道化師

Last-modified: 2024-03-03 (日) 22:11:36
収録拡張コストカード種別効果
収穫祭(初版)
収穫祭&ギルド
5アクション-アタック+2コイン
他のプレイヤーは全員、自分の山札の一番上のカードを捨て札にする。
そのカードが勝利点カードの場合、そのプレイヤーは呪いカード1枚を獲得する。
勝利点以外のカードの場合、捨て札にしたカードと同じカードをそのプレイヤーが獲得するか、
あなたが獲得するかをあなたが選ぶ。

概要

相手のデッキトップを捨て、追加効果を得るアタックカード。有用なカードなら自分も同じカードを獲得できるし、いらないカードなら相手にもう1枚押し付けられる。
銅貨を押し付けてデッキの弱体化を狙ったり、庭園品評会のためにとにかくカードを集めたりと状況に応じて色々できる。圧縮している相手からは有用なカードを獲得できる確率が上がる。
1回のアタックはさほどでもないが、序盤から何度も使われ続けるとデッキが銅貨呪いにまみれて機能不全になってしまう。
デッキ内の勝利点の枚数が増えるとそれだけ呪いを受け取りやすくなるので、勝利点を買うタイミングには気をつけよう。

利用法

  • 魔女のような呪い撒き効果と、密輸人のような相手のデッキに応じたカードの獲得効果を併せ持っている。当たり方にはどうしても運が絡む。
    • サプライにある勝利点以外のカードなら何でも獲得できるので、運が良ければ白金貨支配といった高コストのカードも手に入る。
    • 呪いを撒く枚数が不定なので、呪いの山札の切れるタイミングがわかりにくい。
    • とはいえ基本的には打ち得カードであり、どう転んでも何らかのアドバンテージは得られる。打たれる側にとっては、圧縮してもしなくても回避が難しい点が嫌らしい。
  • 強力なカードを獲得する際、相手にとってはそのカードが一巡使えないことになるのも地味にアタックとして働く。
  • 複数人で道化師を打ち合う試合展開になるとサプライからカードが次々と減っていくので、三山切れのタイミングに注意。
  • 密偵念視の泉で相手のデッキトップを調整し、欲しいカードを狙い撃ちする、占い師大衆と組み合わせて確実に呪いを撒けるようにする、といった工夫ができるなら利用したい。
  • コンボ対ステロのように自分と相手のデッキ構築の方向性に違いがある場合、銀貨のようなカードがめくれるともらっても嬉しくなく、かといって相手にあげると手助けになるだけ、といったジレンマに陥りやすい。
  • 対策として望楼はもちろん有効。
  • 他に「サプライに置かないカードは獲得できない」という性質を利用し、獲得しやすく捨て札にされても余り痛くは無いをデッキに積み込む方法もある。
    道化師を使われるゲームでは、圧縮戦法は高価なカードに当たりやすくなるため考え物だが、馬による引き切り戦法であれば高価なカードを守りつつデッキ構築ができるため、簡便な対策となりやすい。
    闇市場トラベラーなどでもサプライ外のカードを集めやすいが、この場合のサプライ外カードは「結局捨て札になると悲しいカード」なので、あまり良い対策にはならない。

詳細なルール

  • 道化師の効果は、『勝利点カードである場合』に相手に呪いを獲得させ、『そうではない場合』に同名カードの獲得処理を行う。
    • 「呪いを獲得させる」処理を行うか、「同名カードを獲得する」処理を行うかのいずれかである。両方を処理することはない*1
    • HJ版のテキストでは「勝利点カードの場合」に続けて「勝利点以外のカードの場合」の処理を行うかのように読めてしまう余地がある*2が、鉄工所のような処理ではないことに注意。
    • 複数の種類をもつカードは、その中に勝利点を含めば勝利点カードとして扱う。
      • 道化師で大広間が公開された場合、大広間はアクション-勝利点カードなので、そのプレイヤーは呪いを受け取り、誰かが大広間を新たに獲得することは無い。
  • 非勝利点のうち、サプライの山札に同名のカードが残っていないカードが公開されると誰も獲得できない。
  • 非勝利点のうち、避難所褒賞Reward狂人のようにサプライに置かないカードが公開されると誰も獲得できない。
  • デッキにも捨て札にもカードがなく、カードを公開できないプレイヤーは道化師の効果を受けない。

コメント





*1 原文では"otherwise"で繋がれており、特に二版ではセミコロンが用いられているため、二者択一の処理であることが明確になっている。
*2 勝利点を含む複数タイプを持つカードが公開された場合の処理に誤解を招く可能性がある