アイドルアップ発症
- ある日、いつも通りWOLFに乗っていたら、一時停止中に発進がどんついた。そういやさっきギア変えにくかったような。あれ?
- 急いで止めてみるとアイドルが3000くらいまで跳ね上がっている。やばいな。原因を探らないと。
- ハンドルをフルロックしてみるもダメ。スロットルワイヤーの引っ張りとかではなさそう。
どこかに引っかかってスロットルが戻りきらないのだろうか。スロットルを開けては何度も戻してみるが、「カツン」としっかりスロットルがあたる音がする。違うな。 - もし2次エアやガス欠だと、このままではエンジンにダメージが。エンジンを仕方なく切る。
- ガス欠で混合気が薄くなってるのか?コックをRESに。再始動。あれ、直った。ただガソリンはON領域でちゃんと残っている。ガス欠ではない。キャブ揺らしたりしてもダメだったが、エンジンを切ったら直った。どういうこと?
- 結局、原因不明で再現できなかった。インテイク、アウトレットも見たが2次エアを吸いそうな感じでは無かった。気持ち悪いが、再発しないので放置。
原因と思われる箇所の発見
- 今日、晴天下でバイクを眺めているととあることに気づいた。なんだこのホースは・・・。
- キャブとエンジンに挟まれたインテイクから伸びる2本のホース(矢印)
- 左がキャブ、右がエンジン
- インマニ(シングルなのでマニって無いけど・・・)からホースが伸びている。これまさに2次エア吸いそうな場所じゃん・・・。
- と思った矢先ホースの先端が裂けてきているのを発見。こいつか!もしや。
- てかなんなんだこのホース。このバイクは負圧動作している物が無いはずだから、負圧を取り出す必要なんてないのに。
- ホース引っ張ってみる。どこに繋がってるんだこれ。全く分からなかった。
- てかなんで同じ場所から2本も出ている?負圧を使ってる場所が2箇所もあるのか?ブローバイ見たいな使われ方?まさか。そんな時代のバイクじゃない・・・。
- とりあえずこんな感じでニップルがついてる。完全に負圧です。本当にありがとうございました。
- もの凄く真空計を付けたくなった。部屋に余ってるし。見て何かの指標になるんだろうかw 動く物は男はみんな好きってことでおk
修理
- とりあえず裂けてた部分をニッパーで切り詰め、挿し直してバンド止め。
ホースの正体
- サービスマニュアルを読むと「インタフェアレントホース」なるものであることが判明。
- 更に読み解くと、衝撃の事実が判明!
- 同じ場所、同じ圧力から取り出したホースが2本、U字に繋がっている。これはなんの意味が?
- 同時期、2chにも同じ疑問が。どうやらこれはインテイクチャンバーを意味しているらしい。
- つまり普通のメーカーは箱や筒がそばにあり、これがホースによって繋がっている。
- しかしスズキは特許がどうとからしく?箱を置くスペースも無かったのか、太くてバカ長いホースをそのままチャンバーにしてしまえということらしいw その発想がすごい。
- いわれてみると確かに、かなりの太さと長さを誇るこのホース。体積もかなり確保されているのだろう。
- このスズキの斬新で残念?な、どこか憎めない手法は、2chでは賛否両論ということが判明
- ぶった切って埋めた方が調子がいいよ説
- このスマートな方法で箱を狭い場所に設けるよりも体積が得られているから優れているよ説
- どちらにせよ、この詰めの甘さがスズキっぽくて憎めない。が、排気デバイスだけは俺でも理解できない。