【せいなるナイフ】

Last-modified: 2024-03-21 (木) 04:58:52

概要

聖なるナイフ。DQシリーズにおける元祖短剣系の【武器】。初出はDQ2。
 
【公式ガイドブック】等では「魔を退ける効果がある純銀製のナイフ」と説明されている。魔物との戦闘を前提に作られた武器のようだが、この設定がゾンビ系へのダメージ増加などとして表現されるようになったのはだいぶ後のシリーズから。
 
序盤に登場する武器で、大抵の場合【どうのつるぎ】より攻撃力が若干高く、装備できるキャラも多い。
DQの参考になったWizardryでは「宗教的な理由から僧侶は剣を持たない」という設定があったが、DQの僧侶は明らかに剣として造られている【ゾンビキラー】なども扱い、このナイフも問題なく装備できる。
これらの武器は切れ味ではなく聖なる力でダメージを与えるから大丈夫…という理屈かと思いきや、鈍器付きの刃物も装備できるので、DQの聖職者に刃物絡みの戒律は無いようだ。
 
シリーズ初期からある伝統的な序盤武器だが、作品によって扱いには差がある。タダで拾える、その割にはそこそこ強い、キャラによっては序盤最強武器になったりする一方で、より強い武器の陰に隠れたり、DQ9以降は【短剣スキル】の使い勝手に強さが左右されたりしている。
 
「純銀製」という設定は、西洋で銀が魔除けの力を持つと信じられていたことからだろう。
各種のフィクションでも銀製の武器や銃弾が狼男や吸血鬼などへの有効打として登場するのは珍しくないが、実際の銀は金属としては柔らかいため、武器として使うには適していない。

DQ2

攻撃力は12で、【リリザ】で購入可能。3人全員が装備できる。
 
【ムーンブルクの王女】も装備できるという利便性はあるが、【どうのつるぎ】と比べて攻撃力は2しか上がらない。その割に価格は2倍の200Gなので、コストパフォーマンスはお世辞にも良いとは言えないだろう。
【ローレシアの王子】の腕力を考えると、武器はどうのつるぎのままで防具を優先するのがセオリー。
しかし、最序盤においてダメージ1ポイントの差は倒せるか倒せないかの境目になることも多く、見た目の数値以上の効果がある。
そもそも下取り込みで考えれば実質的な費用は50Gで、これより上の武器はさらに価格が跳ね上がるので、わずかでも撃破効率を上げる意味でも段階的に買い替えていくのはそこまで悪い選択ではない。
また、本作ではバブルスライムが銅の剣を落とすことから、宝箱のゴールド変換による損を嫌うなら持ち替える意義はさらに大きい。
 
また何気に【ムーンペタ】では販売されていないので、いざムーンに装備させたいときにこれを持っていないとわざわざリリザまで戻る羽目となる。
元々ムーンの力は低いので数ポイントのダメージアップを吉と取るかどうかはプレイヤーの判断となるが、使わせたい場合は予めリリザで購入して【サマルトリアの王子】にメイン武器として使わせておき、【てつのやり】への買い替えのタイミングでムーンに渡してあげれば無駄無く有効活用できるだろう。
 
実際のところ、【バギ】を覚えるまでは迂闊に行動するよりも防御していた方が安全なのだが、【ひのきのぼう】と比べれば確実に攻撃力は上がるので、撃ち漏らした敵を倒すのに一役買ってくれることもある。
また、【ルプガナ】に着くまでムーンの装備はとにかく悲惨なこともあり、なるべくなら彼女の装備も万全にしてあげたいところ。それらを踏まえて買い与えるかどうかを判断すると良いだろう。
 
ちなみに、後々【デルコンダル】の武器屋の宝箱でも入手することができる。
しかもすぐ目の前に【旅の扉】があるので、FC版では【きんのカギ】さえあれば無限に入手可能という地味なテクニックも存在する。
これにより安全にお金を貯めることが可能ではあるが、腹立たしいことにデルコンダルでは道具屋が存在せず、その場で売ることができない。よって、売却の面倒を考えると実際はレベル上げも兼ねてちゃんと敵を倒していく方が賢明だろう。
それでもあえて行うのであれば【ローレシア】にルーラで帰れるようにしておくと良い。【トヘロス】を使って【ローレシア南のほこら】まで歩けば、余計なエンカウントを抑えられる。

リメイク版

【ムーンペタ】【サマルトリア】でも買えるようになり、上記の手間が多少緩和された。
ムーンペタで販売されているのは現地でムーンに買い与えることを想定したものと思われる。
上述の通りあまり装備させる意味はないが、【ラーのかがみ】を手に入れるための道中でこれが買える程度の金は貯まっているだろうし、【ひのきのぼう】よりはマシととりあえず持たせても良いだろう。
ただ宝箱のゴールド変換システムが無くなったため、ムーン加入前に無理に買い求める必要は薄らいだ。

小説版

ムーンブルク王女セリアがかつて父王からもらった「護身用の短剣」なるものが登場するが、聖なるナイフを意識したものなのかどうかは不明。

DQ3

攻撃力は14で、価格は変わらず200G。
何と全職業が装備可能。しかし【武闘家】が装備すると攻撃力が7ポイント低下する。
【レーベ】の村で販売されている。
しかし半額の銅の剣と攻撃力が2しか違わないのは前作と同じ。
もちろん、これが売っている最序盤において1ダメージの価値が大きいというのも同じである。
ただし、最初から4人パーティを組めることから買うべき武具も多く、また、最序盤の敵の同時出現数が増加して物理攻撃を受ける回数が激増したこと、味方の初期HPがかなり低いことなどの事情が重なり、本作では序盤の防具の需要が高い。
【魔法使い】以外は全員銅の剣を装備できるので、武器はそれで妥協して【かわのたて】などの防具を優先するのがセオリーだろう。
そうは言っても、アリアハン大陸でこれ以上の武器はさらに輪をかけて高額であり、新規購入するには敵からの報酬がかなり少ない。
武器をグレードアップするにしても、まずは使い回しの効きやすいこれを最初に買って、徐々にランクを上げるのはアリだろう。
早めに魔法使いの打撃を戦力にしたい場合にも、買ってもいいかもしれない。
いずれにせよ、【いざないの洞窟】の宝箱に1個入っているので、それを加味して計画を立てた方が良い。
仮に買わなくても、少なくとも拾い物の1本はロマリア以降もしばらくは扱うことになるだろう。
【ノアニール西の洞窟】でも1個拾えるが、その頃にはさすがに無用の長物。短剣(ナイフ)だけど。
 
モンスターでは【こうもりおとこ】がこの武器を落とすことがある。

リメイク版

新職業の【盗賊】は銅の剣を装備できないため買う価値が増加した…と思いきや、レーベではこれの廉価版といえる【ブロンズナイフ】に変わっており、こちらは【ロマリア】での販売となった。
アリアハン大陸の雑魚敵の報酬が上方修正されており、さらに【くさりがま】が攻撃力が低下した代わりに買い求めやすい価格になったこと、【とげのむち】がメダル景品になって確実に1個手に入ることなどが重なり、ロマリアに到着した時期に買いたくなるような品ではなくなっている。
相変わらずいざないの洞窟に落ちているほか、第1の【すごろく場】の宝箱マスにも入っているので、もはや買う意義はないだろう。
拾い物を繋ぎに使う程度か、拾い物を魔法使いが護身用に持つというポジションはあまり変わっていない
 
ただしリメイクではメダル交換で手に入る【とげのむち】が最大のライバルとして立ちはだかり、盗賊等の場合は頑張ればロマリアを過ぎれば【チェーンクロス】も買える。
さらにすごろくのあるSFC・GBC版に至っては【はがねのつるぎ】【ブーメラン】がタダ入手可能なので、これらを手に入れると一気に肩身が狭くなる。

DQ4(リメイク版)

リメイク版で【いばらのむち】と入れ替わる形で登場した。
そのため攻撃力14で200G、【ブライ】以外の導かれし者たち全員が装備可能というのもいばらのむちと同一。また、追加キャラの【ピサロ】も装備不可。
各章の1~2番目の町あたりで売られている他、【バンプドック】が落とす。
 
SFC版のDQ5やDQ6に倣って複数攻撃武器を追加したらバランスが傾いてしまったリメイク版DQ3を反省したのか、リメイク版DQ4ではFC版のバランスを保つために終盤になるまで【複数攻撃武器】が登場しない。
しかし、いばらのむちや【ブーメラン】には既に複数攻撃武器というイメージが定着してしまっていたため、今更単体攻撃武器として登場させるのもどうか、と本作ではアイテム名が入れ替えられている。
性能が全くの同一なのはそのため。
ピサロが装備できないのはいいとして、本来なら魔法使いの武器になるのが定番のこの武器を、よりにもよって魔法使いであるブライが装備できないのも、元がいばらのむちであるため。
ブライはこれの上位武器にあたる【どくがのナイフ】を装備できるので、なおさら違和感がある。
【ひのきのぼう】など、リメイクに際して装備可能者が変わった武具は存在するので、ブライが装備できるようにしてもよかったと思うが…面倒くさかったのだろうか。
 
入手時期と価値はいばらのむちと変わらないため、【カメレオンマン】戦に備えて【アリーナ】には早々に買い与えたい。

DQ7

DQ3以来出番が途絶えていたが、久々の登場を果たす(なお、リメイク版DQ4はDQ7より後の発売)。
攻撃力14で、全員装備可能。ただし【ガボ】に装備させると攻撃力が7ポイント下がる。
【オルフィー】で売られているほか、過去の【炎の山】の宝箱に入っている。
 
価格は200Gのままだが、本作では全体的に物価が高く相対的にコストパフォーマンスの良い武器となっている。
エンゴウ~オルフィー付近で売られている他の武器と言えば、これより攻撃力が3低いのに220Gもする銅の剣とか、
これと同じ攻撃力なのに倍以上の410Gもする【おおきづち】など。
後者なんかはおおきづちを売って聖なるナイフを買うと5Gお釣りが来てしまうというわけのわからない設定。
 
装備可能者で差別化されているかと思えば、この時点で唯一おおきづちを装備できるキーファも聖なるナイフを装備できるため全く差別化されていない。
いかにも設定ミスのようだが、3DS版でも修正されなかった。
ただし【エンゴウ】の時点ではおおきづちは店で買えるが聖なるナイフは売っていないため、その点ではおおきづちにも存在意義がないわけではない。
 
過去エンゴウ編では【主人公】の最強武器となるため、彼に装備させるといいだろう。
キーファにとっても最強武器ではあるが、金があればキーファには上述のおおきづちを買ってやることもできるので、主人公に持たせた方が総ダメージが上げられる。
もちろん、これを装備しない方を銅の剣で妥協するなら、力が高く【かえんぎり】による割合上昇が狙えるキーファに持たせた方が2人による総ダメージは高くなる。
 
その後のオルフィーでもこれより強い武器は売られていないため、一度買えば【フォーリッシュ】到着まで使い続けることになる。
シリーズで最も聖なるナイフが輝いている作品だろう。
 
小説版でもエンゴウ編にてアルスの武器として登場。ただし、ゲームとは違い「武器の長さ」の概念故に聖なるナイフ登場後もそれ以前の武器である銅の剣と併用している。
強敵との戦いではむしろ切れ味は鈍くてもより刀身の長い銅の剣の方が活躍している節もあった。
その後キーファ離脱後に八つ当たりのようにへし折られるという小説版の武器でも多分トップクラスに悲惨な末路を迎えている。

DQ8

アイテムとしての登場は無いが、【チャゴス】がそれらしきものを装備しており、戦闘でも使用する。

DQ9

表記が「聖なるナイフ」となっている。
「聖なる」というネーミングからか、【ゾンビ系】に1.2倍ダメージという特効性能が付いた。
でもそもそもの攻撃力自体が18しかなく、【短剣スキル】の使い具合も考えると、縛りプレイをしているプレイヤー以外にはほぼ目も付けられないだろう。
 
【セントシュタイン城】【ベクセリア】で640Gで店売りはされているのだが…。
【ブロンズナイフ】+【せいすい】×3の錬金でも入手可能である。
聖なるナイフを求める際は、これそのものを購入するより錬金で入手したほうがお安く済んでお得である。

また、これ+【どくがのこな】×2+【どくどくヘドロ】の錬金で【どくがのナイフ】に、これ+【こおりのけっしょう】×3+【やいばのブーメラン】の錬金で【こおりのやいば】に強化することもできる。
 
なお、ブロンズナイフを錬金して作るということから、ブロンズナイフ同様緑青の浮いた青銅のような色になっている。
初期シリーズの「銀製の短剣」という設定に慣れ親しんだ古参のプレイヤーは違和感を覚えるかもしれない。

DQ10オフライン

主人公(【魔法使い】【盗賊】【旅芸人】【踊り子】【遊び人】)、【ダストン】が装備可能な短剣
引き続き表記が「聖なるナイフ」で、ゾンビ系に特効性能付きだが、攻撃力は更に下がって8。色も引き続き緑青の浮いた青銅のような色。
これは恐らくDQ10での短剣以外の金属製の武器は、Lv1装備が銅製、Lv7装備が青銅製になっており、短剣もそれに合わせたものと思われる(Lv1装備のブロンズナイフは黄土色)。

-+1+2+3
攻撃力891113
みりょく2345
ゾンビ系にダメージ+10%+12%+15%+20%

【出身村】にて180Gで買える。
【ふしぎな鍛冶】でも作成可能。レシピは【初級武器製作】に記載。
必要な素材は、【どうのこうせき】x3、【きよめの水】x1。

DQ10オンライン

Lv7から装備可能な短剣。基本攻撃力は8、ゾンビ系にダメージ+10%。
詳しくは【聖なるナイフ】を参照。

DQ11

久々に表記が「せいなるナイフ」に戻る。

-+1+2+3
攻撃力14161820
ゾンビ系へのダメージ+20%

【カミュ】【シルビア】が装備可能。シルビアの初期所持品でもある。
【ふしぎな鍛冶】で最初に作れるアイテム(レシピ【ふしぎな鍛冶入門】)のひとつ。
必要な素材は【どうのこうせき】【きよめの水】
また、【ホムスビ山地】【ホムラの里】【デルカコスタ地方】(キャンプ地)にて200Gで売っている。
うち直しに必要な宝珠は3個。
 
カミュの序盤は【二刀の心得】のためにまず短剣スキルを伸ばすのがセオリーであり、そうでなくとも最初の鍛冶の時点で【せいどうのつるぎ】と共に作れることが多いため、とりあえずこの武器のお世話になる人は多いと思われる。

DQMシリーズ

攻撃力13、ゾンビ系に与えるダメージ5%アップ。530ゴールドするがこれが安いか高いかはプレイスタイル次第。

ビルダーズ1

 

魔を退ける 銀で作られた なげナイフ

  
【2章 リムルダール編】【終章 ラダトーム編】で作成可能な武器。

本作では投擲武器として登場し、ゾンビ系(【がいこつ】【くさったしたい】【ゴースト】等)の魔物に当てるとマヒさせられる。【ドロル】は作品によってゾンビ系に分類されているが、本作では該当しない。
【エル】も武器として使う。

【2章 リムルダール編】および【フリービルドモード】

【調合ツボ】または【いにしえの調合台】にて、

から10個作成できる。

【終章 ラダトーム編】

【シャナク魔法台】にて、

から10個作成できる。

トレジャーズ

【お宝】の一つとして登場。

お宝No.193
レアリティジャンク
カテゴリーヒストリー
コレクション武器
標準価格30,000G

星ドラ

☆2装備で登場。ゾンビ系・虫系に与えるダメージが増える。
メインスキルは【ホーリーエッジ】

タクト

Cランク武器として登場。
基本値 : MP+4・かしこさ+4
特殊効果はなし。
錬金候補 : 物理の消費MP-3%・呪文の消費MP-3%・息の消費MP-3%・体技の消費MP-3% 他

ダイの大冒険

【ダイ】【レオナ】からもらった【パプニカのナイフ】は「聖なるナイフよりもかなり攻撃力が高い」とされている。
実物は【サババ】の戦いで【ノヴァ】が投げナイフとして複数使用している。【闘気】で強化されたナイフは【オリハルコン】の身体を持つ【フェンブレン】の腕にも突き刺さり、大したダメージにはならなかったが追い払うのに成功した。

ロトの紋章

【アルス】が旅立ちの際に装備していた。
アルス一行と【カダル】のファーストコンタクトの際、【レッドドラゴン】に化けたカダルの手にかすり傷を付ける。
しかし、蜃気楼の塔での最初の修業の際、マダラグモの巣の糸を切り裂こうとうかつに触れた結果、襲ってきたマダラグモの糸にナイフを絡めとられ、かみ砕かれてしまった。
 
その後、真実の森での試練の前にカダルから「初心に帰って頑張れ」とばかりに新たに一振り渡された。
そのナイフでアルスの弱い心が生み出した【偽カーメン王&偽カーメン王妃】の融合形態を両断し、なお食い下がる魔物に【ライデイン】を撃ち込んだ後、急所の単眼を刺し貫いた。
以降は【ひかりのつるぎ】に持ち替えたが、序盤武器の割にそれなりの見せ場は作られている。