MH4GにおけるG級集会所である大老殿のラスボス、
≪巨戟龍≫ゴグマジオスの討伐クエスト。
G★3攻略時の最終関門となる緊急クエストであり、多くのハンターを苦しめてきた。
読みは「沈め 掻臥せ 戦禍の沼に」。
目次
概要
- 大長老
- ムォッホン!
頼もしき狩人よ。
不穏なる液体を撒き散らす巨体、
火薬の気配を感ずる息衝き…。
見やれ、背に纏わりつかせるはもしや撃龍槍か?
謎多き古龍の討伐を任せん!
- G★3の全キークエストをクリアすることで発生する緊急クエスト。高難度クエストに分類される。
以前から怪奇現象として度々話題に上っていた武器庫襲撃、そして初代撃龍槍の奇妙な消失事件……
その犯人(犯龍?)である謎の古龍、≪巨戟龍≫ゴグマジオスが遂にドンドルマに襲来した。
通過するだけで街を壊滅させかねない危険な存在であると判断され、
ハンターは大長老直々の依頼を受けて戦闘街へ討伐に向かうこととなる。
- ゴグマジオスはMH4G発売後2ヶ月も経たないうちからCMに登場することはあったが、
多くのプレイヤーはゴグマジオスの姿もよく知らないままクエストに向かったことだろう。
そしてその威圧感に溢れる圧倒的な巨体、それに見合った莫大な体力、
その一方で時折見せる巨体にそぐわぬ妙に軽やかな動き、
マガラ種と同様の奇異な骨格による多様な攻撃、全身を流れる重油による肉質変化や重油拘束状態、
極太熱線の尋常でない爆発範囲と威力、果ては体力半減後に行うまさかの覚醒飛翔などなど、
ゴグマジオスの脅威の戦闘能力に翻弄された……のも間違いなく事実ではあるのだが、
人によってはそれどころではない問題が発生していた。
その最大の理由は、戦闘街におけるクエストは村追加ストーリーの最後のクエストを除けばこれが初ということである。- 戦闘街にはその目的上、対モンスター用の迎撃設備が豊富に用意されている。
移動式砲台に固定式拘束弾、この手のエリアでは恒例のバリスタと撃龍槍、そして絶大な威力を誇る巨龍砲。
有効に扱えば戦闘を格段に有利に運ぶことができる強力な兵器だが、
実は前述の村クエストが迎撃設備の使用方法に関する事実上のチュートリアルとなっており、
このクエスト中で設備の説明をされることは全くない。
当然そちらをこなしていなかった人は何をどうすればいいのかさっぱりわからない事態に。
特に既に前作MH4をクリアしていたプレイヤーにとっては
「今更上位の村クエをやるよりも、早くG級を進めてみたい!」
といった意識が生まれるのも半ば当然のことで、この有り様も必ずしも珍しい状況ではなかった。
- フィールドギミックについて解説がないのは、据え置き機向け作品ではそう珍しくはない。
ただ、それらの作品ではチャットのキーボード入力(あるいは擬似的なもの)が可能であり、
クエスト中でもある程度自由度の高いコミュニケーションを図ることができる。
故に、熟練者が初心者に「どのギミックをいつ使うのか」といった説明が容易であったのに対し、
MH4系ではクエスト中に事前登録した固定チャットでしか発言ができないため、
こういったプレイヤー間の教導に手間が掛かり、機能していなかったという側面もある。
重油に拘束された所をこんがり焼き払われたり火力不足で時間切れを起こしたりするプレイヤーが続出。
現在は細かい対策や肉質変化の条件といった有用な攻略情報も十分に知られているため
しっかり準備すれば当初の絶望感を味わうようなことにはそうそうならないと思われるが、
間違いなくラスボスクエストの中でも最高クラスの難易度を誇っている。
まさにクエスト名の文字通り、全力で挑まなければ戦禍の沼に沈み掻臥す運命は避けられない。
特にソロでは冗談抜きで制限時間を限界まで消耗するほどの長期戦になること請け合い。 - 戦闘街にはその目的上、対モンスター用の迎撃設備が豊富に用意されている。
- サブターゲットはゴグマジオスの背中破壊。
背中破壊は2段階あり、2段階目の破壊で絡め取られていた撃龍槍を落下させると達成となる。- 背中を破壊し撃龍槍を落とす事によってゴグマジオスからダウンを取る事ができ、
加えて落ちた撃龍槍を起動してゴグマジオスに命中させれば
大ダメージを与えつつさらにダウンを取る事ができるので、是非とも狙って行きたい。- ただ、パーティプレイの時ならば近くにいる人がタイミングを見て起動すれば良いが、
ソロだとまず背中を破壊した時点で高台の上にいる等で距離が離れているケースが多く、
ダウンしたゴグマジオスを殴って起き上がり始めてから撃龍槍まで走っていって起動、だと
ゴグマジオスが動いてしまって当たらない事が多いので、
背中破壊でのダウンで攻撃するのは諦めて即座に撃龍槍を起動した方が良いだろう。
- ただ、パーティプレイの時ならば近くにいる人がタイミングを見て起動すれば良いが、
- 背中を破壊し撃龍槍を落とす事によってゴグマジオスからダウンを取る事ができ、
- このサブタゲでもゴグマジオス素材は戦火の龍神玉を含めて一応全て出る。
クエスト自体のクリアを目指してのペース配分を考えなくていい場合、
最初から支給品に8個も入っている支給用大タル爆弾も活用すれば
背中を破壊すること自体は割と簡単なので、素材集めのサブタゲマラソンも容易。
- このクエストをクリアすると晴れて古文書とG級特別許可証が入手できる。
古文書の解読を進めなければ出会えないモンスターも数多く存在し、
G級特別許可証がないことには他の人の古文書クエストや一部のイベントクエストに付いて行くこともできない。
またG級極限個体も正式にお披露目されるのはこのクエストクリア後の為、
まさに「ラスボスを倒してからが本番」といったところ。- なお、古文書限定で登場していたモンスターに関しては
2015年3月25日配信の「マギ・炎の魔人からの試練」を皮切りにしてイベントクエストでの配信が続き、
現在は古文書の解読を進めずとも各モンスターと戦えるようになっている。
……のだが、受注・参加条件がG級特別許可証になっているため、どのみちこのクエストのクリアは必須。
あくまでも古文書の解読が不要で、常時受注が可能になるといった方向での救済要素なのだろう。
- なお、古文書限定で登場していたモンスターに関しては
マジオス難民
- 上述した通りの高難易度クエストであるため、初見ソロでは当たり前の様に時間切れになり、
どうしてもクリアできない、けれどもこれをクリアできなければ上記の要素が解禁されない……
といった葛藤の末に、オンラインでクエストを貼り、助太刀が来ることを期待する人も多い。
これらの人は通称マジオス難民やゴグマ難民と呼ばれている。
そしてマジオス難民の緊急クエストを手伝う行為を『出荷』と言う人もいる。
しかしゴグマジオスの討伐にはそれなりに時間や手間がかかり、
率直に言ってマジオス装備もそれほど性能が良い訳ではないため、
一度クリアしたプレイヤーでも素材集めのついでに手伝おうというような流れにはなりにくい。
一応、マジオス素材との交換で手に入るミラオス素材を使用したミラアルマ装備や
戦火の龍神玉を使用するミラルーツ装備の脚部位には刀匠+3が付いており、
テンプレ装備にも使われるほど優秀なため、そちら目当てで回す人はいるのだが。- そこでマジオス難民同士が4人で集まってクリアしよう、ということになっても
多すぎる体力故に4人分回すには時間がかかりすぎるためか、
自分の分が終わるとすぐに退室してしまうプレイヤーもいる。
そうした事情で、自分が部屋主になれば一番に手伝ってもらえるという期待もあってか、
G★3クエストで検索するとゴグマジオスのクエストを貼った一人部屋が乱立している事態が起きている。- また、中々人数が集まらない事に業を煮やした難民達が、
熟練者が集まっている部屋に勝手に入室し、挨拶も無しにクエストを貼って
『これ手伝って』とどこかで見た事のあるセリフを連呼するケースも。エラーが発生しました。インターネットプレイを終了してオフラインに戻ります。Aボタンを押してください。
キックアウトの有用性をプレイヤー達に再認識させるのである。
- また、中々人数が集まらない事に業を煮やした難民達が、
- そこでマジオス難民同士が4人で集まってクリアしよう、ということになっても
- 逆に、このような状況ゆえに素材集めにはあまり困らないという点もあるにはある。
オンラインに接続している人が少ない時間帯だと、
素材が欲しいモンスターで検索してもすぐクエストに行けるような部屋が見つかりにくいことは多いが、
マジオスに限っては上記の状況であるためにそのようなことはまず起こらない。
そのため、上述の通りマジオス難民を手伝うことを「出荷」と呼んだりすることも相まって、
掲示板などでは「龍神玉欲しさに○人出荷してきたわ」なんて会話がされることも。
対策
- ゴグマジオス自体が歴代ラスボスでもかなり手強い部類なので、当然ながらそれなりの対策は必要。
ゴグマジオスに有効な属性は火・龍・爆破と言われているが、それぞれ有効である理由は違う。
PTメンバーの持つ武器や戦略に合わせて武器を選ぶとよいだろう。
- 火属性はゴグマジオスの重油を溶かし、属性ダメージを与えると共に属性耐性を大幅に下げることができる。
どちらかと言うと前半向けだが、後半も常に一定以上の戦果を挙げることができるので、まず第一に候補になる。
ガンナーの場合はさらに重要で、火炎弾で部位破壊をこなさなければ討伐は不可能と思って良い。
というのも重油硬化状態では貫通弾も何もかも無効化されてしまうので、話にならない。
ボウガン攻略を目指すなら、火炎弾が扱えるボウガンの強化が最優先になる。
- 龍属性はゴグマジオスに火属性以上に絶大なダメージを与えることが可能。
火肉質が30~45であるのに対して龍肉質は60以上となっているので極めて効果が高い。
ただし属性ダメージを与えるためには重油が液状及び気体状になっている必要があるため、
龍属性を選ぶと前半のダメージ効率が非常に低くなってしまう。
火属性持ちの仲間と連携したり、序盤はバリスタなどの設備を中心に戦うといった工夫が必要になるだろう。
また、火属性を伴う攻撃を放った部位をしっかり狙おう。
ゴグマジオスが立ち上がっている時に高台の上にいると、こちらを狙って熱線を2連発以上することが多いので
あえて熱線を誘って頭を軟化させるという手もある。
後半戦は常時気体状なので一気にケリをつけることが可能。
- 爆破属性による爆破ダメージは500とかなり高く、どこを攻撃しても戦果を挙げられる利点がある。
後半戦になるほど息切れするという爆破属性の弱点はあるが、
戦いの終盤でゴグマジオスが覚醒すると物理肉質が軟化するのでそこまで厳しいという訳でも無い。
多くの爆破属性武器が平均以上の物理能力を持つこともあって、ソロ狩猟では火属性に並んで有効とされる。
- 防具に関しては、火耐性が低すぎると一撃死する危険があるので多少の耐性を確保しつつ、耐粘を発動させたい。
重油拘束状態になってしまうと追撃で即死する可能性が極めて高いため、生半可なスキル以上に効果がある。
他には緊急回避を使いやすくなる納刀や、武器種によっては回避距離を発動させておきたい。
またソロ攻略の最大の壁は「火力不足による時間切れ」であるため、可能な限り火力は高めておくべきだろう。
もちろんPT攻略でも高火力による素早い攻略が結果的に生存率の上昇につながるため優先順位は高い。
- PT攻略をする場合、メンバーに乗りマスターを発動させた操虫棍が一人いると成功率はグッと上がる。
開幕直後に一度乗って火属性による部位破壊を行い、その後はしばらく乗りを控え、
終盤になって覚醒したら再び乗りを狙うことで素早い討伐を行うという戦術が特に有効だろう。
また素材集めで部位破壊を狙う場合も極めて有効であるため、PTに誰もいなければ是非使っていきたいところ。
- さらに万全を期すならば、採取不要で即使える持ち込み式バリスタ弾の要塞防衛式弩砲弾や
巨龍砲を使用する際に必要になる高密度滅龍炭といった有用なアイテムを入手するために、
狂竜ウイルス研究所関連のクエストをこなしておくと吉。
特にソロ攻略では巨龍砲は絶対に当てておきたい火力ソースとなるので、必ずやっておくこと。
もちろんPTでも上手く当てることができれば目に見えて討伐時間を縮めることができる。 - なお、このクエストの初めての攻略には使えないが、龍と爆破を併せ持つ双剣が後に登場するため、
このクエストを更に早い時間でクリアしたい人にはオススメである。
類似クエスト
頽廃の沼
作品 | クエストレベル | クエスト種別 | 目的地 | 報酬金 | 契約金 | 受注・参加条件 |
---|---|---|---|---|---|---|
MH4G | 大老殿G★3 | 討伐クエスト | 戦闘街 | メイン:45900z サブ:4200z | 4600z | G級特別許可証 |
- 古文書第9巻【戟】の巻解読後に受注可能になるゴグマジオスの強化個体のクエスト。
読み方は「たいはいのぬま」。- 頽廃とは、道徳的な気風や風俗が崩れ廃れて、健全な精神が失われることを意味する言葉。
- これをクリアすると竜人問屋の素材交換にグラン・ミラオスの素材が並ぶようになる。
- 報酬として得られる素材は沈め掻臥せ戦禍の沼にと比べて質がよく、かの戦火の龍神玉の入手も容易なため、
以前はあえてこちらのクエストを回すというハンターも多かった。
しかし、現在では下記の救済クエストが配信されたため、このクエストの人気もかなり落ちてしまったようだ。
まるでいつぞやの天晴クシャである。
その結果、こちらの方のクエストで人が集まらずミラオス素材が解放できないという、
新手のマジオス難民の姿もちらほら確認がされている。- 無論こちらのクエストに関しても頑張ればソロ討伐は可能ではあるのだが、
ただでさえ非常に多い体力がさらに補強されていたり、攻撃力もとても高くなっていたりと、
通常個体と比べてもさらにクリアは困難なものとなっている。
後述の救済クエストと違って、こちらは最初から全身肉質が軟化した覚醒状態というわけでもないため、
龍属性偏重武器や高い攻撃力を誇る武器で最初から一気に片を付けるなんて芸当も不可能。
もしソロで挑むのならば周到な準備に加え、通常個体相手に立ち回りの練習もたくさんこなしておきたい。
- 無論こちらのクエストに関しても頑張ればソロ討伐は可能ではあるのだが、
巨戟砕くは砲撃の雨
- 2015年5月1日に配信された強化個体かつ最初から気体モードのゴグマジオスの討伐クエスト。
詳しくはこちら。
余談
- 超大型モンスターはその特性上、通常モンスターとは異なる立ち回りを求められるため、
シリーズをやり込んでいない人にとっては壁になりやすい存在である。
だが、ゴグマジオスほど突破が困難になってしまった存在は
MH2のHR30時に受ける公式狩猟試験で登場するシェンガオレン位であろう。- MH2ではHR31から上位クエストに挑めるようになるが、それを阻む壁となる存在である。
当時の公式狩猟試験は大型モンスターの素材を剥ぎ取れないという欠陥を抱えており、
時間が掛かり、時間潰しの採取もできない砦での戦闘になるシェンガオレンは
手伝う側にとって時間の浪費ともいうべき大きな負担になる。
ならばソロで撃退を……となると、今度は砦の耐久度がガンガン減っていってしまう。
下位装備でのクリアは可能だが、この苦行で挫折するプレイヤーは多かったようだ。
- MH2ではHR31から上位クエストに挑めるようになるが、それを阻む壁となる存在である。
- クエスト発生の経緯を見るといわゆる防衛クエストに近い設定になっているが、
施設や拠点の耐久値といったシステムは存在せず、ゴグマジオスも最初のエリアから移動することは一切ない。
こちらは自由にエリア移動できるものの、強力な攻撃からの退避や回復目的の一時撤退が可能という程度。
撃退も不可能なので、基本的にはやるかやられるかの純粋なガチンコ勝負となる。
となると討伐するしか道はない……かと思えばサブターゲット達成ですんなり帰還できてしまう。
ドンドルマの防衛はどうしたのだハンター。筆頭ハンターたちやガーディアンズに丸投げだろうか?
別名の由来でもある巨戟をもぎ取られた龍など、もはや脅威でもなんでもないということだろうか?
もっとも、後に現れる強化個体クエストに至っては尻尾切断や爪の破壊だけで帰還可能なのだが。
兵器の試し撃ち目的だったりと防衛第一の依頼ではないとはいえ、本当に大丈夫なのだろうか…?
- 攻略サイトでも間違って表記されていることが多いが、
クエスト名の漢字は禍(しめすへん)であり、渦(さんずい)ではない。
禍は「わざわい」を示し、戦禍とすると戦争による災難・被害のことを指す。
一方、戦渦は戦争による混乱のこと。
…ちなみに「禍」はマガと当てる場合もあったりなかったり*1。鬼火?人違いです
あと、鍋(なべ)でも過(すぎ)でも蝸(カタツムリ)でも堝(るつぼ)でも萵(レタス)でもない。
- 非常に
厨二臭いかっこよく印象に残るクエスト名なのだが、
「戦禍」がゴグマジオスによる禍い(及びゴグマジオス自身)を指すと仮定すると、
「ゴグマジオスという禍いに沈み、倒れ臥すがいい(意訳)」と言われているようなものである。
一応、戦禍を「ハンターと戦うことでゴグマジオスに降りかかる禍い」と解釈すれば、
「ゴグマジオスをここで仕留めよ」という意味に考えられなくもない。
- ちなみに部屋を作るとき・探すときに、募集条件が
「大老殿」「G級」「狩猟・討伐」
上記の条件ではモンスターの欄にゴグマジオスの名は出ない。
「大老殿」「達人」「狩猟・討伐」の設定で出る。
意外と知らない人が多いので気を付けるべし。
関連項目
モンスター/ゴグマジオス
ゲーム用語/ラスボス
クエスト/高難度クエスト
クエスト/巨戟砕くは砲撃の雨 - のちに配信された、強化個体ゴグマジオスの討伐クエスト。
世界観/ドンドルマ