《エネミー》/【スプリガン】

Last-modified: 2024-01-24 (水) 20:30:16

2nd、3rd、4th、5thと姿を変えつつ登場したエネミー。
元ネタはイングランド・コーンウォール地方に伝わる同名の妖精であり、ドワーフに似た姿をしているとされる。
環状列石や古びた砦に住まい宝物を守っており、身体の大きさを自在に変える事が出来る存在。
非常に醜く凶暴な性質であり、普段は小柄な姿だが戦いの際には前述の能力によって巨大化し巨人になると言う。


2nd

侵食異世界の対抗策を得るため各地のレイポイントを巡る際、各ダンジョンの中ボスとして登場する。
今作においてはスプリガンはボス特有の肩書きであり、エネミー個体としての名称は「ナイト・オブ・○○(○○にはフレイ、ジオなど4つの紋章の名前が入る)」となる。
紋章の属性に応じた赤・灰・緑・青の角付き兜と甲冑を着込み、右手は素手、左手に大型のカイトシールドを携えた姿。
胸甲やスカート型の下半身を見てわかる通り、女性型としてデザインされている。


本体と盾パーツによって構成され、ステータスは全て同一。本体は名前の紋章が司る属性を吸収し、反属性が弱点となる。盾は全属性を吸収する。
本体は基本的に通常攻撃か単体ATP4倍攻撃の「ブレードアーム」を使用。盾パーツを破壊すると、「カロリックノヴァ」「ガイアクラッシュ」「スパイラルタイフーン」「ウォーターカタストロフ」などの属性全体攻撃を使用するようになる。
盾パーツが生存していると本体のDFP・MGRを1.5倍にする「ハイ・バリア」や盾パーツをリフレクト状態とする「ミラーコート」を用いる。
能力としては「ブレードアーム」が直撃で1800程度食らう程度で、さほど脅威にもならない相手となる。
DFP・MGRもそこまで高くない上にわかりやすい弱点もある為、本体を集中攻撃すればあっさり終わってしまうことも。


共通して本体からはミラクルベリーを、盾からはフルリヴァイヴ?を盗める他、撃破時にリルカブラッドティムカノンの最強頭防具をドロップする。ちなみに盾パーツが落とすのはミラクルベリー。


実は元々「カガミのガーディアン」として設定されており、デザイン担当者もモンスター担当の大窪氏?ではなくキャラデザ担当の伊藤氏?が行っている。*1
胸があるが上位存在ゆえに無性であるという設定であったらしい。
没になった名前はファシナシオンと言い、後にその名前は別のモンスターに引き継がれた。

3rd

今作ではABYSSのB11F~B100Fの広域に登場する一般エネミーとして登場。
コボルド?の色違いであり、青色の流体に近い身体と10指の両手、頭部に並んだ10個の目と透けた体内に黄色いコアを持つ。
エンカウントテーブルは同種4匹・同グループのみ。


行動としてはATP2倍のアタック「ランドスライダー」とSOR×味方数の魔法攻撃「レイラインキャノン」を繰り返すのみだが、この後者が意外と厄介。
戦闘開始直後であれば、SOR494から放たれる光線は直撃すれば1800ダメージ近くになり、集中して食らうとかなり被害がかさむ。
速攻で数を減らそうにも、HP5120と弱点属性無しという強みがあるため攻めあぐねる、という形。
「レイラインキャノン」自体は実は地属性の為、地属性耐性を全員に装備させるのがベターか。ABYSSの敵に多いパターン。

4th

今作では再び中ボスに昇格。今作の姿は石で出来たゴーレムといった風情で、上位個体になると体表に苔が生え、背中に翅が生える。
ラピ○タに出てくるロボットのような感じなのは恐らく狙ったものであろう。
天地を分かつミムクリルゥ?のFLOOR8にてラットモンキー12体との強制バトルの後、パーティメンバーが分散した状態での戦闘となる。
アルノーラクウェルジュードの順でまずはスプリガン(小)1体ずつと連戦になった後、ユウリィが孤立した状態で(大)1体、(中)2体との本番となる。
(小)との戦いにかけたターン数が少なかったキャラほど(大)で孤立したユウリィに駆けつけるタイミングが早くなる為、速攻の戦いを心がけるとよい。
なお、「アタック」の動作は(小)(中)と(大)で異なるが、実は技定数は同じ500。


毒で倒すとその後のスプリガン戦をカットできる。
アルノーはタラスクタスクを使えないためラクウェルの毒咬で狙うことになるが、毒ダメージは163と少ないため狙いづらい。
TAでもなければ活用の機会はないだろう。

スプリガン(小)

前述の通りユウリィを除いた3人が、それぞれタイマンを張ることになる。
四つ這いの待機モーションとは裏腹に両足同時のドロップキックで「アタック」を仕掛ける機敏さを持つが、逆に言えばその一芸しかない。
HPも3240とそこらの雑魚に毛が生えたレベルしかない為、能力を惜しまず速攻で片付けるに越したことはない。
ただし弱点属性がない為、アルノーは若干手間取るか。
なお、大中小の中でこいつだけ盗めるアイテムが設定されている。と言ってもポーションベリーなので狙う必要もないだろう。

スプリガン(中)

ユウリィのピンチに(大)の取り巻きとして現れる。
動きはやはりドロップキックの「アタック」を繰り返すだけだが、(大)より「集中攻撃」の指示が出るとブロッカー無効の「アタック」を繰り出すようになる。
ステータスはほぼ(小)と同一だが、RESのみ劣っている。孤立したユウリィが為すすべなく死ぬことがないようにするためか。
HPは6480と(小)の2倍になっている。

スプリガン(大)

2体の(中)を取り巻きに迎える中ボス枠。
ステータスも当然最も高く、巨大な腕を振り回す「アタック」はまだしも300近い魔力から放たれる技定数670の「ストーンバレット」や技定数760の「ハイペリオンブラスター」は直撃すれば結構な痛手。
先述のようにユウリィがピンチ状態になっている為、仲間が駆けつけるまでは耐え凌ぐ事を余儀なくされるだろう。プロテクトなどで守りを固めると良い。
だが、仲間が来ても「集中攻撃」を指示しながら攻撃したり、「アイソレイト」で分断を狙ってくるなど狡猾な面も持つ。
(中)をさっさと片付けてしまえば腰を据えて戦う事が出来る為、まずは取り巻きから倒すと良いだろう。

5th

今作でも続いて中ボスとして登場。4th準拠の「スプリガン」として光遮る通地の底のダンジョンボスとして出てくる他、なんと2nd準拠のデザインでもって排斥されし隔壁のダンジョンボスとしても採用された。

光遮る通地の底(スプリガン)

FLOOR12で1体のLv9と、FLOOR18で2体のLv10との戦闘になる。
モデリングはLv9が4thの(大)、Lv10が(中)のものに準拠。何故か前作とは強弱が逆。
どちらも共通して「ナックルパート」による物理攻撃と「ストーンバレット」による魔法攻撃を行う。特に後者は直撃で600前後と、この時点では結構な威力。
特にLv9の個体はアルゴリズムタングラムによって初手は必ず「ストーンバレット」を使用し、直後に「レイポイントについて」のチュートリアルが出る事が特徴。
作中で示唆される通り、地のレイポイントを活用して戦うのが吉。
また、Lv10の個体は初期配置が挟み撃ちの状態になっている。逃げ場がなくなる前に移動するか、ジャンプを活用しよう。

  • ちなみにLv9との戦闘を速攻で終わらせてしまうと「レイポイントについて」のチュートリアルがそのデータ内では閲覧できなくなる。コンプリートを目指す場合は注意。

排斥されし隔壁(スクトゥム)

排斥されし隔壁のFLOOR02にて「火のスクトゥム」「水のスクトゥム」として戦闘になる。
モデリングは2ndのものをブラッシュアップしつつ、盾が小型なものとなっている。だが形状的にスクトゥムとは言いづらく、左端が円状に欠けたヒーターシールドという感じ。
2ndでは地に足を着けた騎士といった出で立ちであったが、今作では浮遊し属性の結晶らしきものを周囲に旋回させる妖精の騎士といった風体となる。
物理攻撃「ブレードアーム」及び「クリメイション(火)」「ハイドロプレッシャー(水)」を使用してくる他、ギャザーによって配置を操る事も。
キャロルが言及する通りそれぞれ反属性が弱点となるため、前回と逆に弱点を調べレイポイントを攻めに使用する「アナライズについて」のチュートリアルとなる。

  • なお2ndでは手刀であった「ブレードアーム」は今作では属性結晶を剣状に並べ叩きつけるというモーションになった。あくまでファンサービス的な登場である為か。

*1 「コンプリートガイド」P352の座談会より