空き缶アルコールストーブを作る

Last-modified: 2010-10-15 (金) 19:08:19

はじめに

  • 以前から興味のあった空き缶ストーブ。というか以前も作った事があるがそのときは動作不良で上手く燃焼してくれなかった。
  • ここに来て大人の火遊び熱が再燃したので再び作ることに

概要

  • 総製作時間
    • 20-30分
  • 材料
    • 同径のアルミ缶2個
  • 工具
    • カッター
    • 3cm厚、5cm厚程度の治具(カッターと組み合わせてトースカンのように使う)
    • ハサミ
    • ラジオペンチ
    • ホッチキス
    • ピンもしくは細目の釘(画鋲はやりにくいと思う。プラの柄がついたやつをお薦め)
    • ハンマー

作り方

お断り

  • その場のノリで適当に作ってしまったため、製作過程の写真は一切ありません。ご了承ください。
  • 複数のサイトの作り方をミックスして作っていると思います。別に特定のサイトを見ながら作った訳でなく、前回の記憶を頼りに暇を使って作っただけなので・・・。

これから作る物

  • これが今回作ったストーブ。今から作り方を説明していくものになります。とにかく軽い。ポケットに入る。
    成果物.jpg

短い缶のカット

  • 缶2つを簡単に洗う
  • 薄い方(3cm)の治具に刃を出したカッターを置く
  • 缶を回して、缶の側面(底側)に傷を一周入れる
    • 缶を回すというよりかは、カッターを引きつけては缶を少し回すの繰り返し。
    • 缶が柔らかく力をかけにくいので缶を回しただけでは傷が浅すぎる恐れあり。
  • 傷にカッターの先端を突き刺す
  • そこから缶の腹を押すと、綺麗に真っ二つに切れる。
    • フレキシブルなプラ板をPPカッターで切っている感じ?

短い缶の開発

  • まだ切っていない缶のそこを、先ほど切った缶の底に差し込み、体重をかけて押し広げる

短い缶の大穴開け

  • 燃料を注ぎ、プレヒートを行うための穴を缶底部に開ける。
    • 直径は500円玉より大きいくらい。後述の円筒よりも小さな穴にすること。
  • 真ん中に釘を打ち込んで、そこを突破口にラジペンでつまみ捻るように穴を開ける。
    • もっと上手い方法は無いものか。底部は厚く難しい。こんな方法なので雑になってしまう。気になる人はヤスリでもかけてね。

長い缶のカット

  • 短い缶同様、背の高い缶も切り出す

加圧円筒隔壁の作成

  • 缶の底を得て余った部分から、幅3cm位の短冊を切り出す。
    • なるべく精度良く。直角、平行に。
    • 2つの缶の底を向かい合わせて差し込み、その間に筒を入れたときに突っ張れる幅とすること
  • 缶の底の隆起より一回りすぼめて円筒にし、ホッチキスを打って、余分な部分をカットする
  • 筒の片側だけ、燃料が通過できるようにV字溝を数カ所切り取る

アセンブリ

  • 長・筒・短を挟み込むようにアセンブる。
  • 入らなければ入口をすぼめたりして工夫。
    • 余りに側面に隙間ができてしまうとガスもれしてそこから火が出るのでNG
  • 可能なら液漏れ、ガス漏れ対策にアルミテープを巻いた方がいい。

火口の加工

  • 上部、ノの字となっている肩の部分にピンや釘で穴を開ける。ピン程度が大人しい火になるので良いと思う。
  • 2等分→4等分→8等分→と好きな数だけ開けていく。16個で十分。
  • 最初、燃料不足で本燃焼まで持って行くことができず、穴が小さすぎるのかな?と思って、下の写真のように釘で拡大してしまった・・・。実際点火した穴がでかすぎて、火力が激しい。故に、ピン程度が良いと思います。
    拡大.jpg

使い方

  • 燃料用メタノールを大穴から注ぐ。
    • 円筒隔壁の下側接地面あたりまでつかるような量を入れること。そうでないといつまでたっても大穴から火柱があがるだけで、火口から火が出ません。
    • これに気づくまで時間がかかった・・・。
  • 燃料用メタノールはホームセンターのコーヒー器具コーナーに安価で売られています。
  • 消火用の水を少量でいいので用意する。
    • メタノールは水で消せるので安心。あと火力調整にも使います。
  • ライターで真ん中に火を入れる
    • 点火は爆発気味なので注意。
    • 周囲に燃料がこぼれている場合は水をかけておくこと。メタノールは一度火がつくと日中だと全く分かりません。コンクリ表面を這うように燃え広がるので・・・。
  • 3分ほどは円筒から青い火が上がる(プレヒート)
    プレヒート.jpg
  • ジューという音が聞こえ始めてしばらくすると、徐々に外側の穴に火が移行する。
    • プレヒートが完了すると、火は主に外側から出ているように見えるようだ
    • 小鍋でお湯を沸かす分には全く不自由しないと思う。ただし風に弱い。立ち消えはしないが、火力が激減するので風防がいると思う。
      本燃焼.jpg
  • 火力調整は水を足すことでできるらしい。ただし、落とした火力は戻らないw
  • 消火は水で。吹き消すことはまず無理です。本気で一気に吹き込むと消せたりもするけど、凄い音で爆発が起きます。

おわりに

  • 30分くらいで作れるし、アルミ缶は紙のようにハサミで切れるので(底を除く)身近な道具で作れるので試してみてね。

参考文献