シリーズ頻出の隠しダンジョンで、最奥には百魔獣の王が待ち構える。
abyssは英語で、底の知れない深い穴・深淵という意味。
ナンバリング奇数タイトルに登場し、偶数タイトルでは未登場という法則がある。
1st
シリーズ初登場。この時はまだカタカナで"アビス"という名前。別名「怪獣監獄」。
パンデモニウムクリア以降、リフレクター衛星軌道上の反射衛星がダークネスティアの負の生命エネルギーを送付されたことで不具合が発生してしまい、エルゥのほこら使用時にランダムで転送座標にズレが生じる転送事故が発生するようになり訪れる事ができる。
発生確率は体感で1/10程度。画面全体が真紅に染まれば事故発生したと分かる。
なお所在地はエルゥ界。「まほうのちず」を見ると「エルゥ界西側の隔絶された島」に位置しており、タージェン村のエルゥからその存在情報を知ることができる。
強力な雑魚敵を退け仕掛けを解き、最深部の魔法陣でオールドギターを使用してようやくラギュ・オ・ラギュラとバトルになるのでしっかりと準備をしてから訪れよう。
- 転送エフェクトは長い上にエラー確率も低いので、繰り返す間は何か別のことをして時間の無駄を省きたい。
全体的に視界が悪かったり(DQ1のたいまつ・レミーラな程度)、足場が悪かったりのエリアで構成され、慣れないうちはよく奈落に落っこちる。
やっと視界が全開になる浮島をワイヤーフック一本で進んでいくエリアも足場が狭くシビアなため、狙いが逸れて刺さらない→位置を調整しようと動く→勢い余ってひゅるる~…となったザックが多いことだろう。
三人の?最強?頭部防具を筆頭にアミュレット、せいめいのオーブ、きんだんのタブレット、パワーブースター、そしてラギュ・オ・ラギュラ討伐の証であるシェリフスターと、隠しダンジョンだけあってお宝はいずれ劣らぬ貴重品揃い。
- 途中に一つだけ、空っぽの宝箱がある。
1stでは不具合のためホーリーグレイルは実装されなかったのだが、もしかするとこの宝箱に入っている予定だったのかもしれない。 - 道中のエネミーからも、ここでしか手に入らない左手装備二種類が低確率で盗める。
なお、ラギュ・オ・ラギュラの封じられたエリアと、三人の頭防具が入った宝箱のある部屋に入るにはそれぞれデュプリケイターが必要なので、予め調達するのを忘れずに。
3rd
どこまでも昏い深淵が広がっている。
絶望に塗り潰された闇の向こうで、
ひと欠片の【希望】を求めるなら、
闇に飲みほされる前に、引き返す事である。ABYSS南東の看板
チャプター3になってからリトルロック住人から話を聞くとサーチできるようになるダンジョン。
他シリーズのABYSSと異なり石の竜神を手に入れる必要があるためストーリー上必ず訪れ、隠しダンジョンではなくなった。
リトルロックの南に位置し、ロンバルディアのミサイルマイトで岩を破壊してから荒れ地を越えて行く必要がある。
ダンジョンの特徴として
- 道中のセーブが不可能。
- フロアには5つのブルージェムと転移碑が配置されていて、全て回収すると転移碑が起動して下に降りる事ができる。
- ブルージェムはVIT・ECNゲージを両方回復出来る為、意識すればかなり余裕が持てる。
- フロアは全100階層、特定のフロアを除いて100種類の形状のフロアからランダムで選ばれる(B1F、B10F、B30F、B60F、B100Fは固定フロア)。
などが挙げられる。
B10Fのボスエフレム・ザイン、B30Fのボスルーラネア・ザイン、B60Fのボスザバーガ・ザインを倒すとそのフロアの転移碑からABYSSを脱出するか選択可能。
逆に言えばこの方法かエクソダスオーブが無ければ途中での脱出は出来ないので、進むか退くかはよく考えて選択する事。ゲームオーバーになってから後悔しても遅い。
特にB10Fまでとそれ以降では大きくエネミーの強さが異なる為、エフレム・ザインを倒し石の竜神を入手したあとにうっかり先を進むなどせず素直に戻る事を強く推奨する。
…もっとも石の竜神目当てに突入した時点のパーティではB10Fまでの雑魚敵にも苦戦するだろうから大半の渡り鳥が戻るだろうが。
ただでさえ全100階層という気が遠くなる長さに、単調なフロア構成、さらには奥へ進むほど?眠くなる?BGM?と相まってプレイヤーは自身との戦いになる事間違いなし。しかも一度脱出するとまた最初からえっちらおっちら降りていかないといけないということでかなりイライラさせられる人も少なくないトカ。
それに加え道中の雑魚敵も嫌らしいのが多く、ほぼ全域に出現するアエローのかっぱぐ(あまつさえ逃走)でイラつかされるのはまだマシで、B11F以降から出るヴォイドラの時空干渉承認完了でダンジョン入口に戻された時はもうその日は冒険をやめてフテ寝した方が良い。
B100Fに潜むラギュ・オ・ラギュラ(幼生体)を倒し、戻った所でラギュ・オ・ラギュラ(完全体)との戦闘が待ち受けており最後まで予断を許さない構成となっている。
- 中層(B31F)以降は敵から盗める・落とすアイテムとして本編で一品物のギアを入手可能な為、攻略本を携えて挑みたい。
特に完全なるライブラ・虹の額冠・ネクロノミコン・秘伝の書といった最高クラスのギアを複数入手する為にはB61F以降に籠もる事になる。バトルをキャンセルしてそこまで行くだけでもかなり大変。
ある意味FF3のクリスタルタワー以上の、時間を大敵とする場所である。 - ナイトメアキャッスルクリア後は一般エネミーが出現しなくなるため、ラギュ・オ・ラギュラに挑戦するだけならナイトメアキャッスルクリア後に挑戦すると言う手もある。ただしそれでも長丁場の為、むしろ単純作業感はより強まる。
- 何かのはずみでPS2がフリーズしてしまった時の絶望といったら…
- 真面目に突破する気なら役立つのはゲイルクレスト。フロア内は細い通路と少し大きい小部屋で構成されているため、小部屋の中心にある柱に向かって突っ込むことで移動時間短縮とエンカウント回避を両立できる。ただし通路にも小部屋にも壁が無いため、向きを間違えると落ちてしまいロスになる。片側のジェムを取った後、スタート位置から戻って逆側を取りに行くほうが短縮になることもあるのでマップの形と応相談。
ぶっちゃけラギュ・オ・ラギュラよりもB100Fへたどり着くまでの道のりと手間の方がずっと手強い。
また、このダンジョンのみの仕様としてB11F~B100Fの広域に出現するエンカウントテーブルでは先制攻撃・不意打ち・ピンチが発生しないという仕様が存在する。
このテーブルはエンカウントキャンセル時、常に消費するECNゲージが1の為見分ける事自体は比較的容易。
「イニシアチブ」による確定先制攻撃を行っている場合は注意されたし。逆にサプライズガードを外してポイントをケチっても問題ない。
なお金子氏曰く3rdに限っては、ABYSSは這い寄る混沌が作った蠱毒の容器で、その蠱毒に生き残ったのがラギュ様という設定とのこと。
5th
南東アウトフィールドの離れ小島に存在する隠しダンジョン。
まずテレポートオーブを傘をさした魔女っ子の持つものと交換しておき、魔天楼ライラベル東にある岩をアースガルズで破壊する。岩を越え南下して遺跡跡でテレポートオーブを使うと転送事故を起こしABYSSのある小島に到着できる。
フロア奥の封印柱にデュエルサインを使うことでラギュ・オ・ラギュラとバトルになる。
なおラギュ様と戦うには4つの聖遺物、聖骸布・黒尖槍・十戒の碧柱・柊の額冠を捧げる必要があるので事前に入手しておこう。
F
1st同様パンデモニウムクリア後エルゥのほこらの故障による転送事故で訪れる事ができるのだが、内部へ直接転送ではなくエルゥ界西側の隔絶された島にあるエルゥのほこらへ到達し、そこから近辺をサーチする事でABYSSが見つかる。なお転送事故発生率はテレポートジェムの所持数に比例しており、99個持ってれば99%となる。
100のフロアで構成されており、各フロアに落ちている魔獣のメダルを100個集め、ダンジョン入口に現れるラギュ・オ・ラギュラ(完全体)を撃破する事がこのダンジョンの目的。
3rd同様、最深部のフロア100にはラギュ・オ・ラギュラ(幼生体)が鎮座しており、話しかけると戦闘になる。
魔獣のメダルは基本的に落ちているだけだが、フロア100のみラギュ・オ・ラギュラ(幼生体)を撃破する事で手に入る。またメダルを100枚集めた時点で百魔獣のメダルに変化し、ダンジョン入口でラギュ・オ・ラギュラ(完全体)との戦闘になる。勝つまで脱出もセーブも不可能になる。
3rdとは異なり
- 100のフロアは固定だがその分謎解きが追加され、ABYSSの魔鍵を使ったりワープクリスタルでフロアを上下しながら進んでいくことになる。これによってかなりのショートカットが可能となった。
- さすがに前作の中断・セーブ不可という仕様が大不評だったのを鑑みたのか、今回のABYSSは内部で1ギミルコインでのセーブが可能になった。
- 百魔獣のメダルを入手すると、完全体に勝つまで脱出もセーブも不可能になる。
- ラギュ・オ・ラギュラ(幼生体)を倒しても完全体との戦闘は不可避では無く脱出可能。
- 既に99枚集めており、幼生体撃破時点で手に入るメダルが最後の100枚目だった場合、脱出もセーブも不可能になる。
100枚集めるとラギュ・オ・ラギュラ(完全体)との戦闘は不可避なため、フロア001入口間近の落ちている魔獣のメダルをわざと残しておく事で幼生体撃破後もABYSSを脱出できるので、一度脱出して再準備がおすすめ。