ディズニー作品「ムーラン」のキャラクター。
漢字表記は「単于」。
瞳に狂気の色を宿すフン族の長で、がっしりとした巨体に人間とは思えない生命力と怪力を誇る。
- ここでいうフン族とは物語の舞台から考えるとおそらく匈奴のことだと思われる(フン族と匈奴を同一視する説が昔から存在するため)。
匈奴とは、史実では紀元前4世紀から5世紀にかけて中央ユーラシアに存在した遊牧民族であり、国まで作ったこともある。
さらには三国時代を統一した晋ですら滅ぼしている。- ちなみに原作の物語でのムーラン達の敵は主に突厥である。
- 雪崩に遭っても死ななかったり、剣で太い柱を切り倒したり、屋根突き破って現れたり…etc
- しかし、その最期はムーランとムーシューの連携プレーで花火が詰め込まれたやぐらにぶち込まれて爆散するというもの。ド派手な負け方だが雪崩で死ななかった事を考えるとどこか呆気ないものがある。
- 彼の瞳は人のものとは思えない程、鋭く狂的。アルティマニアなどのデータに書かれている上記の表現はまさに的確なものである。
フン族を率いて中原(古代中国)を手に入れようと企んだ。
万里の長城を乗り越え、各地の山村を焼き払い進撃、王宮に乗り込んで皇帝殺害寸前まで迫るなど、実行力と部下の統率力も非常に高い。
ハヤブサを常に従えている。
- このハヤブサ、見張りから偵察、攻撃、果ては味方への合図まで何でもこなす。
コイツさえ居れば他に部下要らないんじゃなかろうかとさえ思うが、シャン・ユーのすぐ近くで仕える五人の部下たちも、恐ろしく使えるヤツばかりである。- 部下たちはKHシリーズには未登場であるが。
- ハヤブサはKHに登場。シャン・ユー戦にも加勢してくる。
CVは原作映画と同じく、初代仮面ライダーでお馴染みの藤岡弘、が務めている。
- 読点がついた「藤岡弘、」が正しい名前なので間違えのないよう。元々「藤岡弘」だったのだが、姓名判断でもう一画付け足したほうがいいと言われこうなったとか。芸能界にはよくあることで、他にも「ほっしゃん。」などがこの類。
一方でFM版及び北米版は原作映画と異なり、CVはコーリー・バートンが務めている。
- 原作映画のCVはミゲル・フェラー。
ディズニー映画ではまれにみる、普通の人間でありながら恐ろしいまでの力と残虐性を見せつける悪役である。
女だろうが子供だろうが自身の前に立ちふさがる者には文字通り容赦なく、手加減すらしない。
- 劇中ムーランは「女であるが故」、周りから正当な扱いを受けることも出来ないでいたが、そんななかシャン・ユーはムーランが女だということに気づいても態度を全く変えなかった、というか寧ろ本気で襲いかかってきた只一人のキャラクターだったりする。
- これは遊牧民族の女性の地位が儒教社会である古代中国とは違い非常に高いことに起因する。
おそらく遊牧民である彼自身に「女であるが故」という感覚がないのだろう。
ディズニーはこの部分を非常に忠実に描いている。
- これは遊牧民族の女性の地位が儒教社会である古代中国とは違い非常に高いことに起因する。
- また、原作ではムーランの作戦による雪崩に巻き込まれ犠牲になった仲間たちを見て怒りと悲しみが混じった雄叫びをあげるなど、仲間思いだという一面もある。
映画製作の初期段階には、ペットのハヤブサの視界と自身の視界をリンクさせることができるという半ば呪術的な力を持ち合わせたキャラクターとして描かれていた。
が、話が複雑になる上にムーランのキャラクターを掘り下げる時間も食われるため、この設定はカットされた。
- しかし上記の設定の名残か、人の気配の察知能力が獣並みに高いというシーンは存在する。
さらに、劇中ではシーンごとの登場の仕方がいちいちカッコいい。
最初から最後まで迫力満点かつ大胆不敵である。
KHシリーズではフン族の軍勢の代わりにハートレスの大軍を率いて王宮の陥落を謀る。
彼がどのようにしてハートレスを操る力を手に入れたのは不明。
バルボッサ同様にピートの入れ知恵か、クレイトンのように自らの心の闇によって引き寄せてしまったか、あるいは下記の漫画版のような展開かもしれない。
- なお、KHにおける彼は原作どころか漫画版と比べてもセリフが少ない。尺の都合と言ってしまえばそれまでだが……。
KHII
ザ・ランド・オブ・ドラゴンにて登場。ワールド1周目のボスでもある。
ハートレス軍団を率いて国を奪おうと企んだ。
ソラ達をおびき寄せてハートレスに足止めさせている隙に、シャン隊長のいる隊舎を強襲するという知略に長けたところも見せる。
雪山における戦いでハートレス軍団を使い、打撃を与えた部隊にソラ達がいても優勢に戦いを進めていた。
ムーランの機転によって一度は倒されたかに見えたが、実はまだ生きていたため、再びハートレスを率いてついに宮殿の前まで進軍したが最後はソラ達に阻まれ、倒された。
ザ・ランド・オブ・ドラゴンのストーリー1周目のボス。
皇帝を狙い宮殿の扉を襲撃してくるので、扉の耐久力が切れる前に倒さなければならない。
ハートレスやハヤブサを使役しつつ、自身は剣を振り回して攻撃してくる。オーラをまとって強力な攻撃をしかけてくることもある。
とはいえ、所詮は最序盤のボス。難易度はそれほど高くない。
敗北条件となっている扉の耐久力も高めで、ハヤブサを攻撃すると耐久力を回復するプライズをばらまくのであまり気にしなくて問題ない。
周囲をとりまくハートレスに気をつければ、まず負ける事はないはずである。なんならウィズダムフォームを活用して気持ちよく倒してやるのもいい。
- ソラの攻撃とシャン・ユーの剣がぶつかりあうと鍔迫り合いが発生し、リアクションコマンド「おしかえす」で押し切ると「ターンブレイク」で追撃できる。
ところが、クリティカルモードLv.1攻略となると話は別。Lv.1攻略にそぐわぬプレイヤーを容赦なく振り落とす最初の壁となって立ちはだかる。
なにしろこの段階ではアビリティもろくに揃っておらず、リフレクも召喚もない。そんな中でハヤブサ・ハートレスとの連携をかいくぐりながら、接近戦に長けたシャン・ユーと戦わなければならないのだ。
(しかも召喚されるのはこれまた攻撃力が高いナイトウォーカー)
こちらも仲間の役割分担を練り、リフレクトガードを確実に使いこなせなければ王様のお世話になること必須。
- どうしても辛ければ、先にビーストキャッスルやオリンポスコロシアムを攻略してアビリティを習得してから挑むことも視野に入れることもできる。
漫画版ではゲーム本編とは違う結末を迎えている。
ストームライダーを召喚するも、ソラにそれを瞬殺されて追い詰められる。そこへ現れたシグバールに力を貸して欲しいと願った所、彼にトドメをさされる。
この時の会話からして、彼に力を与えたのはシグバールである様子。
- 原作映画でのシャン・ユーは不敵かつ強大で冷酷無比。声優の藤岡弘、氏のドスの効いた演技も相まって、まさに泣く子も黙る大悪党である。
しかし、漫画版ではシグバールに助けを求める等、かなり小物感が強くなっている。原作映画を視聴済みのプレイヤーは少し違和感を覚えるかもしれない。