キャンペーン

Last-modified: 2024-02-24 (土) 20:38:11

WIP


今作のキャンペーンでは極東で起きた架空の軍事衝突5つをキャンペーンとしてプレイする事ができます。
初期の配備ポイントが違ったり、限られた兵力で戦わなければいけなかったりするため、普段とは違った楽しみ方ができます。
基本的には段々と難易度が上がっていきますが、それぞれのキャンペーンは独立しており最初から一つ一つやる必要は必ずしもありません。


f_ROK.png 釜山包囲戦 Busan Pocket(1987)

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  • あらすじ
     1987年6月、韓国の独裁者、全斗煥(チョン・ドゥファン)の任期の終わりが近づいていた。彼は輝かしい退任の仕方を考えていたが、それは当時虐げられ弾圧されていた学生たちや革新派の怒りに火をつける結果となってしまった。国内でデモや学生運動が頻発し、ソウルは大騒ぎになる。しかも北朝鮮側は韓国の事態を把握していた。南側に潜り込んでいた工作員の煽動により混乱はますます手が付けられなくなり、ついには韓国軍に対し民衆への発砲許可が決定された。街は悲鳴と怒号で溢れかえった。
     そんな中、当時の北朝鮮の指導者、金日成(キム・イルソン)は朝鮮半島の統一を決断。ソウルへの砲撃の後、朝鮮人民軍が奇襲攻撃を開始した。最初の防衛線はあっという間に突破され、韓国軍と在韓米軍は釜山とその周辺にまで追い詰められてしまった・・・・。米軍艦隊の支援が来るのは三日後。果たして韓国軍と在韓米軍は朝鮮半島の資本主義国家を守り抜くことが出来るのか・・・・・?

・全斗煥の時代は、実際に韓国国内でデモや学生運動が頻発していた。そして政権側はそれを武力で弾圧したり、捕まえた人間を再教育施設にぶち込んだりとかなり殺伐とした状況であったようだ。さらに北朝鮮の工作員が暴動を煽動するということも実際あった様で、まかり間違えばゲームと同じ状況になり得かねなかったのだ。

攻略

1.釜山を死守せよ
・北朝鮮軍から韓国を守る、防衛型キャンペーン。開始すると、釜山とその周辺3エリアに自軍の部隊が追い詰められているのが分かるだろう。彼らを使って、まずは釜山を防衛する。

・米軍が支援に駆けつけるまでの3ターン間、韓国軍を指揮してエリアを守らねばならない。ヨーロッパやアメリカ、日本に比べ韓国の装備は何ともしょぼい。しかし当時韓国最新鋭のMBT、K1が使える。物量で迫ってくるチョンマホ戦車は彼らと駐留歩兵で迎え撃とう。

・注意すべきは敵の航空攻撃や野砲攻撃。トクサンやトクチョンなどの長距離野砲やBM-21ロケット、ナパームや爆弾を落としてくる飛行機、しまいにはMiG-29やSu-25すら襲い掛かってくる。これらからK1戦車を守ること。対空防御が脆そうなら敵野砲はF-86のロケット攻撃などで潰せる。航空機は旧式機の場合スティンガーでどうにかなるが、Su-25やMiG-29辺りになるとF-16CやKF-16でないと辛いかも。

2.補給線を絶て
・3ターン経つと米軍艦隊が左上に到着する。この時点で、10ターン目までに彼らを指揮して38度線沿いに北朝鮮軍を切り裂き、補給線を寸断させることが目標になる。アメリカ軍は韓国軍に比べ装備の質も高い。援軍としてM1エイブラムスも呼べる。この間も釜山を陥落させてはならないことに注意。また、上部3エリアはすべて保持しなければいけない。どれか一つでも敵が居てはダメだ。再占領を防ぐため、エリアを留守にすることは控えたい。

・アメリカ軍を操作するようになっても、敵の航空機には気をつけたい。北部にはクラスター爆弾を装備した航空機がおり、しかも大量に出撃してくる為油断しているとM1だろうが粉砕してくる。なかなか痛いのでSAM、迎撃戦闘機の配備は怠ってはいけない。

・なお、このキャンペーンは移動できるエリアがとても限られている。その為戦うマップも必然的に限られてくる。初めは上手くいかなくても、何度もやるうちにマップ別に闘い方を覚えられるだろう。


f_CH.png 熊 VS 龍 Bear VS Dragon(1979)

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  • あらすじ
     1978年11月、ソ連とベトナムは中国への抑止力として相互援助条約を締結。およそ二ヵ月後の1978年12月25日、ベトナムは中国の友好国カンボジアに侵攻。クメール・ルージュ(カンボジア共産党)を駆逐して同国の大部分を支配下に置く。
     これを中国のトップ小平はアメリカ大統領のジミー・カーターと会談し、ベトナムへの制裁の可能性を探った。更に中ソ相互援助条約も破棄し、中国とソビエトの関係は悪化した。1979年2月17日、中国軍はカンボジアを侵攻したベトナムに対する「懲罰」として、そしてソ連に対し「手を出すな」という意思表示としてベトナム攻撃を開始した。中越戦争の始まりである。
     これに対し、ソ連軍は艦隊や戦車部隊を中ソ国境に派遣し緊張は更に高まる。中国軍が大きな被害を出したこともあってベトナムへの攻撃は止まってしまった。このままでは新たな前線が中ソ国境に構築される。下手すれば中国はベトナムとソ連に挟み撃ちにされてしまう・・・・。それを危惧した中国はソ連軍に対し奇襲攻撃を敢行。朝鮮半島の盟友北朝鮮も戦列に加わって、目指すは軍港都市ウラジオストクの制圧だ!!・・・・しかし中国軍の装備は何から何まで、今牙を剥こうとしているソ連のコピー・・・・。本当に大丈夫なのか!?

・中越戦争までは実際にあった話である。大義名分は我らにあるとして意気揚々とベトナムに突っ込んだ中国軍だが、待ち構えていたのはベトナム戦争で経験を積んだ屈強な兵士と以前中国軍が供与した兵器だった。しかも南ベトナム軍から接収したアメリカ製近代兵器すら持ち出され、中国軍はフルボッコにされた。この戦争で危機感を感じた中国は軍の近代化にいそしむようになる。また、ベトナム人の中国人に対する感情が悪いのはこの戦争の所為であるとも言われている。

攻略

・共産VS共産という異色のシナリオ。中ソ対立が行く所まで行っちゃたらどうなるの?というものである。作戦目標はウラジオストクとカヴァレロヴォの制圧だ。

・このキャンペーンでは最初から最後まで兵器のしょぼさに頭を悩ませることになる。前のキャンペーンをやった人ならしょぼかった韓国すらハイテクだわぁ(白目)と思う程装備が前時代的。なんといっても主力の戦車はT-55のライセンスコピー型。北朝鮮のチョンマホ戦車はまだ強力だが所詮T-62に毛が生えた程度でしかない。

・初めの内は相手するのがソ連辺境部隊のT-34なので楽勝だが、そのうちT-72、T-80といった強力戦車を配備するソ連主力機甲部隊が海岸沿いに南下してくる。マトモに撃ちあってはまず勝てないので、篭城戦が主体となるだろう。敵の航空攻撃が厄介なので、周辺の空港は制圧して飛行機を無力化したいところ。ただし中国軍の歩兵は民兵で弱い。幸い北朝鮮軍の歩兵は強いので彼らを使うと良い。

・しょぼいのは陸だけではない。こちらの主力艦隊は中国の駆逐艦ルダ級と北朝鮮のフリゲート艦ナジン級。あとミサイルコルベットと支援艦艇が数隻居る程度だ。ミサイルの射程は敵に劣り、飛んでくるミサイルを迎撃し切れないときもある。

・もう言う必要も無いかもしれないが、航空機も旧式である。しかし、ナパームや対戦車ミサイル、クラスターを装備している機体もあり、対空防御に注意さえすれば存分に活躍してくれる。

1-1.ソ連辺境部隊の撃滅
 まずウラジオストク制圧のための準備として、「クラフソフカ」に進撃する。ここの部隊はミサイル搭載装甲車と歩兵部隊で構成されているが、偵察ユニットを配備して発見次第ZTZ-59-1の大群で押し切れば簡単だろう。
 次に飛行場とターン毎政治ポイントを獲得する為、「東寧県」へ進軍する。ここも配備されているのはT-34を初めとした旧式機甲部隊なので、こちらが機甲部隊オンリーでも楽々殲滅できるはず。ここを確保しないとウラジオストク攻略時に航空機が攻撃してきて面倒くさくなるので注意。

1-2.ウラジオストク沖の確保
 今度は北朝鮮・中国混成連合艦隊を指揮してウラジオストクへの海路を切り開く。北朝鮮海上狙撃師団が上陸する為にはウラジオストク手前の「海洋セクター・ブラボー」の攻略が必要。しかしそこにはソブレメンヌイ級駆逐艦二隻を装備するロシア極東艦隊が守りを固めている。こいつらは西側艦艇すら上回るミサイル射程を持つ強力な存在である。
 しかし、いくらミサイルが強くても弾切れになれば意味がない。飛んでくるミサイルは可能な限り迎撃して、相手の弾切れを待とう。その間ルダ級やナジン級が何隻か大破轟沈するかもしれないが、気にするな。散っていった将兵は総書記と将軍様が忘れないぞ。もしくは二つの方向から突出してきた船を叩くのも良い。ミサイル攻撃が止んだと思ったら相手の補給艦が十分な補給を完了させる前に突撃し、砲撃でタコ殴りにする。航空機で飽和攻撃をかけてもいい。ソブレメンヌイ級二隻を倒せば戦闘は終わるはずだ。

1-3.ウラジオストク制圧戦
 「ウラジオストク」には強力な野砲ピオンを装備する砲兵隊と屈強な海兵部隊(モルスカヤ・ペホータ)が駐留している。沿岸はフリゲート艦で制圧し、市街は歩兵と航空機を上手く使おう。また、余裕があれば航空機や偵察歩兵でピオンを潰しておくと楽になる。

2-1.反撃に耐える
 「ウラジオストク」を攻略したら、ここからが問題である。おそらくはソ連軍の主力機甲部隊と航空機部隊が「カヴァレロヴォ」からウラジオストク方面にむかって南下してきているだろう。北からもT-72を主力とした機甲部隊が来る。特に「カヴァレロヴォ」から来る部隊はボリショイ・カーメニーを制圧するとそこから動かない。ウラジオストクで市街地戦に持ち込むことは出来ないようだ。まずは北から来る部隊を「ウラジオストク」で迎え撃ち、市街戦で叩き潰そう。
 また、ウダロイ級駆逐艦(こいつも強力な艦船)2隻を擁する敵艦隊も来るので「海洋セクター・ブラボー」に侵入させないように艦隊を進めておく。(無理に戦闘はしなくてもいい)

2-2.ボリショイ・カーメニー攻略戦
 ここが一番の難関だろう。圧倒的な航空戦力と強力な戦車軍団、精度の良い対戦車ミサイルに数段劣る部隊で闘わなければならない。また市街戦をしたいところだが、敵には野砲もあることには注意。
 どうしても勝てないのであれば、「自動修正」機能を使うのもいいかもしれない。これは戦闘を自動的に解決する機能で、敵味方の損害も自動的に判定される。これである程度強力な戦力を削ぐことが可能。ただ、これを使うと自分が指揮したとき以上の損害が出る場合もある。ご利用は計画的に。

2-3.ナホトカ攻略戦
 今度はT-80とMi-28ハヴォックを擁する敵部隊が「ナホトカ」で待ち構えている。「ボリショイ・カーメニー」ほどの物量はないが、かなり強力な戦力だ。Mi-28は対空ミサイルで叩き落したほうがやりやすい。


f_UK.png 極東の真珠 Pearl of the Orient (1984)

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  • あらすじ
     1982年6月、「鉄の女」マーガレット・サッチャー率いるイギリス軍はフォークランド戦争においてアルゼンチンを粉砕し、その国内での人気は最高潮に達していた。そんな中の同年9月、北京で小平と会談していたサッチャーは香港の返還延長を要求した。それに対し、中国側は「武力をもってしても香港を奪還する。」との意思を表明。1983年、返還に関する交渉は一年間続いたが、全く進展がなかった。その後半年かけて、中国とイギリスは香港を巡って軍備を拡大させていく。「鉄の女」は一歩も引かず、英国連邦諸国と交渉しその一部を協調させることに成功した。
     1984年4月19日、遂に外交での解決は失敗し、戦争が始まる。香港に向けて中国人民解放軍の奪還部隊が急速に南下しつつあった。果たして英国は、東アジアにおける権益を守り抜けるのか・・・・・。

・史実では香港返還はサッチャーが中国の主張に対し「戦争してまで香港を守りぬく価値ってあるのかしら?」と思ったことや、英中両国の会談が長く続けられたこともあって、1984年12月に共同声明が発表され1997年には香港が中国の特別行政区として返還された。
 だがそれでも長らく英国の植民地であった香港は、中華とイギリスの溶け合った独特の文化を持ち、煌びやかな夜景が観光客を楽しませる観光都市や金融都市としての側面を持つ。道行く人々も本土側の中国人とはまた違った考え方をするし、オリンピックも中国とは別のチームで入場する。制度も法律も中国本土とは大きく違っている。小平が提示した一国二制度を基に、今後2047年までは本土側のような社会主義政策を行わないという考えの下運営されているため、完全な同化は行われていないのだ。

攻略

・中国の電撃作戦を9日耐え忍ぶ、防衛型キャンペーン。圧倒的な物量を誇る中国軍に対し、限られた戦力を配分して香港を守られねばならない。前のキャンペーンで自軍として扱った中国軍と比べ、兵器の性能が上がっているのでバカにできない。
・特に、開幕直後に「北部地区」か「新しい占領地域」に進軍してくる攻撃ヘリ部隊は大量の戦車軍団と協調した電撃戦を仕掛けてくる。非常に厄介である。こちらの機甲部隊をミサイルで破壊し、配備した対空ミサイルには敵戦車が発砲してくる。対空機関砲が無いと言うのも難しさに拍車をかけている。
・すべての地域を守ろうとは思わず、時には戦闘を回避し撤退することも重要である。「ランタオ島」は追加部隊を配備可能な地点の一つかつ飛行場もあるので、側面からの上陸やヘリ部隊には気をつけたい。「九龍」まで後退すれば海上戦力を持つ部隊が船を展開できるので、ここで攻撃ヘリ部隊を壊滅させるのもアリ。ただし抜けられて香港を占領されることがないように。
・海上には西と東の海にそれぞれ敵揚陸部隊が待機している。艦隊を送ってなるべく叩き潰しておきたいところだ。揚陸部隊単体になった時がチャンス。敵の護衛艦隊と無闇に戦う必要はない。
・こちらの固定翼機をいかに有効に活用できるかが鍵になる。特にロケット搭載ハリアーは地上目標はもちろん、輸送ヘリに対しても有効な打撃力になる。クラスター爆弾搭載トーネードと共に的確に戦線に投入しよう。幸い敵の対空兵器はこちら以上に貧弱で、かなり大胆に運用して問題ない。
・物量は明らかに敵が多いため、最前線ではこちらが不利になることが多い。敵のCVを破壊してしまえばこちらの勝ちになることを利用し、ヘリに裏どりさせるのも有効な戦術である。


f_USSR.png ナロードナヤ山登れ Climb Mount Narodnaya(1984)

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  • あらすじ
     1945年より続く北方領土問題は、ソ連と日本の外交関係を完全に冷え切らせていた。
     1979年。極東ソ連軍は北方領土方面の駐屯部隊を増員した。対する日本は防衛費を増加させ、睨みをきかせた。その後も、在日米軍にF16の配備が決定されると、ソ連軍は欧州配備のSS-20弾道ミサイルを極東へ再配備。日本国首相の「不沈空母」発言に対し、ソ連は「核の時代に不沈空母はあり得ない」と返答する 等、日ソ間の緊張が高まっていった。
     1984年11月、日本海で実施された日米共同軍事演習では、演習艦隊がウラジオストクから500海里の距離まで近づき、ソ連軍は警戒態勢に入った。演習は何事もなく終了した。しかし、活発な自衛隊及び米軍の活動を、ソ連諜報部・政治局は「ソ連への攻撃が刻一刻と迫っている」ものだと判断。遂にモスクワは、日本に対して先制攻撃を行うことを決断した。
     そして1984年12月6日、日本侵攻作戦発動暗号文「ナロードナヤヤマノボレ」がソ連の攻撃部隊へ送信され、複数個の海軍歩兵師団、及び空挺師団に攻撃命令が下された。夜明けとともにソ連空挺部隊は日本に上陸を開始し、同時に北方領土の機械化部隊も移動を開始。日本への奇襲は成功し、大阪以東の地域を完全に占領下においた。しかし日本へはエンタープライズを旗艦とした第7艦隊が、強力な上陸部隊を従えて急接近している。本格的な逆上陸が始まる前に、残存の自衛隊・在日米軍を蹴散らし、中国・四国・九州の空港を抑え、占領を盤石のものとしなければならない。核戦力抜きの限定戦争とはいえ、ソ連軍は自衛隊 そして米軍に打ち勝つことはできるのだろうか?

・北方領土問題は、今も解決に至らないロシア(ソ連)との国際問題である。史実では当然日本への侵攻は発生しなかったわけであるが、実際には極東ソ連軍が日本に上陸・侵攻する能力を持っていたかというと、北海道すら手中に収めることができたか怪しかった。しかしこれは航空機・揚陸艇の不足によるものであり、地上戦力は膨大な数を有していたし、ミンスクを中心とした極東艦隊、バックファイア爆撃機やSS-20弾道ミサイル等の核戦力が睨みをきかせており、危険な相手であることに変わりはなかった。

攻略

遂にやってまいりました、衝撃にして唯一のソ連キャンペーン。
大問題の日本列島攻略作戦「ナロードナヤヤマノボレ」。スチームローラーが極東の島国に押し寄せる!!
しかも作戦名が真珠湾攻撃の「ニイタカヤマノボレ」を意識しており非常に皮肉的。
(出来れば逆の対場でもプレイしたかった・・・・)

作戦開始時すでに東日本は奇襲攻撃の成功でソ連の占領下にある。目的は大阪を占領されないように守りつつ、西日本にある5つの飛行場のうち最低でも3つを占領する侵攻型キャンペーンとなっている。

主な敵は陸上自衛隊だが、海上では韓国海軍が支援作戦を展開している。また、後半になるとアメリカ海兵隊が支援に駆けつけてくる。
このキャンペーンはどの部隊をどのように上陸させるかで難易度が変わってくる。空母を上手く使おう。

まずは初動に注意。いきなり喉元に90式という刃を突きつけられた状態で始まるからだ。
御坊市を守る戦車教導隊は90式を16両配備しており、この戦車をまっとうな戦車戦で沈めるのは難しい。
そこで空母クズネツォフを配備しよう。これでこの艦隊が装備するヘリコプター部隊を使用可能になる。
ハインドの火力で90式を粉砕し、大阪の安全を守ること。ここ以外に90式を持つ部隊は存在しない。
ここを占領できれば飛行場が一つ手に入る。

北で待機している空挺部隊は近畿方面に展開させ、広島や鳥取の飛行場を狙おう。
同時に空母ミンスクも移動させて上陸を行い、空挺部隊を支援する。途中、韓国海軍が上陸を阻んでくるだろう。海上にて撃沈し、「手出し無用」ということを教えてやろう。幸い強力ではないので、ソブレメンヌイとナヌーシカの火力で一掃できる。

RTAチャート

筆者(攻略を書いたものではない。)の独自チャートになるが、安定して攻略が可能なチャートを発見したのでここに記す。
前提として、AIの特性とキャンペーン特有の環境について知ってもらいたい。

このシナリオの北九州防衛部隊は実は最初のターンは3部隊以上を相手にすると問答無用で敗走する。航空機であろうと輸送部隊であろうとだ。
そして、シナリオ最初にはウラジオストク(?)のVDV二個連隊が配置されている。これを北九州に投下しよう。また、初期から存在する空母ミンスクを一プロビ南に動かし所属のyak-141航空団を北九州に派遣しよう、これも活用することで一切ポイントを消費せずに北九州が占領できる。
そしてここが本題だが、戦闘前に敵の部隊が敗走した場合、部隊の行動ポイントは消費されない。よって降下したVDVはさらに一プロビ行動/戦闘が可能である。この部隊を二つとも(上手に管理できる自信があるならスペツナズ連隊のみでも可、さらなる時短が期待できる。)佐賀県に派遣しよう。
さて、佐賀のマップを見てほしい。おなじみのウォンサンハーバーだ。そしてここに空挺降下した場合と北九州から陸路で来た場合の違いについて説明する。一部の人間は試したことがあるかもしれないが、ここに直接空挺降下すると左上の海岸リス地にスポーンする。
部隊補給が受けられないうえに市街地と隣接していない地形から、敵の部隊に対して効果的な処置が行いにくい。我々が持っている対空部隊はiglaが2部隊のみであり、敵はスーパーコブラを8機持っていて、運よく全弾当てても全滅させるのは厳しいからだ。
また、平野部では73式の機関銃も強敵になる。市街地近接戦では一方的に殴り殺せるが、完全な平野ではこちらのVDVが一方的に殴り殺されることもあり得る。
しかしこれらの問題は北九州を占拠することによってガラリと変わる。リスポーンポイントが右下、「北九州市へ」に変更されるのだ。この差は大きい、リス地からシームレスに市街地に接続できるというとてつもない大きな利点がある。
あとはVDVの速度と市街地バニホで敵部隊を蹂躙しよう。幸いにも敵にVDVと近接戦で勝てる部隊は存在しない、なぶり殺せるだろう。敵砲兵に一部の市街地間平野で撃たれないことだけは注意されたし。

さて、佐賀を無事制圧した後あなた方は自由に使える40ポイントを保持している。これをどう使うかだが、攻略に書かれているハインドを配備する方法をこのチャートでは使用しない。
正確に言えば次のターンに先送りにする。
攻略文を読んだあなた方は大阪に90が突入してくることを恐怖するかもしれないが、それは一切問題がない。
これはシナリオ全体に言われることだが、最初の第0ターンは一部の部隊に行動能力が(敵味方ともに)付与されていない。これは友軍増援にも言われることである。
そして、大阪の友軍は付与されておらず、第0ターンで行動が出来ない部隊として位置づけられている。そしてこのシナリオのAIの挙動はほかのシナリオと比べても特殊だ。
(追記 この特性は米軍部隊の増援までである。米軍部隊が来襲した場合、大規模な反撃作戦が行われるため注意)
このAI達は基本的に攻撃を仕掛けてこないのだ。試しにシナリオを起動、一切部隊を動かさずに一ターン進めてみてもらいたい。
90は和歌山から一切動かない。よって何をやっても第0ターンでは90は無視できるのだ。

よって本チャートではこの90を初動で無視する。よってハインド隊のコスト15ポイントをほかに使うことができる。
何に使うのか?それはクズォネフの海軍装甲大隊だ。最初から呼び出せるクズォネフは以外にも1プロビ動くことができる。これを使い西に一プロビ動かす。そしてそこで海軍装甲大隊を召喚する。彼らは優秀なため、召喚したその場で動かすことができる。よってそのまま南国に揚陸しよう。
敵の南国駐留部隊は数の面でこそ多いように見える。コブラも配属されており相性は悪いように見えるだろう。
しかしここは海戦可能マップ、そして海軍装甲大隊には直掩でナヌシュカ級が配属されている。この艦のSAMは非常に優秀で、コブラだろうが容赦なく撃ち落とす。また艦載砲も地上掃射に十分耐えきれる武装をしている。
この時点で察した方もいるかもしれないが、このマップはナヌシュカ2隻とナジン1隻の地上掃射と申し訳程度の揚陸戦闘だけで勝利できる。とても簡単なマップである。
そして南国を占領したことにより、一つとても大きな要素ができる。ポイント収入が35ポイントになることだ。(佐賀10ポイント、大阪10ポイント、南国15ポイント)
初動でこのポイントを確保できたことは大きい。次のターンで90対処のハインドのほかにさらに何か有力な部隊を呼び出せるからだ。
あとは掃討戦である。筆者はこの手を使い3T目でこのシナリオを攻略した。
以降のターンの攻略はコメントなどで要請してくれれば執筆する。


f_NATO.png 第二次朝鮮戦争 Second Korean War(1992)

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  • あらすじ
     1989年、東欧革命の波は収まるところを知らず、ついに東ドイツにおいてベルリンの壁が崩壊した。ソ連にとって重要な同盟国である東ドイツが崩壊しようとしているにもかかわらず、「ペレストロイカ」「シナトラ・ドクトリン」を掲げるゴルバチョフ書記長は駐留するソ連軍を動かそうとはしなかった。
     1991年、とうとうワルシャワ条約機構が崩壊。ソ連の急速な解体を危ぶんだ共産党保守派・KGB・ソ連軍保守派はゴルバチョフを政権の座から引きずり下ろし、更にロシア共和国のエリツィン大統領ら改革派を一掃することを画策し始めた。
     その年の8月、クーデターが実行に移され、成功した。ゴルバチョフやエリツィン、その他改革派は次々と投獄され、クーデターを実行した保守派は国家非常事態委員会を組織し、ソ連の実権を握った。
     1992年までにソ連軍はバルト海沿岸の重要な港湾都市を占領したが、旧ワルシャワ条約機構加盟国を呼び戻すことはできなかった。そこで、ソ連は中国や北朝鮮など東アジアに残っていた共産主義国との関係を強化することを画策、両国に対し軍事支援を強化した。だが、この動きを西側諸国が黙って見ているはずがなかった。南北朝鮮のDMZ(軍事境界線)付近の警戒が強化され、さらに日本海には空母USSエンタープライズを中心とする機動艦隊が展開した。
     だが、突如としてエンタープライズがソ連潜水艦からの雷撃を受け航行不能になる。そして、機動艦隊にはソ連艦隊が迫りつつあった。さらに38度線の北側でもなにやら不穏な動きが見え始め・・・・・。

・第二次朝鮮戦争は「起こるぞ起こるぞ!」と噂になれど、未然に済んでいる想像の中の戦いである。いろんな所で題材にはなっているが。というのも、どちらにとっても今のところあまり利益にならないからである。ソ連が崩壊している今、北が攻め込んでも装備が充実している韓国軍と米軍にぶっ飛ばされるのは彼らのトップが一番良く分かっているだろうし、南としてもそんなことが起こればゲームのようにソウルが世紀末な状態となる。勝っても人的損失は計り知れないだろう。と言うわけで、未だに両国が(自分達の都合のいいように)悲願としている「高麗共和国」は出来ていない。

攻略

・朝鮮半島を巡り、西側と東側の最後の決戦が始まる。ユギオ2でも読みながらやるといいかも。
K1A1が!第一空挺団が!ティーガー対戦車ヘリが!レオパルド2が!所狭しと朝鮮半島を駆け巡る!!
敵も味方もこのゲームで出せる最高級の兵器を使っての、全力の殴り合いになるだろう。

・このキャンペーンのみ、いきなり最初から戦闘がはじまる。すなわち、ソ連艦隊からエンタープライズ護衛艦隊を守り抜くことである。この戦いに負けようものなら、それはエンタープライズとその艦載機部隊の壊滅を意味する。全力で立ち向かおう。

・艦隊戦が終了すると、晴れて指揮が可能になる。まずは38度線に展開する韓国軍を指揮し、これから始まる北朝鮮軍の猛攻に対処する必要がある。この時点で大まかに二つの戦略が選べる。一つ目は防衛戦を展開し、少しずつ後退しながら敵をすり減らす。相手が消耗したところで反撃する作戦。二つ目は逆に38度線部隊を北朝鮮領内に捨て身で突撃させて時間を稼ぎ、国境エリアから多くのポイントを得て強力な増援を多数呼び出す作戦、である。

・38度線の三つのエリア、すなわちソウル、春川、東草をすべて守りぬくのは難しい。この中のどれか一つ、二つは放棄せねばならないだろう。韓国の増援部隊は釜山方面から来るので、到着に時間がかかる。

・そして厄介なのが北朝鮮のT-90Sである。この時空ではロシアが輸出に合意しているのか、複数の部隊がT-90Sを配備している。これはK1の105mm砲を防ぐ強力極まりない戦車である。まともに撃ち合うとしたらK1A1を装備した部隊を出す必要があるが、こちらはK1A1を4両しか出せないのに対し、敵は10両以上持っているのだ。
篭城や航空支援での撃破も考えよう。

・最初に増援としてやってくるのは我らが自衛隊、第一空挺団である。少なくともこのキャンペーンにおいて韓国海兵と第一空挺団を組み合わせた篭城戦は結構強力である。韓国海兵は1ユニット15人構成でパンツァーファウスト3装備、空挺団は特殊部隊扱いで精度が高い。
なお、第一空挺団を平壌に降下させるとそれだけで占領と航空機の破壊が可能。これに呼応して米韓軍を攻めあがらせると・・・・?ゲーム的に面白くないと言う報告もあるので自己責任で。

  • おそらくですが航空機は対地の視界がないので艦船が見えずにウロウロして防空網に叩き落とされているか出現場所からあまりにも近すぎると攻撃侵入ができず、通り過ぎて再度攻撃侵入しようとするのでその時に防空網に入り込んでいるかと思われます、前者なら対艦ヘリを投入しましょう、対艦レーダーを持っているので遠くから艦船を補足でき、攻撃機が確実に攻撃できます、後者なら一度別の方向に攻撃機を移動させ、距離を取った後目標を指示すれば間に島とかで射線が邪魔されたりしてなければ最大射程で攻撃してくれます、ただ最大射程と行っても射程に入ってから照準を合わせるので発射まで若干のラグがあります、あと対艦攻撃機はSu-27Kを使いましょう、MiG-29kはマジもんのゴミユニットです -- RTA以下略? 2023-04-18 (火) 21:03:39
  • おっしゃるとおり、対艦ヘリを前線に送りSu-27Kを使って操作に気をつけてやったら、1機も落とされずにクリアできました。クリックひとつでこんなに違うのですね。勝利の女神は細部に宿るということですかね。ところで九州、四国の征伐もできず完勝というわけにはいきませんでしたが、最低限のノルマが達成(空港3つ確保)できましたので、完全勝利は2巡目3巡目で目指すことにして、ここらで次の「第2次朝鮮戦争」に進みたいと思います。取りあえずここまで丁寧に教えていただきありがとうございました。どうせまた次のステージでも困難にあたるでしょうが、その節にはよろしくお願いします。(「その節」はすぐにやってきそうな) -- 初心者? 2023-04-19 (水) 18:57:09
  • 皆様 ご無沙汰しております。その後、第2次朝鮮戦争は平壌攻略は達成しましたが、ソ連や中国(青島を含め)にまで侵攻するところまでいきませんでした。これでキャンペーン全編とも、最低ラインの達成に終わってしまいました。2周目に行く前に、今ちょっとEuropean Escalationの方に浮気してます。グラフィックは大したことないのですが、その分RPGを純粋に楽しめてるって気がしてます。将棋を楽しんでるような感じかな。地上戦だけなんで、空や海に気を遣うことなくシンプルな良さがあって、シンプルな頭の私にとってはいいような気がしてます。これが済んだらAirland Battleに行きたいと思いますが、これはEEみたいなやり方で日本語化するわけには行かないんですかね?(Wikiが過疎っていてその辺が載ってませんキャンペーンの進め方もまだ書き込まれてないです) -- 初心者? 2023-05-30 (火) 15:35:54
  • 日本語化なんてものはない。スマホでgoogleレンズを使っていくんだ。 -- 2023-05-30 (火) 18:39:06
  • European Escalation面白かったです。で、次のAirland Battleに行ってみようと、SteamからDLしてゲーム開始したら画面がハレーションをおこしたようになって、とてもできたものではありません。オプションでガンマを下げたりモニターの明るさやコントラストを調節してみましたが、多少良くなる程度で全然ダメです。どなたか改善のヒントをいただけませんか。これは、勿論本来はAirland BattleのWikiで問うべきでしょうが、前にも言ったように当該サイトは過疎り過ぎてて糠に釘状態ですので、こちらの皆さんのお知恵を拝借いたしたく。 -- 初心者? 2023-06-25 (日) 19:41:10
  • その後もいろいろやってたのですが、あるとき突然画面が正常になりました!でも、どこをイジったら直ったのか、分かりません。ヤレヤレ。 -- 初心者? 2023-06-30 (金) 09:44:45
  • でも日本語化はダメです。ゲームを楽しめるかどうか不安です。 -- 初心者? 2023-06-30 (金) 09:46:33
  • プサン包囲戦で米艦隊がマップに現れたけど、何処にも上陸できない(空母航空機はソウルに行けるけど地上部隊がいけないのでなにもしない)まさかプサンから韓国軍で押していく必要があったり? -- 2024-02-23 (金) 17:52:34
  • 米艦隊を半島に接近させた後上陸するのじゃ、ソウルに強襲するんだ -- 2024-02-24 (土) 16:23:53
  • まず米海兵隊部隊を米海軍のあるエリアに配置(釜山に増援の陸軍部隊を呼ぶのと同様の手順)、その後海岸線に部隊を移動させる。(これも半島南部の部隊移動と同じ手順) -- 2024-02-24 (土) 20:38:10