ベクター決算2001

Last-modified: 2010-10-09 (土) 20:24:21

部門別

Q1

単位:百万円

平成13年3月期平成12年3月期
第1四半期第1四半期
営業収益140(192.0%)48(-)
営業利益11(-)△16(-)
経常利益11(-)△16(-)

当四半期の業績は、営業収益が140,344千円と前年同四半期に比べ192.0%増、約3倍の増加となりました。つれて営業損益及び経常損益は、それぞれ11,654千円、11,599千円の黒字を計上することができ、前年同四半期のそれぞれ16,766千円、16,975千円の赤字計上に比べ様変わりしております。

ダウンロード販売事業

ダウンロード販売事業については、当四半期の販売実績は、81,611千円と前年同四半期に比べ472.4%増と6倍近い伸びをみせました。もっとも、これは、前年同四半期時点ではプロレジサービスがまだ開始されておらずシェアレジサービスのみの販売実績であったこと、およびシェアレジサービスは手数料のみを営業収益に計上していることが主な原因です。一方、プロレジは、手数料だけでなく、ソフトの売上全額を営業収益に計上しております。<br />  前年同四半期との伸びを比較するため、シェアウェアサービスとプロレジサービスと取扱ベースでみてみますと、当四半期のプロレジ、シェアレジを合せた取扱額は、155,085千円と前年同四半期に比べ50.4%の伸びとなっています。取扱件数でみてみますと、当四半期は69,614件と、前年同四半期の 49,269件に比べ41.3%の伸びをみせております。
次にシェアレジ、プロレジ別の動向ですが、シェアレジの当四半期における取扱実績は81,832千円と、前年同四半期に比べ20.6%の減少、取扱件数でみても、43,332件と、前年同四半期に比べて12.1%の減少となっております。これは、プロレジサービスの開始に伴い、それまでシェアレジで取扱っていたソフトハウスの製品を、プロレジに移管したことが原因となっています。
これに対して昨年7月からサービスを開始いたしましたプロレジの当四半期の取扱件数は、26,282件とシェアレジにはまだ及びませんが、当該事業の大幅な伸びはプロレジの伸びに負っていることになります。
当社は、プロレジをダウンロード販売事業のみならず、当社全体の事業の柱として位置づけ、販売パートナーの増強など拡販に注力していく方針であります。

サイト広告販売事業

サイト広告販売事業については、当四半期の販売実績は、26,333千円と前年同四半期に比べ69.6%の伸びをみせました。このうち、当社の運営するサイト上で広告スペースを販売するWeb広告が23,101千円と前年同四半期に比べ58.6%の伸び、また、当社の運営する会員制メールマガジン上で広告スペースを販売するメール広告が3,232千円と前年同四半期に比べ384.2%の伸びをみせました。
なお、メールマガジンの配信を現在の週1回を2回にする計画をもっており、メール広告の増収につなげていくべく、早期実現をめざしております。

広告サーバ運用受託事業

広告サーバ運用受託事業については、当四半期の取扱実績は、26,321千円と前年同四半期に比べ70.1%の伸びをみせました。アウトソーシング受託先は7社と前年同四半期時点の3社に比べ倍増しておりますが、大口受託先への受託業務拡大の働きかけ、新規受託先開拓に注力しております。

Q2

単位:百万円

平成12年9月平成11年9月
中間期中間期
営業収益317(109.8%)151(△5.3%)
営業利益30(-)△31(-)
経常利益3(-)△32(-)
中期(当期)純利益△0(-)△31(-)

当期における営業収益は、317,104千円と前年同期と比べ165,975千円、率にして109.8%の増収となりました。一方、当期の収益状況は、営業損益では30,842千円の営業利益(前年同期31,553千円の営業損失)、経常損益では、株式上場関連費・新株発行費28,360千円を営業外費用として計上したうえで、3,396千円の経常利益(前年同期32,134千円の経常損失)を計上いたしました。税引前純損益では特別損失として書籍事業撤退損2,909千円を計上したうえで486千円の税引前中間純利益(前年同期31,703千円の税引前中間純損失)を計上いたしましたが、税引後純損益では法人税等の負担により414千円の税引後中間純損失(前年同期31,863千円の税引後中間純損失)を計上することとなりました。

ダウンロード販売事業

ソフトダウンロード販売事業については,パソコンソフトのダウンロードが利用者サイドから認知されはじめ、作者サイドの利用者のニーズに即応したソフト開発意欲の高まりと相俟ってビジネスとして軌道に乗りはじめました。すなわち、当期の販売実績は、181,010千円と前年同期と比べ270.7%の伸びをみせました。もっとも、これは、前年同期時点ではプロレジサービスが緒に着いたばかりであったうえ、営業収益の計上の方法がシェアレジサービスは手数料のみであるのに対して、プロレジサービスはソフトウェアの販売代金であることにもよります。両者を同一べースでみた取扱金額では329,429千円と前年同期と比べ63.1%(取扱件数では48.1%)の伸びをみせたことになります。
次にプロレジ、シェアレジ別の動向ですが、プロレジの当期の販売実績は、157,294千円と前年同期と比べ570.8%の伸びをみせ、前事業年度通期実績をも上回りました。取扱金額でみても163,796千円と前年同期と比べ572.5%(取扱件数では551.2%)の伸びをみせました。一方、シェアレジは、当期は23,716千円と前年同期と比べ6.6%の減少、取扱金額でみても165,633千円と前年同期と比べ6.7%(取扱件数では2.5%)の減少となっております。これは、昨年7月のプロレジのサービス開始に伴い、それまでシェアレジで取扱っていたソフトハウスの製品を、プロレジに移管したことも響いております。
なお、当期のソフトウェア販売原価に占めるソフトバンク・コマース株式会社よりの仕入分の割合は、10.6%でありますが、四半期別の推移をみますと、第1四半期(4~6月)3.3%、第2四半期(7~9月)16.6%と急速にシェアを伸ばしております。

サイト広告販売事業

サイト広告販売事業については、当期の販売実績は、56,859千円と前年同期と比べ79.2%の伸びをみせネット広告市場活況の好影響を受けてかたちとなりました。このうち、当社の運営するサイト上で広告スペースを販売するWeb広告が49,921千円と、前年同期と比べ68.5%の伸び、当社が配信する会員制メールマガジン上で広告スペースを販売するメール広告が6,937千円と、前年同期と比べ229.2%の伸びをみせました。

広告サーバ運用受託事業

広告サーバ運用受託事業については、サイト広告販売事業と同様、ネット広告市場の活況を背景に当期の販売実績は、50,882千円と前年同期と比べ54.8%の伸びをみせました。

その他の事業

その他の事業については、当期の販売実績は、28,352千円と前年同期実績(1,371千円)と比べ急増いたしましたが、これは他社サイトへのコンテンツ情報提供料収入以外に広告サーバソフトのリセール分15,860千円が新たに加わったためであります。

Q3

当四半期の業績は、営業収益が210,048千円と前年同四半期に比べ134.9%増、約2.3倍の増加となりました。つれて営業損益及び経常損益は、それぞれ24,065千円、24,265千円の黒字計上となり、前年同四半期のそれぞれ9,162千円、9,614千円の赤字計上に比べ様変わりしております。
この結果、第13期の当四半期までの3四半期累計(以下、当3四半期累計という)の業績は、営業収益が527,153千円と前年3四半期累計に比べ 119.2%増、約2.2倍の増加となりました。営業業損益及び経常損益については、それぞれ54,908千円、27,661千円の黒字計上となり、前年 3四半期累計の40,716千円、41,749千円の赤字計上に比べ収益は大きく好転しております。

ダウンロード販売事業

ダウンロード販売事業については、当四半期の販売実績は、133,876千円と前年同四半期に比べ151.8%増と約2.5倍の伸びをみせました。もっとも、これは、前年同四半期時点ではプロレジサービスが緒に着いたばかりであったこと、および営業収益の計上方法がシェアレジサービスは手数料のみであるのに対して、プロレジサービスは、手数料だけでなく、ソフトの売上金額を営業収益に計上していることによります。両者を同一ベースにした取扱金額では、 223,284千円と前年同四半期に比べ97.4%(取扱件数では57.1%)の伸びをみせたことになります。
この結果、当3四半期累計の販売実績は、314,886千円と前年3四半期累計に比べ208.7%増と約3倍の伸びをみせましたが、取扱金額では、552,714千円と前年3四半期累計に比べ75.4%(取扱件数では51.4%)の伸びをみせたことになります。
次に、プロレジ、シェアレジ別の動向を取扱金額及び取扱件数でみてみますと、プロレジの当四半期における取扱実績は124,971千円と、前年同四半期に比べ174.6%の増加、取扱件数でみても、39,767件と前年同四半期に比べて112.4%と倍増しております。これに対してシェアジの当四半期における取扱実績は、98,313千円と前年同四半期に比べ45.3%の増加、取扱件数でみても、48,209件と前年同四半期に比べ 29.3%の増加となっております。
この結果、当3四半期累計では、プロレジが取扱実績で288,767千円と前年3四半期累計に比べ313.3%の増加と約4倍の伸びをみせ、取扱件数でみても、98,190 件と、前年3四半期累計に比べて254.6%と3.5倍の増加となっております。一方、シェアレジは、プロレジサービス開始直後におけるシェアレジ扱いソフトのプロレジ移管の影響による減少傾向を脱したとはいえ、取扱金額で263,946千円と前年3四半期累計に比べ7.6%増の伸び、取扱件数でみても、135,255件と、前年3四半期累計に比べて6.9%の増加にとどまっております。
なお、当四半期のソフトウェア販売原価に占めるソフトバンク・コマース株式会社よりの仕入分の割合は、28.9%でありますが、当3四半期累計では、期を追って急速にシェアを伸ばしておりますものの18.6%となっております。
当社は、シェアレジに比べ収益性の高いプロレジをダウンロード販売事業のみならず、当社全体の事業の柱として位置づけ、販売チャンネルの多様化の一環として量販店を対象にした販売パートナー制の導入やユーザーサポート体制の強化に加え、来期に向けて「my Vector」(ユーザーの利用頻度の向上を目的に個々の利用者毎にカスタマイズした情報提供サービス)の立上げなど拡販のための諸施策を展開いたします。同時にサイトへの集客力を高めるためのライブラリーサービス(無料ソフト提供サービス)メニューの強化・拡充のほか、ブロードバンド時代の到来に即応すべくサーバ回線の高速化などの環境整備にも注力していく方針であります。

サイト広告販売事業

サイト広告販売事業については、当四半期の販売実績は、32,398千円と前年同四半期に比べ53.3%の伸びをみせました。このうち、当社の運営するサイト上で広告スペースを販売するWeb広告が27,238千円と前年同四半期に比べ42.0%の伸び、また、当社の運営する会員制メールマガジン(会員数 当四半期期末現在22万人)上で広告スペースを販売するメール広告が昨年11月より週1回から週2回発行に移行したこともあって5,160千円と前年同四半期に比べ163.5%と約2.6倍の伸びをみせました。
この結果、当3四半期累計では、89,257千円と前年3四半期累計に比べ68.8%の伸びをみせました。このうち、Web広告が77,160千円と前年3四半期累計に比べ58.1%の伸び、メール広告が12,097千円と前年3四半期累計に比べ197.6%と約3倍の伸びをみせました。
サイト広告販売分野については、景況に左右される側面が強く、競争の激化に直面して営業力強化の必要性に迫られており、今後の課題といえます。

広告サーバ運用受託事業

広告サーバ運用受託事業については、当四半期の売上実績は、24,685千円と前年同四半期に比べ44.1%の伸びをみせました。
この結果、当3四半期累計では、75,567千円と前年3四半期累計に比べ59.8%の伸びをみせました。
なお、アウトソーシング受託先は当四半期末現在7社と前年同四半期末時点の4社に比べ倍増しておりますが、大口受託先への受託業務拡大の働きかけ、新規受託先開拓に注力しております。

その他の事業

その他事業については、当四半期の売上実績は、19,088千円と前年同四半期に比べ321.8%の伸びをみせましたが、有力サイトへのコンテンツ情報提供収入の増加に加えて広告サーバソフト関係のリセール分として10,917千円が計上されているためであります。
この結果、当3四半期累計では、47,441千円と前年3四半期累計に比べ451.8%の伸びをみせましたが、このうちリセール分は26,777千円であります。

Q4

単位:百万円

平成13年3月期平成12年3月期
営業収益754(105.4%)367(6.0%)
営業利益77(-)△29(-)
経常利益52(-)△35(-)
当期純利益27(-)△27(-)

当期の業績は、営業収益が754,675千円と前期に比べ105.4%増と倍増となりました。一方、経常損益では、営業利益が77,355千円と前期が期中の書籍事業撤退の影響を強く受け営業損失29,675千円を計上したのに比べ様変わりしております。つれて経常利益は、株式上場関係費を29,397千円計上したうえで、52,975 千円を計上(前期は経常損失35,629千円)、税引後の当期純利益も27,346千円を計上(前期は当期純損失27,865千円)、利益は著しく好転しております。

ダウンロード販売事業

ダウンロード販売事業については、当期の販売実績は、477,576千円と前期に比べ166.8%増と約2.7倍の伸びをみせました。もっとも、これは、前期時点ではプロレジサービスが緒に着いたばかりであったこと、および営業収益の計上方法がシェアレジサービスは手数料のみであるのに対して、プロレジサービスは、手数料だけでなく、ソフトの売上金額を営業収益に計上していることによります。両者を同一ベースにした取扱金額では、821,980千円と前期に比べ76.9%(取扱件数では51.4%)の伸びをみせたことになります。
 次に、プロレジ、シェアレジ別の動向を取扱金額及び取扱件数でみてみますと、プロレジの当期における取扱金額は441,933千円と、前期に比べ 219.3%の増加、取扱件数でみても、146,087件と前期に比べて174.4%と増加しております。これに対してシェアレジは、プロレジサービス開始直後におけるシェアレジ扱いソフトのプロレジ移管の影響による減少傾向を脱したとはいえ、当期における取扱金額は、380,047千円と前期に比べ 16.5%の増加、取扱件数でみても、192,354件と前期に比べ13.0%の増加にとどまっております。なお、当期のソフトウェア販売原価に占めるソフトバンク・コマース株式会社よりの仕入分の割合は、22.1%であります。

サイト広告販売事業

サイト広告販売事業については、当期の販売実績は、116,658千円と前期に比べ46.3%の伸びをみせました。このうち、当社の運営するサイト上で広告スペースを販売するWeb広告は98,834千円と前期に比べ35.8%の伸び、また、当社の運営する会員制メールマガジン上で広告スペースを販売するメール広告は、会員数が当期末現在で25万人と、前期末の17万人に比べ5割近い伸びをみせたことに加え、昨年11月より週1回から週2回発行に移行したこともあって17,823千円と前期に比べ155.9%と2.6 倍の伸びをみせました。
 サイト広告販売分野については、主としてWeb広告が景況に左右される側面が強く、バナー広告の効果を見極めようとする動きとあいまって期後半は低調裡に推移いたしました。

広告サーバ運用受託事業

広告サーバ運用受託事業については、当期の売上実績は、99,541千円と前期に比べ45.6%の伸びをみせました。なお、アウトソーシング受託先は当期末現在9社と前期末時点の5社に比べ倍増いたしました。

その他の事業

その他の事業については、当期の売上実績は、60,899千円と前期に比べ326.6%の伸びをみせましたが、有力サイトへのコンテンツ情報提供収入の増加に加えて、昨年9月から開始した広告サーバ業務ソフト関係のリセール収入分として 30,952千円が計上されているためであります。