作品/【Final Fantasy III ピクセルリマスター版】

Last-modified: 2023-11-14 (火) 13:14:53

概要

FF3のピクセルリマスター版。
ピクセルリマスター版の共通仕様などについてはこちらへ。


WSCで開発中止になった待望のFC版準拠の2Dリマスター
FC版・DS版を足して2で割ったようなゲームデザインとなっている。


発売前は、ジョブ性能のバランスがどうなるかが注目されていた。
FC版では大半のジョブはただの上位互換だったり、特定の時期しか使い道がなかったりと、バランスの悪さが目立っていたためである。
発売されてみると、後述のようにDS版に準拠したアビリティが多々実装されており、
FC版で使いどころに乏しかった一部のジョブもちゃんと使い道を見出せるようになっている。
ただしDS版の「全てのジョブを最後まで」というほどの大胆な調整ではなく、
エウレカに帰ってきた忍者賢者が頭1つ抜けた強さを持っているのはFC版同様となっている。
ただし、MPはDS版と同じ仕様なので高クラスの魔法は対ボス戦用に温存しておく必要がある。

各種仕様・変更点など

演出面

  • ゲーム中のテキストは、オリジナルから大きく改変された1・2とは違い、FC版ほぼそのままである(多少、不適切な表現に修正が行われている)。
  • FC版ではゲーム起動時のタイトル画面に表示されていた文章(「そのグルガン族の男は~」)が、ニューゲーム時に挿入された。
    また、この文章に合わせて、グルガン族の姿や祭壇の洞窟へやってきた主人公4人の様子を写した画像が表示される。
    • …このグルガン族の画像なのだが、よく見ると写っているのが、上記の予言を話す「そのグルガン族の男」ではなく、なぜか「トードをくれるグルガン族の男」となっており、微妙に文と画像が一致していない。
  • 冒頭のランドタートルを倒した後のオープニング演出が異なる。
    「暗転した画面で、輝くクリスタルがゆっくりと姿を現すといきなり英字のスタッフロールが流れ、最後に4人の決意と旅立ちを示すメッセージが表示される…」というFC版の演出とは異なり、画面の暗転演出もなくスタッフロールも流れず、マップ画面のままで最後のメッセージがすぐ表示される。
    • 暗転からのタイトル表示の代わりに、閃光に包まれ真っ白になった画面にクリスタルと少年たちの姿が浮かび上がる、という形になっている。その後、部屋を出るまで「オープニング・テーマ」が流れ続ける。
  • 映画的で見事な導入だったオープニングが改変されているほか、エンディングでも、
    「ウル周辺を上空から描いた一枚絵が表示され、風のクリスタルが光条を放ちながら陰っていた世界を明るく照らしていく」というラストシーンが無くなった。
    また、キャラクターたちが動き回る軽快でおしゃれなスタッフクレジットも変更され、星空を背景にクレジットが流れていくだけとなった。
    このあたり、大胆なリメイクだったDS版のほうがまだ再現度が高いというのが…。
    印象的な場面がところどころ再現されていないのが残念である。
    • ピクセルリマスターはクレジットされているスタッフの数が非常に多いため、
      スタッフロール関連の表現は大きく変えなければならなかったのだろう。
  • 魔法の演出は周りは他作品と共通化されており、オリジナルの再現は重視されていない。
    • 「手元で魔法の弾を作り出し、相手にぶつける」というFF3独特の演出が不再現。
    • バハムルは敵モンスター時の使い回しで、専用グラフィックではなくなった。
    • クエイクを唱えた時、術者がしゃがまない(瀕死ポーズをとらない)。

ジョブ関連

  • 狩人みだれうちがあったり、学者アイテムの知識があったりと、発売前に予想されていた通り一部のジョブにDS版の仕様が取り入れられている。
    ただふみこむがないなど、全てのジョブがDS版仕様になっているわけではないようだ。
    また風のクリスタルにシーフが居なかったり、敵が4体以上出現したりとFC版の仕様も残っており、まさに両機種のいいとこ取りのようなリマスターになっている。
    またが非消費制になったり、FC版のキャパシティ・DS版の移行期間が廃止され、FF5のようにいつでも自由にジョブチェンジができるようになったりと本リマスター独自の調整も多数施されている。
  • キャパシティが廃止され、DS版に存在した移行期間の仕様も無い。ペナルティ無しでジョブチェンジが可能になった。
  • ジョブの熟練度が非常に上がりやすくなり、「5回行動すれば熟練度が1つ
    上がる」という仕様になった。
    • 最初のクリスタルで得られるジョブを戦闘から逃げずに使い続けるとストーリー後半で99に達する。
      実績解除を狙う場合、導師解禁まで使い続けることになるであろう白魔道師を99にするのが楽。
    • (検証)熟練度20の赤魔、90の魔界幻士/賢者で、たたかう・魔法・防御で上がり方を比較したが、どれも5回実行した時点で熟練度が1上がったこと確認。
  • たまねぎ剣士はFC版準拠で魔法は使えない。アイテム変化がないのでオニオン装備の早期入手はできない。
    • 3色ドラゴンの出現率が上がったため、自力で収集する難度は多少下がった。あくまでも多少だが。
  • 戦士、モンクはFC版から目立った変化はなし。アビリティも装備も追加されていないため、火のクリスタルまでの繋ぎ的な立場のまま。
    • 一応、戦士は古代の剣&ブラッドソードの強化でFC版よりはマシになっている。属性付きなのでやはり終盤は厳しいが。
  • 白魔、黒魔は低レベルの魔法使用回数が多い、DS版に近い傾向になった。
    • 黒魔は弓の仕様強化により序盤はかなり頼りになる物理火力を出せるようになり、魔法温存のために手持無沙汰になる場面が減った。
  • 赤魔は使用魔法が白黒魔Lv5に拡大。装備はFC版から変わらずだがレイズ、ケアルダが使えるため、DS版ほどではないが長く使うことも一応可能。
  • ナイトは「ぼうぎょ」が「まもる」に差し替え。被魔法ダメージも軽減する上位互換。白魔法が使用不可に。
  • シーフの「ぬすむ」は1匹につき1回しか盗めなくなった。盗めるアイテムはFC版準拠? 「とんずら」が強化され、分裂モンスターなどからも逃走可能に。
    • 盗めるアイテムというか、ゲーム搭載のモンスター図鑑を見る限りはモンスターのドロップテーブルが(バグで正常に機能していなかった)FC版準拠の模様。
    • 「とんずら」の強化により、分裂モンスター対策を完全に投げ捨てて古代遺跡や暗黒の洞窟を突破するのも容易になった。
      • 逃走時のダメージが増える要素が廃止されているのも完全に追い風。
  • 学者は「みやぶる」が「しらべる」に統合。
    また、「アイテム」が「アイテムのちしき」に差し替え。DS版同様アイテムの効果が2倍になる。対象アイテムは緑色で表示される。
    • 「アイテムのちしき」で敵を全滅させて戦闘を終了させると、次の戦闘まで「アイテムのちしき」の効果が残るバグがあったが、2022年8月18日のアップデートで不具合として修正された。
      • この状態でメニューからポーションやハイポーションを使用すると、ジョブチェンジして学者がいなくなっていても効果が二倍になっていた。戦闘すれば元に戻る。
  • 狩人は「みだれうち(攻撃力ダウン&ランダムターゲットへ4回攻撃)」が追加。白魔法が使用不可に。
    • 矢が消耗品ではなくなった恩恵は大きいが、かつて猛威を奮ったメデューサの矢の石化効果は付与確率・石化進行度ともにかなり弱体化されている。
  • 風水師は「ちけい」の失敗が無くなった。
    • その一方でFC版・DS版双方と比べて全体的にダメージが抑えめ。無消費というメリットも、同期に「けり」を習得した空手家がいるので霞みがち。
    • 反面、ベルの性能が良いため終盤は「たたかう」方が良いダメージになったり。
      エウレカの武器には敵わない&防御面が前衛向きでは無いのであくまでもそれなりに使える程度、だが。
  • 竜騎士は古代遺跡でブラッドランスの購入が可能になったことでそれなりに長く戦える。
    • 体力が低いこと、槍にもれなく風属性が付いていること、終盤ボスに全属性耐性があることなどから前衛アタッカーとしては伸び悩む……かと思いきや、実際の火力はかなり高い。
      • ブラッドランス二刀流ジャンプで、通常攻略帯での終盤ボス相手でも3000~4000を平気で叩き出す。一回のジャンプでHPをほぼ全快できるため、体力の低さとは裏腹にかなりタフ。
        カタログスペックだけ見て判断してはいけない好例。
    • 伝統のガルーダ戦ワンポイント起用では、全員が槍二刀流ジャンプをすればFC版よりも遥かにあっさり終わる。やはりここが最大の見せ場。
  • バイキングは敵のターゲットを自身に向ける「ひきつける」を習得。敵全体を対象とするが、ミスも発生する。使用中かつ瀕死になると物理防御力が大幅にアップ?
    • 「ひきつける」未使用でも瀕死になると防御アップする。
      さらに言うと魔法防御も上昇していて、おそらく2倍になっている模様。
      前衛配置防御力70~80程度でバハムートの洞窟の雑魚からのダメージが1になるため、HPを上げる際には重宝する。
    • 両手イージス、リフレクトメイルなどを合わせて魔法防御を90以上にすればメガフレアでさえ1ダメージに抑えることが可能。
      トールハンマーでも使えば完封も可能。
    • 推測だが瀕死防御アップがあるなら、瀕死攻撃アップもあるのではないだろうか?
      どのジョブかはわからないが。
  • 空手家は敵全体を攻撃できる「けり」が追加。後列からでもダメージが落ちず、「ためる」の効果や武器の属性、追加効果も乗る。
    • 地獄の爪装備では分裂モンスターの分裂が発生せず、妖精の爪のカエル効果が発生すれば敵は即死する。
    • 防御力は相変わらず紙だが、後列けり連発運用だとある程度補えてしまう。
    • 体力はバイキングより低下したが、全体では2位をキープ。
      • レベル60でバイキングの体力69、空手家65(もちろんともに装備抜き)。ちなみにナイトは54。
        レベル91で追いつき、ここでどちらも体力92になるが、レベル94でまたバイキングが95、空手家が94になり、最終的にバイキングの方が上になる。
  • 魔剣士は敵全体を攻撃できる「ぜんぎり」が追加。白魔法が使用不可に。装備可能な防具が増加。
    • 「ぜんぎり」は素手でも両手盾でも発動可能で、空手家の「けり」同様に武器の属性や追加効果が乗る。
      • 無消費全体攻撃で便利だが、イメージ的にはやはりHP消費のデメリットがあっても「あんこく」の方が良かったという声も少なくない。
      • 追加効果が乗るとは言っても、空手家の妖精の爪のように即死効果が発生する武器がないため、有用性では一歩譲る感が強い。
      • 発動時のグラフィックは剣を振らずに腕を振り上げているのだが、妙に長いせいで蹴り上げてるようにも見えるため、このままでは「魔拳士」で「ぜんげり」はないだろうか?という声も。
    • ダイヤ装備や守りの指輪は装備可能にならなかったため、属性耐性を得たいなら最後までアイスヘルムフレイムメイルという悲惨な事に。
  • 吟遊詩人に「うたう」が追加。熟練度を上げると下記の歌を習得する。
    • 「いやしの歌」…味方全員のHPを回復。最初から習得。熟練度に応じて、最大HPの1~2割ほどの固定回復になる。
    • 「戦いの歌」…味方全員の物理攻撃力と知性を上昇させる。熟練度10で習得。継続は2ターン。
    • 「守りの歌」…味方全員の防御力アップ(プロテスと同効果?)。熟練度20で習得。継続は2ターン。
    • 「呪いの歌」…敵全体に様々な状態異常を付与。熟練度30で習得。
      • DS版に似たラインナップだが、敵の現在HPを割り合いで削る「破滅の歌」、「守りの歌」と交互に使う事で鉄壁の硬さを得られた「防御の歌」がリストラされ、「呪いの歌」が追加されている。
        ただし、DS版の「守りの歌」はあらゆるダメージを軽減、「防御の歌」は物理防御力の上昇だったため、今作では効果が入れ替わっているとも言える。
      • 魔法の交換を行うと、歌の習得状況まで交換してしまうバグがある。アップデートで対策されるか?
      • 上記を利用して既に歌を覚えている状態で同じ歌を覚えると、一人に集中して歌を覚えさせることが出来たが、2021年9月22日(水)のアップデートで修正。
        歌の付け外しができない以上、同時に歌える歌がどんどん減っていってしまっていた。
  • 幻術師は、賢者の召喚が合体に戻ったことで唯一の白黒召喚の使い手に返り咲いた。
    • MPはDS版準拠に改められた。
    • 白召喚の命中率はFC版未満、DS版以上といったところ。
    • 黒召喚のターゲットが先頭固定になり、行動が制御しやすくなった。また、棒による属性強化が機能するようになり、事実上火力も上がった。
      • 合体召喚と比べて威力がかなり高めに設定されている。通常攻略帯での終盤ボスに対しても、半減されてなお四桁ダメージはザラ。安定感はないが、ポテンシャルは依然高い。
    • 各種仕様変更は有利にも不利にも働いている。補助面が弱体化した代わりに、攻撃面が大幅強化されたといったところ。
  • 導師・魔人は魔法の使用回数がDS版に近い傾向になった。ただし、Lv7・8の使用回数はDS版より多くなっている。
    • 魔人はFC版の頃の高体力ジョブに返り咲いている。
  • 魔界幻士は豊富なMPと高い素早さから、出現数が増えた雑魚戦のエキスパートに。知性は魔人に及ばないが、合体召喚の性能の高さで火力も出る。
    • 一方で全属性耐性が復活したボス戦では有効打を出しにくい。無属性のバハムルは高火力だが、攻略レベル帯だとMPの少なさで乱発出来ない。
  • 忍者はFC版に準じた物理最強ジョブに戻った。また、「なげる」が追加されたが、投げられるのは手裏剣のみ。
    • 装備できる武器の幅広さに目が行きがちだが、防具にも注目したい。ボスによってはローブなどの術士系装備の方がダメージを抑えられる事も。
  • 賢者は使用可能魔法がFC版準拠に戻った。ただし、知性&精神が導師・魔人より低い&魔法使用回数が減少した。
    そのため、ボス戦では下手に召喚魔法に頼るよりフレアのほうがダメージが出る。
    • FC版の魔法最強ジョブから、DS版赤魔から物理性能を引いて合体召喚を足したような魔法万能ジョブといったバランスに。

バトル

  • ボスの行動パターンは中盤のボスがラ系魔法ばかりだったFC版ではなく各ボスの特徴を重視したDS版に近いものになっている。
    ただし2回行動はオミットされたほか、ティターンはクエイクと打撃とフレアを使い分けるなど、FC・DSの両取りに近いような特徴を備えていたりもする。
    • ブレイク一本槍だったメデューサの攻撃パターンがDS版準拠になっている。
    • ザンデの行動パターンもDS版準拠でメテオの威力も調整されている。
  • ザンデ戦以降のボス敵の攻撃力減少。ザンデやアーリマンのメテオで大体1500程度。また、2ヘッドドラゴンはFC版のアホ火力を失い完全にザコ化(単体2000程度)。
    無理に手裏剣を使って速攻勝負しなくても、ヘイストとプロテスで磐石な体制を取れば、安定できるようになっている。
    しかし、HPがDS版準拠なのでターン経過でプロテスやヘイストの効果が切れるので長期戦に注意。
    特に最終ボス戦は全ピクセルリマスターの最終ボスの中でもトップクラスの強さであるため、波動砲連射モードになるのは後半戦なのでそれまでに対策をしていると肝心なところで効果が切れている場合が多い。
  • 古代遺跡のアダマンタイト前のモンスターテーブルが変更。アズリエルイーターが出現するようになったためドラゴンゾンビで稼げなくなった。
    おまけに敵が9体まで出現・増殖・分裂する仕様のため、下手な戦力で古代遺跡に踏み込むと数の暴力であっさりやられる。
  • クリスタルタワーも元がボスだった敵は原則単体で出現し、ドーガクローンとウネクローンもDS版と同じく単体で出現する。
  • 雑魚敵も魔法などの特殊攻撃を使う敵が増えた。またドラゴンのような大型・単体出現の雑魚はかなりの強敵になっており、このあたりはDS版に近い調整であることがうかがえる。
  • モンスターの隊列は2X4からFF1と同じ3X3に修正され、祭壇の洞窟の敵が最大9体出てくる事がある。
  • エンカウントテーブルはDS版の仕様となったため、浮遊大陸外海での海域に地上世界のエンカウントテーブルが組み込まれている。
    そのため、クリスタルタワーにレアモンスターのドラゴンが高い頻度で出現する。
  • 終盤の属性耐性を持つボスに、属性付き武器だとダメージを与えにくいのはそのままである。
    耐性持ちには、せっかく手に入れたラグナロクとマサムネより、ディフェンダーのほうがマシなダメージを与えられるのは相変わらずとなっている。
  • 矢は消耗品ではなくなり、手に入れた後は本数を気にせず使える。
    • また、弓+矢を装備した際の攻撃回数が二刀流と同等に増加。FC版では片手持ち相当だったのでシステム的に大きな強化(ただし終盤の弓矢自体の攻撃力自体は大幅ダウンしたため、総合的には微増程度)。
  • 「にげる」を選択したターンに大ダメージを受ける仕様は廃止。
  • 装備については、数値(攻撃力・防御力・ステータス補正等)はDS版準拠、使用効果・装備条件はFC版準拠の模様(例外あり)。
    • 古代遺跡ではDS版仕様で武器防具が販売されているため、古代の剣も攻撃力80になっている。
  • FC版ではバグで効果が無く、DS版ではオミットされた属性強化が実装。
    • ただし、アイテムの使用には効果がない。
  • 円月輪のダメージ計算方法が謎。
    一応無属性っぽいが同じヒット数でもダメージの低い時と高い時で2倍程度の振れ幅ができる。二刀流にしても同様。
    戦闘中に攻撃力の変動でもしているのだろうか?
  • 防具に回避率の設定が復活。数値自体はFC版よりも低い。
  • 敵の出現数がFC版に近い数(一部で異なる)に戻ったため、DS版では不遇だった攻撃魔法の使い勝手が全体的に良くなった。
    • 全体がけは可能だが、グループがけは出来なくなった。
  • 魔法ダメージ計算はFC版とほぼ同じだが全体的に基礎ダメージの底上げがされている(ブリザド25→50、ブリザガ85→140)。また、ダメージのブレ幅は等倍、1.1倍、1.2倍の3つからどれかが選ばれる仕組みとなっている。ゴブリンやカーバンクルなど魔法防御1、魔法回避0、魔法防御回数0のモンスターで試すとダメージが3パターンしか出てこないためわかりやすい。
  • 装備や道具の使用で発動する魔法についてはDS版同様、使用者が該当魔法を使用した場合と同じ(攻撃回数固定ではなく使用者の能力依存)。
    • 賢者にブリザガを使わせるのとルーンの杖を使わせるのとでは威力が全然違う。ルーンの杖は明らかに弱い。
      • ブリザガは基礎威力140、ルーンの杖は基礎威力95の模様。ただし、知性によるダメージの底上げや魔法攻撃回数の増加などは行われているため使用者の能力依存であるところに間違いはない。
      • あくまでも魔法そのものよりも威力が抑えられているだけで、後にリリースされたFF4のような極端な弱体化ではないため、普通に実用に耐えるダメージを出せる。
  • 状態異常系魔法の成功率はFC版準拠とされている。
    • ただし、大型のザコは耐性持ちに変更されてることも多いから、当時ほどザルでもない。おおよそDS版以上FC版未満といったところ。
    • シェイドやサイレス等、知性や精神が一定以上あれば確実に命中していたFC版に比べ、高熟練度でも失敗する事がある(当然、同じ対象)
      成功率に関してはFC版とは大きく違うように思われるが詳細は不明。
    • FC版準拠とは到底思えないくらい失敗するので全然アテにならなかった。基本成功率がFC版よりだいぶ低い(シェイドやサイレスが外れまくるので)のもそうだが、魔法攻撃回数判定は生きてるんだろうか?FCだと5HITのスリプルをかけました、相手は1回避けそこねたので眠りました。みたいな超性能だったけど、ピクセルリマスターがFC準拠なのにミスしまくるのは全部避けられてるってこと?
      • スリプルはMPが豊富なL1だから命中率を低くしたのは妥当だと思う。どちらかというとFC版の命中率のほうが異常なので。
        しかし最後までMPが伸びにくいL4のサイレスやコンフュ、シェイドまでもが命中率が低いのは納得いかない。
  • プレイヤーキャラの最大HPの上昇度はDS版準拠になっており、FC版よりかなり低くなっている。ただそれに伴い終盤のボスの全体攻撃の威力は弱体化しているためゲームバランス上の問題はない。
  • 各種バフは重ね掛け不可&数ターン経過すると切れるようになった(プロテス、ヘイストでおよそ5ターン)。また全体的に旧作よりも効果が抑えめ。

その他

  • 装備の重さもDS版の仕様と同じ。重さの合計値が6以上になると片手当たり1ヒット減少する。
  • ランダム名前の候補はFF1と共有しており、以下の20種類。
    アンガスアンディエイダンエリアルグランツ
    クレアケイリーコラードセレーナフランク
    モーガンユベールライリーリコルーカス
    ルークレイレオンロビンロレンツ
  • ボス戦後に回復しないのはFC版同様の仕様だが、闇の世界の闇のクリスタルに回復ポイントが設定されたため、ここに限りボス戦後に回復出来る。
  • つるぎざきさんは削除された。宿屋の隠し部屋そのものが存在しない。
  • アイテムの所持数に制限がなくなった。
    • でぶチョコボには手持ちと預けた分で198個確保することはできる。
      もちろん普段使わないものは預けておいてアイテム欄スッキリ、ということには意味がある。
  • フェニックスの尾が購入可能になった。中盤以降のアイテム屋で購入できる。
  • 常時ワールドマップが表示されているため、浮遊大陸(今いる世界が実は小さな島)であることが最初からバレバレに。
  • サラ姫やシドなど、同行しているキャラクターの立ち絵がメニュー画面に表示されなくなった。
    なお、ファミコン版では同時に使用できるパレット数の関係で、町やダンジョンによってキャラクターの色が変化してしまう現象が有ったが、もちろん本作では発生しない。
  • FF3の飛空艇は、ほとんどが山を越えるほど高く飛ぶことができないという設定なのだが、PR版では飛空艇類が飛行すると、明らかに山々をはるかに見下ろすほど高い高度まで浮上している表現になっているため、山を越えられないのが違和感バリバリになってしまっている。
    • 逆に、大陸浮上前の「先端だけ飛び出ているクリスタルタワー」はエンタープライズで超えられるようになっており、見た目も「海面から出ている」というよりは「1マス分の小島から先端だけ生えている」ような見た目になっている。
    • サスーン城やサロニア城といった城も山より高いような描画になっているが、これもやっぱり飛空艇で飛び越せる。
  • ジョブに関わらず、何らかの魔法のオーブを所持していないとメニュー画面で「まほう→つかう」としても「魔法は使えません。」と出る。
    このため、魔法のオーブを所持していないとMPの最大値がわからなくなっている。
    (ステータス画面で表示されるのはMPの残り回数のみ)
    魔法が使えないジョブに魔法のオーブを所持させる(あるいはレベルの関係でまだ使えない魔法を持たせる)こと自体はオリジナル版同様に可能。
    MPの最大値が0なので当然使えないが。
  • 一部の店の商品や宝箱の中身がFC版仕様ともDS版仕様とも別のものに変更。
    具体的には古代遺跡で古代の剣ブラッドソードブラッドランスが全て販売されていたり、
    インビンシブルで阿修羅トリトンハンマーダブルハーケンルーンのベルが販売されていたり、
    宝箱から最終的にパワーリストが2個手に入ったり、
    ルーンの弓が拾える箇所がハインの城からサロニア城に変更されたり等。
    探せばもっとありそうだ。
  • FC版で一度クリアすると二度と入れなくなるダンジョンのうち、一部がクリア後も入れるようになった。
    具体的にはネプトの神殿、オーエンの塔、地底湖、魔方陣の洞窟の4つ。いずれも小人orカエルでないと入れないダンジョンばかりである。
    モンスター図鑑コンプリートのため、この仕様変更はとてもありがたい。
    • FC版でもオーエンの塔は再探索が可能である。
      FC版で1回きりだったのはネプト神殿、地底湖、ハインの城、魔法陣の洞窟、ドールの湖、ドーガの洞窟の6か所である。
      このうち、ハインの城、ドーガの洞窟以外は再度の探索が可能になった。
  • サロニアにあるドラゴンの塔の外見が建築物をつぎはぎにして塔にしたような形状だったが
    町の中央に塔がある状態になっている。
    • 中も隠し通路満載だったものがただの塔になっている。
  • 円形の森の場所にチョコボの森があるが
    旧作から隠れ森がいくつか点在し、それを全て探すのがトロフィーの対象になっていたが
    ピクセルリマスターでは、所在地が確認できるので簡単に見つけられる。
    • チョコボの森に限らず、森の中に侵入できる場所(トーザスや回復の泉のある森)は森の中心にくぼみのようなものができて視覚的にわかりやすくなっている。
  • ver1.0.3までは
    増殖する敵(2匹以上)との戦闘中、敵にレイズ(アレイズも含む)を使用⇒レイズ発動前にその敵を撃破⇒ほかの敵を殴って増殖させる⇒レイズターゲットがいた位置に増殖
    という手順を踏むと、レイズ発動時に進行不能になるバグがあった。ver1.0.4で修正。

各種バグ関連

  • ゲーム開始から一度もアプリを落とさずに通しでプレイすると概32時間45分を経過したあたりから一部のBGMやSEが鳴らなくなるバグがある。(Steam版で確認)
    この状態のままエンディングを迎えると撃破直後のムービーからクリスタルタワーへの場面転換が行われずアプリを強制終了するしかなくなってしまう。(当然クリアセーブ不可)
    このバグはver1.0.3アップデートでも修正されていなかった。ver1.0.4では不明。

アップデート履歴

2021年8月26日にSTEAM版およびiOS版ver1.0.2アップデート。
2021年9月22日にSTEAM版およびiOS版ver1.0.3アップデート。
2022年8月18日にSTEAM版およびiOS版ver1.0.4アップデート。
アップデート内容(外部リンク)


ver1.0.2アップデート内容

  • 画面設定を「フルスクリーン」または「ボーダーレスウィンドウ」でプレイしてゲームを終了した場合、次回も同じ設定で起動するようにしました。
  • 初回起動時のウィンドウサイズが、様々な解像度のモニターで適切なサイズになるように改善しました。
  • PC環境によって画面が乱れる場合がある現象(ティアリング現象)の緩和を行いました。今回は特にウィンドウモードにおける改善を図っており、引き続き対応を行います。

以下の不具合を修正しました。

  • 特定の条件下でタイトル画面に戻ってから再開するとグラフィックが乱れる場合がある。
  • OSの地域設定が特定の地域の際に、一部のグラフィックが正しく表示されない場合がある。
  • 特定の敵との戦闘中、ジャンプ中の竜騎士以外が全滅すると戦闘が進行しなくなる場合がある。
  • キャラクターの育成状態により、特定のイベントバトルの進行条件を満たしにくくなる場合がある。
  • 一部の画像とテキストを修正。

ver1.0.3アップデート内容

  • 長時間プレイ時の動作の安定化を行いました。こちらは引き続き対応を進める予定です。
  • 以下の言語の文字を少し読みやすくなるよう調整しました。なお、この調整はFF4以降には対応済みとなります。
    -英語/フランス語/イタリア語/ドイツ語/スペイン語/ブラジルポルトガル語
  • メニュー内のカーソル移動がしにくかった箇所を調整しました。
  • ハインの城にある回復のツボで戦闘不能も回復できるようにしました。

以下の不具合を修正しました。

  • パーティメンバー同士で魔法の「こうかん」を行った場合に吟遊詩人で習得していた歌も交換され、習得状況がおかしくなる場合がある。
  • クラウドセーブを利用しながらプレイを続けた場合に実績「FF3マスター!」が獲得できない場合がある。

ver1.0.4アップデート内容
バトルに関する調整

  • 味方の攻撃がクリティカルになった際に画面がフラッシュする演出を加えました。
  • バトルから逃走した後の画面遷移にかかる時間を短縮しました。
  • コマンド「チェンジ」がオートバトルで選択されないようにしました。

マップ・イベントなどに関する調整

  • インビンシブルに乗っている時の操作について、キャンセルボタンで降りる(船内に戻る)ようにしました。決定ボタンで山を越える操作と重複させないための対応となります。
  • パーティーに同行者がいる時に、Zキー(LTボタンなど)でも話しかけることができるようにしました。
  • 「サイトロ」や「こびとのパン」による世界地図では、シナリオの進行によって行くことができなくなった拠点の情報も確認できるようにしました。
  • メニュー画面でアイテムを自動で「せいとん」した際に、武器や防具が「種類ごとの」攻撃力(防御力)順に並ぶようにしました。
  • マップ遷移後は画面右上のミニマップがすぐに表示されるようにしました。
  • 宿屋に泊まる際の選択肢について、カーソルの初期位置を「はい」にしました。
  • ワールドマップでの滝のグラフィックをより自然に見えるように調整しました。

以下の不具合を修正しました。
バトル関連

  • 分裂や増殖をする敵を「レイズ」などの蘇生効果のある行動で即死させた際に、特定の条件下で進行不能になる場合がある。
  • アイテムを盗んだ敵から再度盗もうとした際に「盗みそこなった」と表示される場合がある。修正により、必ず「何も持っていない!」と表示されるようにしました。
  • ナイトの「かばう」効果が瀕死状態で「石化」した味方にも発動してしまう。

マップ・イベント関連など

  • バトルで学者が「アイテムのちしき」を使用した後、メニュー画面でアイテムを使用した際にも同様の効果が発生してしまう場合がある。
  • メニューの装備画面で一部の防具が防御力順に並んでいない。
  • 特定の条件下で一部のイベントシーンが正常に表示されない場合がある。
  • 一部のテキストが適切に表示されていない。
  • 一部のグラフィックが適切に表示されていない。
  • 一部のBGMやSEが適切に再生されていない。
  • 特定の条件下でモンスター図鑑のマップ画面に遷移すると進行不能になる場合がある。

steam版アチーブメント一覧

★ファイナルファンタジーIII ピクセルリマスター STEAM版 アチーブメント(達成項目)一覧

名称条件
風の希望風のクリスタルの力を受け取った。
大岩撃破大岩を砕き道を切り開いた。
監視人の使命オーエンの塔の破壊を阻止した。
炎の希望炎のクリスタルの力を受け取った。
水の希望水のクリスタルの力を受け取った。
サロニアの平和ガルーダを倒しサロニアを救った。
夢の世界からの目覚めノアのリュートでウネを目覚めさせた。
土の希望土のクリスタルの力を受け取った。
闇の世界へザンデを倒し闇の世界に行った。
希望の光跡暗闇の雲を倒し世界に平和を取り戻した。
ジョブビギナーいずれかのジョブの熟練度が10に達した。
ジョブチャレンジャーいずれかのジョブの熟練度が50に達した。
ジョブマスターいずれかのジョブの熟練度が99に達した。
見習い戦士モンスターを100体倒した。
熟練の戦士モンスターを300体倒した。
伝説の戦士モンスターを500体倒した。
魔物図鑑・基礎知識編モンスター図鑑のコンプリート率が10%に達した
魔物図鑑・戦闘解析編モンスター図鑑のコンプリート率が50%に達した。
魔物図鑑・完全攻略編モンスター図鑑のコンプリート率が100%に達した。
小金持ち累計10000ギル入手した。
大金持ち累計100000ギル入手した。
大富豪累計500000ギル入手した。
トレジャーハンター・ルーキー宝箱の回収率が10%に達した。
トレジャーハンター・ベテラン宝箱の回収率が50%に達した。
トレジャーハンター・レジェンド宝箱の回収率が100%に達した。
禁断の武器エウレカに封印された武器をすべて入手した。
歴戦の強者たち全員がレベル50に達した。
召喚マスター召喚魔法をすべて習得した。
アイテムハンターすべての隠しアイテムを獲得した。
探求の冒険者すべての場所を訪れた。
FF3マスター!すべてのアチーブメントを獲得した。

家庭用版

steam版&スマホ版からの変更点

  • エクスカリバー、ラグナロクの効果音がFF4の聖剣のものに変更。
  • ジャンプの効果音がFF5のものに変更。
  • ガルーダ戦の難易度が上昇。
    • ジャンプのダメージが入りにくくなり、実質的に耐久力が向上。
  • 2ヘッドドラゴン戦の難易度が上昇。
    • FC版の凶悪な打撃力が復活した。
  • 暗闇の雲撃破後のBGM停止演出の復活。
  • 風の牙入手時のジングル修正。
  • 地上水没時のクリスタルタワーの表現修正。
    • 陸地から塔が生えてるような外観だったが、水中からそそり立つ見た目に。
  • エンディングの「世界中のファンの皆様とオリジナル版のスタッフに心より感謝申し上げます。」削除。

ブースト機能はジョブ熟練度だけは現時点で利用不可。アプデで追加されるかも怪しい。地道に戦闘繰り返して上げるしかない。特に熟練度の影響がデカいシーフと吟遊詩人辺りは要注意。
逆にジョブ熟練度獲得0倍にもできないためジョブ熟練度1縛りも不可。