儀式

Last-modified: 2023-09-11 (月) 21:20:51
収録拡張コスト種別効果
帝国4イベント呪いを1枚獲得する。そうした場合、あなたの手札からカードを1枚廃棄する。
そのカードを廃棄したときのコスト1につき、+1 勝利点トークン

概要

呪いを獲得する代わりに、廃棄カードのコスト分の勝利点トークンを得るイベント
デッキ内に不要な高額カード筆頭である属州を廃棄すると6勝利点が8勝利点+呪い1枚となって差し引き1点の得であるが、4金1購入の行動としては必ずしもコスパがよくない。
また、勝利点カードをトークンに置換しても、代わりに呪いが入ってくるためデッキの不要カード枚数が減るわけではない。
過剰投入しておいた狩場を最終盤に廃棄するなどは悪くないが、基本的には高額カードを廃棄するデッキが弱まるので、目的を持って利用しよう。

利用法

  • 銅貨を廃棄しきった後の金貸しなど、役目を終えたカードを勝利点に変換する。
    • 呪いは得るが、どのみちデッキ内の不要カードの数は変わっていないのだから、役目を終えたカードが勝利点カードになったと思えば悪くない。
    • 呪いが枯れた後の魔女海の妖婆などは恰好の廃棄材に見えるが、残念ながら呪いが尽きている時点でこのイベントを利用できない。
  • 特定の組み合わせを考えない場合、勝利点行動としては点数効率が良いとは言い難いが、考慮すべきシチュエーションは存在する。
    • ゲーム最終盤であれば、金貨含めて7金しか出なかった時に、公領購入で3勝利点積むよりは、金貨廃棄で5勝利点積む、という選択もあるだろう。
    • デッキ破壊を警戒し、公領属州を事前に勝利点トークンに変換しておく手段に利用できる。
  • 容易に高額カードが獲得できる、あるいは容易に呪いが廃棄できる場合に点を稼ぐ。
    • 望楼交易人があれば呪いをデッキに入れなくて済むため、デメリットを大きく軽減していると言える。
  • 連打するのはやや難しいイベントだが、高コストカードの供給手段があると活かしやすい。
    • 各種金貨獲得カードや、7コストの戦利品を簡単に獲得できる戦利品の袋は相性が良い。後者の場合は賞品のヤギが出れば呪いの対処も容易。
    • カットのために獲得した高額なを勝利点トークンに変える。
  • 山賊の砦を用いるゲームで、中盤までは構わず金貨の出力を活用しつつ、最後に儀式で廃棄する。
  • 高額カードを廃棄して勝利点を得る動きは司教と似ているが、儀式はイベントなので購入フェイズの処理であることと、呪いの獲得が直前にあることに注意。
    • 行商人のコスト減効果が発揮されている状態である。安く入手して高い状態で廃棄するのが定番のカードだが、集めておいて儀式ターンだけアクションカードを使わない動きは効率が良いとは言い難い。
    • 呪い獲得によって、デストリエは1コスト安くなり、行人に至っては0コスト扱いとなっている。
    • 漁師であれば、儀式で呪い獲得後に廃棄するため5金扱いとなるため、悪くはならないだろう。

詳細なルール

  • 呪いを獲得できなかった場合、カードの廃棄は行えず、勝利点は得られない。
    • サプライに呪いがない場合や、支配交易人で呪いの獲得を置換した場合が当てはまる。
    • 一方、獲得した呪いを望楼で廃棄したとしても、獲得自体は行われているのでカードを廃棄し勝利点を得る。
      海辺・繁栄・異郷の2020年版についてにより、交易人のリアクション効果が「獲得カードを銀貨に交換する」に変更されたため、交易人で獲得した呪いを銀貨に交換しても、カードを廃棄し勝利点を得られるようになった。
  • などのカードでカードのコストが下がっている場合、下がったコストを参照する。
  • コストにポーションや負債を含むカードを廃棄しても、ポーションや負債は無視され、コインコスト分の勝利点しか得られない。
    • ポーションや負債のみのコストを持つブドウ園大君主のようなカードを廃棄した場合、何も得られない。
  • 儀式の効果は、廃棄置き場に移動した後ではなく廃棄する直前のコストを参照する。弟子などの処理とは異なる点に注意。
    • これは英語原文で時制がit costと過去形であることを理由とする*1
      • 日本語版でも表現されているものの、判別は難しい。Dominio Onlineの日本語版テキストでは「廃棄前の」と明記され、廃棄前コストを参照することが明確になっている*2
    • 廃棄置き場への移動でコストが変わる場合があるので、「カード獲得によりコスト変動が発生するカード」との組み合わせには注意が必要である。一例を以下に挙げる。

      儀式を購入した際…

      1. 儀式の効果で、呪いを獲得する。(この時点で行人のコストは0になる)
      2. 儀式の効果で、手札の行人を廃棄する。(この時点でまだ行人のコストは0のまま)
        1. 行人の廃棄に手札の青空市場でリアクションし、青空市場を捨て札にして金貨を獲得する。(この時点で行人のコストは6になる)
      3. 儀式の効果で、「廃棄前の行人のコスト分の勝利点トークン」を得る。
        廃棄前とは(i)のタイミングではなく(2)のタイミングなので、得られる勝利点トークンは6ではなく0である。

余談

  • 廃棄したカードのコストを参照してその数値分の勝利点トークンを得る効果だが、帝国収録のカードながらもそのコストに含まれる負債を数えることは無い。
    • 錬金術で登場した弟子も同じくカード1枚を廃棄してコストを参照するカードだが、こちらはコストに含まれるポーションを数え、その数につき+2ドローを行う効果を持っている。

コメント

  • 呪いが枯れた後の使い魔、とありますが、呪いが枯れたら廃棄もできないのでは? -- 2020-11-25 (水) 18:36:10
  • 漁師であれば、儀式で呪い獲得後に廃棄するため5金扱いとなるため、悪くはならないだろう。」は「儀式は弟子などとは異なり、廃棄置き場に移動した後ではなく廃棄する直前のコストを参照する。」に矛盾するのでは? -- 2020-11-26 (木) 03:46:14
  • ↑矛盾していないハズです。儀式購入時の流れ(+コスト参照タイミング)は、呪い獲得(この時点で捨て札ができるので漁師は5金扱い)→廃棄するカードとして漁師を選ぶ(廃棄カードのコストを参照)→廃棄が実行される→参照コストに基づきVP獲得…です。漁師は呪い獲得直後は5金扱い(呪いが捨て札にあるハズ)なので、5VPが獲得できます。一方、詳細なルール内の「石切場が~」の説明は、『地下墓所が、廃棄される直前(呪い獲得直後)は3金扱いだったのが、廃棄処理後に5金扱いになった』という例であり、漁師とはコスト変動タイミングが異なります。(まぁ、そもそも「儀式のコスト参照タイミングが弟子などの他のカードと違う」ということ自体もただのスペルミスな気がするので、どこかで裁定が出ているかもしれませんが…) -- 2020-11-26 (木) 08:41:34
  • リッチや戦利品等、優良廃棄材候補は増えている。終盤の狩場とは元々相性良かったし。 -- 2023-04-09 (日) 13:03:04
  • 安定した呪い処理手段があれば、戦利品の袋で獲得した戦利品を儀式に捧げる戦術はアリっぽい。 -- 2023-04-09 (日) 20:26:15
  • まぁヤギは欲しいよね、あとはモノによるかな…… -- 2023-04-09 (日) 20:28:22
  • ってことは戦利品の袋/銀貨/ヤギ/任意の戦利品/呪いで毎ターン7vpかな?戦利品あるならもっといい動き出来そうなサプライ多いとは思うけど……。 -- 2023-04-09 (日) 23:30:54
  • 毎ターン儀式する儀式ループってどうなんすかね?似たものだと遠隔地ループとかありますけど、あっちは毎ターン4点だとあまり強くない印象です。例えば儀式で山賊で獲得した金貨を割る6点ループだとどうなるのかな -- 2023-09-10 (日) 17:15:41
  • 呪い1枚獲得で差し引き5点を実質7金使って行うのは、毎ターン8金で属州1枚購入よりも安定性などトータルでは劣るのでは? -- 2023-09-11 (月) 08:48:20




*1 Gain a Curse. If you do, trash a card from your hand. +1 VP per 1 Coin it cost.
*2 呪い1枚を獲得する。獲得した場合、手札1枚を廃棄する。廃棄したカードの廃棄前のコスト1につき+1VP