アニマル浜口症候群

Last-modified: 2023-08-06 (日) 14:23:30

アニマル浜口症候群(アニマルまはぐちしょうこうぐん)とは、動物愛護を信条とするプロレスラーが、試合中に大怪我や命に関わる大病に罹った時に見られる症状。または、その様な状態になっても試合を続行しようとするレスラーの行動に対して付けられる通称である。

概要

プロレスでは試合の勝敗よりも観客の受けを重視する傾向にあり、選手もそれがプロ意識だと考えている者が多い。そのため、試合中に対戦相手との壮絶な打撃戦や投げ合いなどで大怪我をしたり、あるいは試合の最中に重大な病気を患ってしまい、それが原因で試合続行が不可能になったとしても、それでも尚、試合を強行する傾向にある。また、実際に命に関わるような重篤な状況に陥っているにもかかわらず、それでも試合を続行して勝利を収める例も少なくない。
ただし、中には「この程度の負傷で試合を中止できるか」と言わんばかりに、そのままリング上で応急処置を受けて続行したり、「まだ俺は戦えるんだ!」と叫びながら続行するなど、半ば狂信的な行動を取る者もいる。特にアニマル浜口の場合は、その様な行動が度々見受けられた事もあって、いつしかこのような状態を「アニマル浜口症候群」と呼ぶようになった。
ちなみに、アニマル浜口自身は後に「自分はただ単に戦いたいから戦っただけだ」と語っている。
また、アニマル浜口自身が試合後のインタビューで語ったところによると、試合中に大怪我を負った際、医者からは即刻手術を行うべきだと言われたものの、本人は「今すぐ試合を続けたい」と言って聞かず、結局、医師の反対を押し切って試合を続行したという。

主な症例

その他、アニマル浜口の他にも多くの選手が同様の状態に陥った例があるため、以下に代表的な例を挙げる。
・アニマル浜口の事例のように、試合中に重傷を負ったにも拘らず続行しようとしたケース
(テリー・ファンク、ディック東郷、ザ・グレート・サスケなど)
・試合中に心臓発作を起こしたにもかかわらず続行しようとしたケース
(天龍源一郎、獣神サンダーライガーなど)
・試合中に急性虫垂炎を発症したものの試合を続行したケース
(川田利明、曙、小川直也など)
・試合中に脳震盪を起こしながらも続行しようとしたケース
(木村健吾、山本健一、中西学など)
・試合中に脳内出血を起こして倒れた後、そのままリング上で倒れたままの状態で試合を続行しようとしたケース
(アントニオ猪木、タイガーマスク、前田日明、高山善廣など)

関連項目

激しく反復横跳びするアニマル浜口