus』『Wii Sports Resort』『NewスーパーマリオブラザーズWii』でもう一度考えたのはゲームとプレイヤーの関係です。特に『NewスーパーマリオブラザーズWii』では25年前の第一作目から考え続けてきた、みんなでゲームを遊ぶという事に一つの結論を出せたと思っています。私は単にゲームのコンテンツを作るだけではなく、それが生み出す空間や世界、その中での人と人の関係というもの興味を持っています。きっとこれはゲーム業界をもう一歩先に導いてくれるでしょう。

このような場に招いてくださったBAFTAの皆さん、両親、妻、子供、任天堂の同僚、そして世界中のゲーム開発者の皆さんに感謝いたします。ありがとうございました。

英国でゲーム産業への優遇税制の導入が決定・・・歓迎の声2010年3月25日(木)

http://www.gamebusiness.jp/article.php?id=1359
カナダなどが政府の積極的な支援によってゲーム産業の集積に成功していることから、英国でも業界団体が支援策を求めていた件で、英国政府は2010年度からゲーム産業に対する優遇税制などの措置を導入することを決定しました。ゲームメーカーや団体からは歓迎の声が上がっています。

「今後数カ月で、関係者と緊密に協議しながらゲーム産業や幅広い経済にとって最大限の恩恵があるような税金の軽減策をまとめていきます」と所轄官庁である芸術メディアスポーツ省は声明の中で明らかにしました。支援策は優遇税制が中心となり、質を担保するために「Cultual Test」と呼ばれるものを実施し、合格した企業を対象とするようです。

【3DS発表】「視差バリア方式」が携帯機には相性抜群・・・英Blitz Games Studios CTO

http://www.inside-games.jp/article/2010/03/24/41179.html
プレイステーション3やXbox360で3D立体視技術に取り組んでいる英国のゲームデベロッパー、Blitz Games StudiosのCTO(最高技術責任者)であるAndrew Oliver氏は任天堂が携帯機での3D技術を採用することに「とても興奮している」と言います。

任天堂はどのような3D立体視技術を採用するか明らかにしていませんが、Oliver氏は「視差バリア方式」と呼ばれるものを採用するのではないかと推測します。この方式では、ディスプレイで左右の目に届く光を制御し、異なる映像を見せることで立体的に見せます。また、2Dと3Dの切り替えも可能です。一人のユーザーしか楽しめないため据え置き型には向きませんが、携帯機には相性が良さそうです。

「3DSは視差バリア方式を採用している革新しています。この分野は液晶でも近年特に進んだ部分です。2Dと3Dに完全に切り替えが可能で、既にフジの3Dカメラやシャープのノートパソコンで利用され、携帯ゲーム機での3D立体視にとって理想的な技術です。これにより他のゲーム機でも3D立体視が普及するのを期待しています。3D立体視は新しいレベルの没入感を実現し、新しい次元のゲーム体験を提供してくれるでしょう」

「2年間で重要な進歩があった」英首相依頼の「バイロンレビュー」、ゲーム業界を評価

http://www.inside-games.jp/article/2010/04/04/41399.html
2年前と比べると、ゲームに対する評価は大きく好転したようです。英国では「バイロンレビュー」の調査結果が公開されました。

心理学者タニア・バイロン博士が英国首相の指示により「子供たちへのインターネットとビデオゲームの影響」に関してまとめたのが2008年の「バイロンレビュー」。

「インターネットとテレビゲームは子供たちの学習や発達に役に立つが、暴力などの不適当な要因が潜在している。年齢にそぐわないゲームに触れさせないシステムを作るため、ゲーム産業の各所から共同出資する必要がある」と少々厳しめの評価が下されています。

「バイロンレビュー」を受け、ネットのいじめや有害なコンテンツから子供たちを守る児童インターネット安全協議会(UKCCIS)が設立。PEGI(Pan European Game Information)とBBFC(British Board of File Classification)の2つが混在していたレーティングも昨年6月にPEGIに統一される・・・など様々な動きがありましたが、博士はこれをどう評価するのでしょうか。

バイロン博士は現状を「この2年でデジタル上における子供たちの安全に関し重要な進歩があったことを嬉しく思います」と総括。
「ゲームの年齢制限に関し、より明確な制度を作り出そうという動き」
「小売業者が未成年の子供たちにそぐわない製品を売った場合にこれを起訴できる法律」
「ゲームパブリッシャーが広告のガイドラインを改善・厳守していること」
以上3点を評価しています。

レーティングの統一に関しては「子供に与えるゲームが適切かどうか親に一貫した基準を与える」として一定の成果を認めました。

児童インターネット安全協議会は、2011年より「オンライン上での安全教育」を5歳以上の必修科目とするなど成果を上げています。これについて博士は「子供たちをインターネット上で安全に保つ上で重要な業績であり、英国は子供をデジタル上で安全に保つよう関与する最初の国であると示しています」と賞賛しています。

ビデオゲームの教育的な側面に関しては「2008年からの調査でも確たる証拠が得られなかった」として判断を保留。「政府はゲーム産業と教育セクターの間の対話をサポートし、無関心な教育現場においてゲームを使った教育の成果を評価しなければなりません」と今後も調査が必要であるとの見解を明らかにしました。

また、カジュアルゲーム市場においてはペアレンタルコントロールの基準を決定、これを周知するため、UKCCISとゲーム産業による専門調査委員会の必要性を説いています。

ゾーニングと子供の安全に関しては進歩があった、と努力が認められた形。カジュアルゲームと教育ゲームという新たな課題は出てきたものの、満足すべき結果といってよいのではないでしょうか。

Report: UK Games Market Declines 7.8 Percent In Q1 4/9

http://www.gamasutra.com/view/news/28039/Report_UK_Games_Market_Declines_78_Percent_In_Q1.php
A first quarter that included top-tier video game releases such as God of War III, Final Fantasy XIII, Battlefield: Bad Company 2, Mass Effect 2, BioShock 2 and others was still not able to beat year-on-year revenue comparisons in the UK, according to MCV.

For the 13 weeks ended April 4, the UK games market generated £303 million ($465.87 million), a 7.8 percent year-on-year decline. Calendar Q1 2009 saw sales of £329 million ($505.84 million). Video game unit sales dropped 10.8 percent to 13.79 million from 15.38 million, said the report, which cited Chart-Track data.

UK retailers such as HMV blamed the economic downturn. "It’s frustrating when you consider the quality of product that’s out there," said HMV’s head of games Tim Ellis.

Other major releases during Q1 2010 that hit the top of the charts in the UK include Heavy Rain, Alien vs. Predator and Just Cause 2, as well as Modern Warfare 2 and Just Dance, which released last year.

Top UK performers during Q1 a year ago included FIFA 09, Wii Fit, Call of Duty: World at War, Street Fighter IV, Killzone 2, Empire: Total War and Resident Evil 5.

違法ダウンロード規制法案にゲーム業界団体が勝利宣言、しかし・・・

http://www.inside-games.jp/article/2010/04/11/41521.html
違法ダウンロードを規制する法律にゲーム業界団体は勝利宣言を行いました。

英国では「Digital Economy Bill」が議会を通過しました。これは違法ダウンロードに対抗するための法律で、違法ダウンロードを繰り返すとインターネット接続が絶たれるという「3ストライク」制が含まれています。

欧州のゲーム業界団体ELSPAはこれを高く評価。会長のMichael Rawlinson氏は「これは児童の安全とELAPA及びゲーム業界の大きな勝利です」とコメントしました。

違法ダウンロードがゲームに与える影響は大きく、業界をあげての対策が行われています。

ただ、Digital Economy Billに関しては未だに議論が続けられているようで、市民団体であるOpen Rights GroupのJim Killock氏は「人々の権利は危機に瀕しています。Digital Economy Billでは著作権侵害に対して厳しい罰が与えられますが、その前に証拠を検証することが必要ないのです」との声明を発表しています。

Open Rights Groupは市民の権利よりも処罰が先行することを危惧している模様ですが、クリエイターの権利を損なう違法ダウンロードには断固たる対策と処置が必要なのも確かで、こうした議論は日本でも参考になるのではないでしょうか。

「悪いのは暴力ゲームより両親の方」・・・暴力に反対する母親の会、両親に厳しい指摘

http://www.inside-games.jp/article/2010/04/11/41520.html
「悪いのは暴力ゲームよりも両親の方だ」・・・と暴力と戦う団体は声明します。

英国の「暴力に反対する母親の会」のスポークスマンはBBCラジオに出演、「ゲームを直に責めるわけではありません。私が非難するのは両親です」とコメントしています。

「暴力に反対する母親の会」は銃犯罪の増加などを受けて1999年に設立された団体で、「暴力的なゲームを制作する会社と対決するべき時期だ」として暴力ゲームと戦う姿勢を示していました。

スポークスマンは同番組において、暴力ゲームは子供たちを鈍感にするものであり、まるで無敵になったようなひとりよがりの感覚を助長するもの。両親たちはゲームに関して学ぶ時間を取る必要がある・・・との見解を明らかにしました。

子供が年齢にそぐわないレーティングのゲームを買ったりしたばあい、遊ぶことを阻止できるのは両親に他なりません。子供が何で遊んでいるかをしっかり把握することが親としての義務、ということでしょうか。

違法ダウンロード規制法案にゲーム業界団体が勝利宣言、しかし・・・

http://www.inside-games.jp/article/2010/04/11/41521.html
違法ダウンロードを規制する法律にゲーム業界団体は勝利宣言を行いました。

英国では「Digital Economy Bill」が議会を通過しました。これは違法ダウンロードに対抗するための法律で、違法ダウンロードを繰り返すとインターネット接続が絶たれるという「3ストライク」制が含まれています。

欧州のゲーム業界団体ELSPAはこれを高く評価。会長のMichael Rawlinson氏は「これは児童の安全とELAPA及びゲーム業界の大きな勝利です」とコメントしました。

違法ダウンロードがゲームに与える影響は大きく、業界をあげての対策が行われています。

ただ、Digital Economy Billに関しては未だに議論が続けられているようで、市民団体であるOpen Rights GroupのJim Killock氏は「人々の権利は危機に瀕しています。Digital Economy Billでは著作権侵害に対して厳しい罰が与えられますが、その前に証拠を検証することが必要ないのです」との声明を発表しています。

Open Rights Groupは市民の権利よりも処罰が先行することを危惧している模様ですが、クリエイターの権利を損なう違法ダウンロードには断固たる対策と処置が必要なのも確かで、こうした議論は日本でも参考になるのではないでしょうか。

「目で遊ぶゲーム」開発される ― 安価かつ将来性あるシステム

http://www.inside-games.jp/article/2010/04/12/41525.html
障害を持つ人のため、「目玉で遊べるゲーム」が開発されました。

英国インペリアル・カレッジ・ロンドンは眼球運動で操作するゲームを開発しました。赤外線ライトとWEBカメラを組み合わせた特製メガネをかけることで、目の動きだけでゲームを遊べるのです。

わずか25ポンド(約3500円)と安く作れることが特徴。同校のAldo Faisal博士によれば、同じような働きをする市販のシステムは27000ポンド(約383万円)するそうですから、1/1000のコストで済んでしまうことになります。

今回実験が成功したのは独自に改造を施した『ポン』のオープンソース版。
左右に動かせるラケットでボールを打ち返すという内容で、博士は「学生たちが作ったのはまったくもって単純なものですが、高価な機材を必要としないところに非常な可能性があります。将来、まばたきして電子書籍のページをめくったり、目の動きで好きな曲を聴けるようになるかも知れません」とコメントしています。

現時点では眼球一つの動きを追っていますが、研究室では両方の眼球それぞれの動きを同時に検知できるよう改良中とのこと。こうした発明で娯楽のオプションが増えていけばいいですね。

英国でWii本体が実質値下げ? 20ポンド程度

http://www.inside-games.jp/article/2010/04/19/41668.html
英国の業界紙MCV UKが伝えるところによれば、英国でWii本体の価格が実質的に値下げされているようです。

Wiiの定価は179.99ポンドとなっていますが、英国の25の小売店の価格調査での平均価格は155.56ポンドとなっており、平均で24.43ポンド、割合にして13.6%の値引きがされていたそうです。一般的にゲーム機本体の掛け率は非常に高く、小売店独自での値下げ余地は殆どないと言われます。このことから任天堂が実質的に値引きを行っているのではないかと推測されています。

最安値はWHSmithの120ポンド。続いてShopTpの134.85ポンド、Sainsbury'sの134.99ポンドとなっています。。

ただし任天堂の広報担当は「私たちは昨年10月以降、Wiiの価格については新しい発表は行っていません。任天堂はゲーム機やゲームの希望小売価格は設定しておらず、小売店は自由に価格設定をすることができます」とコメントしたということです。

「ゲームを買うかわりに魂を売る」・・・死神ゲームショップに7500人が同意

http://www.inside-games.jp/article/2010/04/20/41683.html
「ゲームを買うかわりに魂を売る」・・・7500人もの人がこんな理不尽な契約を結んでしまいました。

ゲーム通販業者GameStationは、規約の中に「魂を売り渡す」とする条項を仕込んでおきました。魂を売ることを拒否するためのチェックボックスが用意され、これを選ぶと5ポンド(約700円)の商品券が貰えるにも関わらず、7500人もの人が「魂を売り渡す」ことを承諾してしまったそうです。

これは期間中にお店を利用した人の88%にも相当する数値で、GameStationは「これは88%もの人がサイトの契約条件を読まないことを意味しています」とコメント。魂を売ってしまった人に対し「我が社は“魂を買う”権利を行使するつもりはない」というメールを送っているそうです。

ブラックユーモアの国である英国らしい調査ですが、88%もの人が契約条件を読まない、というのはお店にとって頭の痛い話。

・・・もし「魂を売るのと引き換えに発売前のソフトやハードが手に入る」(今だと「ニンテンドー3DS」などでしょうか)という条項があったら、あなたはどうしますか?

アイスランドの噴火でゲーム業界にも影響

http://www.inside-games.jp/article/2010/04/21/41704.html
アイスランドの火山噴火はゲーム界にも影響を及ぼしています。英国のゲームショップGAMEは「噴火で通販が遅れる可能性がある」と発表しました。

アイスランド南部ではエイヤフィヤトラヨークトル火山が噴火。火山灰が上空高く飛び散ったことから空の便が相次いで欠航していました。空港の閉鎖は解除されたものの、1日あたり約2800万ドル(約25億円)ともいわれる損害が発生。欧州で足止めされた旅行者は約800万人に及ぶと試算されています。

オーストラリアでコナミのゲームを取り扱うMindscapeによれば、『SILENT HILL -SHATTERED MEMORIES-』のWii版は4月22日の発売に間に合わないことが確定したとのこと。また『グランツーリスモ』の山内一典氏が「火山のおかげで本気で日本に帰れません」とTwitterでつぶやくなど様々な影響が出ている模様です。

楽しみにしていたゲームが遅れるのは辛いところですが、天災だけは致し方ありません。天の怒りが収まるのを待つしかないというわけで、自然のスケールの大きさが身にしみて分かる出来事といえるでしょう。

「脳トレ系ゲームに効果なし」-英国で1万人規模の大実験

http://www.inside-games.jp/article/2010/04/25/41768.html
英BBCは「脳トレ系ゲームでは脳の能力はアップしない」といいます。

BBCの科学番組「Bang Goes The Theory」とケンブリッジ大学のAdrian Owen博士は1万1000人以上を対象に「脳トレ」系ゲームに効果があるかどうかの実験を行いました。

被験者たちは「論理的思考力を鍛える脳トレ系ゲームをするグループ」「短期記憶を鍛える脳トレ系ゲームをするグループ」「脳トレ系ゲームはやらず、ネットサーフィンするグループ」に分けられました。

6週間後にテストを行ったところ、3つのグループの成績には目立った差が見られなかったとのことです。

Owen博士は、脳トレ系ゲームには脳の能力をアップさせる効果はないと結論しますが、イギリスのアルツハイマー病教会のClive Ballard氏は「年を取った人の脳の能力を脳トレで維持できるかどうかが次の問題となるだろう」とまだまだ脳トレ系ゲームに対する検証が必要であるとする見解を明らかにしました。

なお、任天堂のスポークスマンは「任天堂は、『脳を鍛える大人のDSトレーニング』が認識能力を改善することが科学的に立証されたという主張はいかなる形においても行っていません」とコメントしています。

格闘ゲーム『スーパーストリートファイターIV』の試合を賭けに-英国で新たな試み

http://www.inside-games.jp/article/2010/05/02/41865.html
格闘ゲームの大会は賭けの新たな対象となるようです。

英国には賭けの文化があり、スポーツの結果からハリー・ポッターの生死まであらゆる物事がギャンブルとなります。

今回新たに賭けの対象となるのは『スーパーストリートファイターIV』の試合結果。4月29日は英国のトッププレイヤーRyan Hart氏とFemi Adeboye氏がカプコンで試合をすることになっていますが、この結果を予想するというものです。

対象となるのは「総合勝者がどちらか」「どちらが何試合勝つか」「最も早く決着がつく試合は何秒で終わるか」「1試合目の勝者」「2試合目の勝者」「3試合目の勝者」の6項目。

もちろんカプコン公認で、同社のLeo Tan氏は「上手くいけばブックメーカー(賭けの胴元)にとって新しい賭けとなり、ゲームプレイヤーには新しいゲームの楽しみ方となり、エリートプレイヤーがふさわしい認知を得る方法となります」と賭けを歓迎する旨のコメントを発表しています。

日本でもtoto(サッカーくじ)がスタートしてしばらく経ちますが、いつか格闘ゲーム大会の結果に賭ける日が来るのかも知れませんね。

Wiiのダンスゲーム『Just Dance』もうじき300万本!英国でも好調な売れ行き

http://www.inside-games.jp/article/2010/05/11/41968.html
話題のダンスゲームはまだまだ勢いを増していくようです。Ubisoftによれば、Wii用ソフト『Just Dance』は英国で100万本を突破したとのことです。

『Just Dance』はWii用のダンスゲームで、最大4人プレイが可能のファミリー向け。英国チャートのトップを4回獲得してのミリオン達成で、同社のマネージングディレクターであるRob Cooper氏は「英国市場で100万本を越えるのは大きな業績」とコメントしています。

全世界の販売本数をあわせると300万本突破も間近。踊っているところを撮影するコンテストもスタートしており、ファミリー層への更なる訴求を目指していくようです。Wiiのロングセールといえば任天堂というのが常識となりつつありましたが、市場に風穴を開けるタイトルとしてどこまで伸びるかが注目されます。

任天堂、英国で苦戦―Wiiの売上が急落、浮上する意外なライバルとは?

http://www.inside-games.jp/article/2010/05/12/41979.html
さしもの任天堂も英国では苦戦している模様。そこには意外なライバルの影がありました。

Parker Consulting Ltd,のアナリストであるNick Parker氏は、ゲーム機の売上はかなりの急落を見せていると主張します。

■据置ゲーム機
・Wii(前年比-45.1%)
・プレイステーション3(前年比-5.1%)
・Xbox360(前年比-22.2%)
・プレイステーション2(前年比-94.9%)

■携帯ゲーム機
・ニンテンドーDS(前年比-35.9%)
・PSP(前年比-44.7%)

圧倒的な強さを持つといわれる任天堂ハードもWiiが-45.1%、ニンテンドーDSが-35.9%と大きく売上を落としていることが分かります。

携帯電話やネットブックがゲーム機にかわって成長しており、これらのデバイスで遊ばれるのは伝統的なビデオゲームではなくソーシャル系のネットワークゲームである・・・と氏は語っています。

MSN、Facebook、Twitterなどのサービスは単なる暇つぶしだけに留まらないサービスを提供し、伝統的なビデオゲームを遊ぶ時間を浸食。特にトゥイーン(7~12歳前後)層は伝統的なビデオゲームよりこうしたサービスを好む傾向が顕著であるといいます。

ネットやSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)が伝統的なビデオゲームのライバルになるだろうということはしばらく前から囁かれてきましたが、若年層とライト層を取り込む為にはSNSとの対決は避けて通れない道ということのようです。

ゲームのCMにクレームが!その時公告機関は・・・?

http://www.inside-games.jp/article/2010/05/17/42064.html
『HEAVY RAIN』のCMに様々なクレームが寄せられました。CMは放送禁止となってしまうのでしょうか?英国広告基準審査委員会(ASA)はプレイステーション3用ゲーム『HEAVY RAIN -心の軋むとき-』のCMを問題ないと判定しました。

同CMは『HEAVY RAIN』のインタラクティブ性を表現したもので、4本のCMから構成されています。武装強盗が店主を脅すシーンに3つの選択肢が出現する・・・というのが最初の1本で、その後を選択肢ごとの3バージョンのCMで追っていくというユニークな試み。「強盗を止めようとするも自分が撃たれる」「強盗の頭をビンで殴る」「強盗を説得する」という、ゲームを遊んだ人ならピンとくるシチュエーションが用意されています。

ASAには「子供が暴力描写を含むCMを見る可能性がある」「暴力を美化している」「実際に良く似た強盗事件が起こった時に放映されており不快感を覚えた」といった苦情が寄せられました。

Sony Computer Entertainment UKは「暴力を美化する意図はなかった」「強盗事件との符合は偶然であり、予め知る方法はなかった」と主張。これが認められ、CMは特におとがめなしとなりました。

これまでもASAはゲームやIT関連の広告に厳しい対応をとってきました。
『コンデムド2』『Kane & Lynch: Dead Men』のCMに暴力描写があるとして放送を差し止め、iPhoneのCMにおける「インターネットの全てにアクセスできる」というフレーズが誇大広告であるとして放送を中止させるなどしています。

今回の件はメーカー側の主張が認められた形になり、関係者としてはほっと一息といったところでしょうか。

「WiiウェアやVCの価格を変える気はない」 ― 英国任天堂がコメント

http://www.inside-games.jp/article/2010/05/23/42179.html
Wiiウェアやバーチャルコンソールの価格は今後どうなっていくのでしょうか?任天堂UKのスポークスマンは海外ゲームサイトEuroGamerに対し、Wiiウェアやバーチャルコンソールの価格は適切であるとの見解を明らかにしました。

「我々は英国においてWiiウェアとDSiウェア、バーチャルコンソールが理解されていることに満足しており、これらのサービスが時と共に面白く魅力的になっていくと思っています。ですので、我々には価格構成を変更する計画が全くありません」

特にバーチャルコンソールの旧作ゲームの価格を疑問視する声が多く寄せられています。
「コモドール64(1982年製のコンピューター)のゲームに5ユーロ(約560円)ってのは今までで一番馬鹿げた価格設定だ」
「任天堂は価格を変えないっていっても、他のメーカーが変えるかもよ」
「そんなに高いとは思わないけど、安いならもっと多くのゲームを買うだろうね」
「価格設定に関しては何も思わないけど、Wiiを盗まれたことでバーチャルコンソールのコレクションが消えた(註:Wiiのダウンロードゲームは他の本体へ移行できない)。任天堂がこれを何とかするまで彼らからダウンロード購入はしない」
「任天堂はNINTENDO64やゲームキューブの時代に何かを学んだが、Wiiの時代になって忘れたみたいだね」

値段問題はデリケートな話題だけにコメントも少々荒れ気味。Wiiウェアやバーチャルコンソールは名作復活の機会だけに、送り手と受け手の双方が納得できる価格設定が望まれます。

586人もが一ヶ所に集まってニンテンドーDSでパーティーする世界記録

http://www.inside-games.jp/article/2010/06/03/42396.html
一度に586人もの人が集まってニンテンドーDSで遊ぶという大記録が打ち立てられました。

舞台となったのはロンドンで行われたアニメ&ゲームイベント「London MCM Expo」。ニンテンドーDSを持った人々が集まり、「最大の携帯ゲーム機パーティー」の世界記録が更新されました。

http://www.youtube.com/watch?v=5dRha2DInZA&feature=player_embedded

これまでの世界記録は2007年にオーストラリア最大のショッピングセンターParramatta's Westfieldに集まった381人ですから、一気に205人も上回ったことになります。記録成立に立ち会ったギネスワールドレコードのDamian Field氏によれば、英国の集会で500人を越えることは珍しいとのこと。

「London MCM Expo」は「英国版コミケ」といわれることも多いイベントで、ニンテンドーDSを持って集まった参加者の中にはちらほらとコスプレしている人も見られます。

オーストラリアのゲームメディアであるAussie-Nintendoは自国の世界記録が破られたことを悔しがっていますが、ニンテンドーDSの原産国である日本でこうしたイベントを行ったら、どれくらいの人が集まるのか見てみたい気がしますね。

英国レアがスタジオ設立25周年、会社ロゴを一新

http://www.inside-games.jp/article/2010/06/03/42400.html
英国の開発会社レアは、スタジオ設立25周年を記念して会社ロゴを一新、近日中にオフィシャルサイトを大幅リニューアルするとプレスリリースで発表しました。

90年代の任天堂時代から、Microsoftの子会社になった現在に至るまで、『Killer Instinct』、『スーパードンキーコング』、『ゴールデンアイ 007』、『バンジョーとカズーイ』、『パーフェクトダーク』など数々の人気ブランドを生み出してきた同社。長年親しまれたロゴが見れなくなるのは残念ですが、新たなロゴと共に今後の活躍が見守られます。

次回作にはProject Natal用タイトルや『パーフェクトダーク』最新作の開発も噂されており、E3での発表にも期待がかかります。

英国のゲーム業界向け減税が廃案に・・・財政立て直しで 6/24

http://www.gamebusiness.jp/article.php?id=1770
英国の新連立政権は前政権が検討していたゲーム業界向けの優遇税制を景気対策用の予算から省くことを明らかにしました。

ジョージ・オズボーン財務相は労働党政権が企画していた景気対策は十分に考慮されたものではなく、財政や経済に良い影響を与えるものではないと指摘。「英国の経済は開かれたものでなくてはならない」と語り、ゲーム業界に限らず優遇税制を新たに追加することに否定的だということです。

ユーロ圏で各国の財政危機が広がっており、英国もその対策に乗り出していて、消費税(付加価値税)を20%に引き上げるほか、銀行税の新設、法人税の引き上げ、各種社会保障のカットなどを決定しています。

文化相のエド・ベリジー氏は、ゲーム業界への支援は減税以外の面で取り組んでいくとしています。

ナチュラルモーション社の技術がゲームのアニメーション制作を変える

http://www.inside-games.jp/article/2010/06/25/42854.html
近年急速に普及が進み採用実績が増えている3Dキャラクターアニメーションツール「morpheme」(モーフィーム)と、ダイナミックモーション合成エンジン「euphoria」(ユーフォリア)。これらを提供するのが英国のナチュラルモーション社です。今回、同社CTOのSimon Mack氏が来日し、その優れたテクノロジーの一端を紹介してくれました。

■ナチュラルモーション社の技術

ナチュラルモーション社の技術は英国オックスフォード大学の研究室から生まれました。目指したのは、キャラクター歩行のアニメーションを自動生成することです。そのために人工知能(AI)と生体力学の研究を進め、環境に合わせて最適なモーションを選択して合成するという技術が生まれました。

一番最初の製品は「endorphin」(エンドルフィン)。この製品は主に映画やテレビCMの作成で用いられました。モーションをAIで実現することで、高価なモーションキャプチャーを全編で行う必要がなくなります。また、モーションキャプチャーを行いにくい、仮想世界での動きや、例えばクルマに轢かれる場面なども容易に作れるようになります。これは自然にゲームでも採用されるようになり、PS3、Xbox360、PCに最適化された「euphoria」へと進化します。

「euphoria」は『グランド・セフト・オート4』『StarWars Force Unleashed』『Red Dead Redemption』などのメジャータイトルで採用されていますが、次世代機以外の、例えばiPhone向けの『Madden NFL 2010』でも使用されています。

しかし、この頃から別の問題がある事に気付いたとSimon Mack氏は話します。それは、一般的なゲームメーカーのアニメーションのパイプラインが極めて貧弱であるということです。個別の場面にはモーションキャプチャーを用いて精緻なモーションが収録されているものの、それが完全にはゲームに反映されていなかったり、モーションとモーションの繋ぎの部分は不自然なものになっていたりということが散見されたそうです。さらに、アニメーションを構築するツールも確立されていませんでした。

■アニメーション生成ツールのスタンダードを目指す「morpheme」

そこで開発されたのが「morpheme」です。Maya、MAX、XS、モーションキャプチャーなどのデータをインポートし、そこにアニメーション、フィジックス、IKをブレンドツリーの形で合成していきます。グラフィカルなUIが用意されているのでデザイナーだけで作業を進める事が可能です。もちろん、リアルタイムに生成したアニメーションをチェックすることもできます。非常に強力で、多くのパターンが用意されている素材を組み合わせたり、パラメーターを調整するだけで、ゲームで使われる殆どのアニメーションを生成できるとのこと。

生成したアニメーションは、ゲームに「morpheme」のランタイム(morpheme:runtime)を組み込むことでそのままPS3、Xbox360、Wii、PCで利用することができます。ランタイム自体も非常に軽量で、元々フィジックスを使うようなゲームであれば、プラスαの範囲で利用できるとのこと。『GTA4』のような大作ゲームでも利用されていることがそれを物語ります。また、全てのソースコードが提供されているため、自社でカスタマイズを施す事も可能です。

ゲームエンジンに依存することなく、どのような環境でも利用可能ですが、特に「Unreal Engine」「Emergent Gamebryo」「Trinigy」ではプリインテグレートが提供されているため、より簡単に組み込みが出来るとのこと。エンジンに付属のアニメーションツールよりも強力なため「morpheme」を使うメーカーも多いようです。

ちなみに、ツールに慣れるまでの期間は? と尋ねたところ「1カ月もあれば十分」との答え。もちろん日本語でのサポートが提供されるとのこと。

また、現在のところ「euphoria」と「morpheme」は別々のソリューションになりますが、今後は「morpheme」に統合していく計画だということです。「morpheme」がアニメーションの全てを扱うようなツールに進化していく構想です。

■全てのゲームに採用を目指す

昨年から日本や韓国市場にも参入し、日本ではIGM株式会社が取り扱いを始めています。既に幾つかのタイトルに採用され、リリースされるタイトルも少しずつ出てきているそうです。様々なパブリッシャーやデベロッパーと話をしていても、非常に前向きな声が多く「すぐに採用したい」という嬉しい話も多いとか。

最後にSimon Mack氏は「最終目標は全てのメーカー、全てのゲームでmorphemeを採用していただくことです。これだけ便利なツールは他にはないと確信していますので、こういうものがあるんだ、ということをまず多くの日本の方にも知っていただければと思っています」とコメント。これからの日本での普及に自信を見せてくれました。

ナチュラルモーション社の「morpheme」や「euphoria」は日本ではIGM株式会社が取り扱っていて、評価版は無償で提供されています。詳しい情報は公式サイトからご確認ください。

■IGM株式会社
弊社IGM 株式会社は、海外の優れたゲーム開発テクノロジー、ミドルウェアの日本代表窓口として日本のゲーム開発者の皆様にソリューションを提供。 また海外パブリッシャー・デベロッパーと、日本国内パブリッシャー・デベロッパーとのビジネスマッチングを推進。