日本ファルコム/日本ファルコム決算2004

Last-modified: 2010-08-11 (水) 22:58:14

期首計画

当社を取り巻く市場環境は、回復傾向にあるとはいえ引き続き楽観できない状況が続くものと思われます。このような状況下で、当社はパソコン向けゲームソフトの開発を推し進めます。これまでに長く人気を博してきた当社のシリーズ製品の新作の発売、中国、韓国等の海外の優秀なゲームソフトの日本版発売、過去に発売した製品から派生する映像、音楽等の企画製品の発売を計画しております。 また、次期は、販売が好調であった「イースⅥ」を家庭用ゲーム機向けソフトとして開発及び販売することについてのライセンスの許諾が見込まれる他、これまでライセンス売上として実績のある韓国、中国、台湾を中心とした海外への当社ゲームソフトの現地語化及び現地に限定した販売のライセンス許諾、ゲームソフトおよびゲーム音楽を利用して携帯電話上でサービスを提供するライセンスの許諾が好調なことから、ライセンス部門も順調に推移すると見込んでおります。 以上の取り組みにより、平成16年9月期の業績は売上高1,319百万円、経常利益421百万円、当期純利益227百万円を見込んでおります。

1Q

当第1四半期のわが国経済は、輸出や設備投資の増加に支えられ、景気に回復の兆しが見られたものの、高止まりした失業率などの多くの不安要因から個人消費は一進一退の状態であり、依然として予断を許さない状況で推移いたしました。
こうした経済環境のなか、当社に関連するデジタルエンターテイメント業界におきましては、ブロードバンド化の進展、携帯電話及びパソコンのスペック向上等のインフラ、ハード機器の充実により優良なコンテンツへの需要は引き続き高まりつつあります。
そのような事業環境のもと、当第1四半期では企画製品「ファルコムスペシャルボックス」の発売、そして当社の代表的なロールプレイングゲームである「イース」に関する積極的な業務提携により、製品売上高、ロイヤリティ収入とも好調に推移いたしました。また、経常利益及び当期純利益につきましては、売上総利益率が100%であるロイヤリティ収入が増加したことにより大幅な増益となりました。
以上の結果、当第1四半期の売上高は430百万円(前年同期比275.2%)、経常利益は244百万円(同6,795.8%)、当期純利益は144百万円(同7,511.8%)となりました。
部門別の概況は以下の通りであります。

製品部門(パソコン向けゲームソフト)

平成15年12月に発売した「ファルコムスペシャルボックス」は、当社が平成6年にPCエンジン用に開発、発売し、大ヒットとなったロールプレイングゲーム「風の伝説ザナドゥ」のWindows対応版とそのサウンドトラック、ムービーコレクション、並びに平成15年9月に発売し最大のヒットとなった「イースⅥ」のオリジナルサウンドトラック、ムービーコレクション等を豪華BOXセットとして制作したものであり、その好調な販売により製品部門の当第1四半期の売上高は237百万円(前年同期比175.3%)となりました。

ライセンス部門

ライセンス部門では、当社の代表的なロールプレイングゲームである「イース」をオンラインゲームとして開発、サービスを展開することについて、韓国のポータルサイト運営会社Plenus Entertainment Inc.及びオンラインゲーム製作会社eSofnet Corporationと業務提携に関する契約を締結し、オンラインゲーム開発許諾のロイヤリティ収入を計上いたしました。
提携の概要は「イース」のオンラインゲームを開発し、全世界でサービスを実施する事業であり、オンラインゲームの開発はeSofnet Corporationが行い、Plenus Entertainment Inc.が運営するポータルサイト「Net Marble」を通して2005年に韓国においてサービスを開始するものです。その後、中国、台湾、米国、日本でも順次サービスを開始する計画であり、当提携により将来のオンラインゲームビジネスに向けた強固な体
制を構築いたしました。
また、平成15年9月に発売したPC用ロールプレイングゲーム「イースⅥ」の全世界における家庭用ゲーム機向けソフトの開発をコナミ株式会社の海外拠点であるKonami Digital Entertainment,Inc.(以下KDE)に対し許諾し、開発及び販売に関する業務提携を結びました。
昨今、世界市場でもロールプレイングゲームの人気が高まりつつあるため、KDEは世界戦略上の強力なコンテンツとして、日本を代表するゲーム「イースⅥ」の海外展開を図る計画であります。当社が「イースⅥ」の家庭
用ゲーム機向けソフトの開発及び販売に協力し、全世界での展開をKDEが行うことにより「イース」ブランドを幅広く世界で認知させることを目的としております。
これらの契約締結に係るロイヤリティ収入により、ライセンス部門の当第1四半期の売上高は192百万円(前年同期比922.2%)となりました。

2Q

当中間期のわが国経済は、雇用情勢は以前として厳しいものの、設備投資の増加と好調な輸出に支えられ、企業収益の改善傾向が継続するなど、景気回復の動きを見せました。
こうした経済環境のなか、当社に関連するデジタルエンターテイメント業界におきましては、ブロードバンド化の進展、携帯電話及びパソコンのスペック向上等のインフラ、ハード機器の充実により優良なコンテンツへの需要は引き続き高まりつつあります。
そのような事業環境のもと、当中間期では企画製品「ファルコムスペシャルボックス」の発売、そして当社の代表的なロールプレイングゲームである「イース」に関する積極的な業務提携等により業績は好調に推移いたしました。また、経常利益及び当期純利益につきましては、売上総利益率が100%であるロイヤリティ収入が増加したことにより大幅な増益となりました。
その結果、当中間期の売上高は536百万円(前期比69.6%増)、経常利益は202百万円(前期比79.8倍)、中間純利益は120百万円(前期比100.2倍)となりました。
部門別の概況は以下の通りであります。

製品部門(パソコン向けゲームソフト)

平成15年12月に発売した「ファルコムスペシャルボックス」は、当社が平成6年にPCエンジン用に開発、発売し、大ヒットとなったロールプレイングゲーム「風の伝説ザナドゥ」のWindows対応版とそのサウンドトラック、ムービーコレクション、並びに平成15年9月に発売し最大のヒットとなった「イースⅥ」のオリジナルサウンドトラック、ムービーコレクション等を豪華BOXセットとして制作したものであり、その販売は好調に推移いたしました。しかしながら、その後の製品販売につきましては、発売計画の見直しを行った結果、当初計画を下回る結果となりました。
以上の結果、製品部門における当期の売上高は252百万円(前期比4.2%減)となりました。

ライセンス部門

ライセンス部門では、当社の代表的なロールプレイングゲームである「イース」をオンラインゲームとして開発
サービスを展開することについて、韓国のポータルサイト運営会社Plenus Entertainment Inc.及びオンラインゲーム製作会社eSofnet Corporationと業務提携に関する契約を締結し、オンラインゲーム開発許諾のロイヤリティ収入を計上いたしました。
提携の概要は「イース」のオンラインゲームを開発し、全世界でサービスを実施する事業であり、オンラインゲームの開発はeSofnet Corporationが行い、Plenus Entertainment Inc.が運営するポータルサイト「Net Marble」を通して2005年に韓国においてサービスを開始するものです。その後、中国、台湾、米国、日本でも順次サービスを開始する計画であり、当該提携により将来のオンラインゲームビジネスに向けた強固な体制を構築いたしました。
また、平成15年9月に発売したPC用ロールプレイングゲーム「イースⅥ」の全世界における家庭用ゲーム機向けソフトの開発をコナミ株式会社の海外拠点であるKonami Digital Entertainment,Inc.(以下KDE)に対し許諾し、開発及び販売に関する業務提携を結びました。
昨今、世界市場でもロールプレイングゲームの人気が高まりつつあるため、KDEは世界戦略上の強力なコンテンツとして、日本を代表するゲーム「イースⅥ」の海外展開を図る計画であります。当社が「イースⅥ」の家庭用ゲーム機向けソフトの開発及び販売に協力し、全世界での展開をKDEが行うことにより「イース」ブランドを幅広く世界で認知させることを目的としております。
その他当社保有のコンテンツ使用による家庭用ゲーム機向け及び携帯端末向けライセンス許諾が好調であり、ライセンス部門による当期の売上高は283百万円(前期比440.5%増)となりました。

3Q

当第3四半期のわが国経済は、設備投資の増加と好調な輸出に支えられ、企業収益の改善傾向が継続するなど、景気回復の動きを見せました。
こうした経済環境のなか、当社に関連するデジタルエンターテイメント業界におきましては、ブロードバンド化、ネットワーク化の進展、携帯電話及びパソコンのスペック向上等のインフラ、ハード機器の充実により優良なコンテンツへの需要は引き続き高まりつつあります。
このような事業環境のもと、当第3四半期では当社の代表的なロールプレイングゲームである英雄伝説シリーズ最新作「英雄伝説Ⅵ~空の軌跡」の発売、企画製品「ファルコムスペシャルボックス」の発売、そして当社のゲームコンテンツに関する積極的な業務提携等によるロイヤリティ収入の増加等により、業績は好調に推移いたしました。また、経常利益及び当期純利益につきましては、売上総利益率が極めて高いロイヤリティ収入が増加したことにより大幅な増益となりました。
その結果、当第3四半期の売上高は941百万円(前年同期比76.8%増)、経常利益は408百万円(同710.8%増)、第3四半期純利益は240百万円(同757.0%増)となりました。
部門別の概況は以下の通りであります。

製品部門

製品部門におきましては、新たに下記製品を発売しました。その好調な販売により製品部門の当第3四半期の売上高は617百万円(前年同期比38.8%増)となりました。

発売時期タイトル名内容
平成15年12月ファルコムスペシャルボックス2004平成6年にPCエンジン用に開発、発売し、大ヒットとなったロールプレイングゲーム「風の伝説ザナドゥ」のWindows対応版とそのサウンドトラック、ムービーコレクション、並びに平成15年9月に発売し最大のヒットとなった「イースⅥ」のオリジナルサウンドトラック、ムービーコレクション等の豪華BOXセット。
平成16年6月英雄伝説Ⅵ~空の軌跡累計210万本の販売実績を持つ英雄伝説シリーズの最新作。緻密なストーリーと音楽、グラフィック、システムには定評があり、多くの固定ファンを抱えるヒットシリーズ。

ライセンス部門

ライセンス部門におきましては下記ライセンスの許諾を行いました。これらの契約締結に係るロイヤリティ収入により、ライセンス部門の当第3四半期の売上高は323百万円(前年同期比270.3%増)となりました。

プラットフォームライセンス許諾先タイトル名対象地域発売予定時期
インターネット
オンラインゲーム
eSofnet(韓国)
Plenus(韓国)
イース韓国
中国、日本
平成17年後半から(韓国開始後、順次中国、日本で開始予定)
PS2/PSPコナミ㈱イースⅥ世界平成16年末
PS2㈱タイトーイースⅢ,Ⅳ,Ⅴ日本平成16年後半から
PSP㈱バンダイ英雄伝説Ⅲ,Ⅳ,Ⅴ日本平成16年末から
アーケードネットワークアルゼ㈱ドラゴンスレイヤー
ⅤM JAPAN
日本平成17年中
N-GAGEノキアコーポレーション
(フィンランド)
ザナドゥNEXT世界(日本含まず)平成17年中

4Q

当期のわが国経済は、設備投資の増加と好調な輸出に支えられ、企業収益の改善傾向が継続するなど、景気回復の動きを見せました。
こうした経済環境の中、当社に関連するデジタル・エンタテインメント業界におきましては、携帯端末によるゲーム、画像及び音楽などのコンテンツ配信や、ブロードバンド環境の拡大により実現したゲームのオンライン販売、ネットワークゲームなど、これまでになかった市場が急速に開拓され、優良なコンテンツの需要はますます高まっております。
このような状況下にあって当社は、平成15年12月に企画製品「ファルコムスペシャルボックス2004」の発売、平成16年6月に当社の代表的なロールプレイングゲームである英雄伝説シリーズ最新作「英雄伝説Ⅵ~空の軌跡」の発売、平成16年9月に台湾で人気の「幻想三国誌」を日本版にローカライズしての発売を行いましたが、新作の開発期間がこれまでに比べ若干長期に亘ることから、製品売上については前期より減少しました。この売上の落ち込みをカバーすべく、当社のゲームコンテンツに関する積極的な業務提携等によるロイヤリティ収入の増加等により、業績は順調に推移いたしました。
この結果、当期の売上高は1,243百万円(前期比2.2%増)、経常利益は440百万円(同24.7%増)、当期純利益は261百万円(同35.1%増)となりました。
部門別の概況は以下の通りであります。

製品部門(パソコン向けゲームソフト)

当部門におきましては、新たに下記製品を発売しました。その結果、当期の売上高は771百万円(前期比30.7%減)となりました。

発売時期タイトル名内容
平成15年12月ファルコムスペシャルボックス2004平成6年にPCエンジン用に開発、発売し、大ヒットとなったロールプレイングゲーム「風の伝説ザナドゥ」のWindows対応版とそのサウンドトラック、ムービーコレクション、並びに平成15年9月に発売し最大のヒットとなった「イースⅥ」のオリジナルサウンドトラック、ムービーコレクション等の豪華BOXセット。
平成16年6月英雄伝説Ⅵ~空の軌跡累計210万本の販売実績を持つ英雄伝説シリーズの最新作。緻密なストーリーと音楽、グラフィック、システムには定評があり、多くの固定ファンを抱えるヒットシリーズ。
平成16年9月幻想三国誌台湾で大ヒットした、三国誌をモチーフとしたロールプレイングゲームを日本語版に改変し販売。海外の優れたゲームを日本に紹介することで定評のある当社の海外プロデュース作品の第4弾。

ライセンス部門

ライセンス部門におきましては下記ライセンスの許諾を行いました。これらの契約締結に係るロイヤリティ収入により、当期の売上高は471百万円(前期比358.7%増)となりました。

プラットフォームライセンス許諾先タイトル名対象地域
プレイステーション2(PS2)㈱タイトーZwei!!日本
プレイステーションポータブル(PSP)㈱バンダイ英雄伝説Ⅲ 白き魔女%br;英雄伝説Ⅳ 朱紅い雫
英雄伝説Ⅴ 海の檻歌
日本
プレイステーション2(PS2)
プレイステーションポータブル(PSP)
コナミ㈱イースⅥ ナピシュテムの匣世界
プレイステーション2(PS2㈱タイトーイースⅢ
イースⅣ
イースⅤ
日本
アーケードネットワークアルゼ㈱ドラゴンスレイヤー
VM JAPAN
ソーサリアン
日本
N-GAGE
(ゲームフォン)
ノキアコーポレーション
(フィンランド)
ザナドゥNEXT世界(日本含まず)
ゲームフォンCJインターネット
(旧社名Plenus)
(韓国)
イースⅥ ナピシュテムの匣韓国
インターネット
オンラインゲーム
CJインターネット
(旧社名Plenus)
(韓国)
イース韓国
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