MH4Gで登場したシステム。
形式的には他作品で言うHR解放後のやり込み要素に近い。
目次
概要
- 『大老殿の至宝』とされる、古代文明の遺産と思われる古文書。
「古代の人々の手により、極めて強大なモンスターについての情報が記された書物」であると云われており、
どのようなモンスターが、どのような条件が揃った時に現れるのかが克明に書き残されているという。
- まさしくハンター垂涎の書物だが、「大老殿の至宝」だけあってそう簡単に読むことは出来ない。
非常に危険な生物が記されているとされることから殆ど門外不出の状態となっており、
大老殿において認められるほどの功績を打ち立てた極一部のハンターにのみ、
大長老から直々にこの古文書を授かる権利が与えられる場合がある。- MH4Gでは、突如ドンドルマに襲来した正体不明の超巨大龍を討伐すること、
すなわちG級ラスボスの討伐がその条件となっている。
冒頭で「HR解放後のやり込み要素に近い」と述べたのはこのため。
- MH4Gでは、突如ドンドルマに襲来した正体不明の超巨大龍を討伐すること、
- また授かる条件を満たした場合であっても、即座に古文書を読むことは出来ない。
古文書は解読困難な古代文字で書かれているのみならず、
実力の伴わない者が書物を読んだ結果、取り返しの付かない事態を招くことが無いよう、
極めて高度な暗号化がなされているためである。
この暗号を読み解くためにはモンスターについての広く深い知識が必要となるとされ、
希少かつ強大なモンスターを数多く狩ることで、狩人としての知見を高めなければならない(後述)。
- 「沈め掻臥せ戦禍の沼に」をクリアし大長老からG級特別許可証を授与されると、
今までのGランクアイコンが王冠のようなものに変化する。
これは最初は銅色の簡素なものだが、古文書の解析を進めていくとそれが銀に、
そして最終的に金色の豪華なデザインのものに変わっていく。
- ドンドルマの大臣に曰く、「予言」という怪しげな人知の及ばぬ代物に聞こえるが、
古文書に記されたそれは「古代の人々の英知と経験に基づいた、学術的な推論」ではないかとのこと。
言うなれば自然を観察し、統計をとることで天候を予測するようなものであり、
そう考えると古文書を書いたのは、古龍観測所の前身のような存在だったとも考えられるとか。
内容
- 古文書は複数存在しており、全11巻からなる。
古文書を解読することでモンスターの出現条件が明らかになり、
それを大長老に報告することで、出現した新しいクエストが受注可能になる、という流れ。
その後は古文書解析の功績を讃えられ、次の古文書を授かることになる。
- 以下、古文書の種類とそれにより解放されるモンスターの一覧。
解読に必要な文字数も併せて掲載する。
- 古文書一覧
種類 クエスト名 メインターゲット 文字数 古文書【轟】 壊天瓦解 ティガレックス希少種の狩猟 13文字 古文書【覇】 高難度:覇を唱えるは黒き神也 アカムトルムの討伐 20文字 古文書【刃】 高難度:千壱の断片 セルレギオス極限個体の狩猟 26文字 古文書【混】 高難度:剥蝕する原渦の外套 渾沌に呻くゴア・マガラ(強化個体)の狩猟 26文字 古文書【剣】 高難度:不朽不滅を謳う帝 ダラ・アマデュラ亜種の討伐 33文字 古文書【昂】 高難度:絶対的膂力の証明! ラージャン極限個体の狩猟 39文字 古文書【砕】 高難度:乱れ咲く連爆の華 猛り爆ぜるブラキディオスの討伐 39文字 古文書【崩】 高難度:白銀の地は崩壊す ウカムルバス(強化個体)の討伐 39文字 古文書【戟】 高難度:頽廃の沼 ゴグマジオス(強化個体)の討伐 39文字 古文書【紅】 高難度:来たれ、破滅の鬨よ 紅龍ミラボレアス特殊個体の討伐 52文字 古文書【終】 高難度:モンスターハンター モンスター5頭の狩猟(詳細はリンク先) 52文字
- 古文書に記されたモンスターは、その全てが作中最高危険度を持つ古龍/古龍級生物であり、
正に「ボスラッシュ」と呼ぶに相応しい内容となっている。
また、G級アカムトルムを除く全てが既存モンスターの強化個体、もしくは亜種/希少種/特殊個体である。
ラスボス級モンスターの強化形態ということもあって非常に手強いため、
古文書クエストの難易度は一般的なG3クエストとは一線を画すと考えて間違いない。
- 古文書の文字は一見すると意味不明だが、
いずれの古文書も「最初に書かれた文字は出現するモンスターのアイコンを模している」という共通点がある。- なお、古文書【紅】の場合はMH4Gにおける「?」のアイコンを模していると思わしい。
5頭大連続狩猟となる古文書【終】の場合は最初の5文字が該当し、登場するモンスターの順に文字が並ぶ。
その他、ラストの古文書【終】には、古文書の中央部に爪痕の様なものが刻まれている。
これは極限個体の生態未確定アイコンや、錆びたクシャルダオラ再戦時の受注書に描かれているものと同じ。
- なお、古文書【紅】の場合はMH4Gにおける「?」のアイコンを模していると思わしい。
- なお、これらの古文書で解放されるクエストは、G級特別許可証を有することが受注・参加条件となる。
自分の手でラスボスを討伐しておかなければ参加することすらできないので注意。
- 古文書解読に成功した場合、一冊ごとに勲章と称号が貰える。
- 勲章のアイコンは古文書によって異なるが、
基本的には既存モンスターが出現した場合は巻物のような形の勲章が、
古文書で初出現となる新モンスター*1が出現した場合は
そのモンスターのアイコンが掲載された図鑑のような勲章が獲得できる。
- ちなみに、三冊目の古文書【刃】を解読した際にもらえる称号は「期待はずれ」である。
他の称号を見る限りでは、獲得できる称号と古文書内容は無関係のようだが…。
- 勲章のアイコンは古文書によって異なるが、
解放条件
- それぞれの古文書には、特定の数だけ古代人が残した暗号文字が記されている。
文字の解読方法は、「何らかのクエスト*2を受注してクリアする」こと。
古文書を入手した後は、クリア後のリザルト画面で解読進捗状況が表示されるようになり、
クリアしたクエスト・探索の難易度に応じた数の文字が判明する。- ちなみに、解読進捗状況はギルドカードの勲章欄でも確認が可能である。
- 解読される文字数の目安は以下の通り。
なお、基本的に下位クエストクリアでは解読は進行しない。- 上位クエストクリアで0~1文字
- G★1クエスト*3クリアで0~2文字
- G★2クエストクリアで1~3文字
- G★3クエストクリアで3文字
狩猟対象の危険度が高ければ高いほど、数が多ければ多いほど文字数が多くなる。
G級探索クエストで5頭狩りを成し遂げた場合、大量の解読が見込めるだろう。- なお、探索クエストやギルドクエストのクリアでも解読が行われるが、
闘技場のクエストでは解読が行われないので注意が必要。
それが一定値に達すると文字が表示される仕様となっているようだ。
そのため、基本的に上位クエストのみとは書いたが、
下位クエストなどでもごく微量のポイントが加算されているため、ごくまれに解読文字数が進むことがある。
4シリーズでは「ギルドクエストでのHRP基本値」という形で
内部データにおいてモンスターごとにHRPが設定されているため、このシステムが関係している可能性もある。- 希少種や古龍種のモンスターはこの数値がかなり高く設定されており、
同ランク帯の他のクエストと比較して解読数が+1~2増えることがままある。
中でもダラ・アマデュラやミラボレアス種のクエストは別格らしく、
後者の場合、上位の時点で4文字、G級ともなれば実に6文字もの解読が進む。
余談
- このようなシステムが取り入れられた最大の要因は、MH4のHRシステムにある。
MH4ではダラ・アマデュラを倒すとHR上限キャップが999まで一気に上がる。
MH4Gでは前作のHRの仕様を引き継いでいるため、HR依存でクエストを解禁しては問題が発生するのである
(最初から受注HRを満たしたハンターが大勢いる形になり、やりこみ要素にならない)。
すなわち、MH4Gで(HRに関わらず)クエストを重ねたことを確認するためのシステムこそが
この古文書、ひいては「古文書を解読する」という仕様である。- なお、次作となるMHX、MHXX間においてはMHXでHR解放システムを採用したものの、
MHXXへの引継ぎの際にそのHR(およびHRP)を引き継がず、リセットすることで解決している。
更に次作となるMHWではMHW:Iにおいてマスターランク(MR)というランクを新設し、
HRからMRへの移行を促すという形で根本的な解決が図られている。
- なお、次作となるMHX、MHXX間においてはMHXでHR解放システムを採用したものの、
- 古文書を最後まで解読する(=Gランクアイコンを金の王冠にする)場合、
ラスボスであるゴグマジオスの討伐を成し遂げた上で、数多くのクエストをクリアする必要がある。
また、難易度の高い(=HRPが高い)クエストを何度もこなさなければ解読が進まない仕様上、
HRが一定まで上がることはほぼ避けられない。
具体的には、MH4からの引き継ぎなしで始めた場合でも、
古文書【終】を解読する頃には最低でもHR100前後になっていることが多い。- 逆に言うと、HR20~50といった段階で金冠アイコンが付いている場合は、
何らかの不正な手段を用いて古文書クエストを解放した可能性が極めて高い。
中にはHRが7以下の段階で金の王冠がついているという、間違いなく改造確定な輩も時折見受けられる。
- 逆に言うと、HR20~50といった段階で金冠アイコンが付いている場合は、
- 古文書で登場するモンスターの内、ティガレックス希少種、G級アカムトルム、ダラ・アマデュラ亜種、
猛り爆ぜるブラキディオス、そして終点の紅龍ミラボレアス特殊個体については、
イベントクエストで配信が行われている。
古文書の解読を成し遂げずとも当該モンスターを狩猟できる、いわゆる「救済クエスト」である。
なお紅龍ミラボレアス特殊個体は特例として、後日特有の報酬を含んだ二つ目のイベクエが配信された。- 他の古文書登場モンスターは古文書以外にも登場する通常クエストがあるためか、配信クエストが存在しない。
- 一部の古文書クエストの依頼文には、「預言」の文字が使われている。
しばしば「予言」と混同されるが、「預言」は「神などの超越者から人類に告げられた(預けられた)メッセージ」で、
「予言」は「未来を推し量って告げること」なので意味合いは全く異なる。
普通に考えれば古文書に記されているのは「将来こんな恐ろしいモンスターが現れますよ」という内容なので、
この依頼文は「予言」の誤字だと思われるが、「預言」が正しいならこのような人知を超えたメッセージを預けたのは…?- なお、大長老は古文書を手渡す際に予言と言っている。
一方、ドンドルマの大臣は上述の通り「予言」と言うよりは学術的推論に近いと考えているようなので、
この辺りは登場人物たちの解釈にもよるかもしれない。
- なお、大長老は古文書を手渡す際に予言と言っている。
- MH4Gと同じくドンドルマの街が登場するMH2では、古文書系のアイテムが登場する。
- 一つは「古塔の書」で、その名の通り塔の場所を記した書物である。
「古塔の断章【中編】」など前編・中編・後編に分かれた書物を調合することで入手でき、
オフラインモードにてナナ・テスカトリとの決戦に臨む前に納品することになる。
余談だが、MH2の後続であるMHFでは【前編】のみ名残で今でも入手できるが、
オフラインが存在しないため必然的に使用用途もない。
- もう一つは「祖龍の書」で、これを持参しないと祖龍のクエストに参加できない。
詳細は該当ページを参照されたし。
- 一つは「古塔の書」で、その名の通り塔の場所を記した書物である。