○○王子

Last-modified: 2024-04-19 (金) 19:54:57

一部の選手につけられる別称。元ネタは斎藤佑樹(元日本ハム)の高校時代からの愛称「ハンカチ王子」。
基本的に尊称だが、斎藤を揶揄する意味で派生形の「半価値」「ハンケチ」などと共に蔑称的に使われることもある。
転じて女性人気のある若手選手に名付けられる呼び名になったが、斎藤と同じく蔑称的に使われることもある。

尊称として

2006年の夏の甲子園でエースとしてほぼ全試合完投し早稲田実業高校を全国制覇に導いた斎藤は、実力に加えて端正な顔立ちから絶大な女性人気を獲得し、一大ブームとなる。この際、斎藤が汗を拭くためにハンカチを使っていたことから、ハンカチ王子と呼ばれるようになり、「○○王子」というフレーズが誕生した。斎藤以外にも使われるようになった。

例)

  • ハニカミ王子:石川遼(プロゴルファー)…はにかんだ笑顔が特徴的だったため。
  • 奪三振王子:松井裕樹*1(楽天)…奪三振記録を打ち立てた桐光学園時代に付いた。
  • 直球破壊王子:渡邉諒(日本ハム→阪神)…直球に非常に強いため。
  • 高島王子:高島泰都(オリックス)…社会人野球の王子出身であるため。

微妙なもの

日刊スポーツがつけた岸孝之のニックネームとして「永遠の縦割れ王子」がある。「王子」自体はイケメンで知られる岸に以前から使われていた尊称ではあるのだが、なんJでは「縦割れ」にあちらのイメージが若干連想されることもあり、周りからの反応は芳しくなく、全く浸透はしなかった。

  • 永遠の縦割れ王子:岸孝之(西武→楽天)…34歳でも若々しい細身のスタイルと難攻不落の縦割れカーブは永遠に。

蔑称として

プロ入り後の斎藤は大学時代の故障の影響もありまったく成績が振るわないことに加え、「マジですか、フハハ!」などの王子とはほど遠い言動からなんJではすっかりネタキャラ・ヒールキャラとして定着。愛称ももっぱらさいてょが使われるようになった。さらにプロ入り後に起こしたポルシェ・マカンの件などから世間的にもヒール扱いされるようになる。またライバルだった田中将大(現楽天)はおろか高校時代は眼中にもなかった坂本勇人(巨人)たちにも大きく水をあけられ「ハンカチ王子」は実力や言動の伴わない上辺だけの人気を象徴するフレーズとして黒歴史化されてしまった。

ここから、容姿などが理由で人気選手扱いされているものの、成績が悪かったり問題行動を取ったりした選手を揶揄する目的でも「○○王子」が使われるようになった。

例)

ただし試合破壊王子以外はいずれも汎用的な蔑称であり、特定の選手の蔑称として定着しているものはあまりない。


関連項目


*1 名前が斎藤と同音のユウキだったことも命名のきっかけと思われる。ちなみに斎藤佑樹と名前も苗字も同音異字の齊藤悠葵(元広島)は「赤ハンカチ」と呼ばれていた。
*2 日本ハム時代の2020年、あまりの炎上ぶりにキレた日本ハムファンにより、上述の渡邉の流れで命名された。炎上の傾向として同点、僅差のビハインドの場面での被弾・失点が多く味方の流れを断ち切ることが非常に多かったため「勝つ可能性のある試合を破壊する」ということで付けられた。
*3 しかし2023年に遊撃手部門でゴールデングラブ賞を獲得。
*4 木浪と渡邉は試合を左右するミスが多く、後者は試合破壊王子や守備破壊王子、また例年の守備範囲の狭さから守備範囲破壊王子とも言われる。
*5 前者二人よりは守備範囲は広く好プレーも多いがエラーも多い。ルーキーイヤーの2021年は特に顕著だった。しかしこちらも木浪と同じく2023年に二塁手部門でゴールデングラブ賞を獲得。
*6 中日時代に言われていた。