広告ブロッカーと一口に言っても、PCなのか、スマートフォンでもAndroidかiOSかでアプリやソフトが異なります。広告ブロックソフトや広告ブロックアプリの主なものの一覧です。
簡単に導入するには、ブラウザの拡張機能ではuBlock Origin、スマホではAndroidとiOSともにAdGuardが無料で使えます。各環境で共通してブラウザーのBraveに広告をブロックする機能が内蔵されています。各環境ごとに分類していますので、自分で判断して好みのものを利用してください。
パソコン向け
iOS向け
Android向け
Androidで広告をブロックするなら、基本はAdGuard for Androidを使うことです。AdGuardはブラウザ(Chromeなど)上の広告だけでなく、その他のアプリの広告もブロックできます。
また、プライベートDNS(AdGuard DNSなど)やブラウザを利用した広告ブロックの方法も存在します。
Androidの場合は、ルートの有無で使用できるものが大きく変わります。この文の意味が分からない人は、ルートを取っていないでしょう。
比較表
名称 | 動作 | 広告ブロック | IP v6 | 自 動 化 | 対応 OS | 備考 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
通信ブロック | hosts | パブリックDNS | ||||||
プライベートDNS | 内蔵 | × | × | ○ | ○ | ○ | 9 | VPNの併用不可。アプリ毎の指定は要自動化 |
AdGuard for Android | VPN プロキシ | ○*1 | ○ | ○ | ○ | ○ | 5 | 無料版は機能限定 |
DNS66 | VPN | × | ○ | ○ | ○ | × | 5 | |
Blokada v4 | VPN | × | ○ | ○ | × | ○ | 5 | |
Blokada 5 | VPN | × | △*2 | ○ | ○ | ○ | 7 | 日本環境対応hosts使用不可 |
AdAway | VPN root | × | ○ | × | ○ | ○ | 8 | rootでのアプリ毎の指定は要自動化 |
personalDNSfilter | VPN プロキシ | × | ○ | ○ | ○ | × | 4.2 | 詳細未調査 |
NetGuard | VPN | ○ | ○*3 | ○ | ○ | △*4 | 5.1 | HTTPS非対応 |
AdShield | VPN | × | △*5 | ○ | ? | ? | 6 | |
Adhell3 | 独自 | ? | ? | ? | ? | ? | ? | 情報不足故補完希望 |
FilterProxy | プロキシ | △ | ○ | × | × | × | 1.6 | フィルターは独自かつHTTPS非対応 |
- 通信ブロック
すべてのアプリに対し詳細なフィルタリングが行えます。プレミアム版AdGuardなどの特長です。 - hosts
ドメイン名でブロックするだけなので、通信ブロックと比べると広告を消す機能は限定的です。ブラウザ以外のアプリの広告をある程度消すだけだと考えるといいでしょう。 - パブリックDNS
AdGuard DNSなどのパブリックDNSを使用して広告のドメインをブロックします。しかしユーザーは誤爆時にフィルタリングの内容の調整ができないというデメリットがあります。
パブリックDNS
Andoroid 9以降、使用するDNS over TLS(DoT)を指定できます。パブリックDNSを指定するといいでしょう。
設定 > ネットワークとインターネット > プライベートDNS
以下のパブリックAdGuard DNSを指定すれば、AdGuardアプリのDNSブロックとほぼ同じようにアプリから広告を消すことができます。
dns.adguard.com
メリットは余計なバッテリー消費がないことや*6、アプリのインストールが不要なこと。デメリットは誤爆時にフィルタリングの対象を自由に変えられないことやアプリの管理が使用できないこと、遅延の可能性があることです。
Android 8以前もWifiのみなら設定可能です。
参照:パブリックAdGuard DNSに接続する方法
Tasker/Macrodroidによりアプリごとに有効化/無効化が可能です。
事前にUSBデバッグでADBから権限を与えておく必要があります。
adb shell pm grant net.dinglisch.android.taskerm android.permission.WRITE_SECURE_SETTINGS
以下にTaskerのサンプルを記述します。
タスク: プライベート DNS - OFF
A1: カスタム設定 / Custom Setting [
種類: グローバル
名前: private_dns_mode
値: off ]
A2: 瞬間表示 / Flash [
文字: プライベート DNS - OFF
すぐに次のタスクに進む: オン
Dismiss On Click: オン ]
タスク: プライベート DNS - 自動
A1: カスタム設定 / Custom Setting [
種類: グローバル
名前: private_dns_mode
値: opportunistic ]
A2: 瞬間表示 / Flash [
文字: プライベート DNS - 自動
すぐに次のタスクに進む: オン
Dismiss On Click: オン ]
タスク: プライベート DNS - AdGuard
A1: カスタム設定 / Custom Setting [
種類: グローバル
名前: private_dns_specifier
値: dns.adguard.com ]
A2: カスタム設定 / Custom Setting [
種類: グローバル
名前: private_dns_mode
値: hostname ]
A3: 瞬間表示 / Flash [
文字: プライベート DNS - AdGuard
すぐに次のタスクに進む: オン
Dismiss On Click: オン ]
VPN(ルート不要)
VPNを使用して動作するためバッテリーの消費量が増加する場合があります。
AdGuard以外はドメイン名やDNSでブロックするだけのため広告を消す機能は限定的、かつ他のVPNやプライベートDNSと併用できません。
AdGuard for Android
- 公式サイト: https://adguard.com/ja/adguard-android/overview.html
- GitHub: https://github.com/AdguardTeam/AdguardForAndroid
- 対応OS(AdGuard 2.12以下): Android 4.0.3以上
- 対応OS(AdGuard 3.0以上): Android 5.0以上
なんJ公認の広告ブロッカーです。VPNアプリでありながら、フィルターを細く設定できる特長があります。
Google PlayにもAdGuardはありますが、そちらは「AdGuardコンテンツブロッカー」と言う機能制限版となっています。AdGuard導入法を参考に、フルバージョンである「AdGuard for Android」を導入しましょう。
Blokada
- 公式サイト: https://blokada.org/
- GitHub: https://github.com/blokadaorg/blokada
- XDA Developers: https://forum.xda-developers.com/android/apps-games/app-blokada-fire-forget-root-ad-blocker-t3503374
- F-Droid(Blokada v4): https://f-droid.org/packages/org.blokada.alarm/
- F-Droid(Blokada v5): https://f-droid.org/packages/org.blokada.fem.fdroid/
- 対応OS(Blokada v2以下): Android 4.0.3以上
- 対応OS(Blokada v3以上): Android 5.0以上
- 対応OS(Blokada v5以上): Android 7.0以上
無料の広告ブロックアプリです。オープンソースであることから、AdGuardを信用できないといった方におすすめします。機能面はDNS66とほぼ同じと言って差し支えありません。
Blokadaはドメインのリアルタイムでの表示が可能で更にBlokada v5からIPv6対応など、DNS66と比較してユーザーライクな設計になっています。
v5はユーザーがhostsファイルの追加を行えないため、日本環境での使用はv4のほうがお勧めです。
Tasker/Macrodroidによる自動化が可能です。
BlokadaはTaskerのプラグインとして登録されるために設定が容易です。
参照:https://community.blokada.org/t/automating-blokadas-behaviour-with-tasker/78
AdAway
- 公式サイト: https://adaway.org/
- GitHub: https://github.com/AdAway/AdAway
- F-Droid: https://f-droid.org/packages/org.adaway/
- 対応OS: Android 8以上
Ver5.0.0からルートなしでも使用可能ですが、性能などDNS66やBokadaに遅れを取っています。
従来通りルートで使用すると良いでしょう。VPNが不要なのでバッテリーに優しいです。
Tasker/Macrodroidにより、ルートありでもアプリごとに有効化/無効化が可能です。
事前にAdAway Automationをインストールする必要があります。
https://github.com/AdAway/AdAwayAutomation
以下にTaskerのサンプルを記述します。
タスク: Disable AdAway
A1: インテントを送る / Send Intent [
行動: org.adaway.action.SEND_COMMAND_INSECURE
カテゴリー: None
Extra: COMMAND:STOP
パッケージ: org.adaway.automation
対象: Broadcast Receiver ]
A2: 瞬間表示 / Flash [
文字: Disable AdAway
すぐに次のタスクに進む: オン
Dismiss On Click: オン ]
タスク: Enable AdAway
A1: インテントを送る / Send Intent [
行動: org.adaway.action.SEND_COMMAND_INSECURE
カテゴリー: None
Extra: COMMAND:START
パッケージ: org.adaway.automation
対象: Broadcast Receiver ]
A2: 瞬間表示 / Flash [
文字: Enable AdAway
すぐに次のタスクに進む: オン
Dismiss On Click: オン ]
NetGuard
- 公式サイト: https://www.netguard.me/
- GitHub: https://github.com/M66B/NetGuard
- Google Play(機能制限あり): https://play.google.com/store/apps/details?id=eu.faircode.netguard
- GitHub(機能制限なし): https://github.com/M66B/NetGuard/releases
- F-Droid(機能制限なし): https://f-droid.org/ja/packages/eu.faircode.netguard/
- 対応OS: Android 5.1以上
オープンソース、非ルートのファイアウォール・アプリです。AdGuardを信用できないという方はこちらを使うといいかもしれません。なお名前は似ていますがAdGuardとは無関係です。
アプリごとにWi-Fiやモバイル回線の通信を制御できます。AdGuardとは異なり、Wi-FiでもWi-Fi回線ごとにモバイル回線と同様の設定へ変更することができます。
HTTPS通信での広告ブロックができません。
Google Playではウェブサイト内以外の広告を消すことのできるアプリを配布することができないので、Google Play版は広告ブロック機能を排した機能制限版となっています。ファイアウォール機能だけを利用したいという方は、更新の楽なGoogle Play版を利用するのもいいかもしれません。なおGithub版やF-Droid版を使用する方は、必ずGoogle Playの自動更新を無効にしてください。自動更新によってGoogle Play版へ切り替わり、広告ブロック機能を使えなくなってしまいます。
ホストファイルを使用して広告をブロックすることができます。またAdGuardとは異なり、テザリング中にも広告をブロックすることができます。
Taskerなどを用いた自動化も可能ですが、できることはhostsファイルの更新のみです。
hostファイルのURLは1個しか設定できず、それ以上はローカルファイルから指定します。
personalDNSfilter
- 公式サイト: https://www.zenz-solutions.de/personaldnsfilter-wp/
- よくある質問: https://www.zenz-solutions.de/faq/
- GitHub: https://github.com/IngoZenz/personaldnsfilter
- F-Droid: https://f-droid.org/en/packages/dnsfilter.android/
- Google Play: https://play.google.com/store/apps/details?id=dnsfilter.android
- Telegram: https://telegram.me/pdnsf
- 対応OS: Android 4.2以上
30年以上IT業界に携わっているIngo氏が設立したプロジェクトチーム「Zenz Solutions」から提供されている無料のDNSフィルター。
Javaで記述されておりGitHubでもソースコードが公開されている。メモリ消費量が低く、フィルタリングは完全にローカルで行われるのが特徴。
またUI以外のシステムはAndroid以外でも使用することができ、公式ではRaspberry Piでも動作確認していることを公言している。
サポートは公式Telegramから受け付けている。
Intra
- 公式サイト: https://getintra.org/
- https://play.google.com/store/apps/details?id=app.intra
- GitHub: https://github.com/Jigsaw-Code/intra
- 対応OS: Android 4.0以上
Googleの関連会社 Jigsaw社謹製のDoH*7クライアント。無料アプリ。
adblock対応のDoHサーバーを指定することにより広告ブロッカーとして機能します。
githubで公開されているadblock対応のDoHサーバーを探して見てください。オススメはAdGuard や dnscrypt-jp-blahdnsなど。
https://github.com/DNSCrypt/dnscrypt-resolvers/blob/master/v2/public-resolvers.md
Block This - a DNS based Ad Blocker for Android
- 公式サイト: https://block-this.com/
- GitHub: https://github.com/ggsava/block-this/
- 対応OS: Android 4.0.3以上
オープンソースであり、完全に無料で使用できます。
Playストアから削除された後、オープンソース化されましたが現在更新は滞っているようです。
DNS66
- GitHub: https://github.com/julian-klode/dns66
- XDA Developers: https://forum.xda-developers.com/android/apps-games/app-dns66-source-host-ad-blocker-root-t3487497
- F-Droid: https://f-droid.org/packages/org.jak_linux.dns66/
- 対応OS: Android 5.0以上
2021年に最終更新(確認日2024年8月)。類似アプリとしてBlokadaが度々挙げられますが、Android 7.0未満でもIPv6対応というメリットがあります。
AdShield
- 公式サイト: https://plusnow.me/
- Google Play: https://play.google.com/store/apps/details?id=me.plusnow.shield.stable
- 対応OS: Android 6.0以上
- 価格: 220円
2021年に最終更新(確認日2024年8月)。ドメイン名でブロックするだけのため広告を消す機能は限定的です。
非rootで使用できますが、Chromeに適用する場合は導入後に"chrome://flags"から"Async DNS resolver"をDisabledにする必要があります。
Yandex BrowserであればVPNを使用せず、ブロックできる広告も増えるそうです。
内蔵フィルタによるブロックのほか、カスタムDNSサーバーを指定することもできます。
バージョン5.0.0.2(ベータ版)にてカスタムhostsファイルを適用できるようになりましたが、Google Playで公開する関係上Google関連の一部ドメインはブロックできないようです。
どうしてもGoogle Playでなければ嫌だという場合に選択肢に入るかもしれません。
ルートなし
Adhell3
- Reddit: https://www.reddit.com/r/adhell
Galaxy専用の広告ブロッカーです。
オープンソースで、すべての機能が無償で使用できます。
使用するにはライセンスキーを取得する必要があります。
導入方法など詳しいことは各自で調べてください。
Chromeに適用する場合はAdhellの設定を済ませた後"chrome://flags"から"Async DNS resolver"をDisabledにする必要があります。
FilterProxy
- 公式サイト: https://sites.google.com/site/neutraltao/filterproxy/japanese_200
- Google Play: https://play.google.com/store/apps/details?id=KRIS.android.FilterProxy
- 対応OS: Android 1.6以上
2015年から開発中止なので、デフォルトのフィルターでは新たな広告のブロックはできません。
ローカルプロキシとして動作するので、他の広告ブロッカーと比較すると動作が遅く、消費バッテリーが多いという欠点があるものの、Google Playで配布されているという安心感から一定の支持を受けています(そのすべてのアプリが信用できるというわけでもありませんが)。
ちなみにGoogleの規約によってウェブサイト上以外の広告(アプリ内の広告)をブロックするのは禁止とされてしまったために、広告ブロッカーのほとんどがGoogle Playから姿を消しました。FilterProxyはウェブサイトの広告をブロックしていたら、アプリ内広告も偶然消えてしまったということにして審査を突破しています。
フィルターの記述ルールが独自記法なので、他のフィルターを流用することはできません。このことからデフォルトのフィルターに満足できるユーザーか、自分で広告を見つけてブロックしていくことのできる上級ユーザー向けと言えます。
またhttps通信では通信の中身を見ることができないため、ホストによるブロック機能のみが適用されます。
au回線のスマートフォンでは、モバイルネットワークで使用できない(Wi-Fiでインターネットに接続している時にしか使用できない)バグがあります。
前述のとおり開発が止まっており、それでも利用するメリットは「Google Playで配布されている」「古いOSでも広告をブロックできる」という2点だけです。
ルートあり
AdAway
上記の同じ項目をご覧ください。
MinMinGuard
- 公式サイト: https://fatminmin.com/pages/minminguard.html
- GitHub: https://github.com/chiehmin/MinMinGuard
- XDA Developers: https://forum.xda-developers.com/xposed/modules/xposed-minminguard-v1-7-0-cancelled-t2597332
- Xposed Module Repository: http://repo.xposed.info/module/tw.fatminmin.xposed.minminguard
2023年に開発中止。アプリ内の広告枠を消すためにはこのアプリが必要になります。
なお、AdAwayの現バージョンでは不要です。
ブラウザ
他のVPNを使いたい、HTTPSフィルタリングを使いたくない、Web巡回時はバッテリー消費を抑えたいなど。
ChromeなどのセキュアDNSをサポートしているブラウザにパブリックAdGuard DNSを設定するだけでもDNSブロックによる簡易的な広告ブロックは可能です。
「設定 > プライバシーとセキュリティ > セキュアDNSを使用する」
https://dns.adguard.com/dns-query
各種ブラウザの比較表
代表的な広告ブロックが可能なブラウザを列挙します。
フィルターや拡張機能をたくさん使用するほど重くなることに注意しましょう。
プライベートDNSやVPNの影響を避けるために、セキュアDNSが設定できるなら高速なDNSを設定すると良いでしょう。
備考に任意の拡張機能追加可能と書かれたブラウザはAdGuard Extraなどの追加の拡張機能が入れられます。
系列 | 名称 | カスタムフィルタ | セキュアDNS | 同期方法 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
Chromium | Vidaldi | 使用可 | 使用可 | Vivaldiアカウント | |
Brave Browser | 使用可*8 | 使用可 | アカウント不要 | ||
Berry Browser | 使用可 | 不可 | 手動エクスポート /インポート | ||
Microsoft Edge | 不可 | 不可 | Microsoftアカウント | ||
Bromite | 困難*9 | 使用可 | 不可 | ||
Yandex Browser + Adblock Plus | 使用可 | 不可 | Yandexアカウント | 一部の拡張機能追加可能*10 | |
Firefox | Firefox Browser | 使用可 *11 | 不可 | Firefoxアカウント | |
Firefox Nightly*12 | 使用可*13 | 任意の拡張機能追加可能*14 | |||
Fennec F-Droid | |||||
Iceraven Browser |
広告ブロッカー内蔵ブラウザ
Vivaldi
- 公式サイト: https://vivaldi.com
- Google Play: https://play.google.com/store/apps/details?id=com.vivaldi.browser
- 対応OS: Android 5.0以上
Operaの後継ブラウザです。
スピードダイヤルや画面のキャプチャ、パネル操作といったPC版のいいところを受け継いでいます。
常時HTTPS接続も設定可能です。
またVivaldiアカウントで同期が可能です。
Kiwi Browser (非推奨)
2025年1月をもって開発・サポートが終了しました。セキュリティパッチの適用も見込めないため、今後使用することはお勧めしません。
Kiwi Browserの拡張機能対応のコードはCanary版Microsoft Edgeに統合されたため、今後のMicrosoft Edgeの対応に期待するか、Firefoxに移行しましょう。
以下参考
- 公式サイト: https://kiwibrowser.com
- Google Play: https://play.google.com/store/apps/details?id=com.kiwibrowser.browser
- 対応OS: Android 4.1以上
エストニア製のブラウザです。
ナイトモード、バックグラウンド再生、アドレスバーの下部配置などChromeには無い機能が多数実装されています。
デスクトップ版Chrome等からエクスポートしたBookmarkファイル(.html形式)をインポートして取り込むことができます。
付属の広告ブロック機能はオンオフしか設定できませんが、Chromium拡張を無制限でインストールできる唯一のAndroidブラウザでした。
したがって、uBlock Originをインストールすることで、PC版と同様のカスタマイズ性を持つ広告ブロックをVPN無しで実現可能でした。ただし、Kiwi Browserは一部のサイトでuBlock Originの動作を制限しており、性能を100%活かすことはできません。
デスクトップ版が無いためPCとの同期が使えないのはデメリットですが、一方でVPNに接続しながら広告ブロックが可能、バッテリー消費が抑えられるなどのメリットがあります。
Microsoft Edge
- 公式サイト: https://www.microsoft.com/ja-jp/windows/microsoft-edge-mobile
- Google Play: https://play.google.com/store/apps/details?id=com.microsoft.emmx
- 対応OS: Android 4.4以上
Windows 10以降の既定ブラウザでもあるMicrosoft製のブラウザで、MSアカウント経由でEdge間の同期が可能です。
Chromiumベースであり、広告ブロックはAdblock Plusベースのようです。
Brave Browser
- 公式サイト: https://www.brave.com
- Google Play: https://play.google.com/store/apps/details?id=com.brave.browser
- 対応OS: デバイスにより異なります
開発者はJavaScriptの生みの親であり、Mozilla創設者の1人でもあります。uBlock Originのフィルタを使っています。
Samsung(Yandex)向けコンテンツブロッカー
SamsungインターネットブラウザではコンテンツブロッカーのAPIが公開されており、それに対応した広告ブロッカーがいくつかGoogle Playで公開されています。
Yandexブラウザもコンテンツブロッカーに対応しています。
日本語環境であれば外部フィルタの更新が利用できるAdblock Plusがおすすめです。
詳細
AdGuard Content Blocker
- 公式サイト: https://adguard.com/ja/adguard-content-blocker/overview.html
- GitHub: https://github.com/AdguardTeam/ContentBlocker
- Google Play: https://play.google.com/store/apps/details?id=com.adguard.android.contentblocker
- 対応OS: Android 5.0以上
Google Playで公開されている、AdGuardの機能制限版です。
AdGuard 3.xのようなカスタムフィルタ機能はありません。また、高品質なフィルタリングに対応していないため、広告の空白部や枠が残ってしまうことがあります。
フルバージョンのAdGuardと違い常駐しないためバッテリーが節約できます。Galaxyを使っていて、とにかく広告が消えればいいという方は試してみるといいでしょう。
Adblock Plus for Samsung Internet
- 公式サイト: https://adblockplus.org/
- Google Play: https://play.google.com/store/apps/details?id=org.adblockplus.adblockplussbrowser
- 対応OS: Android 5.0以上
ブラウザ用拡張機能で有名になったAdblock Plusのコンテンツブロッカー版です。
More blocking optionsのAdd another filter listで他のフィルタを購読することが可能です。
AdGuard Content Blockerとは異なり追加フィルタの自動更新機能があります。
ただし、AdGuardのようなユーザーフィルタはありません。
Adblock Fast
- GitHub: https://github.com/rocketshipapps/adblockfast
- Google Play: https://play.google.com/store/apps/details?id=com.rocketshipapps.adblockfast
- 対応OS: Android 5.0以上
フィルタルールの数を少なくすることで高速な広告ブロックを実現するコンテンツブロッカーです。
設定はブロックのオンオフのみで細かい設定はありません。
AdClear
- 公式サイト: https://www.seven.com/android-adblocker-download.php
- Google Play(機能制限版): https://play.google.com/store/apps/details?id=com.seven.adclear.fsb
- 対応OS: Android 5.0以上
既存のフィルターから選択するのみで、追加はできません。
ユニコーン
- 公式サイト(韓国語): http://www.unicorn-adblock.com/
- Google Play: https://play.google.com/store/apps/details?id=kr.co.lylstudio.unicorn
- 対応OS: Android 4.4以上
- 価格: 300円
2023年に最終更新(確認日2024年12月)。
韓国製のコンテンツブロッカーで、日本語・英語・韓国語のウェブサイトに対応しています。
Cleaner機能で要素を指定してブロックすることができます。
広告の他に画像・GIF・ウェブフォント・スクリプトをブロックすることができます。
ABP記法のユーザーフィルタはあるもののURLからのインポート・購読機能はありません。
Disconnect
- 公式サイト: https://disconnect.me/samsung
- Google Play: https://play.google.com/store/apps/details?id=com.disconnect.samsungcontentblocker
- 対応OS: Android 4.1以上
2021年に最終更新(確認日2024年12月)。トラッキング防止が主な機能で、広告ブロックは副次的な効果のようです。
Anti Adblock対策
フィルタ
参照: 迷惑広告・要素フィルタ
不具合等発生時には、「コメント欄」ではなく「不具合・広告相談所」に書き込んでください。
また、消えない広告については消えない広告の報告をご参照ください。
- iOSにVivaldi出たよ、広告ブロックフィルターいれられる -- 2023-10-01 (日) 17:57:50
- Bromite User Scripts https://userscripts.010.one/ Bromite用の要素隠蔽スクリプト、誤爆多めらしい。Hermit (有料オプション) でも使える。 -- 2024-07-16 (火) 14:01:38
- Yuzu Browser、Google Playから削除されているようなのでコメントアウトしました。 -- 2024-08-17 (土) 17:07:58
- Kiwi Browserも25/1末でサポート終了になってるな… -- 2025-02-03 (月) 09:44:02