モンスター/エスピナス希少種

Last-modified: 2024-04-22 (月) 20:14:20
種族
飛竜種
別名
棘白竜(きょくはくりゅう)
登場作品
MHF
狩猟地
樹海頂部, 古跡

目次

生態・特徴

樹海の頂部で確認された、棘竜エスピナスの特殊な亜種。
真珠のような白色の外殻と紫色に染まった棘が特徴で、「棘白竜」の別名でも呼ばれる。
その姿は美しくも毒々しく、近寄るだけでも非常に危険な毒気を醸し出している。
狩猟地と「白いモンスター」という情報から、当初はヒプノック希少種と考えられていたが、
同時に「激しい炎を纏っていた」という噂もあり、ギルドは調査員を現地へ派遣、
この謎のモンスターが"白いエスピナス"であることを確認し、新種として発見に至った。
生態については未だ不明な部分が多く、詳しい調査が続けられている。
これまた普段は寝ていることが多いが、原種や亜種と比べると非常に怒りやすく、
眠りを妨げようものなら即座に目覚め、激昂する。
原種や亜種では繰り出すことの無かった、滑空攻撃等の強力な技だけでなく、
その場で器用に180度反転するという独特な方向転換を行う。
やはり猛毒の炎ブレスを吐くが、希少種のそれは火が消えにくく、
しかも炎の嵐の如く広範囲に燃え広がるという特徴がある。
赤の炎紫の瘴気が入り混じったその様子は「地獄の業火」とも例えられるほどであり、
エスピナス希少種が本気で暴れようものなら、辺りは瞬く間に焦土と化すという。

概要

  • 棘竜エスピナス希少種。別名:棘白竜(きょくはくりゅう)。
    その名の通り白い体色を持ち、薄紫色の棘で全身を武装している。
    白いエスピナスということで、ファンからは「白ナス」と通称されることが多い。
    • MHF産大型モンスターの内、希少種が存在するのは他にヒプノック希少種のみ。
      この2種はどちらも白系の色合いを特徴としている他、
      MHFでは樹海頂部にのみ姿を見せる*1点で共通点が見られる。
  • エスピナス希少種は「モンスター名+亜種or希少種」というMHらしいネーミングとなっている。
    MHFオリジナルモンスターにおいては、このようなネーミングはエスピナス希少種が最後である*2
    これは、シーズン3.5にて登場したアクラ・ジェビアなど、
    「亜種モンスターでありながら固有名称を持つ」モンスターが以降主流となっていったため。
    • このように固有名称を持つ亜種系モンスターが実装された背景は、
      変種」や「奇種」、「剛種」といった区分とのネーミング上の相性が悪かったためとも推測されている。
    • また、「類似した外見でありながら固有名称を持つモンスター」はエスピナス種にも存在している。
      黒穿竜メラギナスがそれで、そちらは「黒ナス」の愛称で呼ばれることもある。
  • 通常種や亜種と同様に、クエスト開始と同時に睡眠状態へと移行する。
    通常種らと比べ非常に短気な性格で、一度起こせばすぐに怒ってしまう。
    だが、問題はそんなことではない。
    この希少種が飛び上がり、上空から禍々しいブレスを放てば樹海頂部はたちまち火の海と化す。
    その炎に触れるだけで毒状態へと陥り、同時に大火傷(地形スキル貫通)するため、
    瞬く間に体力が削られてしまい、放っておくと数秒で力尽きてしまう
    (特に火事場力+2を発動させて戦う場合は、絶対に触れてはならない)。
    この炎の海の中でエスピナス希少種が羽ばたく*3のだが、その後に風圧で炎を拡散させてくる。
    この拡散炎も、フレーム回避は可能だが、かなりの威力となっているため注意が必要となる。
    • 着地し、消火活動を行っている最中は全身で怯み判定が同一の、専用の物に差し替わる。
      この怯み値を削りきると消火に失敗して転倒し、大きな隙を晒し出す。
      更に、クエストクリア時に転倒報酬が追加で排出され、その中には希少な素材も入っている。
      転倒というわけで脚以外はダメに見えるかもしれないが、
      尻尾でも翼でも腹でもちゃんと蓄積されるので、安心して狙える部位を攻撃すると良い。
      ガンナーでも炎の外から尻尾をクリティカル距離内で捉えることは可能。
      上記の通り全身で1つの怯み判定になっているため、全員で攻撃していくと良い。
      • なお、消火活動を始める前までは通常通りの怯み判定になっているため、
        消火活動を開始する前に攻撃をしたら怯んで中断、なんていうことも有り得る。
        転倒を狙うならちゃんと消火活動を開始するまで待とう。
        また、状態異常は通常通りなので、
        消火活動中に状態異常値が蓄積されるとこれもまた中断される。
    • ちなみに炎の中心で一瞬跳んで炎を拡散させた直後は水を飲む。
  • ブレスの属性に関しては、通常種と同じ火+毒+麻痺である(亜種は火+毒+防御DOWNだった)。
  • シーズン時代はそこそこ人気があったモンスターだったが、
    4年以上特異個体が実装されず、なおかつ上位クエストしか存在しなかったため、
    エスピナス3種の中でも希少種だけがおいてけぼりにされているような状態だった。
    しかし、MHF-G5にて遂に特異個体が実装、およびG級進出を果たし、
    半ば空気モンスター扱いされていた状況を打破することに成功した。
    • なお、G級進出に関しては亜種よりも先んじている。

特異個体

  • 見た目の変化
    • 棘の紫色がより色濃くなっている
    • 瞳が赤紫色
    • 全身の棘がより鋭く、長くなっている
  • 原種・亜種の特異個体が登場してから約4年、
    遂に満を持して希少種の特異個体が登場することになった
    全身の棘はより発達、紫色の濃度はより色濃くなっており
    通常個体以上に毒々しい印象を受ける。
  • 基本的には原種と亜種双方の特異個体が持つサイドタックルや、
    原種特異個体の肉弾戦コンボ攻撃、亜種特異個体の直線3連続ブレスを使用してくる。
    また、コンボ攻撃の途中からブレスへ連携する派生も増え、
    攻撃パターンが豊富で近接・ガンナー双方で油断ができないものとなっている。
  • また、毒と炎を同時に放射し、毒炎の渦を巻き上げる「ファイアーウォール」という技を使う。
    ダメージ自体は低いが、この渦は長時間残る上に、
    触れると毒・火傷のスリップダメージで一気に体力を奪われる。
    そのため、行動範囲が制約されがちになってしまう。
  • そして最大の大技は、後退しつつ火球を吐いた後、
    サマーソルトをして火球を拡散、上空に舞い上がり超巨大な炎の柱を作りだす攻撃。
    直撃すると打ち上げられてしまい、直後の急襲で大ダメージを受けてしまう。
    また、拡散した火球が着弾すると火柱が発生し、触れているとスリップダメージで体力を奪われる。
    • ちなみにこの技が「ファイアーウォール」であると混同される場合があるが、
      公式で「ファイアーウォール」と定義されているのは前述の技である。

G級

  • 特異個体と同時に実装されたG級の希少種。
    先に実装されているリオス希少種同様、難易度は★7。
  • G級行動として、口から毒を噴射して毒が触れた部分を毒沼に変えてしまうというものがある。
    元々の特性やG★7という設定も相まって、防御の低い装備では真根性を突破されやすい。
    また、適正防御力やみなもと、狩人応援コースでもそれらが一切意味のない攻撃が非常に多いため、
    G級ではちゃんとした体力管理が求められている。
    • GR350以上なら、マイトレプーギーに解毒薬を持たせると毒対策になる。
      体力管理が行い易く、攻撃時間を稼ぎやすくなるため、余裕があったら持たせておくと良い。
  • 以前は、突進の当たり判定はエフェクトこそないもののG級原種と同じで、
    前方ズレ&ワイド判定かつ打ち上げと危険な性質を持っていたが、
    ミスだったらしく時期不明だが修正され、G8以降当たり判定は通常通りとなっている。
    そのため、突進に限ってみれば危険度は原種より下がっている。
  • 炎と毒を操るモンスターであるが、遂に武器に炎属性を宿すことになった。
    当然毒属性も有しており、いわゆる複属性かつ双属性という珍しい武器となっている。
    双剣・太刀・ガンランス・ヘビィボウガンが実装されており、
    この内へビィボウガンはG級にあたって新規に起こされたデザインとなっており、
    ガンランスは既存デザインを元にリデザインされた物が起用されている。
    近接武器はいずれも長い白ゲージと紫ゲージを有している。ガンランスは特に顕著。
    ちなみに火・龍・毒属性を備えている関係上、同じ★7のイナガミとの相性は極めて良い。
  • また、防具にはレウス希少種同様、刀匠扇射を備えている。
    ヴァイスGXシリーズは刀匠(扇射)を持ちながら15スロットが開放される初の防具であり、
    G級エスピナス希少種の実装直後から数多くのハンターに注目された。
    更に内包スキルも一閃・怒・剣術(剣士)/耐状態異常(ガンナー)、
    部位によっては痛撃煽動など優秀なものが揃う。
    反面、精錬化すると剣士・ガンナーともに怒が失われてしまう
    そのためこの防具は、「精錬するよりも防具として使ったほうが強いG級防具」と言って良いだろう。
    実際、真打構成の最盛期には、痛撃を備える胴部位を
    G級狩護防具や烈種防具と組み合わせて用いているハンターも多かった。

余談

  • かつて公式の企画でエスピナス希少種のフィギュアが製作された。
    しかしこのフィギュアは世界で限定300体しか存在せず、まさに"希少品のフィギュア"となっている。
    台座のうねり加工はエスピナス希少種の咆哮時の衝撃波を表しているのだろうか
    (実際にフィギュアも、翼を大きく広げて雄たけびを上げる、エスピナス独特の咆哮の動作のものである)。
  • エスピナス希少種は火事かと見紛うような火炎放射を得意技としているが、
    それをよりにもよって大木の上で行う所にツッコミが入ることも多い。
    まあ大木の上と言えど雨の降りしきる中でのことなので、存外すぐに消火されるのかもしれない。
    また、木が雨の水分を含み燃えづらくなっている可能性もある。
    どちらかと言うと縦横無尽に潜りまくったりしている方が問題な気もする。
  • 通常種がMHR:Sにてメインシリーズ参戦を飾り、
    更には亜種の方もアップデートで登場したため、希少種に関しても追加されることが予想されていたのだが、
    残念ながら最後まで参戦することなかった。
    • しかし、既に通常種・亜種が参戦済みということで基盤は整っているため、
      今後のシリーズで登場できる可能性は(少なくとも他のMHF出身モンスターと比べて)大いにあるだろう。

素材

棘白竜の上鱗
エスピナス希少種の体表を覆う鱗。
美しくも恐ろしい一面を持つ雪のような白さをしている。
非常に屈強な個体から得られる鱗は「絶鱗」と呼ばれ、その美しさと力強さは多くの加工品で活用されている。
棘白竜の堅殻
非常に高い硬度を誇るが、それゆえに加工がとても困難なエスピナス希少種の甲殻。
眠りを邪魔され、怒りが頂点に達すると紫色を帯びる。
非常に屈強な個体からは入手できるものは「絶殻」と呼ばれる。
棘白竜の上棘
エスピナス希少種から取れる上質な棘。近寄るだけでとても危険な毒気を感じる。
中でも特異で凶暴な個体から稀に剥ぎ取れる
危険な毒を含むだけでなく、強い強度も併せ持つ強靭な棘を「豪棘」と呼ぶ。
また、G級クラスに認定された極めて強力な個体が持つ、取り扱いが難しい両刃状の危険な棘は「剣棘」、
その特異な個体から稀に剥ぎ取れる、
近づくことすら困難なほどの強力な毒気を持つ貴重な棘は「毒棘」と呼ぶ。
棘白竜の頭殻
エスピナス希少種の顔の一部を剥ぎ取ったもの。十分に猛々しさを感じる。
原種や亜種のものと同じく、「トウカク」ではなく「ズカク」と読む。
ちなみに希少種のものであるにもかかわらず、エスピナス種の頭殻の中では取引価格が最も安い
棘白竜の尻尾
エスピナス希少種から切り取った尻尾。猛烈な毒と強烈な破壊力を兼ね備えている。
棘白竜の紅玉
体表の白さに反し、鮮やかな紅の輝きを放つエスピナス希少種の玉石。
棘白竜の尖角
長い年月、数多くの戦歴を経ても折れることの無かったエスピナス希少種の主棘。
「角」とも呼ばれる。
棘白竜の火石
「地獄の業火」とも例えられるエスピナス希少種の必殺のブレス。
それを放つ際に稀に生成されるという希少な石。
エスピナス希少種から得られる素材の中で最も貴重な素材である。
しかしこれを手に入れるためには、燃え盛る毒炎のブレスを掻い潜り、
炎の中に佇むエスピナス希少種に攻撃を叩き込んで怯ませる必要がある。
それに加えて落とし物のようにその場で入手できる訳でもなく、
しかも確実に手に入る訳でもないため、極めてリスキーな素材である。
G級の個体からは同じ方法で「棘白竜の炎石」が手に入る。
こちらは転倒さえさせれば確実に入手できる。
棘白竜の濃白殻
エスピナス希少種から極稀に剥ぎ取れる貴重な堅殻。
透き通る白さは奇跡的な美しさと言われる。

関連項目

モンスター/エスピナス
モンスター/エスピナス亜種
武器/エスピナ武器 - エスピナス種の素材から作られる各武器へのリンクあり。
防具/エスピナシリーズ - 希少種素材を用いた防具についても解説。
システム/希少種
モンスター/メラギナス - 近縁種と思われる種
クエスト/双頭襲撃戦 - 亜種と希少種が同時に出現する≪超難関クエスト≫、『邂逅せし瘴炎


*1 MHOに登場する個体がいるため、ヒプノック希少種の方が登場フィールドは多い。
*2 メインシリーズから導入されたモンスター(遷悠種)も含めれば、後にジンオウガ亜種が実装されている。
*3 この行動をユーザーの間では『消火活動』と言われることが多い