日本ファルコム/日本ファルコム決算2005

Last-modified: 2010-08-11 (水) 22:46:23

期首計画

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1Q

当第1四半期のわが国経済は、輸出や設備投資の増加に支えられて企業業績は好調に推移しているものの、依然としてデフレは収束せず、給与総額及び小売総販売額が減少する等、引き続き所得や消費は低迷いたしました。
こうした経済環境のなか、ゲーム業界におきましてはポータブル型ゲーム機の新機種が新たに発売され、好調な販売台数を示す等の明るい話題が続きました。また、携帯電話でのゲーム配信、ゲームセンターでの新しいタイプのアーケードゲームのヒット等、ゲームコンテンツの多展開も急速に進展し、優良なゲームソフトの需要は更に高まりました。
このような事業環境のもと、当社におきましては、パソコン向け新作ゲームソフト「ぐるみん」の発売により、製品売上高は計画通り順調に推移いたしました。また、ライセンス部門は、下期に見込んでいた契約が早まり、当第1四半期に締結されたことから、ロイヤリティ収入は予定を上回りました。
以上の結果、当第1四半期の売上高は415百万円(前年同期比3.5%減)、経常利益は226百万円(同7.4%減)、当第1四半期純利益は133百万円(同7.4%減)となりました。
部門別の概況は以下の通りであります。

製品部門(パソコン向けゲームソフト)

当第1四半期は、10月にファルコムフェアとして既存製品の新パッケージ版の発売を行いました。また、新製品といたしましては、12月にパソコン向けゲームソフト「ぐるみん」を発売しました。
新作ゲームソフト「ぐるみん」は、少女がドリルを武器におばけの世界で活躍するドリルアクションRPG(ロールプレイングゲーム)という全く新しい世界観が好評となり、販売は順調な滑り出しとなりました。これらの結果、製品部門の当第1四半期の売上高は232百万円(前年同期比2.4%減)となりました。

ライセンス部門

ライセンス部門では、㈱タイトーとの事業提携によりボーダフォン携帯向けに配信している「イースⅥ」が、配信開始からわずか半年で10万ダウンロードを突破し、大ヒットを記録いたしました。また、自社ゲームコンテンツの韓国、中国での携帯電話向けの配信許諾も行い、海外でも順調に拡大いたしました。
その他、2004年12月には㈱バンダイから発売された、ソニー㈱PSP版「ガガーブ 白き魔女」がヒットし、ファン層の拡大に貢献いたしました。
これらの契約締結に係るロイヤリティ収入により、ライセンス部門の当第1四半期の売上高は183百万円(前年同期比4.9%減)となりました。

2Q

当中間会計期間のわが国経済は、輸出や設備投資の増加に支えられて企業業績は好調に推移しているものの、個人消費については本格的な回復基調には至らず、不透明な状況が続きました。
こうした経済環境のなか、ゲーム業界におきましてはポータブル型ゲーム機の新機種が新たに発売され、好調な販売台数を示す等の明るい話題が続きました。また、携帯電話でのゲーム配信、ゲームセンターでの新しいタイプのアーケードゲームのヒット、オンラインゲーム市場の拡大等、ゲームコンテンツの多展開も急速に進展し、優良なコンテンツの需要は更に高まりました。
このような事業環境のもと、コンテンツメーカーである当社におきましては、自社開発コンテンツであるパソコン向け新作ゲームソフト「ぐるみん」の発売、平成15年9月に発売し大ヒットとなったゲームソフト「イースⅥ-ナピシュテムの匣」のボーカルバージョンの音楽CDの発売等により、製品売上高は計画通り順調に推移いたしました。また、ライセンス部門は、家庭用ゲーム機向け、携帯電話向けライセンス提供が順調であり、ロイヤリティ収入も順調に推移いたしました。
以上の結果、当中間会計期間の売上高は533百万円(前年同期比0.7%減)、経常利益は188百万円(同7.0%減)、当中間期純利益は111百万円(同7.3%減)となりました。
部門別の概況は以下の通りであります。

製品部門(パソコン向けゲームソフト)

当中間会計期間は、平成16年10月にファルコムフェアとして既存製品の新パッケージ版の発売を行いました。また、新製品としましては、平成16年12月にパソコン向けゲームソフト「ぐるみん」を発売しました。
新作ゲームソフト「ぐるみん」は、少女がドリルを武器におばけの世界で活躍するドリルアクションRPG(ロールプレイングゲーム)という全く新しい世界観が好評となり、販売は順調な滑り出しとなりました。
音楽CDは、平成15年9月に発売し大ヒットとなったゲームソフト「イースⅥ-ナピシュテムの匣」のボーカルバージョンの音楽CDを発売し、人気となりました。
これらの結果、製品部門の当中間会計期間の売上高は330百万円(前年同期比30.8%増)となりました。

ライセンス部門

ライセンス部門では、大型の契約が集中した前中間会計期間よりは若干売上高は減少したものの、当社のコンテンツの家庭用ゲーム機、携帯電話、オンラインゲーム、出版物向け等のライセンス提供は順調に推移いたしました。
家庭用ゲーム機向けでは、平成16年12月に㈱バンダイから発売された、ソニー㈱PSP向け「ガガーブ 白き魔女」がヒットし、ファン層の拡大に貢献いたしました。
また、ソニー㈱PS2向けでは、平成17年3月に㈱タイトーから「イースⅢ」が発売されたほか、コナミ㈱から「イース-ナピシュテムの匣」が日本及び米国で発売され、国内外で「イース」シリーズが人気化しました。
携帯電話では、㈱タイトーとの事業提携によりボーダフォン携帯向けに配信している「イースⅥ」が、10万ダウンロードを突破する大ヒットを記録した他、自社ゲームコンテンツの韓国、中国での携帯電話向けの配信許諾も行い、海外でも順調に拡大いたしました。
オンラインゲームでは、当社のRPGの人気シリーズ「ソーサリアン」のオンラインゲーム化を進め、早期のサービス開始に向けて着実に準備を進めました。
これらの結果、ライセンス部門の当中間会計期間の売上高は202百万円(前年同期比28.7%減)となりました。

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3Q

当第3四半期は、パソコン向け新作ゲームソフトを2タイトル、音楽ソフトを1タイトル発売しました。また、各種ライセンス収入も順調に推移いたしました。
その結果、当第3四半期の売上高は1,052百万円(前年同期比11.8%増)、経常利益は441百万円(同8.1%増)、当第3四半期純利益は257百万円(同7.0%増)となりました。
部門別の概況は以下の通りであります。

製品部門

製品部門におきましては、平成16年12月にパソコン向けゲームソフト「ぐるみん」を発売しました。また、平成17年3月には、当社の人気ゲームソフト「イースⅥ~ナピシュテムの匣~」のゲーム音楽を、ボーカルバージョンにアレンジした音楽ソフト「ザソングスオブゼメス~イース6ボーカルバージョン~」を発売し、当社運営のWeb通販の主力販売製品となりました。そして平成17年6月には、当社の代表的なアクションロールプレイングゲーム(注1)である「イース」シリーズの最新作「イース-フェルガナの誓い-」を発売しました。それらの好調な販売により、製品部門の当第3四半期の売上高は748百万円(前年同期比21.1%増)となりました。

ライセンス部門

ライセンス部門におきましては、当社がライセンスを提供し、株式会社タイトーがサービスを行っている携帯電話向けのゲーム配信が好調に推移しました。高スペックの携帯電話機の普及が進みつつある中で、容量の大きな3Dのロールプレイングゲームがスムーズに楽しめる環境が整ってきたことにより、グラフィックが美しく、アクションを楽しめる当社のゲームの需要が高まっております。今後の更なる対象機種の増加に伴い、提供タイトル数も増加させることにより、事業規模の拡大を目指してまいります。
また、韓国、中国におきましては、携帯電話向け、オンライン向けに当社のタイトルの提供を進めました。
パッケージの模倣品が多く流通するアジア地域におきましては、それらの影響を受けない携帯電話でのゲーム配信や、インターネット上で個別認証することによりプレイ可能となるシステムにより、新たなサービス展開が始まっております。
その他海外地域におきましては、平成17年6月に当社のライセンス製品「XANADU NEXT」が、ゲーム携帯端末であるN-Gageタイトルとして北米、欧州を中心にノキアコーポレーションから発売され、高い評価を得ております。
さらに、攻略本、小説、ファンブック等の出版物向け、及び当社キャラクターのフィギュア化のライセンス提供等も順調であり、マルチユースの展開も進みました。
これらのロイヤリティ収入から、ライセンス部門の当第3四半期の売上高は304百万円(前年同期比6.0%減)となりました。
(注1)ロールプレイングゲームとは、物語の主人公を操作して冒険や謎解きのストーリーを進めていくゲームであり、制作は、その世界観、シナリオ、グラフィックス、音楽、操作性を創り出していくものであります。当社はそれらを主に自社内で制作し、販売しております。

4Q

当期のわが国経済は、設備投資が好調に推移したことに加え、雇用環境の改善などから個人消費も増加の兆しがみられるなど、緩やかな回復基調をたどりました。
こうした経済環境の中、当社に関連するデジタル・エンタテインメント業界におきましては、携帯電話端末の機能向上によるゲーム配信市場の拡大、インターネット上で多くのユーザーが同時にプレイできるオンラインゲーム市場の成長、「プレイステーションポータブル」、「任天堂DS」の発売による携帯型ゲーム機市場の広がり、更には「XBox360」、「プレイステーション3」等の新しい家庭用ゲーム機の発売が予定される等、ゲームを取り巻く環境は大きな広がりを見せつつあります。
このような事業環境のもと、コンテンツメーカーである当社におきましては、自社開発コンテンツであるパソコン向け新作ゲームソフト「ぐるみん」及び「イース-フェルガナの誓い」の発売、平成15年9月に発売し大ヒットとなったゲームソフト「イースⅥ-ナピシュテムの匣」のボーカルバージョンの音楽CDの発売等により、製品売上高は堅調に推移いたしました。また、家庭用ゲーム機向け、携帯電話向けライセンス提供等により、ロイヤリティ収入も堅調に推移いたしました。
この結果、当期の売上高は1,286百万円(前期比3.5%増)、経常利益は467百万円(同6.3%増)、当期純利益は277百万円(同6.3%増)となりました。
部門別の概況は以下の通りであります。

製品部門(パソコン向けゲームソフト)

当期の製品部門におきましては、新作ゲームソフトを2タイトル発売しました。
平成16年12月に発売した「ぐるみん」は、これまでに無いタイプの新しいアクションロールプレイングゲームであり、完全新作でありながらも多くのユーザーに受け入れられました。
また、平成17年6月に発売した「イース-フェルガナの誓い-」は、当社の看板タイトル「イース」の新作であり、イースの世界に更なる広がりをもたらしました。
ゲーム以外の製品では、当社の人気ゲームソフト「イースⅥ-ナピシュテムの匣-」のゲーム音楽を、ボーカルバージョンにアレンジした音楽ソフト「ザ・ソングス・オブ・ゼメス~イース6ボーカルバージョン~」を平成17年3月に発売し、当社運営のWeb通販の主力販売製品となりました。
その結果、当期の売上高は896百万円(前期比16.1%増)となりました。

ライセンス部門

ライセンス部門におきましては、当社がライセンスを提供し、株式会社タイトーがサービスを行っている携
帯電話向けのゲーム配信が好調に推移しており、サービス開始から1年の間に、イースシリーズだけで20万ダウンロードを突破する等、着実に実績を積み上げました。高スペックの携帯電話機の普及が進みつつある中で、容量の大きな3Dのロールプレイングゲームがスムーズに楽しめる環境が整ってきたことにより、グラフィックが
美しく、アクションを楽しめる当社のゲームの需要が高まっております。今後の更なる対象機種の増加に伴い、提供タイトル数の増加、海外への展開により、事業規模の拡大を目指してまいります。
韓国、中国におきましても、携帯電話向け、オンライン向けに当社のタイトルの提供を進めました。パッケージの模倣品が多く流通するアジア地域におきましては、それらの影響を受けない携帯電話でのゲーム配信や、インターネット上で個別認証することによりプレイ可能となるシステムにより、新たなサービス展開が始まっております。
また、アーケードゲーム機につきましては、ネットワーク化、各種カードの使用、タッチパネルによる新鮮な操作感覚等によりゲーム性が向上しており、非常に活気のある市場となっています。その様な市場環境のなか、当社はアルゼ株式会社と提携し、まずは「ソーサリアン」、「VM JAPAN」の2タイトルが、アーケードゲーム機でのサービス開始の予定となりました。
その他海外地域におきましては、平成17年6月に当社のライセンス製品「XANADU NEXT」が、ゲーム携帯端末であるN-Gageタイトルとして北米、欧州を中心にノキアコーポレーションから発売され、高い評価を得ております。
さらに、攻略本、小説、ファンブック等の出版物向け、及び当社キャラクターのフィギュア化のライセンス提供等も順調であり、マルチユースの展開も進みました。
その結果、大型のライセンス契約のあった前期には及ばなかったものの、当期の売上高は390百万円(前期比17.1%減)となりました。
(注1)ロールプレイングゲームとは、物語の主人公を操作して冒険や謎解きのストーリーを進めていくゲームであり、世界観、シナリオ、グラフィックス、音楽、プログラム等から創り出されているものです。当社はそれらを主に自社内で制作し、販売しております。
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