ギターアンプ修理

Last-modified: 2010-04-13 (火) 00:55:54

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ギターアンプ修理

事の発端

某日ゴミ捨て場を見ていたら、バラバラに分解されたプラの箱と小さなスピーカーユニットとちっちゃな回路が散乱していた。・・・これは?

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これが拾ってきたブツ

パネルをよく見ると・・・TONEとかVOLとかあるし、なにやら見覚えのある標準フォンジャックが付いてる。これは!!

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どうやらてのひらサイズ(12cm四方くらい)のポータブルギターアンプを拾えたらしい。後ろには電池も入って、ベルトフックまで付いてる。
ご丁寧に上のとってのバンドまで、射出成形で表現されている。つまみは無い。

丁度屋外で使えるようなベースアンプ&電池駆動ヘッドフォンアンプが欲しかったので、ラッキーって感じで拾ってくる。

動作テスト

で、直す。なるほど、これがここか。

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頑張って基板を組み付ける。

ACアダプタを挿す。あれ・・・電源が入らない。
無意味に再分解。はて。パターンを見る。
おい、これは何となくセンターマイナス臭がぷんぷんとするぞ。

てか楽器系の回路はセンターマイナスが多いのを普通に知っているのに何も考え無しに挿していた。部品は大丈夫だろうか、保護Dがあればいいんだけど・・・とPCB上を見るとでかいD1がそれっぽかった。セフセフ。

自作の極性変換アダプタ(ただケーブルをクロスでつないだだけ)をかます。
音が出た。

しかし壮大なハムが。
これはガリだな・・・。経験がある。

こういう場合はポットの軸をおもいっきり引っ張ると、ねちって音と同時にブラシが接触して直る。

そいや!ねちっ・・・
見事復活。
でもこれ、ヘッドフォンで使ってる最中にブラシが離れたら俺の耳とHPが死亡する。
てかブラシが浮いたら駄目ってもうちょっと設計で何とかならなかったのかよ。

スピーカーエンクロージャーの作成

始めに

このハンディギターアンプ、バッフル板と呼ばれるスピーカーユニットを固定し、音が回り込むのを防ぐ板がない。これを作らないとならない。

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ここにはまるのがバッフル板。

バッフル板の切り出し

まず材料を部屋から探す。まともな板が・・・ないっ!
その辺に転がってたAmazonの薄い段ボール箱の中敷きを取り出し、適当にスピーカーからけがく。そして鋏で穴を開ける。

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仕事は適当。

バッフル板の装飾

これじゃただの段ボールである。ダサイってレベルじゃ無い。さてどうした物か。
部屋を漁る。要らないショッピングバッグがあった。これだ。

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部屋より出土されたショッパー

PPかPEだよなぁこれ。ボンドで張り付くのか?

適当にアラビックヤマトで貼ってみる。
べりべり。綺麗に剥がれた。オワタ

PPでもくっつくあれしかないな。
ホットボンドを塗ったくる。

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しかし凹凸が酷く張り付いた感じがまともじゃない。
アイロンで再加熱を試みる・・・。

・・・ぎゃあああああ
アイロンが死んだ。ノリだらけに。フッ素コートは意味無いです。

アイロンをから拭きすること30分

再びクッキングシートで両バサミにしてアイロンをかける。
今度はしっかりくっついたが・・・。透けててぶっちゃけこれじゃ意味がねぇ!段ボールそのものだよ!ちょ。

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俺の苦労は・・・。

やる気が失せて、ユニットをあてがうとサイズちげーじゃん。
って訳で鋏でまた適当に拡張。仕事が酷い。
そんなこんなでバッフル板完成

組み付け

ユニット

バッフル板にユニットを漏れのないように固定する。
元々ネジが付いてたようだが面倒だ。
ホットボンドで全周固定。最強。

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バッフル板

バッフル板を箱に押し込む。きつめに作ったので固定はしてない。

全体

組み付ける。
電源スイッチがスライドスイッチで、それをロータリーとして使うためのノブがあったっぽいが、それがない。ドライバ突っ込めが変えられるが、ON状態で保持する。
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おおこれは結構それっぽい!段ボールっぽいけど。

試奏

さあ、ベースにさして弾いてみよう。
じゃじゃじゃじゃじゃじゃじゃじゃ・・・
じゃ~ん、じゃ~ん

ちょwwww
これギターの音ですから。てか乾きすぎというか、オシロの波形が目に浮かぶ。むしろ回路図が目に浮かぶ・・・。絶対左右対称だ。ダイオードによるクリッパ1発の音そのもので音の厚みとかが無い。

こんなに頑張ったのに?ギターアンプはギター専用だと思い知らされた俺。
使えないなぁ・・・。
ということで部屋に転がして存在を忘れようと思う。