33-0

Last-modified: 2024-06-15 (土) 18:54:42

2024年5月21日・22日のソフトバンク対楽天戦(みずほPayPayドーム福岡・京セラドーム大阪)における総スコアのこと。


概要

3年連続のV逸を喫していたソフトバンクは2022年オフの大補強に加え、昨オフにも山川穂高を獲得。山川の前後に柳田悠岐近藤健介が並ぶ超重量打線は開幕から猛威を振るい、5月21日の試合前時点で27勝10敗の貯金17、2位日本ハムと6ゲーム差と早くも独走体制に突入。4連勝中と快調な中で本カードを迎えた。

対する楽天は開幕から投打に決め手を欠き、この時点で5位。オリックスに2連敗後と不安な状態で臨む中、日本ハム時代の2022年にソフトバンク相手にノーヒットノーランを挙げ、(4月30日の試合でKOはされたが)5月14日の楽天モバイルパークでの同カードでも6回1失点と相性の良かったコディ・ポンセを先発として投入するのだが…

試合結果

5月21日

5月21日(火) みずほPayPay 8回戦(ソフトバンク5勝3敗0分)
試合時間2:50(開始18:00 終了20:50) 入場者40,142
 
123456789RHE
楽天000000000050
ソフトバンク071102001X21230
 
バッテリー○有原(4勝3敗)、又吉、杉山、岩井-甲斐、海野
●ポンセ(3勝3敗)、櫻井、吉川、西垣-石原、田中貴
本塁打栗原1号(1)、栗原2号(2)、海野1号(1)

ポンセは初回こそ3者凡退に抑えるも、2回に5連打と3連打を食らって7点を失うと、3回には栗原陵矢にソロを被弾し、4回にも1点を失いなおも無死満塁として降板。後を継いだ櫻井周斗も3連打→四球→3連打で9点を奪われ、2度目の打者一巡となってこの回10失点となる。特にこの回は今宮健太が2リーグ制後では初となる1イニング2度の三塁打を記録、チームにおいても31年ぶりに1試合4本の三塁打が記録された。

その後5回には栗原が2ラン、8回には途中出場の海野隆司がソロを放ち、最終的に23安打・21得点を記録。先発全員安打を記録しつつ、6回までに柳田悠岐山川穂高・近藤健介のクリーンナップ全員がベンチに引き上げる文句無しの大勝となった。

一方の楽天打線はソフトバンクの先発・有原航平に対し6回57球無失点の省エネピッチングを許し、7回以降も完封リレーを展開され散発5安打の無得点と完全に沈黙。これほどの死体蹴りっぷりにもかかわらず試合時間は2時間50分で、この日のパ・リーグでは最も早い試合終了となった。

チームが1試合20得点以上を挙げたのは2020年7月28日の阪神(対ヤクルト)、ソフトバンクが20得点以上を挙げたのは2016年5月24日のオリックス戦、楽天が20失点以上を喫したのは初年度となる2005年3月27日のロッテ戦以来。


5月22日

5月22日(水) 京セラ 9回戦(ソフトバンク6勝3敗0分)
試合時間2:52(開始18:00 終了20:52) 入場者33,293
 
123456789RHE
楽天000000000040
ソフトバンク54010002X12120
 
バッテリー○和田(2勝0敗)、津森、長谷川-海野
●荘司(1勝4敗)、松井、弓削、津留崎-太田
本塁打山川11号(3)、山川12号(2)

翌日は「白のキセキ2024」*1として京セラドーム大阪にて行われた試合。近年のソフトバンクはイベント試合に弱かった傾向にあったが、その心配をよそにこの日もワンサイドゲームに。

楽天先発の荘司康誠は初回から山川に3ランを浴び、さらに1死満塁としてまさかの0.1回KO。代わった松井友飛から海野が2点タイムリーを放ち、初回に5点を先制する。2回には山川の2打席連続弾となる2ランなどで4得点、4回には栗原にタイムリーが飛び出し連日の2桁得点を記録。8回にも近藤のタイムリーで2点を追加し、最終的に12安打12得点の猛攻を見せた。

投手陣も先発のベテラン・和田毅が5イニング90球を想定していた中で7回102球3安打無失点の好投を見せ、中継ぎ陣も無失点。楽天は捕手以外の野手および打順を変えずに臨むも、わずか4安打で四死球も0、併殺打2つで二塁すら踏めず前日以上の完敗となった。


総スコア

試合会場スコア
(H - E)
総スコア33-0
5月21日(火)みずほPayPayドーム福岡21-0
5月22日(水)京セラドーム大阪12-0

場所を変え行われた2連戦でともにワンサイドゲームとなり、あの33-4をも超える得点差に到達。しかも33-4は4試合の合計であるが、33-0はその半数となる2試合の合計で達成されている

なお、楽天監督の今江敏晃は2005年にロッテの主力選手として26-0と33-4を経験しており、伝説級の大差を取る側と取られる側の両方に立つこととなった。

関連項目

Tag: ソフトバンク 楽天 馬鹿試合


*1 ダイエー時代に行われた「白の奇跡 福岡ドームからの挑戦」のリバイバル。なお、初開催となった2004年7月19日のオリックス戦で先発し勝利投手となったのは、奇しくも本試合と同じ和田毅であった。