Androidの非root広告ブロックアプリAdGuardを使ってChromeやアプリ内の広告を無料でスマホから消す方法
AdGuard導入法 
AdGuard for Androidのインストールからおすすめの設定やトラブル解決の方法まで初心者向けに分かりやすく解説します。この導入法は2つのステップに分かれています。
まずは最小設定。これだけでもウェブサイトとアプリの広告を大きく減らすことができます。アプリの操作に不慣れな人はここまでで一度設定を終えても構いません。
次に、標準設定。最小設定からいくつかさらに設定を加えて、不具合を減らし広告ブロックの精度を上げます。最小設定までだとどうしても消せない広告や解決できない不具合が生じることもあるので、なるべく標準設定まで読むようにしてください。
このページは、初心者に導入手順を説明するために設けているものであり、本文には理由を書かずに手順だけを記載します。
重要な項目については、脚注で簡単に理由を説明するので、どうしても理由が知りたい人は脚注を読んでください。
さらに詳しく知りたい方は、AdGuardの仕組みからAdGuardの全体像を把握して、個別の機能のページで詳細を確認していくといいでしょう。
最小設定 
設定方法 
【最小1/6】ダウンロード 
まずはAdGuardアプリを公式サイトからダウンロードします。
Google PlayでもAdGuardは公開されていますがこれは機能制限版*1です。
下記のURLからフルバージョンのAdGuardをダウンロードしてください。
「この種類のファイルはお使いの端末に悪影響を与える可能性があります。」という警告が表示されることがありますが、これはChromeでアプリをダウンロードした際に毎回表示されるものです。気にせずOKを押してください。
【最小2/6】インストール 
ファイルをダウンロードしたら、そのまま開きます。
Google Play外のアプリをインストールする場合、初回に警告が表示されます。ダイアログにしたがって設定を変更してください。Android 8.0以上と未満とでややUIが異なります*2。
[設定]をタップして[この提供元を許可する]を有効にするとインストールできるようになります
[設定]、[セキュリティ]の順にタップして [提供元不明のアプリ] にチェックを入れるとインストールできるようになります。
なお端末によってもUIが違う可能性があります。わからないことがあれば、「提供元不明のアプリ + [端末名]」でGoogle検索してください。
インストールの確認画面が表示されるので、「インストール」をタップしてインストールが終わるまで待機してください。
【最小3/6】初回インストール時の設定*3 
インストールが完了したらAdGuardアプリを起動します。
初回起動時は利用規約画面が表示されます。
まず「同意する」をタップしましょう。
次に詳細な設定をタップしましょう。所要時間5分とありますが、このWikiの指示通りに選択すれば1分もかかりません。
- 検索広告:ブロックする
- SNSウィジェット:ブロックしない
- 迷惑要素:ブロックしない
- 広告なしでYouTubeを見ることもできます。:読んだのち、[なるほど]をタップ。
- プライバシー:[保護しない]を選択して[続行]をタップ。
- セキュリティ: いいえ、後で
- AdGuard はローカルVPNを使用:[ローカルVPNを作成]をタップ。
次に、接続リクエストというシステムのダイアログが表示されるので、[OK]を押してください。
その後、プレミアム版の販促が表示されますが、とりあえず左上の☓ボタンを押して先送りしてください。広告ブロック自体は無料版のみで可能です。
【最小4/6】HTTPSフィルタリングを無視する 
初回インストール時の設定が終わりました。まだ広告ブロックは十分にできないのでいくつか設定が必要です。
まずHTTPSフィルタリングを有効化するかどうかを選択します。この導入法ではHTTPSフィルタリングについて標準設定で扱います。
アプリのホーム下部で[HTTPSフィルタリングはオフになっています] という警告が表示されているので、ここをまずタップして、今はとりあえず[HTTPSフィルタリングを無視する]を選択しましょう。
【最小5/6】コンテンツブロックの設定を確認する 
[設定] 、[コンテンツブロック] 、[フィルタ]の順にタップして、購読しているフィルタの一覧を表示します。
プライバシーフィルターのチェックを外し、広告ブロックが2件、言語特化フィルタが1件有効となっていることを確認してください。もしも他のフィルタを購読していた場合は無効化しましょう。
購読するフィルタの詳細はAdGuard ベースフィルタ、AdGuard モバイル広告フィルタ、AdGuard 日本語フィルタの3件です。
以下の画像のようになっていれば正しく設定できています。
【最小6/6】DNSフィルタリングを有効にする 
アプリのホームに戻り、次はDNSフィルタリングを有効にします。
[設定]、[DNSフィルタリング] の順にタップして、オフとなっているのをオンに切り替えます。以下の画像のようになっていれば正しく設定できています。
これで最小設定は完了です。
トラブル解決方法 
導入時のトラブル 
- 上手く設定できなかったときは、まずはここまでの手順を最初からやり直してみましょう。
- またその機種特有のアプリを常駐させる設定がないか確認してみましょう。この設定がある場合は設定を行っていないとAdGuardが正しく動作しないときがあります。HuaweiとXperiaとOPPO Reno Aは端末固有の設定を参考にしてみてください。
- 失敗したり、分からないことがあったりする場合は、よくある質問など、当Wiki内で情報を探してみてください。
- 一人で解決できない場合は、不具合・広告相談所で相談しましょう。(相談のやり方は注意事項を読んでください)
- AdGuardの導入自体は成功したが、その後使っている内に不具合が発生したなどの場合は最小設定導入後のトラブルを参考にしてください。
端末固有の設定 
このままでもAdGuardを使用することができますが、HuaweiやXperiaなどのスマートフォンを使用している方は、以下の設定を行うことで動作を安定させることができるそうです。*4
それ以外のスマートフォンをお使いの方は、気にせず次に進んでください。
OPPO Reno Aに関しては使用するROMによっては設定を行わないとバックグラウンドでアプリがまともには動作しないようです。
またそれ以外の端末でもバックグラウンドアプリが強制終了されることもあります。
公式サイトですが英語の記事になりますので不具合が発生してからでもいいですが一度How to protect AdGuard from being disabled by the systemに目を通してみてもいいでしょう。
Huaweiのスマートフォンでは、以下の手順にしたがって設定してください。
【Android 6.0】
- ホーム画面より「設定」→「詳細設定」→「バッテリーマネージャー」をタップ。
- バッテリーマネージャー画面より「保護されたアプリ」をタップ。
- 保護されたアプリ画面より「AdGuard」の右側のボタンをタップして、許可の状態に変更。
【Android 7.0】
- ホーム画面より「設定」→「電池」→「ロック画面のクリーンアップ」をタップ。
- ロック画面のクリーンアップ画面より「AdGuard」の右側をタップして、「閉じない」の状態に変更。
【Android 8.0】
- ホーム画面より「設定」→「電池」→「ロック画面のクリーンアップ」をタップ。
- AdGuardをオフにして手動で管理
- 自動起動、バックグランドでの実行をオンに変更。
【ウルトラ省電力】
- ウルトラ省電力画面より「追加」ボタンをタップ。
- アプリを追加画面より「AdGuard」をタップ。
Xperiaのスマートフォンでは、以下の手順にしたがって設定してください。
- ホーム画面より「設定」→「バッテリー」をタップ。
- 画面右上のメニューボタン(「…」というマーク)をタップ。
- 「省電力機能の対象外アプリ」→「アプリ」をタップ。
- 「AdGuard」の左側のチェックボックスをタップしてオンに変更。
アプリを常駐させるには、
【重要】設定 > アプリ管理 > 常駐させたいアプリを選んで、
省エネ > バックグラウンド実行を許可する
自動起動を許可 > チェック入れる
【重要】設定 > システムアプリ > 電話マネージャー >
「自己診断の頻度」 > オフ
「電話マネージャーの自動更新」 > 無効化
【重要】設定 > バッテリー >
省エネモードはオフ(省エネモードをオンにしていると、
強制的にアプリのバックグラウンド通信等が停止するのでLINEの通知などが届かなくなります。)
スマート電力消費保護はオフ
省エネオプション > スリープ待機最適化をオフ
高パフォーマンスモードをオン(必須ではないが念のため)。
高パフォーマンスモードの通知が鬱陶しく消したい場合。
通知を左にスワイプしてナットアイコンタッチからの設定 > 「重要ではない通知として設定」にチェック(再起動するとチェックがオフになるので入れ直す)
アプリ一覧 > 「フォンマネージャー」 > プライバシー権限 > スタートアップマネージャー > 常駐させたいアプリにチェック入れる
※↑の手順で「自動起動を許可」で既にチェックは入っているはずだが、再確認ということで
タスク一覧(下のナビゲーションバーの「三」) > 常駐させたいアプリの右上の「三」 > ロック
※最大7個のため、最重要のものを選んでロック
設定 > アカウントと同期 > 「データの自動同期」にチェック入れる
設定 > おやすみモードがオフであることを確認する
最小設定導入後のトラブル 
- まず、急に広告がブロックされなくなったときは、AdGuardがオフになっている可能性があります。
AdGuardアプリを起動して、もし「中央のボタン」が赤色になっていたら、タップして緑色に戻してください。
- 不具合が発生した場合、広告等のないアプリや通信の不要なアプリに関してはAdGuardの管理下から外すことで解決できます。設定方法はアプリの管理についてを参照してださい。(広告等があって通信も必要なアプリの場合、下記参照)
- それでも広告漏れや不具合を解決できない場合、消えない広告の報告を参照してください。
最小設定のまとめ 
ここまでの設定でほとんどの広告を消すことができます。
次の「まだまだ余力があるよ!」という人は標準設定へ進んでください。
「なんとか導入できたけどもうヘトヘト」という人はとりあえずここで設定を終わりにして、なにか不都合が起きた際に、続きを読むくらいで結構です。
標準設定 
この項の解説は最小設定を終えたことを前提としています。目次から直接ここへ飛んできた場合は、最小設定 まで戻ってください。
標準設定は3つの追加的な設定からなりますが、全てを導入する必要はありません。例えば、お金のかかるアプリ広告の精度を上げる設定は止めて、ウェブサイト広告の精度の良いブロック方法についてのみ参考にするというのも良いでしょう。
ウェブサイト広告のブロック精度を上げる 
最小設定だけでも多くの広告はブロックできますが、いくつかの限界があります。
- 仕組み上消せない広告は多くあります。例えばTwitterのプロモーションツイートは消せません。
- 広告を消した後の枠残りはほとんど消すことができません。
- なにか不具合があっても、修正することが難しい場合が多いです。
この3点の問題を解決し、あらゆる広告をブロックするにはさらなる設定が必要です。
当Wikiでは好みに合わせて「ブラウザにFirefoxを使う」、「HTTPSフィルタリングを使用する」のどちらかを選択することをおすすめします。
ブラウザにFirefoxを使う 
- メリット
- デメリット
- Chromeの同期機能などを使用している人は移行コストが高くなります。また、操作感の違いになかなか慣れることができないかもしれません。
導入方法
1. Google Play からFirefoxをインストールします。
https://play.google.com/store/apps/details?id=org.mozilla.firefox
2. インストールしたFirefoxを開きます。
3. 右下の3ドットメニューをタップして、[設定]を選択します。
4. [既定のブラウザーに設定] をタップしてFirefoxをデフォルトのブラウザアプリとして設定します。
5. 設定メニューを下にスクロールして、詳細設定にある [アドオン] をタップします。
6. 一番上にあるuBlock Originをインストールします。右横の+ボタンをタップしたあと、[追加]ボタンを押してください。
7. [プライベートブラウジングモードでの動作を許可する] をタップしてチェックを入れて、[OK]ボタンを押してください*7。
8. AdGuard アプリを開いて、[アプリの管理]、[Firefox] の順にタップし、[AdGuardによる保護] を無効化します*8。
これで完了です。なお任意となりますが、デフォルトのフィルタを購読を全て外し、雪/霜フィルタの2つに置き換えるカスタマイズは一考の価値があるでしょう。詳しい利点についてはリンク先の公式ドキュメントを参照してください。
トラブル解決方法
FirefoxとuBlock Originを使用しているのに、広告が表示されたりなにか不具合が発生したりするウェブサイトがある場合は、雪/霜フィルタの作者でuBlock Originフィルタチームの1人でもあるYuki2718氏が管理する掲示板 uBlock Origin標準フィルタリスト簡易報告スレッド に相談できます。
HTTPSフィルタリングを使用する 
- メリット
- 使い慣れたブラウザで最高レベルの広告ブロックが使用できます。
- なにかトラブルが起きた際、AdGuard社のサポートを期待できます。
- デメリット
- 有料版を購入しない限り、DNSフィルタリングをオフにすることができないため、「なにか不具合があっても、修正することが難しい場合が多い」という最小設定の問題を完全に解決することができません。
- AdGuard はクレジットカード番号やパスワードと言った暗号化された機密情報にアクセスできるようになります。つまりセキュリティや個人情報管理について、Google, Apple, Microsoft, Mozillaなどの大企業と同じ程度にAdGuard社を信頼する必要があります。
導入方法
1. [設定] をタップし、[ネットワーク] に移動する。
2. [HTTPSフィルタリング] を選択してオフとなっているところをオンに切り替える。
3. [次へ] を2回押し、[すぐに保存する] をタップ。もしAdGuardがストレージ権限を持っていなければここで付与し、デバイスに証明書を保存する。
4. [セキュリティ設定を開く] をタップすると、端末の設定アプリが開くので、[暗号化と認証情報] を選択する。
5. [証明書のインストール] をタップし[CA 証明書] を選択する。
6. Androidからの警告が表示されるが、AdGuardを信頼できる場合は、左の[インストールする] を選択する。端末にロックを掛けていている場合はここで認証情報を入力する。
7. 先程保存した証明書を選択するとインストールが完了し、HTTPSフィルタリングが有効となる。
HTTPSフィルタリングを有効にしたあとで、もしAdGuardが信頼できないと判断した場合はHTTPSフィルタリングのオフだけではなく、 [暗号化と認証情報] から [ユーザー認証情報] を選択すると表示されるAdGuardの証明書も削除してください。
トラブル解決方法
[サポート] から [フィードバックを送信する] を選択することで、広告漏れやウェブサイトの不具合、AdGuard アプリ自体のバグを報告することができます。特に、フィルタを修正するだけで解決する広告漏れやウェブサイトの不具合は、多くの場合、報告後数日以内に解決します。
Firefoxブラウザは、[AdGuardによる保護] とHTTPSフィルタリングの両方が有効の環境下では機能しません。隠し設定を有効にすることでFirefoxでもHTTPSフィルタリングを使用できますが、特に理由がない場合は前項の設定手順に従ってください。
アプリ広告のブロック精度を上げる 
AdGuardのコンテンツブロック機能を使ったアプリ広告のブロックは有料版のみに制限されているため、この最小設定ではDNSフィルタリングを使用しました。
有料版のコンテンツブロックには以下のようなメリットがあります。
- コンテンツブロックには様々な公式フィルタが用意され、個人の需要に合わせてブロックするものを選択できます。DNSフィルタリングの場合、公式のDNSフィルタは1つしかなく、広告を消すためだけならば不要でむしろ不具合を引き起こすことのあるルールが含まれています。
- コンテンツブロックはアプリごとにルールを有効化したり無効化したりすることができます。あるアプリでは広告目的で使われているけれど、他のアプリではブロックすると不具合が起きる、というようなリクエストをブロックするにはコンテンツブロックを使用することが最善です。
ただし、使用しているアプリによっては有料版が不要な人も多いでしょう。また不具合が生じたアプリをAdGuardの管理から外したり、応用編で解説されている無料版ユーザー向け厳罰化ルール有効化を駆使すれば、有料版の必要性はおのずから減ります。
またウェブサイトの広告と違い、アプリ広告にはAdGuardでは技術的に消すことが不可能なものもいくつかあります。ある特定のアプリの広告を消すために有料版にアップデートする場合、一度試用版を導入してそのアプリ広告が消えるか確認するのがおすすめです。*9
ライセンスを購入する前には、ここまでに解説された設定内容でAdGuardを運用してみて、自分にとって必要な機能かどうか確かめてみることをお勧めします。
なお、AdGuard の有料版ライセンスキーは購入する代理店の選択やセールのタイミングによって大きく価格が変わります。なるべく安価に購入する方法については応用編のライセンスの種類と価格などで扱います。
AdGuard有料版の機能でアプリ広告をブロックする 
1. AdGuardのライセンスキーを購入します。
2. ライセンスキーをアプリに入力します。
3. ウェブサイト広告のブロック精度を上げるで解説したどちらかの方法が設定済みの場合、DNSフィルタリングをオフにします。
AdGuard導入法のまとめ 
これでAdGuardの導入法の説明は終わりです。
AdGuard導入に成功した方、おめでとうございます。
この情報を友達にも教えてあげたいと思った人は、TwitterなどのSNSで
なんJ AdGuard部Wiki(https://wikiwiki.jp/nanj-adguard/)を見て「AdGuard」というAndroidの非root広告ブロックアプリを導入しました。解説を見ながら設定したら簡単にChromeやアプリ内の広告を無料でスマホから消すことができました。気持ち悪い広告を削除する方法を探している方におすすめです!
などとつぶやいてみてください(文章は改変自由です)。
基本的にAdGuardは一度導入してしまえば、今後は毎日自動的に広告ブロックをしてくれます。
トラブルが発生したら最小設定導入後のトラブルを見て対処してください。
不具合等発生時には、「コメント欄」ではなく「不具合・広告相談所」に書き込んでください。
また、消えない広告については消えない広告の報告をご参照ください。
- ブラウザの広告しかブロックされてなくてなんでだろと思ってたらプライベートDNSがオンになってたのがダメだったみたい -- 2022-01-25 (火) 16:51:31
- FirefoxとuBlock Origin導入後、uBlock OriginのAndroid用のフィルター等の設定の説明がないのはどうしてだろう。。。大事な部分なのに。 -- 2022-02-21 (月) 17:11:11
- 標準のフィルターで基本的に充分でフィルタの購読は任意だから -- 2022-02-22 (火) 00:04:44
- auで子供をスマホデビューさせたからadguard入れて設定したいんやが、最初のapkファイルのダウンロードは済んだものの、あんしんフィルターという子供守るモードみたいなんが強制起動して不明なapkをインストールするところまで進めへん…誰か分かる人おらんか? -- 2022-02-23 (水) 17:54:07
- フィルターはプロファイル削除で解除できるで -- 2022-05-27 (金) 23:20:11