モンスター/クアルセプス

Last-modified: 2023-10-31 (火) 20:57:40
種族
海竜種
別名
晶竜(しょうりゅう)
登場作品
MHF
狩猟地
高地, 樹海頂部, 砂漠

目次

生態・特徴

メゼポルタ地方の「高地」にて初めて発見された海竜種の大型モンスター。
腹部を除く全身を鉱物質の黒い鱗に覆われ、さらに身体の至る部分から水晶のような物質が生えている。
その鱗や水晶体が光を反射し、全身がいっそ芸術的なまでに煌めいて見えるのが特徴。
その外見からハンターズギルドでは「晶竜」とも呼ぶ。
大型種が多いことで知られる海竜種の中でも一際長大な体躯を持ち、
全長の公式記録である約2950cmは、一部の特例的な海竜種を除けば最大級の巨体を誇る。
なお、メゼポルタ地方では初めて確認された海竜種のモンスターである。
幼生時の殆どを海中で過ごし、成体になると陸へと住処を移して地中で生活するようになるという、
両生類のような生態を持つ風変りなモンスターである。
この「幼生期から幼体までの期間を海中で過ごす」生態から、ギルドは海竜種と認定するに至った。
成体は特定の場所に長時間留まることなく、渡り鳥のように様々な地域を移り住む。
主な出現地域は高地や砂漠。また、樹海のごく限られた一角でも目撃されている。
全く環境の違うこれらの地域でも問題なく活動でき、
尚且ついざとなれば地中に潜ってやり過ごすなど、環境への適応力は高いと考えられる。
しかし普段は警戒心が非常に強く、地中深くに隠れ潜んでいる場合が多いため、
その広大な生息範囲の割に目撃例自体は少ない。
成体は海竜種としては珍しい鉱物食のモンスターで、
グラビモスなどと同じように体内には鉱物を食物として分解、吸収するためのバクテリアを有する。
頭部と一体化したような鋭い角を使って地面を穿ち、身体を捻りながら地中へ潜り、
口外にまで発達した下顎の牙でシャベルのように岩石を削り取って食べる。
幼体の頃は柔らかい外皮だが、成長して鉱物を食べるようになると、
摂取した鉱物の成分によって背面を中心に皮膚や鱗が硬質化し、同時期に結晶体も生え始める。
何より特徴的なその結晶体は「魅玻璃」と呼ばれるもので、これこそがクアルセプス最大の武器である。
この魅玻璃は光や雷を受けるとそれらを吸収、蓄積し、
またその蓄積されたエネルギーをクアルセプスの咆哮など特定の音波に反応して
一気に放出するという特異な性質を持っている。
日中は太陽光線を、悪天候時には落雷を魅玻璃に吸収させ、外敵との戦闘にはこれを利用して戦う。
また、クアルセプスが身体を揺すると魅玻璃は四方に飛び散り、地面に突き立つ。
これらはある程度の時間が経過すると弾け、周囲にそのエネルギーを撒き散らす。
この魅玻璃の一片ごとに火の属性効果を有するほどの光熱や、
生物を麻痺させてしまうほどの高電圧が溜め込まれているため、非常に危険。
また、身体に生えている魅玻璃から直にエネルギーを解き放ち、
その閃光を利用した目眩ましや広範囲にわたる放電など、外敵への攻撃手段とすることもある。
一点に収束させてから放たれるエネルギーはブレス攻撃の如く、
拡散する事無く一直線に突き抜け、その射線上のものを焼き払ってしまう。
近い距離に二頭のクアルセプスが存在する場合、
互いの魅玻璃を咆哮で反応させ合い、共鳴で爆発的な反応を引き起こす連携を見せることもある。
ちなみに、前述したばら撒かれた魅玻璃を武器で叩き割ると、
一時的に蓄積されていたエネルギーを武器に纏わせることができる。
意外にもクアルセプス自身は熱や雷に対する抵抗力が低く
落雷の多い高地でも活動できるのは体表の鉱石が雷を受け流しているためと考えられている。
このことから、魅玻璃を破壊して得たエネルギーはそのままクアルセプスの弱点となり得るものであり、
一部の狩人は地上にばら撒かれた魅玻璃を利用して狩猟を行っているという。
特異個体
体表の一部が金色に染まり、豪華絢爛な印象を受ける個体。
魅玻璃を利用する術に長けているほか、巨体ながらもダイナミックな動きを得意としている。

概要

  • MHFにおいてフォワード.4より登場。
    MH2をベースとするMHFでは初登場となる海竜種に属するモンスターである。
    晶竜という別名が示す通り、全身からアクラ・ヴァシムの持つ結晶のようなものが生えているのが特徴。
    ちなみに分泌液でコーティングしているアクラと違ってこの水晶は鱗や甲殻が変質したものである。
    • 初めて情報が公開された時はメインビジュアル1枚と名前だけだったため、
      「翼のない4足歩行」という外観から、海竜種なのか牙竜種なのかで軽い論争が起きた。
      こちらのムービーで詳しく観察できるが、骨格こそ見慣れた海竜種のものであるものの、
      既存の海竜種には見られたヒレや泳ぐための構造を持つ部位がほぼ無い外観は異様である。
      これは幼体から成体へと移行する際に海を捨てて陸地に上がる生態が関係している。
    • メタ的な理由としては海竜種の代表格であるラギアクルスとの差別化が挙げられる。
      ラギアクルスはMHFには登場していないものの、開発陣からは明確に意識されていたとのこと。
      特に「海」のイメージが強かったため、クアルセプスではそれと異なる印象を模索した結果、
      全身に結晶を纏った陸棲の海竜種」という独特のモンスターとして生まれることとなった。
      後のMHF産海竜種は凍った海巨大湖を泳ぐなど「海竜種」らしい要素が見られることから、
      ゲーム内では最も早く戦える海竜種でありながら、最も異端な海竜種と称すべき存在だったりする。
  • 海竜種共通の回転攻撃や倒れこみの他、アグナコトル同様に地中に潜っての強襲なども使いこなす。
    またクアルセプス独自のものとして、水晶を活用した様々な攻撃を繰り出してくる。
    この水晶は「雨が降る=パワーアップ」だったグレンゼブルのシステムをさらに発展させたもので、
    晴れている時は日光を蓄積することによってハンターを気絶させる強烈な閃光を発し、
    悪天候時は雷光を蓄積することで麻痺付きの電撃を撒き散らすという
    天候によって全く性質の異なる攻撃に変化するのが大きな特徴である。
    これにより、常に晴れている砂漠常に雨の降る樹海頂部随時天候の切り替わる高地それぞれで
    全く違うモンスターのようになり、目的地に応じてスキルや立ち回りを変える必要がある
  • 周囲に撒き散らせた水晶は一定時間経過か咆哮によって一斉に爆発し蓄積した光や雷を放出するが、
    爆発する前に攻撃を当てることで破壊することもできる。
    この際天候に応じて蓄積されていた属性がハンターの武器に宿り(晴れなら火、雨なら雷)、
    一度だけであるが属性剣晶と同様の効果を得ることができる。
    • クアルセプスの肉質は水晶の多い箇所が火に弱く、逆に皮膚がむき出しの腹部は雷に弱いため、
      余裕があればこの効果を狙ってみるのも面白い。
    • 龍以外で自分の攻撃属性が弱点になるというのは珍しい話だが、
      あくまでも水晶が受け流しているだけで、自身にそこまで高い耐性があるわけではないのであろう。
  • クアルセプス自身はブレスを吐かないが、そこは晶竜。それに代わるものをしっかりと持っている。
    それは頭部から背中にかけて大量に生えている水晶である。
    晴れている時は光エネルギーと熱エネルギーをここに集め、額から照射するという、
    ソーラービームのような真似をやってのけるのだ。何となく禿頭の照り返しを思い出させる。
    熱の集合体なので火属性を持つ。
    見た目が見た目だけにグラビームやアグナレーザーよりもビームのようである。
    なお、雨天時には雷等を吸収して雷属性のビームを出す。
  • その骨格ゆえに全長の長い種が揃う海竜種の中でもかなり長大なモンスターであり、
    公式資料によると、全長は約2950cm天翔龍シャンティエンと全く同じ。
    この基準全長時点で相当の巨体であり、これを超える通常モンスターは当時だとガノトトス位。
    銀冠クラスの時点でアグナコトルやMHFのヴォルガノスの最大金冠を凌駕する。
    そして金冠が付くのは35m後半である。
    MH4で絞蛇竜ガララアジャラが登場するまでは、大型モンスターとしては最大クラスの存在だった。
    なお、3969.3cmという規格外の公式サイズを持つラギアクルス希少種の登場により、
    残念ながらかつて誇っていた海竜種最大の称号は失われている。
    MHX以降基準全長がやたら大きいモンスター群が登場したためクアルセプスもある程度埋没したが、
    それでも大型モンスターとしては上位陣に位置する巨体なのは間違いない。
    • このサイズで尻尾を使った攻撃を多用してくるため、なんとしてでも尻尾を切断したいところであるが、
      似たような体型のラギアクルスやアグナコトルと違い、尻尾は破壊のみで切断は不可能である。
      硬い水晶を含む甲殻に覆われているため、切断ができないのかもしれない。
    • 尻尾が切断できない海竜種は、それ以前にもハプルボッカが存在していた。
      だが、ハプルボッカは尻尾が切断できようができまいが、さして問題にはならないのに対し、
      尻尾を振り回す攻撃の範囲が巨体故に広いクアルセプスは非常に厄介と言える。
    • 実際に運営レポートで公表されたアンケート結果では、その攻撃範囲が不満点として挙げられ、
      「尻尾を切断できるようにしてほしかった」という要望もそれなりにあったことが発覚した。
      詳細はこちら(第258回運営レポート)
      • しかし、切れたら切れたでとんでもないレア素材を出されたかもしれない
        (厳しい切断条件や飛竜種の逆鱗、蛮竜の靭尾という前例があるため)ので、
        これでよかったという意見もある。
      • また、クアルセプスの次に実装された海竜種は尻尾切断が可能であるが、
        こちらは外見が外見故に「痛々しい」という意見が出ることが多い。
    • 他の海竜種にも言えることだが、これほどの巨体でありながら剥ぎ取り回数がたった3回
      破壊可能部位は多いものの、尻尾切断もないため剥ぎ取り回数の少なさが目立つ。
  • ステータスの特徴として、クアルセプスは攻撃倍率が非常に高い。
    上位でも下手な剛種モンスターを超える5.4である(怒り時7.56)。
    ではあらゆる攻撃が即死なのかと言うと決してそうではなく、
    クアルセプスの特徴として、威力の低い技を高い攻撃倍率で補っているというものであると思われる。

上位

  • 下位クエストには登場せず、旧HR71~よりクエストが受注できるようになる。
    MHF-G10ではHR帯の見直しによりHR4のキークエストに抜擢されている。
    • 上位クエストの中では要求HRが高めである。
      ただ、MHFに登場する他の海竜種はHR5以上でないと遭遇できないため、
      これでもゲーム内では最速で登場する海竜種という立場になっている。
  • 高地で戦うことになるため、火属性の閃光攻撃・雷属性の麻痺攻撃双方への対処が必要。
    HR2のキークエストにて高地のグレンゼブルと戦うことになるのだが、
    下位グレンゼブルは怒り状態にはならないため、天候変化が発動しない。
    このため、人によってはクアルセプス戦で初めて高地の天候変化システムに触れることとなる。
    高地の雷は実際にフィールド内に降り注ぎ、ハンターに当たると麻痺してしまうため、
    初心者はこのギミックに気付かず、不意打ちを受けるケースもあったようだ。

剛種

  • 上位より攻撃倍率がやや上がり、
    攻撃倍率は5.70怒り時7.98まで上昇する。
    G9.1現在のMHFでは剛種モンスターの攻撃倍率が例外あれど3.0~4.8倍に収まっているが、
    この攻撃倍率5.0以上の攻撃倍率を持つ剛種モンスターは他にはオディバトラス以外存在しない。
    ただし上述した特性から、被ダメージ自体は他の剛種と比較して抜きん出ているわけではないのだが。
    体力は12500で、上位と比べてかなり強化されている。
  • ちなみにG9.1以前は体力は14500、攻撃倍率が7.30(怒り時は10.22倍)だった。
  • 例に漏れず、剛種の攻撃はさらに多彩で強烈。
    頭部からの蓄光・蓄雷ビーム攻撃を上位グラビモスのようになぎ払ってくるだけでなく、
    尻尾側の水晶からも発射するようになるため特にガンナーの安置が激減する。
    それ以外にも本体側から繰り出される閃光が拡散ビームとの二重攻撃になるなど、
    気絶無効だけあれば比較的安全だった晴天時の戦闘能力が跳ね上がっている。
    また、放電の範囲がさらに広がり、離れる事による回避が困難になったが、
    逆に判定時間が短くなり前転回避による回避が中心になる。
  • また、剛種は樹海頂部と砂漠にも登場する。
    樹海頂部は常に降雨状態になっており、雨天時に怒り状態になるという特性の関係で、
    常時怒り状態となっている。
    剛種に属するモンスター達には激個体が現時点では存在しないが、
    この荒天環境で登場する剛種クアルセプスが現状唯一激個体に近い性質を持つ剛種モンスターと言ってよい。
  • 砂漠ではPVで二頭のクアルセプスを相手に戦う映像が公開されており登場が予想されていたが、
    後に砂漠で剛種クアルセプスを二頭同時に狩猟する「剛閃!砂漠の共鳴」が実装された。
    このクエストでのクアルセプスは2頭が同じエリアに居る時、新モーションを使ってくる。
    具体的には、まず片方のクアルセプスが閃光を放つ体勢になり、その後もう一方もチャージ。
    背中の水晶が真っ赤になるほどチャージした後、2頭同時に熱エネルギーと光を開放する強力な技である。
    ただの閃光と比べると効果範囲が放電のようにクアルセプスの周囲全部となり、威力も高くなっている。
    高くなっているというか、最初の閃光に直撃すると高確率で即死する
    • そしてこの新モーション、2頭同時でないと出来ないからか、
      始めた方がもう1頭をチャージするまで待っている、といった事態が発生する。
      そしてもう片方がエリア移動していた場合、わざわざ戻ってからチャージを始める。
      リオス夫婦のような習性も無いのに、
      もう片方が気付いていない状態でもチャージを始めるのは少し奇妙だが、
      まあクエスト名通りの「共鳴」という事なのだろう。
    しかし、エリアが広大な砂漠である事が災いし、「アビオルグより分断しやすい」という人もいる。
    ちなみに砂漠では雷雨が発生しないため、怒り状態にならないことへの措置なのか、
    攻撃力倍率が7.60と怒り状態とほぼ同等の攻撃力を有している。
    ただし体力は8000と流石に低いが。
  • 剛種クアルセプス最大の特徴は、「出現箇所によって全く別のモンスターと化す」という特徴を反映して、
    出現場所によって討伐の証が異なるということにある。
    剛種武器の生産・強化に必要な討伐の証は、高地の剛種討伐で入手できる「晶竜討伐の証」だけでなく
    樹海頂部では「荒天晶竜討伐の証」、砂漠では「晶竜2頭討伐の証」というものが存在する。
    この複数種の証を使うために、剛種武器の強化段階はドラギュロス以来の3段階となっている。
    • クエストによって剛種の証が異なるというのは先に実装されたアビオルグに続くものであるが、
      アビオルグの2頭討伐の証が盛大に批判されたのにもかかわらず、
      クアルセプスでも同じ、それどころか更にもう1種類増やしたということで批判が絶えなかった。
      特にフォワード.5までは剛種クエストは不定期配信であり、
      ただでさえ3種類の証があるのに、それが全て配信されていること自体が少なく、
      武器を作りたいときに作れないという事も往々にして起こったのである。
  • 剛種クアルセプスからは「海竜種の汎用素材」が入手できるが、
    クアルセプス以降の剛種モンスターはモンスター固有の素材を持つようになったため、
    海竜種の汎用素材といいつつ、実質的に剛種クアルセプスの専用素材となっている。

特異個体

  • 見た目の変化
    • 体表、鱗や牙の一部が金色に変色している
    • 角と下顎の牙が発達している
  • 発見から2年半、MHF-G6にて特異個体が実装される運びとなった。
    従来の黒光りする身体に金色の鱗が混じっており、絢爛な印象を受ける。
    ちなみに、同じくG6実装特異個体の炎妃龍にも金色の部位が追加されており、
    両者共にゴージャス感を演出する狙いがあったことがインタビューなどから窺える。
    特異個体での新モーションが2つ追加されている。
  • 新技の1つは、右前脚と頭を大きく持ち上げる予備動作の後に行う。
    頭を振り下ろして勢いをつけ、グリンと前方にでんぐり返しをする。
    首だけを支点にしてあの巨体がひっくり返った後、今度は左右に転がる
    この手の攻撃では珍しく前転を挟むため、クアルセプスの側面に居ても当たらない。
    攻撃終了時には確定で咆哮を行う。
    • 左右への側転時には大量の結晶が振り落とされ、周囲に設置される。
      これらの結晶を最後の咆哮によって炸裂させるのが、この攻撃の意図であるようだ。
  • もう1つの新技は地面に角を突き立てるもので、出が速い。
    また、突き立てた瞬間に5方向へ地割れが発生する。
    地割れの終端部分5箇所では、結晶と同じく閃光や放電が発生する。
    イメージとしてはゼルレウス打撃適応時の技が似ているだろうか。
  • なお樹海頂部クエストでもハードコアモードにすることはできるが、
    2頭クエストの「剛閃!砂漠の共鳴」ではハードコアモードにすることはできない
    当初は不定期配信の「緊急依頼!砂漠共鳴編」ではハードコアモードにすることが出来たが、
    連携攻撃を行わなくなっていた。
    元々2頭クエストではハードコアモードに出来ないが不具合で可能になっていたようで、
    MHF-G8アップデート時に修正されている。

G級

  • MHF-G6で登場。難易度は★6。
    アップデートナンバーが「フォワード」であった時代の新モンスターではのG級対応となる。
    また、これによってMHF-Gに登場する海竜種は全てG級モンスターにも名を連ねることになった。
    • 難易度については、ポカラドン以上バルラガル未満の中堅どころの設定と言えるか。
    剛種とは違い、狩猟地によって異なる素材などは現状存在していない。
    G6で登場したG級武具は、高地のクアルセプスを狩猟するだけで最大強化できる仕様である。
    その為MHF-G8時点でも樹海頂部クエスト、砂漠2頭クエストは存在していない。
    砂漠2頭は上述のように特異個体に出来ない仕様であるためと考えられる。
  • G級モンスターにしては珍しく攻撃倍率が極めて高く設定されており、基本攻撃倍率は10.0。
    ただし上述したようにクアルセプス自体素の攻撃力がそれほど高くはないことと、
    天候連動ギミックの関係で怒りにくいため、十分な防御力があれば問題はない。
  • 体力は巨体ということもあってかバルラガルやポカラドンより高い25999。
    と言ってもG級モンスターの中では別段逸脱している訳ではないが。
    • 肉質は上位個体寄りであり、剛種と違い火属性と雷属性が(通る部位には)きっちり通る。
      具体的には頭には火が、腹には雷属性が良く通る。
      基本的に物理の弱点部位(斬撃は腹、打撃は頭)に合った属性をチョイスするか、
      両者を複合する光属性などを使うとよい。
    • 行動面での特性は概ね剛種に準じており、放電攻撃時の回避タイミングや、
      晴天時の閃光攻撃で回転光線が発射される点などは剛種と同じである。
  • 新モーションとして、単独でクロスビームを発生させる技を会得した。
    • バルラガルのように尻尾を振り回しつつ体を一回転させ、身震いする。
      その間に結晶を振り撒き、クアルセプス自身を取り囲むように周囲へと設置する。
      この時ばら蒔いた結晶に向けてクアルセプスが複数の光線を照射し、エネルギーを充填する。
      暫くすると結晶が炸裂してエネルギーを解放し、無数のビームとなって飛び交う
      結晶配置時のクアルセプスが居た位置に向けて放たれるため、彼自身を中心としてビームが交錯する。
      • クアルセプスは一連の動作後に咆哮を行い、ビームの発生を早めようとしてくる。
        これを妨害しても結晶からのビームは防げず、むしろタイミングが読み辛い状況になる。
      • ビームの本数は設置された結晶の個数に依存する。
        振り撒結晶の数は固定だが、エリアの状況次第では3個程度しか設置されないこともある。
  • 武器は従来のクアル武器にはエントリーしていなかった*1
    ハンマーとガンランス。どちらも特異個体を彷彿とさせる色合いになっている。
    また、従来デザインの大剣、ライトボウガン、へビィボウガンも存在する。

武具

  • 武器は全て雷属性であり、属性値に大きな比重を置いた武器であると言える。
    特に剛種武器ではそれが顕著なものとなっている。
    属性値4桁になる片手剣、極長リーチのランスが有名か。
    上述したように剛種武器では初の亜種武器への派生がない状態での3段階強化を持つ武器であるが、
    強化が特殊なためか、現時点では天嵐武器以降の派生を持つものは無い。
    複数の証が必要ということで強化難易度も高く、
    将来性も薄いということで積極的に作ろうとするハンターは少ないが、
    ギルド優先依頼実装前にはニッチ需要が存在していたため、
    当時からのハンターの中にはいくつか所持しているという人も少なくないだろう。
  • ちなみにクアルセプスは火属性に該当するエネルギーと雷属性に該当するエネルギーを使いこなし、
    どちらも「光」として使用するが、その武器は実装時期の関係で光属性ではない。
    そのためMHF感謝祭において光属性の存在が明らかになった際、
    クアルセプスの武器が光属性に変更されるのでは、と予測したハンターも居た。
    G級では実際に武器の属性がそのモンスターを象徴するような複属性に変わったものもおり、
    MHF-G6にて登場予定のG級クアルセプスの武器には、
    あるいは光属性が付与されるということもあるかもと予想されていたが、残念ながら雷属性のままであった。
    落胆したハンターも居たかもしれないが、
    実際の性能は超高倍率&非常に高い雷属性&長い紫ゲージという恐るべきものであった。
  • 防具のクアルシリーズはゴツゴツした黒い鉱石にクアルセプスの結晶が生えたようなデザイン。
    人によってかなり好みが分かれると思われ、実際に見た目が公表された当時は男女ともに酷評が多かった。
    スキルは剣士ガンナー共通で高い攻撃と、FXでは唯一火耐性マイナススキルを持つが、
    剣士はスタミナとガード性能、ガンナーは装填速度と聴覚保護でどちらも攻防のバランスに優れている。
    ちなみにFXまで強化すると剣士の腕には匠+5がつく。
    なおFX防具の派生には荒天晶竜討伐の証が必要。
    • しかし当時は秘伝防具全盛期時代真っ只中であり、
      秘伝防具を作成していたハンターからは見向きもされなかった(詳しくはこちらも参照)。
      そしてFX防具を作成可能になってから少し経って実装された、
      ギルド優先依頼の実装によって秘伝防具製作難易度が緩和され、
      多くのハンターが秘伝防具作成に乗り出したことで狩場の主流になる事なく消えていってしまった。
      現在の価値観で言えばクアルFXシリーズはG級以降の派生が無いため将来性の点から微妙であり、
      短期的に活用しようとする場合でも、荒天晶竜討伐の証の存在が引っかかってしまう。
  • G6ではG級防具のクアルGシリーズも登場、こちらも元防具のイメージを踏襲している。
    メインスキルは反動軽減装填数UPの複合スキルである「穏射」。
    一式では剣士は穏射+2、ガード性能+2剛撃+3見切り+3が発動し、
    GXで追加されるポイントは炎寵反射回避距離三界の護り
    ガンランス用と言いきってしまってもいいくらいのガンランス向け。
    ちなみに始種防具のハルドGXグリーヴがガード性能、達人、剛撃、炎寵、穏射と、
    よく似たスキル構成なので相性が良い。
    ガンナーは穏射+2、装着+2節約達人集中+2が発動し、
    GXでは三界の護り剛撃調合師痛撃のポイントが付く。
    こちらはほぼへビィボウガン用と言ってしまっていいだろう。
    なお、穏射と装着は両方とも装填数UPを内包しているが、残念ながら装填数が2発増えるということはない。
    装飾品化した場合は剣士は剛撃、ガンナーは溜め短縮のポイントがなくなる。

余談

  • ハンター大全3には没モンスターとしてクアルセプスそっくりな没絵が載っている。
    その没モンスターはアグナコトルのように溶岩に棲み、頭の角で潜るという設定である。
    なお、上に書かれているように、実際にクアルセプスは角で地中を掘り進んで移動する。
    もしかすると、この没モンスターがクアルセプスのモデルになったのかもしれない。
    • 角は硬い地面を穿つために便利な太く巨大な一本角であり、
      この点は同じ高地に生息するグレンゼブルと似通っている。
      なお、ローディング画面ではグレンゼブルと縄張り争いしている様子が見られる。
    • また、背中の突起物を振り落とし、それを咆哮によって炸裂させることで相手を攻撃するというのは、
      何となくガララアジャラに似ている。
  • 実装前は同じ海竜種で雷属性を操るラギアクルスと似ている事がネタにされたりしており、
    アビオルグの実装前同様、どうせモーションは完全輸入の使いまわしだろう、
    という酷評があちらこちらで見られた。
    が、実装後にいち早く戦ったハンター達の感想などが発表されると、そういう声はほとんど無くなった。
    実際にはラギアクルスよりもむしろアグナコトル寄り、
    しかも全体的に高速化されており、これまでにない新モーションで差別化されているので、
    MH3でこれらと相対したハンターが逆に引っかかってしまうということも多かったようである。
    • ラギアクルス亜種等よりも軸合わせが少なく特定の部位破壊がし易い一方、
      タイクンザムザ同様削り判定が多いために、非SA武器には張り付くのが辛い場面もある。
      エリア移動時の潜る動作はアグナコトルと同様だが、
      攻撃時の事前動作として潜る場合は大きく頭を振りかぶる予備動作が入り、判別は容易である。
    • ラギアクルス(希少種除く)やアグナコトルと違い、咆哮は【大】である
      (とは言え、そもそもMHFで追加されたモンスターのほぼすべてが咆哮【大】なわけだが…)。
  • どうしたことか、周囲の変化についていけなかったり冷遇されたりといった場面の多いモンスターでもある。
    • MHF初の獣竜種として鳴り物入りで登場したアビオルグ
      その点においてクアルセプスも同様であるはずだが、彼と違い専用BGMは与えられなかった
      (ちなみにMHFの海竜種、そして高地産のモンスターはいずれも固有のBGMが無い*2)。
    • そして上述したように当時は秘伝防具全盛時代であり、
      F.4ではその作成を楽にするための課金コースである「秘伝書コース」が実装された。
      秘伝書コースの実装を記念して、HR500以上の全てのハンターに秘伝書コースの機能を付加させる、
      誰でも秘伝書コース」がアップデート当日から実施された訳なのだが、
      案の定、そちらを利用した武器魂集めに人気が集中し、
      新モンスターであるはずのクアルセプスの募集がHR区以外では殆ど無いという事態が起こる。
      • この誰でも秘伝書コースは、本来1週間限定であったのだが、
        アップデート直後の不具合の補償という形で更に1週間追加で実施されている。
        当然、満を持して登場したはずの剛種クアルセプスの募集より、
        武器魂集めの募集が多く飛び交ってしまうのであった…
    • 剛種武器の性能がある程度明らかになると、クアルセプスの人気は少し上がる。
      というのも、当時の秘伝防具強化には大猪を狩る人が大多数であり、
      雷属性特化という性質から、ベルキュロスやタイクンザムザの剛種武器を越えるダメージを与えられる、
      と期待されたのである。
      実際それに違わない活躍は十分見込めたのだが、
      そこに3種の討伐の証システムが存在することが分かり絶望したハンターも多かったようだ。
    • 当時のMHFでは剛種クエスト自体も1つの不定期開催イベントとしての位置付けを持っていたため、
      樹海頂部と砂漠のクエストの配信はかなり遅れることとなった。
      砂漠では2頭による合体攻撃というMH史上類を見ない技もあったものの、
      上記のシステムの問題でスルーしたハンターも多く、インパクトを残すことはできなかった。
    • そして上述したが、6月27日以降に実装されたギルド優先依頼の実装によって、
      雷属性特化の剛種武器自体が必ずしも必要ではなくなってしまい、彼の人気は更に凋落することになる。
      ちなみにクアル二頭クエストが配信されたのは優先依頼が実装される前の6月25日である。
      猪狩りのためにクアル武器を作った人たちの気持ちは書かなくても分かるだろう
      (優先依頼実装は定期メンテナンス終了後に突如発表し実装されている)。
      そしてF.5では天嵐・覇種武器への派生が1つも存在しないことが判明。やっぱり不遇である。
      • ボウガン2種はHR帯トップクラス、場合によっては天嵐武器レベルの性能を持つのだが、
        どちらも3種類の証を使うため割と台無しである。
    • 彼自身の人気も不遇そのもの。
      高HR(HR71~)での狩猟解禁からも判る通り、運営としては強敵として実装したはずだったのだが、
      狩猟場所が高地であり、落とし穴を含む罠の連続使用で容易にハメが成立してしまう。
      これはグレンゼブル以降のモンスターに当時問題視されていた露骨なハメ対策を持たせない、
      という配慮からであったが、フォワード.時に実装されたモンスターとしては、
      ゴゴモアに次ぐクエスト成功率になった。
      また単体クエストではガチンコでの難易度もそれまでの剛種に比べ決して高いとはいえず、
      嵐天・2頭クエストでもその印象は覆すことはできず、
      結局「クアルセプスは手ごわい」という認識をハンターに持たせることはできなかった。
    • さらにF.4のアップデート後数週間経ち、覇種や天嵐防具が紹介されてユーザーの興味がそちらへ流れる中、
      MHFのサイトトップの画像がUNKNOWNに乗っ取られる始末
      杉浦氏はクアルがあまりにも弱すぎたため
      クアルのみでフォワード.4*3を乗り切ることが不可能と判断し、
      急遽UNKNOWNを一般公開することにしたと語っている。
      覇種武器の登場により、雷武器のライバルが激増したことも大きな痛手となった。
      登場早々あんまりな待遇である。彼が一体何をした!
  • クアルセプスの不遇はどちらかと言えば彼自身というよりは当時の周辺環境によるものが大きかったので、
    G級でのテコ入れが図られることで待遇の改善に繋がる可能性はあるといわれており、
    そして遂にMHF-G6にてG級進出が行われ、少なくとも武器の性能では文字通りの「逆襲」を果たすこととなる。
    だが本体はというと、G6で追加されたモンスターが超タフネス超難易度だったり、
    その後追加された天廊の番人のインパクトの前には霞んでしまっており、
    更に登場と同時にHighGradeEditionが実装されたこともあって話題の中心になることはできなかった。
    とは言え批判される要素もほぼ皆無であり、天廊遠征録実装前までは何かとトラブルが絶えなかった、
    MHF-G6実装コンテンツの中ではまだまともという位置付けとなっている。
    • ただし天廊遠征録のスケジュールの関係から、G6で新たにG級進出したモンスターの中では唯一、
      公式狩猟大会にエントリーすることができず、同大会のTOPページを飾ることができなかった。
  • ちなみにMHF-G7アップデートでは、
    剛種特異個体とG級特異個体がギルド優先依頼へのエントリーを果たすことになる。
    その為昔に比べれば顔合わせの機会は大きく増えることになった。
    なお剛種は樹海頂部の個体をHC化できるため、
    常時怒りという難点はあるが回転効率は優先依頼剛種モンスターの中でもかなり高め。
    G級は高地なのでツタ登りの煩わしさがあるが、G8で高速ツタ登りアクションが実装され快適になった。
    • また、サービス末期頃には猟団迎撃戦狩煉道といったコンテンツが登場。
      怒り状態の仕様上高地以外への登場が難しかったMHF版グレンゼブルとは異なり、
      晴天時のモーションで他フィールドへ出張できるクアルセプスはどちらにも登場を果たしている。
  • クアルセプスは部位破壊可能箇所が多く(四肢、頭、尻尾)、
    部位破壊によりスコアにボーナスが入る迎撃戦クエスト(や、かつてのパローネ大航祭)では歓迎されやすい。

素材

晶竜の鱗
クアルセプスの鱗。
鉱物食の影響により成分が鉱石に近いものとなっており、叩くと澄んだ音がする。
より上質で異彩を放つものは「仙鱗」と呼ばれ、武具・防具・装飾品と様々な用途で重宝される。
晶竜の爪
短いが非常に頑丈なクアルセプスの爪。さわるとゴツゴツしている。
晶竜の堅皮
クアルセプスの腹部の皮。
地面を這いずるたびに擦れて独特のツヤを持っており、
これによって高地の岩肌を滑って移動することを可能にしている。
より上質で異彩を放つものは「仙皮」と呼ばれ、仙鱗と同様に様々な用途で重宝される。
晶竜の鉱鱗
クアルセプスの鱗の中でも、立方体の鉱石が付着した状態のものを区別してこう呼ぶ。
脚部など、通常の鱗と水晶が混在している箇所を破壊することで入手できることが多い。
より上質なものは「玉髄」と呼ばれる。中に含んだ不純物によって様々な種類に変化する。
  • ちなみに、「玉髄」とは実在する鉱物であり、
    「髄」とは名がつくものの骨髄延髄ではない。
クアルセプスが落雷を受け流す原理の鍵として研究の対象になっている模様。
なお、クアルセプスはこの水晶のおかげで、雷に打たれても他のモンスターのように麻痺状態にはならない。
晶竜の縞瑪瑙
縞模様の綺麗な鉱物の変種。素材自体珍しいが、
その中にも様々な縞模様が存在する。
より上質なものは「虹瑪瑙」と呼ばれる。晶竜から得られる鉱物の中でも特に透明度の高い物。光を当てると虹色に輝く。
その上をいく強力な個体からとれる鉱物は「両錐水晶」と呼ばれ、両端が尖った珍しい水晶であり、
一度成長した水晶が突然変異を起こした物で、大変貴重。
「瑪瑙」は「めのう」と読む。
晶竜の魅玻璃
クアルセプスの体表に発生する水晶。
咆哮などの大きな音に反応し、日光や落雷のエネルギーを蓄積、放出するという特異な性質を持つ。
見るものを虜にする輝きを持っており、単純な取引価格も飛びぬけて高価な一品。
より上質なものは「紫群青玻璃」と呼ばれ、紫色と群青色の二色が珠玉の美しさを織り成している。
因みに「魅玻璃」は「みはり」と読み、玻璃とは水晶のこと。
ガラスなどの非結晶質の物質を指す場合もある。
原初加工の晶石
太古の職人が加工を施したとされる晶石。失われた技術を使用しており、再現は不可能。
特定のアップデート記念クエストの報酬のみで入手可能であり、クアルバレッタの製作に必要。

関連項目

武器/クアル武器 - クアルセプス素材から作られる武器へのリンクあり。
フィールド/雨 - クアルセプスの状況を大きく左右する。
アクション/合体技 - MH史上初の「大型モンスター二体が同期して行う攻撃」を有する。


*1 厳密にはクアルセプスモチーフのガンランスは存在するが、過去に実施されたイベント限定で入手できた武器であり、属性などもクアル武器とは異なっている。
*2 ヤマクライ辿異種は専用BGMが流れるが、どちらも所属する"種"の汎用BGMと言えるものである。
*3 厳密には、同年9月に実施されたMHF-Gの公式発表までの期間。