2024年7月23・24日に行われたオールスターゲーム2試合の合計点数。
概要
この年のプロ野球はセ・パ共に飛ばない球なのではないかと選手からも指摘がなされるほどの投高打低シーズンとなっており、本塁打PFが他球場に比べて高いエスコンフィールドと神宮球場での試合ではあったが、オールスターも比較的接戦になるとみられていた。
しかし蓋を開けてみれば、第1戦は両軍33安打6HR、第2戦は両軍44安打6HRと両試合ともに馬鹿試合に発展した。
試合結果
第1戦
全パ先発兼2番・DHの日本ハム・山﨑福也は初回にチーム初安打を放つ活躍を見せるも、2回表に4連打と5連打を浴びる(後者は2被弾を含む)など、投手としては球宴ワースト記録となる9失点の大炎上を喫してしまう。4回にはアンダーソン・エスピノーザが牧秀悟にこの日2本目となる2ランを被弾、全パは2019年の第2戦以来となる2桁失点となった。
全セも7回までに12安打を浴びていたが、2失点のみに抑える粘りの投球。8回に栗林良吏が山川穂高の3ランなどで4失点を喫するも、リードを守って勝利した。
第2戦
2戦目は前日以上に荒れ、両軍が次々に得点する史上最大級の大馬鹿試合となる。
特に全パの猛攻ぶりはすさまじく、全セが送った投手8人中7人から得点、1試合での28安打・16得点というオールスター新記録を樹立。さらに守備交代で途中出場した岡が2日連続となるホームランも記録。一方の全セは2回裏に坂倉将吾が57年ぶりとなるオールスターでの満塁ホームランを記録するなど前日に続く2桁得点。オールスターで両チームが2桁得点を挙げるという史上初の珍事となったほか、両軍合計での44安打・26得点もやはり球宴記録となった。
試合自体は6回に4連打などで勝ち越した全パが逃げ切り勝利。
余談
- 第1戦では山﨑のほか、全セの投手である床田寛樹も9回表に代打でヒットを放ったが、翌日の登板で1回5安打2失点の炎上。第2戦ではこちらも投手の栗林良吏が代走として出場*1したが、第1戦では上述のように4失点と炎上している。結果的に、このオールスターでは(他にも多くの投手が打たれまくったとはいえ)野手として起用された投手3人全員が炎上した。
- 第2戦の9回表に全パの辰己涼介が一塁線に痛烈なゴロを打つが、打球はアンツーカーの境目でイレギュラーし、一塁手のタイラー・オースティンの顔面に直撃。流血し負傷交代となった挙句、この怪我の影響で2日後に登録抹消された*2。
元々怪我が多い選手ではあったが、この年は他にもベンチで頭をぶつけるなどアンラッキーな負傷が多く、元祖・多村仁志を彷彿とさせるスペランカーぶりを全球団のファンの前で見せつけることとなった。
関連項目
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