キャラクター/【シグバール】

Last-modified: 2024-02-25 (日) 18:25:36

『魔弾の射手』の称号を持つ、XIII機関のナンバー2(No.II)。

  • 魔弾の射手はオペラの題名から来ているものと思われる。内容は主人公が悪魔より自分の意志で対象を決められる六発の必中の弾と悪魔の意志で放たれる一発の弾、計七発の弾を授けられるというもの。彼の正体が判明した事によりこの7という数字が気になるところ。またマスター・ゼアノートのキーブレードの青い瞳は設定画では「意思ある闇の眼」と呼ばれており、見た目も禍々しい。こんな名前の武器もあるあたり、何らかの意図がありそうな気もする。

属性は「空間」で配下ノーバディはスナイパー
人間の頃の名前は「ブライグ」。シグバール(Xigbar)という名はブライグ(Braig)+Xのアナグラム。
かつての賢者アンセムの弟子の一人であり、機関の初期メンバー。
 
口癖は「~ってハナシ」 。海外版では「as if!」と多用している。 
盗み聞きが好きなようでKHIIFMではアクアゼムナスヴィクセンゼクシオン、Daysではアクセルシオンの会話を立ち聞きしている。
 
CVは大塚芳忠。

  • 野村氏によると、声優の影響から役どころが変化したキャラクターの一人とのこと(キャラクターズレポートVol.2のコメントより)。KHIIIアルティマニアでも、KHIIで収録を進める内に「こいつは単なる組織の一兵卒などではなく何か裏を持っているに違いない」と感じたことで現在のような設定に変えていったと話している。
    上記の口癖「~ってハナシ」も、本来一度しかないセリフだったのだが、担当声優さんがあまりにフックになる言い方をしてくださった故に、作中で何度も登場する印象深いセリフになったようだ。

FM版及び北米版における声優はジェームズ・パトリック・スチュアート。


長い白髪混じりの黒髪を束ねてポニーテールにしており、右目に眼帯をしている。金色の瞳。
顔の傷はBbSの頃、マスター・ゼアノートと共謀して闇の力に目覚めさせたテラによって付けられたもの。隻眼になったのもテラのせい(というより自業自得)である。その頃はまだ瞳の色は濃い茶色で白髪も無く、耳は尖っていなかったが、キーブレード墓場では既に金眼と尖った耳になっている。


武器はガンアロー

片手ずつ明るい紫の光を凝縮させ、武器を出す。

重力を無視した体勢から射撃を繰り出したり、手だけを相手近くにワープさせて攻撃してくる。ガンアローをつないでスナイパーライフルに変化させ、攻撃の届かない場所から攻撃することも可能。

  • ちなみに2つの銃を組み合わせた銃はコルト系の拳銃を合体させて2つの弾を撃てるようにしたダブルバレルピストルがあるが、ハンドガンやサブマシンガンを合体させてスナイパーライフルに換装可能な銃は現実にはない。

飄々とした性格に反して変幻自在で精密な射撃を放つ。空間すら捻じ曲げて放たれる不気味な魔弾は、どれほど遠くにいようと逃れることはできないだろう。

  • 空間属性の技を使うというよりは空間を操り(もしくは空間を自在に渡り歩き)技を使うといった戦い方をする為、KHIIで使う技は全てガンアローを使った射撃である。空間や重力を操る魔法攻撃といったものも行わず、マグネ系グラビデ系の魔法を使ったりはしないが、射撃が得意ということからの連想からか、Daysでパートナーとしてバトルに参加する際には「ファイア」や「ブリザド」、「エアロ」といった弾を飛ばす魔法を使用する。
  • 海外版では色々規制があったためか、ターゲット照準のデザインが違ったり、スナイパーライフル形態が存在しなかったりしている。が、HD版KHIIFMでは海外版でもスナイパーライフル形態を使っていたりもする。

余談だが長い間ゲーム中で名前を声に出して呼ばれたことがなかった。そのせいか、「グバール」や「ール」、「ライグ」等と間違える人も少なくなかった。
もっとも、英語版での読みは「ジグバール」だったりするのだが……。

  • Daysの公式サイトでも公開直後はシグバールの表記が「ジグバール」と誤植されていた(公開後程なく修正された)。
  • しかし、3Dでついに、本名ともどもボイス付きで呼ばれることになる。

さらに余談になるが、漫画版KHIIIではソラにシルバーグと間違えて覚えられていた。


漫画版では多くのXIII機関メンバーにより強い個性が与えられているが、シグバールはもとから掴みどころのない性格故あまり改変はされていない。ゲーム本編と同じように飄々としている。

  • 本人曰く、XIII機関は羨まれるべきエリート集団らしい。

KHII編前半にてホロウバスティオンの顔見せ(防衛システムのクレイモアにぶっとばされた)の後、ザ・ランド・オブ・ドラゴンに登場。
シャン・ユーを勧誘しソラたちにけしかけるものの、劣勢に成るや否やすぐさま見限る。その後、ソラに対し圧倒的な戦闘力を見せたのち撤退。

Days編ではロクサスの先輩としてふるまうが、ゲーム本編ほど積極的にロクサスやシオンに接触することはない。アクセルに警告をかける程度で、物語の核心をやや遠目で傍観している節があった。

その後、KHII編終盤に存在しなかった城でソラ一行との決戦に赴く。ソラとリクの同士討ちを謀ったり、弾切れを装い油断を誘うなど狡猾な手口でソラを追い詰めようとするも、リクやカイリと合流したソラたち一向を相手には多勢に無勢で敗北、消滅した。

ゲーム版ではほとんどないデミックスとの絡みが多い。サイクスが顔見せをするまでの間はやる気のないデミックスの尻叩きを担当している。


KHII

ホロウバスティオンでのソラたちとの対面の後、他の機関メンバーは早々に去っていったが、シグバールは残留。ソラを惑わせるような発言を投げかけて退散した。
また、ザ・ランド・オブ・ドラゴン(エピソード2)に現れ、地脈をハートレス化させてソラたちと戦わせた。
常に飄々としており、彼の考えを理解できる人物は比較的少なかったと思われる。
ソラのことを「ソラ ロクサス」と呼んでソラの中のロクサスを呼び起こそうとしたり、「あいつもそんな目で俺を見ていたっけ」「今までのやつらと比べれば、随分とお粗末だがな」等といった伏線をばらまいてソラだけでなくプレイヤーをも混乱させた。

  • 「今までのやつら」とはBbSで戦ったテラとアクアの他、ヴェントゥスマスター・ゼアノートヴァニタスのこと。
    KHIIIで明らかになった事実を踏まえると、更に多くの人物が含まれる可能性も。
  • ソラが黒コート姿のリクを追いかけて、追いついたと思った時にフードを外し顔を明かした。リクのことは知らなかった模様。
    • ソラを動揺させるために知らないフリをしていたのかもしれないが。

存在しなかった世界でソラを始末しようと戦いを挑んでくるが敗北。
消滅の間際、ソラの疑問に「混乱してろ」と投げかけ消滅した。

  • ちなみにソラに戦いを挑む直前、サイクスが用済みになったソラを倒す為に呼び出した大量のハートレスを、自らの手で全て始末した。

戦闘では「空間」属性を存分に発揮して戦う。
空中をワープしつつ様々な方向から弾を撃ってきたり、床の形を変化させたりする。

  • 床の形の変化は「凹」の字や「田」の字のようなもの、長方形のものがある。
    • 「こんなのはどうだ?」「場所替えだ」
  • 空間チェンジ中は「ショット」しか使わないのでフィニッシュ技を当てずにコンボ攻撃のみを繰り返してれば厄介な「チャージショット」や「アルテマショット」を使わせる事のないまま倒すことも出来る。(空間チェンジ解除の条件がフィニッシュ技を当てること。)

戦闘開始直後に高所に移動し、高い位置からソラたちを狙う「狙撃」を使用する。約1分間シグバールの主観視点になり、リアクションコマンド「ブレイク」→「ワープスナイプ」を使い反撃できないと一方的に攻撃されることとなる。
「ワープスナイプ」の追加入力を行うか一定時間が経過するとソラたちの前に戻ってくるが、通常時は常に空中におり、ソラの攻撃を受けても地面に落ちることはない。
慣れない内は相手に近づくことすら難しくなる床の形の変化や、遠距離からの「ショット」で隙のない連続攻撃をしてくるが、「ショット」を3回使うたびにリロードを行うほか、「ショット」を何度か弾き返すと気絶する(銃がシグバールの手元を離れクルクルと回っている)ことがあり、その際は大きな隙を見せる。

  • DaysやBbSでも彼との戦闘ではリロードが重要な要素である。
    • シグバール「補充補充!」

HPが約70%まで減ると「チャージショット」を、HPが残り約35%まで減ると大技「アルテマショット」を使用するようになり隙が少なくなる。

サンダー系の魔法などを使うとこちらも遠距離から攻撃できるが、魔法は全て効きづらい(×0.25倍)為効率が悪い。
また、スティッチが「カウンターショット」で弾を全て弾き返してしまうとゲームバランスが崩れる為か、あるいはスティッチが画面に張り付くことでシグバールの「狙撃」に影響を及ぼす為か、召喚魔法は一切使用できない。空間属性の力で封じているのだろうか。


直前のロクサス戦後から会得できるファイナルフォームの試し切りに絶好の相手。
オートアサルトでガンアローから放たれる弾を弾き返し、超強力な各種コンボ技を叩きこめる。

KHIIFM

追加イベントに登場。
他のメンバー同様、存在しなかった世界で行われていた話し合いに参加しているほか、メンバーが13人揃う前の時代の回想シーンにも登場する。

回想シーンではゼクシオンに対して、忘却の城におけるゼムナスの真の目的を理解しているような話し方をしていた。
数年前、キーブレード使いたちが死闘を繰り広げ、彼らが姿を消した後に記憶を無くした男が倒れていたと言い、目覚めの部屋ができた経緯を話し始める。

  • キーブレード使いの戦いというと本作のシークレットムービーで描かれたテラたちとマスター・ゼアノートたちによる戦闘のことを指していると思われがちだが、BbSで記憶を無くしたゼアノートが倒れていたのはその後のアクアとテラ=ゼアノートによる戦闘の後であった為、シグバールの言う戦いというのもこちらを指している。

また、シグバールとザルディンは新たなメンバーを探し出すという任務に就いていたようで、マールーシャは彼に勧誘されて機関のメンバーになった事が本人の口から語られる。名前をしっかり覚えていなかったようで、彼の事を「マーなんとか」と呼んでいた。

  • 今考えると意味深な描写である。といっても、当時はそこまでの構想はなかっただろうが。

マールーシャをメンバーに加えたことにより翌日はレクセウスに任務を代わってもらい、休暇を取っている。


新マップ「追憶の洞」の最奥、集積の庭園に再現データとして登場。
弾速の上昇、銃弾補充の廃止、マップがさらに複雑に変化、チャージショットの即射、狙撃形態なのに銃弾を連射してくるという具合にかなりパワーアップしている。
弾を弾き返して隙を作ることが重要であり、そのため防御が大事な戦いとなる。

  • 通常の射撃が発射した次の瞬間にはソラの元まで届いているほど速度が上昇しており、まずはこれを捌けないことには渡り合うことはできない。本編のように発射を見てからガードをしていては全く間に合わないので、見るよりも発射のリズムを体に覚えさせるのが重要。慣れれば驚くほどガードできるようになる。

再現データのXIII機関の中でも特に強いボス。
特に、クリティカルLv1で連携リフレク辺りを禁止すると、一度でもリフレクトガードをミスすれば命はない非常に歯応えのある戦いになる。


上記の再現データではもちろん、本編時もオリジナル版と比べると大幅に強化されている。具体的には

  • 攻撃しても怯まないタイミング(スーパーアーマー)が大幅に増えた。
  • 縦長のマップ以外ではショットの反射弾を当ててもほぼ気絶しなくなった。
    • この点に関しては再現データよりもさらに強いと言える。
  • チャージショットに対してワープスナイプを使用した時に、オリジナル版では相手が無防備になるため確実に怯ませることが可能だったが、FM版では相手が活動を続けるため怯ませられない事が多いばかりか、ワープスナイプの終わり際の無防備なタイミングに狙い撃ちされやすくなった。
  • 第三段階時のリロードの頻度が激減&チャージショットとアルテマショットの頻度が激増。上記の変更点の影響もありほとんど隙が無くなった。

といった具合。
オリジナル版では「ザルディンと比べると楽だった。」という意見も少なくなかったが、FM版では最終盤のボスに相応しい戦闘能力を持っていると言える。

  • 再び本編をやり込んでも再現データで繰り出される圧倒的なショットの速さに慣れていた場合、感覚のズレからガードのタイミングを誤り、事故った経験がある人も多いのでは?

Re:COM

直接登場はしないが、エネミーカードとして登場。
KHIIFMのクリアデータがある状態でホロウバスティオン未知なる宝のキーカードを使った部屋で手に入る。
発動する効果は「ショットチャージ」、炎・氷・雷・無属性の技の受けるダメージを半減する相性の変化が起こる。

Days

レプリカ計画については知らされていなかったが、自力で色々と調べた結果、シオンの正体に気づいていた。
そのため、物語の途中から一時的にであるがゼムナスとサイクスの会合に参加するようになっていた。
普段はシオンの姿はロクサスたちの見える少女の姿に見えるわけではないが、ロクサスの女の子に見えている様子に合わせた言動をしていた。

  • 彼によるシオンのあだ名「ぷーちゃん」は彼女の正体が由来(フランス語で「人形」を意味する「poupée」(プペ)から来ている)。
    因みに彼がつけたロクサスのあだ名は「坊や」「仔猫ちゃん」である。

最終的に、シオンとアクセルと共に向かったワンダーランドでシオンと対峙、シオンに気絶させられて脱走を許してしまう。この時はシオンはヴェントゥスの姿に見えていた。


属性は空間で状態異常「ジャンプ不能」に耐性を持つ。
操作キャラとしては遠距離戦が得意な分、近距離戦がネックな性能。距離を調節しないと本当に攻撃が当たってくれない。

また、シグバールのガンアローには「弾数」という制限があるため、弾切れするとリロードが必要。
パートナーの能力として最初から「ファイア」を使用可能。
日にちが進むと「ファイラ」、「ブリザド」、「エアロ」も使うようになる。
リミットブレイクは「クリティカルスナイプ」。


オリンポスコロシアムの試合でロクサスと戦って腕試しをしたりと、何かと絡んできた。
やはりのことが印象に残っていて、見た目がそっくりなロクサスにちょっかいを出していたのだろうか。


闇と光を紡ぐ庭には355日(実質91日)中35回おり、これはシオンと同じ回数で、なおかつ忘却の城に行かず生き残った組の中では下から二番目の回数である。

  • また、ある意味最終日でもあるDAY354では、シナリオ上いなくなるシオンを除いて唯一不在のメンバーでもある。

任務の同行回数は8回でこれはシナリオ上同行が多いアクセルとシオンを除いて1番多い。
アグラバービーストキャッスルハロウィンタウンとワンダーランドで1回、オリンポスコロシアムで4回同行がある。

BbS

ブライグとして登場。レイディアントガーデンで賢者アンセムの弟子として働いていたが、マスター・ゼアノートと何らかの取引をし、彼を誘拐したとしてテラをおびき出す(勿論狂言誘拐である)。

  • この際に目的はキーブレードだと発言。狂言誘拐の場面であるため、その真意は定かではないが、後に「やはりキーブレード使いは凄い」と発言していることから、キーブレードに魅力を感じていることは確かなようだ。

マスター・ゼアノートを鎖で柱に括り付け、「抵抗すれば仕掛けが作動する」と宣言することで一方的にテラを痛めつけるが、ゼアノートの発破によりテラが覚悟を決めたことで本格的に戦うこととなる。なお上述の「仕掛け」とはハッタリである。

  • それでも卑怯であることには変わりないが。

闇に身を任せたテラの攻撃により、結果として右目と左頬に大怪我を負うことになる。

  • 顔の傷と隻眼はこの時の怪我が原因。つまりマスター・エラクゥスの顔の傷と同質のものであり、この傷が消えることはない。
    • この戦闘後、顔に包帯を巻いた姿でマスター・ゼアノートに「おいジジイ!話が違うじゃねえか!」「どうしてくれるんだこの大怪我!」と銃弾を乱射しながら凄むも、顎先にキーブレードを突き付けられて「顔の傷程度で済んでよかったのかもな」と急に弱気になるなど、過去シリーズに見られた不敵ぶりはどこへやら。これを境に、ストーリー終盤やKHII以降の時系列で登場した時は小物臭漂うキャラが定着してしまっている。
      • もっとも、後にある意味どちらも彼の本性でなかったことが判明するのだが。
      • 「ボスにすごんで見せるが脅されてあっさり(ギャグっぽく)意気消沈」という演出は「ディズニー作品における二番手程度の悪役」っぽさを意識しているのかも知れない。
  • そして(マスター・ゼアノートがキーブレードを出してすらいない)銃弾乱射時点からその銃弾を全て無効化されており、2人の力の差が見て取れる。
  • ちなみにこの頃からワープしたり、逆さまの体勢から狙撃したりしてくる。どうやらノーバディになったことで得た力ではなかったようだ。闇の力によるものだろうか。あと退却する時のジャンプ力がすごい。
    • さすがに地形を変化させたりはしない。これはノーバディとなって得た能力なのだろう。
  • また、銃を合体させてスナイパーライフル形態にするのもこの頃からやっていたが、海外版およびFM版では合体させなくなった。HD版も同様。

物語の終盤、時間稼ぎのためにキーブレード墓場で凍結したヴェンとアクアの前に現れ、彼らを挑発しアクアと一戦を交える。この時既に瞳が金色になってしまっていた。
その際氷漬けのヴェントゥスに睨まれたのが強く印象に残ったようであり、KHIIやDaysでのセリフに繋がった模様(「こんな小僧でも一端のキーブレード使いってとこか?いい目で睨みやがる」とのこと)。

  • Daysでは「どうしていつもそんな目で俺を睨みつける?」と発言しているのだが、本作ではこのシーンにおいてしかヴェントゥスと会話していない。
    • シグバールにはシオンが常時、あるいは何度かヴェントゥスの姿に見えていて、しかも毎回そのヴェントゥスがシグバールを睨みつけていたのなら話は違ったのだが、野村氏によるとヴェンの姿が見えたのはあの瞬間だけとのこと。そのため、「いつもって程じゃなくね?」「伏線として少し弱い」といった声もちらほらあったりする。よっぽど印象的な睨みだったのか……。
      • 「いつも」を「毎回」と置き換えるとしっくりくる……かもしれない。2回だが。
      • 記憶の中で何回も睨まれたのかもしれない。フラッシュバック的な。
    • 一応後の作品でヴェントゥスとはこれが初対面でなかった可能性も浮上したが…。

その後、「時間稼ぎはこんなもんで充分か」と捨て台詞を吐き姿を消す。

  • ヴェントゥス編だとアクアとの戦闘が省略され、イベントシーンのみが流れるため、プレイヤーからしたら全然時間稼ぎになっていないようにも思える。
  • ちなみに、捨て台詞の直後に唾か何かも「ペッ!」と吐いている模様。小物っぷりが凄まじい。

ラストエピソードでも再び登場。
アクアのお陰で間一髪で闇の世界から戻ることができたゼアノートを賢者アンセムと共に見つけた。

  • テラ=ゼアノートが名前を問われて「ゼアノート」と名乗ったことに対し、密かに性質の悪い笑みを浮かべていた。
  • ちなみに賢者アンセムに対しては「こちらです」や「わかりました」などと一応は敬語を使っていた模様。過去の作品で飄々とした言動を見せてきた彼の敬語に少し違和感を覚えた人も多いのではないだろうか。
    • そしてお姫様だっこである。

なお、シークレットムービーによると、ゼアノートが本当に記憶喪失になったのは計算外だったらしく、ゼアノートの中にテラの心があるのも薄々感づいていた模様。

  • ディレクター曰く、ゼアノートの言う「蒔いてきた種」にはブライグのことも含まれているとのこと。その真意は3Dで明らかになった。
    • 因みにシークレットムービーでは「何があっても立ち回りは任せろ」「俺が上手くやってやる」とゼアノートに語りかけていた。

この作品でKHIIでの意味の分からないセリフの真意が判明し、多くの秘密を知る人物であることが強調された。


テラ編での汚い手を使う彼はまさに小悪党なチンピラ。賢者アンセムが何故彼の本性を見抜けなかったのか不思議なレベルである。

だがキーブレード墓場で再登場した時には小物臭がいくらか薄くなり、KHIIやDaysでの飄々とした雰囲気が強くなった(それでも他作品よりは小物臭さが否めない)。

  • KHIIIにおけるシグバールの真実から、ゼアノートに近づくためにキーブレードを欲する愚者をあえて演じていたことが判明。その方がゼアノート側も利用しやすいと判断するからだろう。本当にトリックスターである。
    • 賢者アンセムの弟子として働いていたのも、愚者を演じるには都合が良かったからだと思われる。

余談だが、ストーリー中2回ある彼との戦闘は物語終盤のイベントおよびテラ編でのラストバトル前哨戦の曲KHFMのシークレットムービーの曲が使用されており、(特にテラ編では中盤であるにも拘らず)BGM面で妙に優遇されている。

3D

本作はブライグがゼアノートによってノーバディにされる瞬間の回想シーンから始まる。
賢者アンセムの弟子達が人間として復活するものの、ゼアノートやアイザと共に行方をくらませていた。


終盤、存在しなかった世界でソラの前に姿を現す。
ソラに最初から全て仕組まれていたこと、ソラが現実に戻っても夢の世界の姿のままなのは深くダイブしすぎたせいであると告げ、青年ゼアノートと共にソラを再び眠らせる。

  • この時、ソラの周りにガンアローを乱射し、ゼアノート軍団を呼び出しているが、これも彼の力なのか、ゼアノートの力の一部なのか、ただの演出なのかは明らかにされていない。

ソラの悪夢に侵入し、再びソラの前に姿を現した彼は、XIII機関の真の目的はメンバー全員をマスター・ゼアノートの器にすることだと暴露する。
ソラに「お前はそんな事を望んだのか?」と問われるも、「俺は既に半分はゼアノートだ」と返していた。
金色の瞳と白髪混じりはゼアノートの影響だったようである。

  • 現実にいた彼が悪夢にいた理由は、青年ゼアノートの時間移動で現実から連れて来られたか、悪夢に落ちる瞬間に存在しなかった世界が特殊な場所であることを利用して侵入したかの2つが考えられる。
  • 青年ゼアノートはポータルなので、恐らくソラの悪夢に入った青年ゼアノートに呼び出されていたのだろう。

ソラがキーブレードを使えるのは誰かと繋がっているからであり、ソラ自身はキーブレード使いの器ではないと指摘し、器として仲間に加えてやるから安心しろと誘いをかけるも、ソラは「自分がキーブレード使いの器でなくても構わない。繋がる心が俺の力だ!」と拒否。
その強固な意志に怯み、仕上げをゼムナスに任せて立ち去った。
余裕な態度を崩さなかったゼムナスとは実に対照的に、うろたえながら退場している。

  • ディレクター曰く、シグバールには何らかの目的があり、BbSの時点でゼアノートの器となることを了承していたらしい。その目的については今後のお楽しみ、とのこと。

リク編の終盤にて、他の真のXIII機関のメンバーと共に、円卓の間に再び登場。
この時に座っていたのはかつてのNo.4ヴィクセンの席。

ブライグは全身黒髪で髪の長さも肩くらいまでだが、3Dでは全編通して白髪混じりで腰まで届く長髪と、XIII機関時代と同じ姿形をしている。真のXIII機関加入に伴い再びノーバディ化された模様。

  • ちなみにマスター・ゼアノートのことを「じいさん」呼ばわりしていた。BbS時代には「じじい」呼ばわりまでしていたり、その上背後から攻撃をしかけていたりもする(意にも介されていなかったが)。

リアが乱入した時には冷静な機関員たちの中、一人だけ大分うろたえていた。
今作である程度彼の目的や状況が明かされたためか飄々とした表情が減り、焦ったり激昂するような人間味ある表情が見られるようになった。
しかし今作で彼の名前が付いた専用曲を貰ったことで、今後も重要人物として登場する可能性が高くなった。

  • アクセル(リア)ですら専用曲を貰ってないと言うのに……。
    • 彼は味方側になったことで敵としての戦闘の機会がこれから少ないであろうと思うと、彼ほどの主要人物でありながら専用曲無しという事態が有り得る...ただこの曲を聞くと彼をイメージする人も多いのではないだろうか。
  • KHIIIでの彼を見るに、これもゼアノートから本性を欺く為の一環だったのかもしれない。

Re:coded(HD版)

KH2.5追加ムービーにて、リアや賢者アンセムの弟子たちと同じくレイディアントガーデンの研究室で人間として復活していたことが判明。青年ゼアノートに対して、「俺は俺の目的に向かうさ」と話していた。

  • この時のブライグの姿はBbSの頃と同じ姿(3D冒頭でゼアノートにノーバディ化される場面と同じ姿)だが、3Dで登場した際はKHIIのシグバールの頃と同じ姿であった。詳細は不明だがこの後アイザ共々再びノーバディ化されたのだろう。

χ

キャラクターとしては未登場だが、カードで出演。
リバースカード(闇側勢力のカード)として採用されている。他の機関員の人間時代のカードはみなアップライトカード(光側勢力のカード)かアシストカードなのだが、ブライグは元からゼアノートと繋がりがあったためか、一貫してリバースカードになっている。
タイプはスピードのものとパワーのものがある。
サービス終了直前には、ゼムナス、ザルディン、サイクス、デミックス、ルクソードらKHIIの機関メンバーと一緒に写ったカード(通称:集合写真)がログインボーナスプレゼントで配布された。

KHIII

真XIII機関の一員として登場。
オリンポスにてソラの前に現れ、自己犠牲の無意味さや心の繋がりが他者に苦しみを与える事を説く。


黒い箱を探すマレフィセントピートを見つめながら「鍵が」(途中で不自然にシーンが途切れるが、「鍵がm」くらいまで発音している)と呟いたり、機関への黒い箱の情報源がシグバールだったり、マスター・ゼアノートからノーネームを受け継ぐ約束をしていたことを明かしたりと、意味深な描写が多い。
キーブレード墓場での最終決戦では、マスター・ゼアノートの影を呼び出したダーク・リクの後ろから現れ、「急場しのぎでは失敗しかねない」「真の守護者かどうか最後の贈り物」といった説明をし、その場をダーク・リクに任せて去っていく。


その後断絶の迷宮で闇の探求者アンセム、ダーク・リクと共にソラやリクと戦闘を行う(アンセムは約20秒後離脱)。
通常のショットの他に、触れると爆発するトラップのような性質を持った巨大ショットを放つなど、KHIIとは少し違った戦い方を披露する。
そして「とっておき」としてオーラを纏ってフィールドの中心に移動し、頭上にガンアローを発射。無数の弾丸が中心から外側に広がっていくように降り注ぐ技も使う。
ただしリロード中は隙だらけなのは相変わらず。

  • ダーク・リクから先に倒してシグバールのみとなると、トラップ弾の弾数が増えるなどこれらの攻撃性能が上がる。

遠距離から狙撃してくるため、彼を無視してダーク・リクを撃破するのは一筋縄ではいかない。グライド移動を主軸にしながらシグバールを狙って先に倒すのがオススメ。アルティマニアでもシグバールから撃破する事を推奨している。


戦いに敗れると「キーブレードが使えないとダメか」と口走る。キーブレード使いの資格はあり、マスター・ゼアノートからキーブレードを受け継ぐ約束になっていたためこれまで協力してきたという。
「おまえに扱えるものじゃない」と言うリクに「どうかな」と返すがそのまま壁の上へ移動。
自ら谷底へ落下、そのまま消滅したかのように見えたが……

KHIIIRM

追加シナリオ「Re Mind」に登場。
オリンポスでマレフィセントとピートを見つめながら「鍵が導く心のままに」と呟いた後、ルクソードが現れる。
彼に黒い箱の捜索を命じた件について問い詰められ、はぐらかそうとするも、機関とは関係ないシグバール独自の意図であること、さらに自らと箱の関わりを知られる前に捜索者というポジションにつくことで第三者を装おうとしたことまで見抜かれる。
ルクソードは自分には関係ないとしてそれ以上詮索せずその場を去ったが、シグバールは怪訝な顔を隠せなかった。

  • とは言ってももし黒い箱とシグバールの関係がマレフィセントに感づかれると、マレフィセントと光の守護者との二正面作戦を真XIII機関が強いられてしまう危険性があるため、ルクソードが詮索せずそのままシグバールの思惑に乗っかるのは真XIII機関にとってデメリットはない。マレフィセントはディズニーキャラでもトップクラスの実力の持ち主なので彼女が最終決戦で真XIII機関と交戦でもしたらそれこそKHIIの二の舞なのだから。
     

また、3D終了から間もない頃、キーブレード墓場にマスター・ゼアノートとサイクスの3人で集まり、KHIII本編では詳しく明かされなかった真XIII機関メンバーの復活の経緯について話し合っていた。この際、サイクスに独断行動を詰問されるも、マスター・ゼアノートが取り合わなかったため、うやむやになった。


リミットカットエピソードの新マップ、集積の庭園にて挑める再現データ戦では大幅に強化されて登場。
ガンアローやチャージショットの弾丸を弾き返しながらの戦いはKHIIFMの再現データ戦を思い出させる。
…が、リフレクなんて便利なものはなく、あっても弾丸の発射タイミングをずらしてくるためガードの技量が問われてくる。
弾丸の補充による隙はなく、弾き返しによってうずくまることもなくなったが、弾丸を弾き返していると制限時間なしのシチュエーションコマンド「ショーダウン」が表示され、選択するとシグバールとの早撃ち勝負が始まる。
お互いに構え、シグバールが銃を向けようと動いた瞬間に○ボタンを押し、シグバールが撃つより早ければダメージを与えてさらにうずくまるが、失敗するとこちらが大ダメージを負ってしまう。
フィールドをドーナツ状にして、真ん中の侵入不能のエリアを挟んでいるとシュートフローのロックができないなど、空間属性を用いたフィールドチェンジも健在。またよく見ると技を放つ前にガンアローを時計の針や弓に変形させている。彼の出自を考えるとキーブレード変形の亜種だったりするのだろうか。HPが減ってくるとフィールドを小さくしてアルテマショットを使ってくるが、KHIIとは弾丸のパターンが大きく変わり、さらに避け辛い攻撃となった。