Take-TwoNEWS/2009

Last-modified: 2010-09-29 (水) 00:54:43

『GTA DS』はDS初の「18歳未満視聴非推奨」

http://www.inside-games.jp/article/2009/01/12/33049.html
British Board of Film Classification(BBFC:全英映像等級審査機構)は『グランド・セフト・オート』(GTA)最新作『Grand Theft Auto: Chinatown Wars』に対し「18」の評価を与えました。

「18」は「18歳未満視聴非推奨」を示すレーティングで、「18歳未満試聴禁止」の「R18」より1ランク低いものとなります。「非常に強い言葉とドラッグの引用を含んで」おり、ニンテンドーDSのゲームで「18」のレーティングが出るのは初めてとのことです。

同作は北米で3月17日、ヨーロッパで3月20日に発売される予定。海外ゲームショップでは、ゲーム内マネー10000ドル+武器屋に即座にアクセスできるコードがプレゼントされるというキャンペーンが行われ話題を呼んでいます。

『GTA』シリーズは発売後に物議を醸しますが、低年齢層の多いニンテンドーDSでの発売と言うことで、その動勢が注目されます。

「Wiiのゲームを安く上げようとするのは間違っている」−2K Gamesの社長、クオリティの大切さを説く

http://www.inside-games.jp/article/2009/01/15/33107.html
2K Gamesの社長であるChristoph Hartmann氏はカジュアル向けゲームとクオリティの問題に関して語りました。

Christoph Hartmann氏は「カジュアル向けゲームの開発費も高騰する中、Wiiのゲームを安く上げようとするのは間違っている。「10本のゲームを出したうち2本がヒットすれば残り8本の開発費を賄える」と考えているとすれば、8本のくだらないタイトルが市場に溢れて今後の問題となることを忘れている。小売業者は混乱し、消費者も怒るだろう」とコメント。カジュアル向けゲームにもクオリティが必要であるとする見解を明らかにしました。

2K Gamesはテイク・ツーの子会社。代表作『BIOSHOCK』からコア層に注力するイメージがありますが、同じくテイク・ツーの子会社であるGlobal Star Softwareのカジュアル向けWii用ゲーム『Carnival Games』をオーストラリアで販売、続編の『Carnival Games: Mini-Golf』の開発を決定するなどカジュアル層向けゲームにも力を入れています。

カジュアル向け=安価なものではなく、Wii用タイトルの開発にはこれまでと異なった心構えが必要であるとする指摘は以前からありましたが、『Carnival Games』は150万本を売り上げるヒットとなっており、続編『Carnival Games: Mini-Golf』が「2本のヒット」となるのか「8本のくだらないタイトル」となるのかが注目されます。

『GTA』DS版は米国では「M」指定に決定

http://www.inside-games.jp/article/2009/02/19/33776.html
米国ゲームレーティング協会ESRBは『Grand Theft Auto: Chinatown Wars』に「M」指定を与えたとのことです。

「M」指定は「17歳以上対象」。ESRBによると「血と残酷描写」「薬物への参照」「性的なコンテンツ」「罵り」「暴力」が含まれているとのこと。「幾つかの任務はギャングに人をリクルートし、ライバルのギャングと法の執行者を抹殺し、ヘロインやコーク、エクスタシー、マリファナ、スピードなどの薬を売って、車を乗っ取ることが必要」。「特定の武器は頭を切り落とすなどの切断を引き起こすことがあり」、「性的な行為は視覚的に表現されないが女性が喘いでいる間、車が前後に動くシーケンスがある」としています。

『Grand Theft Auto: Chinatown Wars』は北米では3月17日、ヨーロッパで3月20日に発売予定。これまでESRBの「M」指定を目指して制作するとされてきましたが、狙い通りのレーティングとなりました。

英国のBritish Board of Film Classification(BBFC:全英映像等級審査機構)では「18歳未満視聴非推奨」の「18」レーティングとなることが既に発表されています。

ニンテンドーDSとしては珍しい高レーティングのゲームとなっており、発売前後の動きが注目されます。

WiiでGTAが出る日が?−テイク2、DSのみならずWiiでもM指定ゲームに意欲

http://www.inside-games.jp/article/2009/03/12/34153.html
『グランド・セフト・オート』(GTA)で知られるテイク2インタラクティブは、WiiやニンテンドーDSでのM指定のゲームに意欲を見せています。

テイク2インタラクティブは2009年度第一四半期の業績を発表。その席上で会長のStrauss Zelnick氏は「DSやWiiといった任天堂ハード上でMレーティングのタイトルが評価される機会があると信じている。我々はこうしたタイトルを届けるのに適した会社だ」とコメントしています。

テイク2は3月17日に『GTA』のDS版『Grand Theft Auto: Chinatown Wars』を発売する予定。GameStopとamazonでそれぞれ別の特典を用意、全米のGameStopで体験ツアーを開催するなど大きな反響を呼んでいます。

ニンテンドーDSと同時にWiiでも高レーティングのゲームに注目が集まっていますが、『GTA』のWii版が出るとなればその反響と経済効果は相当大きくなることが予想されます。ただ、青少年の育成に関する米国のNPO、National Institute on Media and the Family(NIMF)による「暴力ゲームを出すのであれば任天堂は“家族に優しい”を返上すべきだ」という批判もあり、デベロッパーとパブリッシャー、ハードメーカー、両親と小売店、レーティング審査機関の全てを含めた包括的な議論が必要となりそうです。

『GTA』を買ったら麻薬が入っていた−英国で奇妙な事件

http://www.inside-games.jp/article/2009/04/12/34725.html
『グランド・セフト・オート』(GTA)を買ったら取説に麻薬がはさまっていた……そんな信じられない事件が起こりました。

英デイリー・テレグラフが報じるところによりますと、ある日Richard Thornhill氏が中古ソフト店で『GTA』の中古を買ったところ、取扱説明書に麻薬「エクスタシー」がラップに包まれていました。

Thornhill氏には16歳の娘と12歳の息子がおり、「息子が先に麻薬を見つけたら死んでいたかも知れない」とコメントしています。

Thornhill氏は麻薬を警察に届け、警察は即座に捜査を開始したとのこと。図らずも麻薬入りのゲームを売ってしまったGamestationは、今後中古ゲームのチェックを徹底するとの見解を明らかにしました。

英デイリー・テレグラフは、麻薬が入っていたのはどの機種の『GTA』であるかは明らかにしていません。

「エクスタシー」は正式名をメチレンジオキシメタンフェタミン(MDMA)という合成麻薬で、幻覚や多幸感を生じます。事件を担当する英グロスタシャー警察によると「年30人ほどの死者が出ている」とのことで、被害が無くて何よりでした。

現在も続いている戦争を題材にしたゲームを作るのは時期尚早で、近代史において最も重要な出来事の一つに対して、非常に軽率な反応である。ファルージャでどんなことが起こったかを考えれば、大いに無神経。このゲームの発売に私は断じて反対だ。

最後は平和団体“Stop The War Coalition”のスポークスパーソンTansy Hoskins氏のコメント。

2004年にファルージャでアメリカ軍とイギリス軍が実行した大虐殺は、モラルのない違法な戦争で行われた最悪の犯罪。民家の襲撃や爆撃によって最大で1000人の民間人が命を落としたと言われている。

(中略)

多くの死者や負傷者を出した戦争犯罪をゲームにするのは病的。ファルージャでの大虐殺は、見せかけの美化されたエンターテインメントではなく、不名誉で恐怖の出来事として記憶されるべきである。

『GTA DS』の売れ行きは期待外れ?−DSでM指定のタイトルはあまり増えない?

http://www.inside-games.jp/article/2009/04/16/34797.html
ニンテンドーDSでは珍しいM指定となる『Grand Theft Auto: Chinatown Wars』が発売されてしばらく経ちますが、「初動に関して業界が余りに期待しすぎ」ており、今後M指定タイトルの数はなかなか増えないのではないかとする指摘があります。

米国の調査会社EEDAR(Electronic Entertainment Design and Research)のアナリストJesse Divinch氏は『Chinatown Wars』について「初動に関して業界が余りに期待しすぎた」のではないかと指摘。

『Chinatown Wars』のレビュー点数は90点以上になるだろうと予想するも、Divinch氏は「レビューで90点以上という高評価にかかわらず3ヵ月以内に300万本を売り上げていない」ゲームが多数あることに注目します。

英国での『Chinatown Wars』の初週の売上はPSP版の『Vice City Stories』の半分程度であり、3週間後の順位は19位。この結果から、「パブリッシャーはニンテンドーDSでM指定のゲームを出すのに慎重になるのではないか」と予想します。「EEDARは『Chinatown Wars』がニンテンドーDSのAAAタイトルになることを信じているが、成年層を狙うことは高いリスクを伴うと確認できた。大手パブリッシャーはリスクを避ける姿勢をとっており、ニンテンドーDSのM指定タイトルの成長率は低くなると予想する」とコメントしています。

海外ゲームサイトDestructoidは、今回の結果に関して『Chinatown Wars』の見た目が影響したのではないかと分析します。

『Chinatown Wars』は旧シリーズに近い真上からの見下ろし視点になっていますが、「『GTA』が文化的現象となったのは3Dになってから」と指摘。『GTA』はカジュアル層へアピールするゲームのため、この見た目が売上に影響するのではないかとしています。

「『Chinatown Wars』の宣伝は『GTAIV』より少なかったが、麻薬取引のミニゲームも『GTAIV』ほどの論争を引き起こさなかった。とはいえ、必ずしも『Chinatown Wars』は失敗であるとはいえず、Rockstarのためにお金を稼いだ」と締めくくっています。

とはいえ、Divinch氏は3月の北米における売れ行きは20万本を越えるものとなるとしています。モンスター級のシリーズだっただけに、出来は良いが周囲の期待が重すぎた……というのが現時点での共通認識の模様。

3月発売のソフトに関して4月に結果を出すこともある意味性急なのではないでしょうか。

【ゲームニュース一週間】『GTA』DS版は二週間で8万本、高レーティングゲームの行く末は?

http://www.inside-games.jp/article/2009/04/19/34852.html
『グランド・セフト・オート』(GTA)のDS版となる『Grand Theft Auto: Chinatown Wars』、二週間の売上はCowan and Companyの調査によると89000本とのこと。最初の一ヶ月で40〜45万本売れると予想されていましたが、これを大幅に下回った結果が出たことになります。

これを受けて、200万本と期待された年間売上は45万本に下方修正。同社のアナリストであるDoug Creutz氏は「タイトルの品質ではなく任天堂市場におけるサードパーティの困難さ」ではないかとコメントしています。

同様に任天堂ハードで高年齢層を狙った『House of the Dead: OVERKILL』は二週間で45000本、『MADWORLD』は約一ヶ月で65000本。任天堂ハードで高年齢向けのタイトルを欲しており、なおかつ二週間〜一ヶ月という期間にゲーム屋で購入する人々は3万弱〜9万といった極めて大ざっぱな試算が可能です。

いくつかの推理をしてみましょう。「二週間〜一ヶ月の数字」であることに注目してみます。

年齢を経るほどに忙しくなっていくのが人。仕事などの都合で、発売直後にフットワーク軽くゲームを買いに行くというのも難しくなってきます。これらのソフトは高年齢向けなので、買いたいと思っていてもなかなか体が空かない人が多いとすればどうでしょうか。

「任天堂ハード」に焦点を当ててみましょう。

WiiやニンテンドーDSはお茶の間で共用されることも多いハードです。そこに、子供には見せられない高年齢向けソフトを導入するのは、個人用ゲーム機に同じソフトを導入するより困難が予想されます。家族がいる場合は、経済的な事情からも「もう一台自分専用のものを買う」のは難しい場合もあるのではないでしょうか。

では、任天堂ハードにおける高年齢向けソフトは絶望的なのでしょうか?
決してそうではないでしょう。単発ではなく連続したムーブメントとなることで様々な変化が起こるのではないでしょうか。自分専用のハードを買うにしても、遊びたいゲームが1本や2本なら困難でしょうが、5本、10本、15本ならどうでしょう。遊びたいゲームが15本あれば、自分専用ハードを検討する充分な動機とは言えないでしょうか。

高年齢向けのソフトも、数が増えることでジャンルとしての地位を獲得できるのではないでしょうか。ジャンルとしての地位があれば、ゲーム屋の棚の専有面積も広くなり、より目立ちやすくなります。大人向けのゲームがあるということで、発売直後の二週間〜一ヶ月に万難を排してゲーム屋へ直行する以外の層にもアピールできるのではないでしょうか。

現在はWiiやニンテンドーDSという広い畑に種がまかれたばかりの段階。
特に『Grand Theft Auto: Chinatown Wars』はCowan and Company自身が「業界が期待しすぎたのではないか」と指摘しています。

ゲームの質に問題がないどころか、Metacriticにおいて『Grand Theft Auto: Chinatown Wars』は94点、『MADWORLD』は82点、『House of the Dead: OVERKILL』は79点を獲得しています。

結果づけることで分かった気分になってしまうのが我々人間ですが、スタートしたばかりの高レーティングゲーム、「結果」を求めるのはもう少し先でもいいのではないでしょうか。

閉鎖されたソフトハウスのリーク動画に大反響−『Duke Nukem Forever』

http://www.inside-games.jp/article/2009/05/11/35168.html
閉鎖されたデベロッパーが発売する予定だったゲームのリーク動画が反響を呼んでいます。

3D RealmsはFPS(一人称シューティング)『Duke Nukem』シリーズで知られるデベロッパー。1987年設立のApogee Softwareを母体に1994年にブランドが確立。B級映画的な『Duke Nukem』や奇怪な日本観の『Shadow Warrior』といったFPSを発売。その後1997年に『Duke Nukem Forever』を発表してから目立った活躍はありませんでしたが、公式サイトに5月8日付で「Gooodby」という記事が掲載され、閉鎖が確認されました。

今回リークされたのは期待の新作『Duke Nukem Forever』。実際のプレイ動画に加え、モンスターがツール上で動いているところなどが収録されています。

約1日前に投稿された動画は既に50万再生を突破。
「これまでやった中でベストのゲームだった。Dukeを殺さないでくれええええ」
「『Duke Nukem Forever』を救わなければならない。友人や同僚に話をしてくれ。この動画に10点満点の評価をしてくれ。あらゆるフォーラムに貼り付けてくれ。これを読んだTake2の誰かへ:大きな間違いをしないでくれ。3D Realmsがこのゲームを完成できたら『グランド・セフト・オートIV』(GTAIV)並みの成功があるだろう」
「ファッキンな社会め!なんでいいゲームが現実に出ないんだ!ファック!オレはこのゲームを10年待ってるんだ!」
……等々1000を越えるコメントが寄せられています。

『Duke Nukem Forever』の版権を持っているのはTake2の2K Games。このまま幻のゲームとなってしまうのか、オリジナルの開発陣が完成できるのか、はたまた別人が手がけたものが発売されるのか。10年越しのファンにとってはやきもきするような話といえるでしょう。

『GTA DS』をクリアした人は全世界で4458人−1ヶ月で2000人のペース

http://www.inside-games.jp/article/2009/05/12/35196.html
話題作『GTA: チャイナタウン・ウォーズ』(『Grand Theft Auto: CHINATOWN WARS』)の最終ミッションをクリアした人の数は、全世界で4458人とのことです。

海外ゲームサイトKotakuが伝えるところによりますと、最終ミッションをクリアした人の数は4月19日の時点では1912人だったとのこと。発売が3月17日ですので、1ヵ月で約2000人ずつ増えている計算になります。

これは公式に提供されているサービス「Rockstar Games Social Club」にアップロードされたプレイ進行状況によるもの。会員登録を行い、ニンテンドーDSからWi-Fi通信を行うことで、プレイの進行状況をアップロードすることが可能。他のユーザーの進行状況を見たり、最終ミッションクリア後に追加のミッションを受けられるようになります。

Kotakuによると『CHINATOWN WARS』の北米での売上は4月4日時点で89000本とのこと。大ざっぱに見て約20%の人がクリアしていることになります。

インターネットの普及により攻略情報の拡散速度はこれまでに考えられないほどアップしている訳ですが、攻略情報の充実に伴い1ヵ月約2000人のペースが増えていくのか、それともそのままに留まるのか。

「Rockstar Games Social Club」のサービスは、不正コピーを防止すると同時に、情報の拡散とゲームの消化速度の相関関係を見る上でも興味深い資料といえるのではないでしょうか。

「人まねを止めよう」-海外ゲームクリエイターが独創性にもの申す

http://www.inside-games.jp/article/2009/08/20/37215.html
「人まねを止めよう」と、『マックスペイン』(Max Payne)の制作元、RemedyのMatias Myllyrinne氏は語ります。

Myllyrinne氏はGDCヨーロッパの基調講演において、「そもそもゲームのタイトルからして関心が不足している」「我々はタイトルに同じような言葉を使いすぎる。'warracestar'といった単語の後に'oftofrom'と続け、またも'warracestar'といった単語を使う。その後には続編のパートいくつという番号と、発音が難しい言葉を続ける。‘Race Of War II:The Wrath Of Cthulu’といった具合だ」と独創性の不足を指摘。

さらに「人まねを止めることは重要だ。何も新しくないオンライン機能が復活しており、あまりにも多いゲームに『Counter-Strike』の焼き直し的な、作り手がボロ儲けできるオンライン機能が放り込まれている。人々はこれをプレイしようとしないだろう。『Halo』や『Gears of War』、『Call Of Duty』といった魅力的でユニークな何かをもたらすものをプレイする」とゲームフィーチャーにおいても独創性が失われているとしています。

また、小規模のゲーム開発において「弱点に時間を浪費すべきではない。組織は臨機応変で、強さを基にすべきだが、メンバーの基本的な才能を変えるべきではない。小さな会社はフレキシブルであるべきだ」と長所を生かすことの重要さを語っています。

氏にとって『Max Payne 2:The Fall Of Max Payne』というタイトルも妥協であり良いチョイスではなかった……といいます。「他の誰もしていないようなことで革新を計りたい」と語る氏の新作は『Alan Wake』。サスペンス作家のアランが悪夢の世界に足を踏み入れ、光を武器に影と戦うサイコスリラーという独創的な作品となっています。『Alan Wake』が自身の提言を活かしたゲームになっているかどうかはこれからの判断を待たなければなりませんが、業界内から独創性に関する発言がある辺りに、海外クリエイターの心意気が感じられるのではないでしょうか。

GTAのホットコーヒー訴訟、和解金は約18.5億円

http://www.kotaku.jp/2009/09/03_gta_hotcoffee.html
さすが訴訟大国アメリカ。和解金の額もケタ違いです。

『グランド・セフト・オート・サンアンドレアス』のいわゆる「ホットコーヒー事件」で、問題のミニゲームデータを故意にゲームに隠していたとして訴えられていた開発元Rockstarの親会社、Take-Two Interactiveが、2000万ドル(約18.5億円)の和解に応じました。

ことの発端はもう4年前。「ホットコーヒー事件」、ちょっと振り返ってみましょうか。
 
2005年、『グランド・セフト・オート・サンアンドレアス』で、本来アクセスできないようになっていた性的ミニゲームが、ユーザー作成の「ホットコーヒー」MODによって暴露されました。そのミニゲームのデータが含まれたままソフトが販売されていたことで、アメリカをはじめ各国で社会問題に。ソフトは回収、レーティング変更となり、Take-Twoは政治家や各種団体から非難され、複数の訴訟を抱えることとなりました。

今回、和解を迎えたのは、「ホットコーヒー」に関わる最後の訴訟。和解基金に総額が支払われるのを条件に、訴訟は取り下げとなります。和解金のうち、1520万ドルは保険会社が払い、Take-Twoが実際に負担するのは492万ドルだそうです。

4年に渡った「ホットコーヒー」事件も終わりとあって、Take-Twoのストラウス・ゼルニック社長は喜びのコメントを発表。この和解を「わが社の新たな第一歩」とまで言っています。

これ以外にもあらゆるところで叩かれるGTA。同社にとっては問題児とはいえ、手放せないドル箱でもあるんですよねぇ。

「ゲームは”敵”にするのが簡単で人気がある」-『GTA』の生みの親が語る

http://www.inside-games.jp/article/2009/11/17/38828.html
『グランド・セフト・オート』(GTA)シリーズで知られるRockstarGamesのDan Houser氏は「ゲームは”敵”にするのが簡単で人気がある」と語ります。

Houser氏はタイムズ紙のインタビューにおいて「Rockstarの中にいると、我々のゲームが社会から除け者にされていると感じる時がある。我々がやりたいのは率直なキャラクターで物語を描くこと。「グッドフェローズ」(1990年公開のマフィア映画)のような映画は我々にとってキーであり、我々の率直なキャラクターは偶然犯罪者となるのだ」とコメントしています。

『コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア2』ではテロリストとなって空港を襲撃するシーンが問題となっていますが、氏は「ゲームは“敵”にするのが簡単で人気がある。あのシーンはこれまでになかった重要な何かだ。新しい媒体が始まるのは常に刺激的なものであり、印刷機の歴史はこの“くだらない物”と戦う人々の歴史でもあった」と新しい娯楽媒体の勃興時によくある反応であるとの見解を明らかにしました。

氏が手がける『GTA』シリーズは犯罪を誘発するとして問題とされていますが、それだけに重みのある発言といえるでしょう

任天堂は『GTA』DSのセールスに不満-「これまでとは違ったサポートが必要」

http://www.inside-games.jp/article/2009/12/11/39341.html
『グランド・セフト・オート:チャイナタウン・ウォーズ』のセールスに関し、米国任天堂のスタッフは「悔しい」と語ります。

米国任天堂(任天堂オブアメリカ:NOA)のCammie Dunaway氏はニンテンドーDS用『グランド・セフト・オート:チャイナタウン・ウォーズ』の売り上げに関し「率直にいって悔しいです。確かに『バイオハザード』や『コール オブ デューティー』など、『GTA』のようなM指定タイトルは100万本以上売れています。これらは素晴らしいコンテンツであり、ロングテールであると考えます。消費者がニンテンドーDSという機種上で、全てのジャンルの多数あるタイトルの中からこれらのタイトルを常時見つけられる状態にしたいと思います」とコメント。現状の売れ行きに満足していないものの、サポートによって改善できるとする見解を明らかにしました。

「必要なのは、これらのタイトルをマーケティング上でサポートし続けること。これは私たちが過去数年で学んだことの一つです。数週の間、TVCMを投入するという昔ながらの方式は機能していません。常に新しい消費者が入ってきているからです」

ニンテンドーDSには常に新しい客層が入ってきているため、発売直後にのみプロモーションを行う従来のやりかたでは今や不足であるとするのがDunaway氏の意見であるようです。

ゲームの市場は発売直後の動きが大きい初動型といわれていますが、良いゲームが発売時期に関係なく売れ続けるのであれば、制作者としてもやりがいがあるはずです。

氏の言う「マーケティング上でのサポート」がどこまで有効なのかは現時点では不明ですが、こうした姿勢はサードパーティにとってありがたいものとなるのではないでしょうか。