はじめに
以前から欲しかったTimbuk2 クラシックメッセンジャーを購入した。
メッセンジャーバッグは瞬時にストラップ長を変化できる何かしらの仕組みを持っていて、各社ごとに色々なタイプのバックルを使われている。
Timbuk2の"トゥルーフィットカムバックル"の引き締め・開放操作は、以下の通り。
- バックルレバーを開放
- ループ状のストラップを引っ張り、引き締める(最初はループが小さいため、何度か引き締め直す必要がある)。
- バックルレバーを固定
引き締め位置が決まったら、後はワンタッチバックルを使ってフル長開放か引き締め長さのどっちかで使うってのがトゥルーフィットカムバックルの設計思想みたい。カムバックルは長さの半固定調整みたいな位置づけ。
だがこれでは両手で両ワンタッチバックル持ってつながないと駄目で、荷物が重かったり両手が開いてないと駄目で大変だし、操作も時間がかかる。
長さ調整を使ってストラップ操作したとしても、引き締めだけで3ステップ以上あって大変にめんどくさい。
というのは、続にいう"シートベルトタイプ"というバックルのストラップを1眼レフカメラで使っていて(スプリットタイプって定義されてるのかも?)、その操作性の良さを知ってるのでTimbuk2のトゥルーフィットカムバックルの操作性は自分に合わず、論外なのだ。
ってことで、ネットでは比較的よく知られているストラップ改造を施して操作性を格段に向上させてみました。
目的
Timbuk2 クラシックメッセンジャーのストラップを、可逆的かつ安価に"シートベルトタイプ"に改良する。
予算
- 210円
- バックル取得用スーツケースベルト105円:ダイソー
- ストラップ取得用スーツケースベルト105円(色調を考慮したため、追加購入:ダイソー
製作時間
- 30分くらい?
製作方法
材料購入
- ダイソーでスーツケース用のストラップ(+付属バックル)を購入する。
- 必要なパーツ
- 50mmのワンタッチバックルオス・メス1つ
- 50mmの日の字?環1つ
- D環代わりとなるカラビナか、バックル付属の四角い?環1つ(後者ならミシンとかないとみてくれ悪いかも)
- 長さは1.8mくらいのでおk。幅はスーツケース用ならTimbuk2のストラップと同じ幅の50mmです。
- 鞄の色に合わせたストラップ(1.8mくらい)
- クイックバックル仕様のストラップは何故かどぎつい色ばかりだったので、もう1本仕様違いのグレーを購入。
- 必要なパーツ
下準備
- 購入時はベルトが凄く灯油臭い上に滑るので、1回洗濯するとどちらも改善されます。
- 明らかになんか油が残ってる・・・。
バラす
本体の分解
- カムバックルもストラップから引き抜く。
新規ワンタッチバックル(メス)の取り付け
- 後日使用していて発覚したのだが、やはりこのダイソーバックル、信頼性が低い。
- ビール缶とか根菜を詰めるだけ詰めたら、締め上げる際にすぐさまバックルが外れることが何度もあった。
- かなり強く引っ張っても外れないのだが、たすき掛けで使う使われ方に起因する外れ方みたいなのがあるのかも。
- その際、メス側バックルのエッジ(オスと付き合わさる、カチッとはまる穴があるあたり)が欠けていた。無理矢理傾きながら高荷重で引っ張られることで、この部分が外側にはじき飛ばされて抜けたと思われる。
- ワンタッチバックルを使いたい&高い信頼性や重い荷物を入れる機会がある人
- ニフコ等の信頼性の高いものをご使用下さい。
- ワンタッチバックルは使わない&とりあえず安上がりに作りたい
不安ならオス・メス双方のベルトを通す穴に、タイラップなりマジックテープ使った薄めのバンドなりを通して双方をつなぎ、ワンタッチバックルを殺す。
- ビール缶とか根菜を詰めるだけ詰めたら、締め上げる際にすぐさまバックルが外れることが何度もあった。
引き締め側ベルトの準備
- ダイソーストラップから得たワンタッチバックル(オス)に、写真のようにダイソーストラップとD環もどきを通す。
- デフォルトの末端処理を生かすような向きで。ここを引っ張ると締め上げられる。
- D環を引っ張るとリリースされる。
ワンタッチバックルの結合
追加引き締めベルトとカムバックルの結合
- 前の工程で追加した引き締め用ベルトの末端に、カムバックルを噛ませる。
バッグ本体とカムバックルの結合
長さ調整
- 追加したダイソーストラップは長すぎるはず。各部の長さを調整し、引き締め前後のストラップ長を確認したら、カムバックルに挟んである端を切り詰めて調整。
- ここもミシンを掛けて見てくれ改善。ボンドでもなんでも良いと思う。
端材を使ったプラスワンで、リリース用ハンドルを製作
- 後日、ストラップの色が気にくわなかったので、手芸店でのシートベルト編みみたいな物を購入。
結果
- 素早くストラップ長を操作できて、操作性抜群。
- 任意の長さにストラップを緩めることができて、臨機応変に鞄にアクセス出来てよい。
- 原理的に仕方ないのだが、ストラップからテンションが抜けるとワンタッチバックルの角度が緩み、延々とストラップが伸びてしまうことがあるので、ストラップ2本束ねるとかなんか改良があった方がいいかも?
- リリースハンドルがちょっとでかすぎたかも。もう少し小さく作り直そうかな。
まとめ
- 100均のスーツケース用ワンタッチバックル付きストラップを使う事で、安価で簡単、可逆的にTimbuk2のカムバックルをシートベルトタイプに変更できた。元に戻すことも可能なのでお勧め。
- ずるずるとストラップが出続けてしまうモードに対する改良が必要かもしれない。