2024年5月21日・22日のソフトバンク対楽天戦(みずほPayPayドーム福岡・京セラドーム大阪)における総スコアのこと。
概要
3年連続のV逸を喫していたソフトバンクは2022年オフの大補強に加え、翌オフにも山川穂高を獲得。山川の前後に柳田悠岐・近藤健介が並ぶ超重量打線は開幕から猛威を振るい、5月21日の試合前時点で27勝10敗の貯金17、2位日本ハムと6ゲーム差と早くも独走体制に突入。4連勝中と快調な中で本カードを迎えた。
対する楽天は開幕から投打に決め手を欠き、この時点で5位。オリックスに2連敗後と不安な状態で臨む中、日本ハム時代の2022年にソフトバンク相手にノーヒットノーランを挙げ、(4月30日の試合でKOはされたが)5月14日の楽天モバイルパークでの同カードでも6回1失点と相性の良かったコディ・ポンセを先発として投入するのだが…
試合結果
5月21日
2024年5月21日(火) みずほPayPay 8回戦(ソフトバンク5勝3敗0分) |
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試合時間2:50(開始18:00 終了20:50) 入場者40,142 |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | H | E | ||
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楽天 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | 0 | |
ソフトバンク | 0 | 7 | 1 | 10 | 2 | 0 | 0 | 1 | X | 21 | 23 | 0 |
ポンセは初回こそ3者凡退に抑えるも、2回に5連打と3連打を食らって7点を失うと、3回には栗原陵矢にソロを被弾し、4回にも1点を失いなおも無死満塁として降板。後を継いだ櫻井周斗も3連打→四球→3連打で9点を奪われ、2度目の打者一巡となってこの回10失点となる。特にこの回は今宮健太が2リーグ制後では初となる1イニング2度の三塁打を記録、チームにおいても31年ぶりに1試合4本の三塁打が記録された。
その後5回には栗原が2ラン、8回には途中出場の海野隆司がソロを放ち、最終的に23安打・21得点を記録。先発全員安打を記録しつつ、6回までに柳田・山川・近藤のクリーンナップ全員がベンチに引き上げる文句無しの大勝となった。
一方の楽天打線はソフトバンクの先発・有原航平に対し6回57球無失点の省エネピッチングを許し、7回以降も完封リレーを展開され散発5安打の無得点と完全に沈黙。これほどの死体蹴りっぷりにもかかわらず試合時間は2時間50分で、この日のパ・リーグでは最も早い試合終了となった。
チームが1試合20得点以上を挙げたのは2020年7月28日の阪神(対ヤクルト)、ソフトバンクが20得点以上を挙げたのは2016年5月24日のオリックス戦、楽天が20失点以上を喫したのは初年度となる2005年3月27日のロッテ戦以来。
5月22日
2024年5月22日(水) 京セラD大阪 9回戦(ソフトバンク6勝3敗0分) |
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試合時間2:52(開始18:00 終了20:52) 入場者33,293 |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | H | E | ||
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楽天 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 0 | |
ソフトバンク | 5 | 4 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 2 | X | 12 | 12 | 0 |
翌日は「白のキセキ2024」*1として京セラドーム大阪にて行われた試合。近年のソフトバンクはイベント試合に弱かった傾向にあったが、その心配をよそにこの日もワンサイドゲームに。
楽天先発の荘司康誠は初回から山川に3ランを浴び、さらに1死満塁としてまさかの0.1回KO。代わった松井友飛から海野が2点タイムリーを放ち、初回に5点を先制する。2回には山川の2打席連続弾となる2ランなどで4得点、4回には栗原にタイムリーが飛び出し連日の2桁得点を記録。8回にも近藤のタイムリーで2点を追加し、最終的に12安打12得点の猛攻となった。
投手陣も先発のベテラン・和田毅が5イニング90球を想定していた中で7回102球3安打無失点の好投を見せ、中継ぎ陣も無失点。楽天は捕手以外の野手および打順を変えずに臨むも、わずか4安打で四死球も0、併殺打2つで二塁すら踏めず前日以上の完敗となった。
総スコア
試合 | 会場 | スコア (H - E) |
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総スコア | 33-0 | |
5月21日(火) | みずほPayPayドーム福岡 | 21-0 |
5月22日(水) | 京セラドーム大阪 | 12-0 |
場所を変え行われた2連戦でともにワンサイドゲームとなり、あの33-4をも超える得点差に到達。しかも33-4は4試合の合計であるが、33-0はその半数となる2試合の合計で達成されている。
なお、楽天監督の今江敏晃は2005年にロッテの主力選手として26-0と33-4を経験しており、伝説級の大差を取る側と取られる側の両方に立つこととなった。