ピーネ【Pihne】
エイレル組のリーダー
明るくて優しい性格で場の雰囲気を和ませてくれるムードメーカー。
カーズウィンとは長い付き合いで彼の一番の理解者。
概要
- G20の登場人物、アルバン騎士団のアルバンエイレル隊の隊長*1。
いつも明るく誰にでも裏表なく接するため、協調性ゼロのカーズウィンですら彼女を拒むことは容易ではない。アヴェリンだけは彼女を快く思ってないようだが、これは女性同士の主導権争いなどではなく、規律に厳しく隊の協調を最重要視するアヴェリンと、規律より人間同士の和を重視するピーネとの価値観の違い。 - 見た目は可憐な美少女だが、アルバン騎士団の四部隊、アルバンエイレル隊の隊長だけあってその技量は他の隊長たちに劣らない。戦闘では巨大なタワーシールドとディバイントライボルトワンド(どう見てもメイスだがワンド)を持って敵と対峙する。
- 神聖スキルは使えないらしい。その理由はG20メインストリームの途中で分かる。
- 基本的には魔法が主力。インスタントキャスティング*2で中級魔法をバカスカ打ち込む大砲のようなスタイルで、移動もめっぽう早い。時々障害物に引っかかっているのはご愛嬌。
- が、主砲たる魔法スキルは全て英字ランクのようだ。マウラスの偉大さが身に染みる。
- ちなみに彼女の武器と鎧はG20で実装された素材を用いてマジッククラフトによる製作が可能。鎧一式は数値によるがジャッジメントブレイドを強化する。盾だけは何故か製作できない。
G20以前
- 幼少時代は体が弱く、両親は衰弱していく彼女をなすすべもなく見守り、ただ祈りを捧げるしかできないほどの病状だった。
- ある日、余命宣告を受けたピーネはカブの灯台へ上り、そこで出会った怪しげな男性から「病気が良くなるお祈り」と騙されて、自分の命を得る代わりに両親の命を捧げてしまう*3。
- この謎の男の言葉から、The Drama IRIA第二章で異界の門を開かれる以前から、エリンには異界の神々の手が伸びていたようだ。(尤も、異界からグラスギブネンを召喚し自我と肉体を切り離してエリンで戦闘兵器にするなどしていたのだからエリンと別の世界とが完全に断絶していたわけではない。無論それは我々ミレシアンにも言えること。)いずれにせよ、彼女に起きたことやこの人物が何者だったのかはG20現在では不明。
- 自責の念に苛まれていた彼女は贖罪のためにアルバン騎士団へ入団し、見習い騎士として歩み始める。カーズウィンと出会ったのもこの頃。
- この頃には自分の人生をアートンシミニに捧げ、苦しむ人々のために働くという決意で過去を上塗りし、「いつも笑っていればいい」と一時的に過去のトラウマを振りきっていた。
- 彼女が普段から誰に対しても笑顔で優しいのは、自分自身の罪を許されたいと願うからで、許されたいと願う以上は、人を許さなければならないからである。彼女が誰も拒絶しないのは、彼女の過去を知れば誰もが彼女を拒絶することを知っているためであり、「許されたい」「拒絶されたくない」という気持ちの裏返し。
- アルバン騎士団に所属し、めきめきと頭角を表したピーネは見習い騎士から正式な騎士として将来を嘱望されていたが、卒業試験となる「瞑想の洞窟」で封印していたトラウマが顕在化。再び自責の念に苛まれてしまう。
- また、アルバン騎士団の神聖力と彼女自身の内に残っていた「異質な神聖力」とか混ざり合ってしまった結果、ピーネの持つ神聖力は不完全なものとして定着してしまった。
- 正式な騎士となってからも笑顔を絶やさず日々努力を重ねていたが、一方で時折聞こえる「声」に苦しめられ続ける日々に、徐々に心を疲弊させていく。
G20
- G20でミレシアンや他の隊長達と協力して先覚者の調査を進めていくうち、先覚者達の持つ「異界の神々」の神聖力とが引き合ってしまい、さらに症状が悪化。自分を責める「内面の声」によって通常の会話すらできなくなり、失踪。
遂には精神が限界に達し、彼女の内面にある「異界の神の神聖力」が「アルバン騎士団の神聖力」を飲み込んで使徒化。- そんなわけで敵として戦うことになるわけなのだが、使徒化しても戦闘スタイルは相変わらずで、インスタントキャスティング+中級魔法で攻撃してくる。
低ランクとはいえ腐っても中級魔法、平均的なプレイヤーの耐久力では十分に致命傷になりうる威力を持つため、意外と厄介。
- そんなわけで敵として戦うことになるわけなのだが、使徒化しても戦闘スタイルは相変わらずで、インスタントキャスティング+中級魔法で攻撃してくる。
- 物語最終盤、ピーネの宝石を通じてカーズウィンとミレシアンによって精神世界の汚染を除去され、また彼女自身が変貌していた使徒の核とも言うべき存在をも破壊され、復活。
ミレシアンや部隊長達とともにアヴァロンゲートの防衛戦へと参加した。
カーズウィンとの関係
- 見習い時代からカーズウィンには好意を抱いていたようだ。
カーズウィンは他者への興味が極端に薄い。しかし、一方で先入観を持たない。過去に何があったかを聞くこともなく、自分に踏み込んでくることもなく、ただ今そこにあるだけ、というカーズウィンの距離感は、常に「誰かのために」と自分への強迫観念に縛られた彼女の安らぎでもあったようだ。 - 物語終盤、使徒化から回復したピーネは彼女自身の言葉として、カーズウィンにその想いを伝えた。
余談
- 髪が白色で髪型もどことなくナオに似ているため鎧を着たナオであると勘違いしたユーザも多いという。
確かに荘厳だが派手さのない衣装は黒と白がメインカラーとなっており、またナオは時折メインストリームの内容に合わせたコスプレを行っていたことも原因と思われる。- 目ざとい人は瞳の色が違うことで別人と看破していたようだが(ナオは瞳が青、ピーネは緑)なかなか気づかないものである。
- 2019年に開催された「マビノギ14周年記念イベント」の「不思議な想像」クエスト第3週で登場。
- 「想像の中の」ピーネのため完全に同一人物ではないのだが、なぜかメシマズ属性を持っている。
あまり細かいことにこだわらない大雑把な性格になっており、これまでのピーネ像とは大きく異なっているように思えなくもない。
とはいえ「誰かの」想像の中であるからには全くの事実無根ではないかもしれないが……さて、真相やいかに。
- 「想像の中の」ピーネのため完全に同一人物ではないのだが、なぜかメシマズ属性を持っている。