臼田宇宙空間観測所

Last-modified: 2010-06-20 (日) 17:37:26

お断り

  • 興奮しすぎて写真をとりすぎた
    • 計245枚。ちなみに山のてっぺんにアンテナしか無いというのに。
  • 一部を厳選して抜き出しましたが、枚数が多くてメモリ食ってすいません。

はじめに

  • ネット中継のはやぶさ帰還をみて、とんでもなく感動。
  • 翌日新聞を見ると、はやぶさとの交信アンテナがなんと信州にあることを始めて知る。
  • ISASのtwitterやblogでよく耳にする"うすださん"とはこの64m級パラボラアンテナをもつ臼田局のこと。
  • はやぶさを見失ったときも、最初にはやぶさの声を聞いたのはうすださんだし、もしかしたら最後に「後ろを向いてごらん。」とはやぶさを振り返らせて地球を見せてあげたのも、あの泣かせる最後の写真もこのアンテナから行われていた可能性は十分に考えられる。少なくとも、臼田、NASA、キャンベラにしか無いような世界有数アンテナであり、これらを時間帯によって切り替えながら使っているのでなにかしらの最終フェーズに絡んでいるのは間違いない。
  • あのはやぶさを運用し、見守り語りかけ続けたこのアンテナ。そんなアンテナが直ぐ近くにあっただなんて。この感動を押さえ込むことが出来ない!週末を待てない!
  • てな訳で平日ソロツーリングを強行。
    • ちなみにいったバイクが満身創痍すぎて既にはやぶさ状態です。
    • 10回以上エンストし、その度止まっては様子を見て、交差点の真ん中にエンストで取り残されたり、アイドルがいきなり跳ね上がったり、砂利道林道を下ったり、立ちゴケでブレーキ聞かなくなったり、炎天下の中道に迷ったりと・・・。

写真

往路

  • 国道2桁→3桁と経由し、その後農道・生活道路へ。
  • けっこう悪路でした
    • アスファルトが砕けて陥没
    • グレンチャーは漏れなくジャンプゾーンで速度を出していると飛ぶ!
    • 温泉地らしく、別荘がいっぱいありました。道路につながってる道はすべて私有地だった・・・。すごい。

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のどかな光景が続く

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GTでおなじみのコースみたいだ・・・。確かこれを登り切るとトンネルがあったような。

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  • この写真の手前に青背景の案内看板があり、直進何とか湖、左が臼田って書いてあった。
  • その看板の直ぐ奥に写真の「逆トの字」分岐があるが、その臼田って先がどう見ても砂利道である。
    • この看板の規模からしてこんな民家の入口が目的地につながってるなんてありえん。
    • そう思い、直進するもすがすがしい林道が続くだけで、全くなにも見えてこない。バイクはやたら居た。確かに快適。
    • まさかと思い戻るとやはりあの砂利道を進むしか無いらしい。おそるおそる写真の左へ。

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  • なんじゃこりゃー!!死ぬ・・・。
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  • 写真じゃわかりにくいが実は15%くらいの急な下り坂
    • 必死すぎて写真を撮っている余裕なんて無かった。クラッチとブレーキ、アクセル操作で俺のCPUタイムは飽和状態。
  • 砂利も、普通の駐車場以上にぶ厚く敷いてあり、軽トラが掻き揚げ登っていったと思われるすごく深い轍が更に苦しめる
    • この斜面でそんな事があり得るのか、と思うかもしれないが、数m置きに地上高さ30cmくらいのゴム板が地面から生えており、砂利が流れ落ちるのを防いでいる・・・。この板をタイヤで潰しながら進んでいく・・・。
  • 5分くらいだろうか。もっと長く感じられた。いつ転んでもおかしく無かったし、変な方向に転べば引き起こす自身すらないような場所だった。トラウマになる・・・。そしてこれ、下れたけど上れない気がしてきた。俺は帰れるのだろうか・・・
  • 渡り終えると"正常な"道に直交。ああ、アスファルトが見られた。てかこの道は何。最初からこっちで来れた気しかしない。砂利道を振り返ると・・・・・・「林道」!え・・・?!
  • どうやら標高の違うアスファルトとアスファルトの道路を直角に下って結ぶハイパー林道があり、そこを通るルートに計画していたらしいorz おのれGoogleMap 道の太さが同じだから地図じゃ分からなかった。衛星写真見れば良かった・・・。
  • 振り返ってみると、軽トラが限界の道だった。軽トラですら速度を出せばブレーキングと共にバンパーを壊しそうな勢いだったし。
  • この道であってるのか不安になる。そんな中看板発見!ほっとする。
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  • ワインディングをしばらく走る。見えない林道の木の先を見つめて進んでいき、カーブでブレーキ離して倒れ込んでいった瞬間!だーん!
  • 突然視界が空だけになり、そこには巨大なアンテナが!
  • 余りにいきなりの感動に急ブレーキ、がクラッチが間に合わずにエンスト、そしてかからなくなる
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  • すごい。ただ、エンジンがどうにもかからないorz元々超不調で何度も同様にエンストしていたのだが、待っていればかかる。しかし今回はどうにもダメだ。なんで今回だけ?この急斜面で上を向いた状態だから液面が更に上がって濃いものが更に濃くなってるのだろうか。
  • エンジン無し斜面Uターンは・・・嫌すぎるがうすださんを前にして終了するのもあれだ。何とかUターンさせるも切り替えしを横着して欲張りすぎて倒す
  • 先日紛失したタンクのゴムブッシュが転がり出てくる・・・
  • とりあえず引き起こす。ハンドル見ると明らかにブレーキが押されている。これはエア噛んだな・・・。峠なのに。
    • そんな事もあろうかとホースと8mmスパナは持っていたので後でエア抜きしました。
  • スロットルを開けたりしたら初爆が見え始めたので頑張ったらかかった。良かった。

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アンテナ見学

  • 年中無休・見学無料(16時まで)
  • トイレつかえます。うすださんの影で弁当食べることも可能。
  • 見れるのはそびえ立つアンテナと小さな資料館のみ。ただアンテナだけで本当に一見の価値あり!
    • アンテナは草原の中にそびえ立ち、周囲を柵で囲われており、その周囲から自由に見上げることが可能。

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  • でかい!でかさが写真だと分からないかもしれないが、人間の視界でもほとんどがアンテナって感じ。
  • ついたときには真上を向いていました。

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  • 空が青い!!青い空に白のアンテナが映えて、ネットにある写真でホントにこんな綺麗な写真がとれるのか?って思ってたが見事にそうだった。美しい。
  • アンテナが白くて、曲線で、トラスで大変美しい!
    • 東京タワーを足下から見上げてる感じに近いです、見ている対象も、美しさ的にも。

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  • 動く!
    • 受付したら丁度動き出しました。とてつもなく強そうなレールの上を、これまた頑丈な足がゆっくりと動き、アンテナが回転、そして首を少しだけ下げた。
    • ちなみに中の建物、とうか設備というかも一緒に回転します。

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  • 山頂に草原が開け、そこにアンテナがある感じ

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  • 首振りの可動部。黒いのは巨大ラック。

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恐ろしく頑丈そうな足。

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  • こんな草原の中にある。
  • 奥に見える建物は研究棟で、相模原の管制室からコマンドが衛星経由でここに届き、この建物からはやぶさへの送信コマンドに変換、光ケーブルでアンテナへ、内部のアンプで増幅して放射って感じのようです。

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  • 青と白の対比が綺麗すぎる・・・

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  • 草原写真のガードレール、つまり敷地の端っこにいってもフレームアウトするアンテナのでかさ。

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  • 見つめる先には何があるのか。肉眼ではなにを見ているのかすら分からなくてロマンを感じた。
  • いろいろな衛星や探査機等を運用しているので、時たまみている先が変わる。

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  • 裏側。がっちり。

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  • スペック。ちなみに出力は20kWらしい。恐ろしいレベル。

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  • いやー綺麗

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  • リフレクタに開いている穴は、副反射板を支える3本のトラスの付け根です。貫通しているようで。
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  • この角度で見るとトラスがすごい。

太陽系模型

  • 受付のある入口から研究棟までの道には、太陽系惑星のスケールを再現した惑星模型がある。
    • 火星って地球に比べてどんなものなんだ?って以外と分からないけど、これ見たらちょっと面白かった。
  • 惑星の間隔はかなり等間隔で、よく絵で見るやつそのものって感じだった。

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  • 面白いのは間隔じゃなくて星のサイズ。遙か奥には肉眼で余裕で見えるボールくらいの太陽があるのに対し、地球ちいせえ!!
  • てか月がもっとちいせえ!リューターのダイヤモンドビットの一番小さいやつより小さい模型。どうやって作ったんだろう・・・。
  • そして月と地球ってこんなに離れてるんだね。このスケールでみたらすれすれを周回してるのかと思ったら、遙か彼方じゃん。
    • 間隔は正しくないのかも。こんなに離れたこんな小さな天体を肉眼で見る自身が俺にはない。

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  • 太陽系の同心円の図でおなじみの間隔。

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  • これが確か水星だったような。ギャグみたいな小ささ。てかケシ粒ってレベルじゃ無い。砕けたシャーペンの芯レベル。ピントも合わないし。どうやって作ったんだ?棒から旋盤で削りだしっぽいのだが。

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  • 太 陽 で か す ぎ ワ ラ タ

資料館

  • 受付の脇にこぢんまりとした資料館あり。
  • 衛星やロケット、アンテナ模型や、リーフレットなどがあります。

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  • こんなところ

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  • 人がかがんだくらいのサイズの超精巧なうすださんの模型があります。
  • マクロ撮影しても実物に遜色ない驚異の完成度。どうやって作ったんだ・・・。
  • そしてスイッチで自由に回転させて写真撮影が可能!

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  • うすださんは上を向いていらっしゃるため、見れなかった部分。なるほどこうなってるのね。

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  • 副反射板。凄く良くできてる。トラスとかどうやって作ったんだ。

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  • 副反射板の固定元。穴が開いて貫通してる。

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  • 副反射板。すごい出来だ。格好いい。トラスとか今にも折れそうなのに。

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  • 軸の入口。精巧だ。てかアンテナ格好良すぎ。家に模型欲しい!

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  • 裏のトラス。すごすぎる・・・。俺が作ったら発狂するに違いない。

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  • 反射板の実物。叩いた感じt=2-5mmくらいのアルミで、裏をのぞき込んだら梁が数本、先端だけ溶接されている感じでした。

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  • ISS模型。スペースシャトルがくっつくのは知ってるけど、実際こうやってみるとシュールというか、信じられないことをやっていると思った。

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  • 我らがはやぶさたん!

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  • 2mくらいあるH2Bが展示。大きいしケースに入っていないので、タンクの接続だとかよく分かる。

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  • H2Aに比べBは衛星フェアリングが半端無くでかい。そしてこの辺も絞り加工で作られているのだろうか。あるいはハンマーか。

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  • 上の銀の球2つが2段目の液体酸素と液体水素、その下が2段目エンジン。よく分からないがこれが衛星を宇宙速度を超えさせている物なんだろうか。

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  • 下のオレンジの2つのタンクが1段目の液体酸素と液体水素。配管により表に出されて側面からエンジンへ向かうらしい。
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  • 各国主要ロケット。スペースシャトルは見切れちゃいました。奥から日本のH2A,はやぶさのM-V-5、ロシアの鬼クラスタロケットのソユーズ、果たしてどうなのかEUのアリアン、そして羽根だけ見えてるアメリカのスペースシャトル

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  • 毎回点火と切り離しが格好いいロケットーブースターSRBは、こうやってついているらしい。4本もあるとかなり格好いい。

アンテナ見学2

  • 資料館から表に出ると・・・すげええええええええええええええええええええええええ!!
  • うすださんが真横を向いている。てかあまりの迫力にマジでびびった!
  • なんだこのでかさは!何故支えてられるんだ!
  • あのパラボラのお皿が直角になってる!端っこは地面すれすれだし、20kWのアンテナが俺と向かい合っている!これはヤバイ。
  • 視界が反射板しか無い。うわあすごい

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  • さっきは見えなかった副反射板もしっかりと見れた。

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  • すごい規模だ。64mのアンテナが垂直にそそり立っている・・・。

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  • 遠近法がおかしいんじゃないのかって思うほどのでかさ。手前にあるウルフがミニチュアに見える。

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  • 正対。うわあ、でけえ。てかなんだこれは。衝撃体験すぎる。どういう構造物なんだ。
  • 視界がリフレクタだけだよ。

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地面すれすれ。動物園のノリで、柵の直ぐ奥には巨大なアンテナが間近に迫る。

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  • あの穴から電波でてるのかあーこええ。なんて。

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  • 隙間があるから水が溜まらないらしい。

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  • 穴から出た電波が副反射板で広がり、主反射板で宇宙へと。

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  • この写真、実は鉛直を見上げている状況!頭上に副反射板があるのだ

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  • 柵のすぐ向こうにはこんなスケールのアンテナが。

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  • トラスの高さも下がって見やすくなった。

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  • トラスと反射板。すごくよく見える。

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  • トラスの付け根とパラボラの付け根

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  • TVの八木アンテナだって横を向いてるけど・・・この規模のアンテナが真横を向いていると明らかにシュール。すごいわ・・・。見つめる先で誰と通信しているのだろうか。

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  • 見学終了時間になってしまったので、構外に出て最後に1枚。構外なのにこのでかさ。

アクセス(writing)

  • どちらにせよ、舗装路も結構な険道です・・・
    • グレンチャーはジャンプポイント、帰り道ではブッシュ無しのタンクがジャンプする度「ガコン!!」とかすごい音を立てる・・・
    • 道路脇にはこれでもかってくらい樹皮か何かが浮いている。浮いているというか片車線を占有するように山盛りに置いてある
    • 151号には「倒木のためこの先完全通行止め」に遭遇。険道臭がする。

R18からのオススメのルート

決して通るべからず、GoogleMapルート検索のデフォルト推奨ルート

  • 俺の二の舞にならないように。
  • モトクロッサーとかならいいけれど、軽トラくらいの車高がある4輪じゃないと、つんのめってバンパー破損すること請け合い。オン車の2輪は転倒するかスタックするかって感じなのでかなりやめた方がいいです。